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新興感染症の病原体
病原体の種類
ウイルス
リケッチア
クラミジア
細菌
原虫
病原体名
ロタウイルス、エボラウイルス、T細胞性白血病ウイルス
エイズウイルス、C型肝炎ウイルスなど
日本紅斑熱リケッチアなど
肺炎クラミジア
レジオネラ、ヘリコバクター、病原性大腸菌O-157など
クリプトスポリジウムなど
再興感染症の病原体
病原体名
ペスト、ジフテリア、コレラ、百日咳、サルモネラ、炭疸、結核、黄熱病、狂犬病、
耐性病原体感染症(MRSA、耐性肺炎球菌、バンコマイシン耐性腸球菌、多剤耐性
結核菌、マラリアなど)
感染症の成立に必要な6要素
1.病原体の存在
2.病原体の感染力(病原性)
3.接種菌量
4.感染経路
5.感染部位・侵入門戸(カテーテル挿入,褥瘡の存在など)
6.宿主の感受性・抵抗力
病原微生物の毒力、量、経路などが微生物の病原性を決める。
また、病原性と宿主の状態(カテの存在など)や抵抗力のバランスが傷害を
起こすか否かを決める。
感染経路
感染経路
感染の詳細
接触感染
直接あるいは器具などを介して
保菌者より感染する。
咳、くしゃみ、会話などで飛び散る
径5mm以上の飛沫を介する感染
飛沫感染
空気感染
径5mm以下の飛沫核による感染
一般媒介物感染
汚染された食物、水、薬剤、装置
によって感染する
蚊、ハエ、ダニ、ノミなどによって
媒介。
昆虫媒介感染
その他の感染経路
1)母子感染
2)経皮感染
3)輸血・切創事故
病原菌
性感染症、膿痂疹、
ウイルス性出血熱
インフルエンザ菌、
マイコプラズマ、インフル
エンザウイルスなど
結核菌、水痘、麻疹
レジオネラなど
食中毒、コレラ、ポリオ
赤痢アメーバなど
日本脳炎、黄熱病
マラリア、フィラリアなど
病原体が胎盤を通過して、あるいは
母乳を介して感染。
病原体が皮膚を通過して感染。
輸血・血液などで汚染された医療器具
成人T細胞性白血病
AIDSウイルスなど
住血吸虫、レプトスピラ
B・C型肝炎ウイルス
免疫監視機構(感染防止機構)
1.非特異的免疫(自然免疫)
1)物理的・機械的
通常健康な皮膚や粘膜は最近の侵入を許さない。
2)液性因子
涙、唾液、鼻汁、胃酸などは微生物を洗い流したり、生育を阻害する。
3)細胞性因子
好中球とマクロファージは、微生物を貪食して破壊する。
2.特異的免疫
1)液性免疫
血漿タンパク中に含まれる免疫グロブリン(抗体)が、抗原と結合することで細菌の溶解、毒
性物質の中和、抗体依存性細胞傷害などの反応を起こして、自己を守るシステム。Bリンパ
球の最終分化細胞である形質細胞が免疫グロブリンを産生する。
2)細胞性免疫
免疫担当細胞の「食べる」「殺す」機能が中心となる免疫応答を細胞性免疫といい、ヘルパーT
細胞の制御のもとでB細胞の抗体産生やキラーT細胞の実働部隊を動かして自己を守ってい
る。細胞性免疫が効果を発揮するのは、抗体が届かないところであり、細胞内に寄生するウイ
ルスや結核菌、サルモネラ菌などの細胞内寄生細菌、真菌が標的となる。
抗原提示細胞によるMHCクラスIIを介した抗原提示
1.マクロファージ、樹状細胞による抗原提示
異物の貪食
異物の消化・分解
MHCクラスIIにのせて提示
これが異
物だよ!
了
解!
2.B細胞による抗原提示
これが異
物だよ!
結合しないので
取り込まない
了
解!
結合するので
取り込む
B細胞
B細胞
抗原特異的Tリンパ球の増加
抗原特異的リンパ球の増加
抗原提示細胞により活性化されたTリンパ球は、分裂・増殖
して自らのクローンを増やします。
CD8陽性T細胞はその過程で成熟し、細胞質内にパーフォ
リンやグランザイムなどを含んだ細胞傷害顆粒を持つエ
フェクター細胞になります。
CD4陽性T細胞は、Th1またはTh2のパターンを示すサイトカ
イ ン 産 生 細 胞 へ と 分 化 し ま す 。
エフェクター細胞はリンパ節を離れ、血流に従って全身を
巡ります。その過程で炎症の起こっている組織に近付くと、
そこでは血管内皮細胞に接着分子発現の変化が起こって
います。それを検知したエフェクターTリンパ球は血管の外
に出て、局所のマクロファージなどによる抗原刺激を受けて
サイトカインを産生したり(CD4陽性T細胞の場合)、ウイル
スに感染した標的細胞を破壊したりします(CD8陽性T細胞
の場合)。
抗原提示とMHCクラスI
パターン1
自己ですね。放置します。
MHC
パターン2
非自己ですね。死刑!
T細胞
一致
T細胞受容体
抗原ペプチド
抗原ペプチド
MHC
非自己
私が作っている蛋
白質の一部です。
良く調べてください。
自己
MHCクラスIによる抗原提示
一致せず
非自己
MHCクラスIによる抗原提示後の
T細胞の反応
排除へ