ヒロセ - 青森県建設業協会

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Transcript ヒロセ - 青森県建設業協会

田代老鳥林道/青森県
コンスパン工法の
概要
コンスパンとは、短スパン橋梁や現場打ちカルバートに
代わり、コンクリート部材を2ヒンジでアーチ型に構築する
プレキャスト工法です。
ヒンジ部
コンスパン工法の主な用途
① 短スパン橋梁の代替
コンスパン工法 その他の用途
② 現場打ちBOX
カルバートの代替
③ 既設構造物
の保護工
コンスパン工法の
施工工程
コンスパン工法の施工工程
1.基礎
4.土留壁
(ヘッドウォール)
2.コンスパン部材
5.盛土工
3.防水シート
6.完成
コンスパン工法の完成写真
④ 盛土・舗装
② コンスパン部材
③ 土留壁
(ヘッドウォール)
① 基礎
とても簡単な工法です
コンスパン工法の特長
① 工期短縮
② コスト縮減
③ 地産地消
短スパン橋梁に替わる
コンスパン工法のご提案
コンスパン工法の
製造
コンスパン工法の製造
☆ アーチ部材は、鉄筋コンクリート2次製品
⇒青森県のコンクリートメーカーによって製造
(地産地消)
コンスパン工法の
仕様、適用範囲
コンスパン工法の仕様
1)内空幅は、標準規格で7種類。
スパン = 4.8m,6.0m,7.2m,8.4m
9.6m,10.8m,12.6m
2)平面形状の基本は、
直線または直線に近い線形。
土被り厚
=0.5m~2.0m
3)土かぶりは、
0.5m程度以上2.0m程度以下。
内空幅
標準規格
コンスパン工法の
実績
コンスパン工法の実績
表-1 コンスパン工法の実績一覧表
実績数(件)
全国
136
東北6県
32
青森県
10
表-2 コンスパン工法の東北6県の実績表
国交省・
森林
管理署・
東北
農政局
18件
県
農林部
6件
県
土木部
3件
市町村・
民間
5件
東北6県の
コンスパン工法
実績
合計:32件
表-3 コンスパン工法の青森県の実績表
都道府県名
青森
青森
青森
青森
青森
青森
青森
青森
青森
青森
施主名
東北農政局 津軽農業水利事務所
津軽森林管理署 金木支署
八戸県土整備事務所
津軽森林管理署 金木支署
津軽森林管理署 金木支署
青森森林管理署
津軽森林管理署 金木支署
三八上北森林管理署
津軽森林管理署 金木支署
下北森林管理署
内空幅 土被り
10.80
0.65
3.60
0.55
4.80
0.92
4.80
0.50
4.80
0.5
8.40
0.5
3.60
0.5
12.60
1
7.2
0.5
6
0.5
施工延長
5.04×2連
4.52
3.01
4
4
5.04
5.04
5.04
5.04
5.04
東北森林管理局
8件
東北農政局
1件
県土木
1件
合計
10件
用途
河川横断
河川横断
その他
河川横断
河川横断
河川横断
河川横断
河川横断
河川横断
河川横断
施工時期
20021231
20040930
20060630
20080131
20080226
20081119
20081120
20090123
20100108
20100210
コンスパン工法の
事例紹介
コンスパン工法の用途、事例紹介 その1
① 橋梁の代替
事例紹介:河川橋
青森県
田代老鳥林道改良工事:スパン12.6m 延長5.0m
事例紹介:水路横断橋
秋田市 新屋桜橋:スパン8.4m、延長10.5m
事例紹介:河川橋
国道5号線に架けられた事例
北海道 一般国道5号小樽市文庫歌改良工事:スパン12.6m 延長34.0m
コンスパン工法の用途、事例紹介 その2
② 道路橋、連続アーチ橋
事例紹介:道路橋
パーク内の道路の事例
三重県 合歓の郷周遊道路改修工事:スパン7.2m、延長8.0m
事例紹介:連続アーチ橋
事例紹介:連続アーチ橋
青森県
青森県 岩木川左岸水利事業 : スパン10.8m×2連続 幅員10.1m
事例紹介:連続アーチ橋
宮城県 みちのく杜の湖畔公園 : スパン7.2m×3連続 幅員4.8m
事例紹介:連続アーチ橋
愛知県 勅使池 遊歩道 : スパン12.6m×6連続 幅員3.0m
コンスパン工法の用途、事例紹介 その3
③ 観光施設、構造物の保護 他
事例紹介:観光施設 その1
工事名称 : 3・3・303登別温泉通工事
施
主
: 北海道室蘭土木現業所
スパン 4.8m、ライズ 2.7m、延長 9.0m
間欠泉
事例紹介:観光施設 その2
北海道新聞記事より
事例紹介:旧橋台の再利用 その1
長野県 白馬村 : スパン7.2m 幅員9.2m
事例紹介:旧橋台の再利用 その2
橋台の再利用
橋梁の断面図
コンスパン工法の断面図
長野県 白馬村 : スパン7.2m 幅員9.2m
前半部のまとめ
① 短スパン橋梁の
代替
③ 特殊用途
既設構造物
の保護工 等
② 現場打ちBOX
カルバートの代替
コンスパン工法の新規性について
新規性その1~「施工性向上」
1. 工期短縮
2. 簡単な施工(熟練工が不要)
3. 河川切り替えが不要
事例紹介:交通量の多い国道を単年度で施工
工事名称:一般国道5号小樽市文庫歌改良工事
施
主:国土交通省 北海道開発局 小樽開発建設部
スパン
12.6m、ライズ
2.7m、延長
34.0m
スパン
ライズ
部材厚
施工延長
1次施工
2次施工
12.60
2.70
0.30
34.00
17.00
17.00
m
m
m
m
m
m
ライズ 部材厚
《 施 工 規 模 》
スパン
12.6m
1次施工
1次施工
2次施工
2次施工
20180
19171
14150
海側
山側
仮設橋梁
仮設補強土壁
《1次施工》
コンスパン部材運搬・荷降し状況
仮橋にて山側に
交通開放
コンスパン基礎部状況
コンスパン基礎
(護岸兼用)
《1次施工》
コンスパン部材反転状況
コンスパン部材架設状況
《1次施工》
コンスパン部材防水シート工
当現場の施工順序
架設完了(17部材)
架設 1日
防水工 2日
1
次
施
工
2
次
施
工
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
迂回路として仮橋設置
コンスパン
既設橋梁撤去
部材製作
コンスパン基礎工事
コンスパンアーチ架設
海側盛土工事
海側交通開放
仮橋撤去
山側基礎・コンスパン工事
(以降、3~5と同工程)
《2次施工》
2次施工
コンスパン部材架設状況
コンスパン盛土状況
仮設補強土壁
工事前-(山側よ
り)
工事前-(海側よ
り)
工事後-(山側より)
工事後-(海側よ
り)
施工性のまとめ
1. 基礎工事中に部材製造~工程の無駄を排除
2. 河川の切廻しが不要~工期短縮とともに生
態系への影響を少なくできる。
3. 特殊な技術が不要
新規性その2~「地震で生じる段差を低減する」
性能提案;地震時等 段差抑制
簡単な図にすると
大きな衝撃があり、早急な復旧が必要となる
ドン!
コンスパンであれば、
最終的な補修は必要なものの、
早急な復旧は無くて済む。
今回の地震で発生した橋梁の一例
歩道部の段差
車道部の段差(補修
済)
コンスパンの被災調査結果
国道289号 荷路夫ロード 断面
福島県いわき市/震度 6弱
スパン 3.6 m、ライズ 2.4 m
国道289号 荷路夫ロード 上部道路
福島県いわき市/震度 6弱
段差なし
段差なし
実験及び震災調査結果より
1.静的模型実験により、アーチ形状では段差
軽減効果があることが分った。
2.震災後、東北管内のコンスパン施工箇所
について調査した結果、沈下及びアーチ
自体の損傷は無かった。
まとめ
1.施工性
⇒橋梁と比べ、1ヶ月程度の工期短縮。
また、特殊な技術を要しない。
2.経済性
⇒橋梁に比べて約3~15%程度コストダウン。
3.急な段差を低減する効果
⇒地震によって構造物と盛土部に急な
段差が生じにくいため、応急復旧が不要。
4.景観性
⇒ゆるやかなアーチ形状は、景観性に優れる。
5.地産地消
⇒地元での部材製造、地元会社での施工。
ご清聴
ありがとうございました