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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
北の国健康づくり推進会議作成
「うつ」の普及啓発用教材
こころの健康を保つために
当該資料は自由に活用ください
Copyright Free
平成18年11月作成
1
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
目次
1
2
3
4
はじめに (秋田県担当)
うつ病とはどんな病気?(北海道担当)
治療は(岩手県担当)
予防できること(青森県担当)
2
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
は じ め に
担当:秋田県
3
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
平成10年以降自殺による死亡が全国で3万人を超え、
大きな社会問題となっています
自殺死亡数の推移
35000
30000
1998年(平成10年)
31,755人
25000
(人口10万対自殺率25.3)
20000
2005年(平成17年)
30,553人
15000
10000
(人口10万対自殺率24.2)
1965年(昭和40年)
14,444人
5000
(人口10万対自殺率14.7)
17
16
15
12
10
7
2年
成
55
50
45
40
35
30
60
平
昭
和
25
年
0
4
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
国(厚生労働省)でも対策に着手しはじめました。
・平成14年
「自殺防止有識者懇談会」
「自殺予防に向けての提言」
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
平成16年には・・・
「うつ対策推進方策マニュアル」
(都道府県・市町村職員のため)
作成&配布
「うつ対応マニュアル」
(保健医療従事者のために)
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
平成17年度には・・・
 自殺に関する総合対策の緊急かつ効果的な推進を
求める決議(H17.7.19) 参議院厚生労働委員会
 自殺対策関係省庁連絡会議 (H17.9.27~)
 いきる 自殺予防対策支援ページ開設(平成17.12.1)
http://www.ncnp-k.go.jp/ikiru-hp/index.html
 自殺予防に向けての総合的な対策の推進について
(厚生労働省が各都道府県,指定都市に通知 平成18.3.31)
平成18年度には・・・
 自殺対策基本法施行 (H18.10.)
自殺は、個人の問題ではなく社会全体の問題であると位置づ
け、自殺防止と遺族のケアを目的に対策を実施する
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
世界の自殺は・・・
2002年(平成14年)日本の自殺率は23.7
WHOホームページ
より抜粋
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
WHO:世界保健機関
(World Health Organization)
2004年の世界自殺予防デー
(毎年9/10)
自殺は、大きな、しかし予防可能な
公衆衛生上の問題であると位置づけた
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
交通事故死亡者数より多い自殺者数
秋田県のデータより
600
500
400
300
自殺死亡者は
交通事故死の
6倍
H17:
200
H17: 交通事故75人
100
0
交通事故死亡者
自殺者
自殺者447人
H5
H6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
119
312
102
309
121
385
113
367
94
370
88
450
102
486
96
457
75
438
98
494
94
519
78
452
75
447
交通事故死亡者
自殺者
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
自殺の原因・動機は・・・
平成17年警視庁調べ
18,000
16,000
14,000
12,000
健康問題
10,000
8,000
経済・生活問題
6,000
家庭問題
4,000
2,000
健康問題
学校問題
経済生活問題
その他
6
7
H1
5
H1
3
4
H1
H1
1
2
H1
H1
0
H1
H1
H9
H8
H7
H6
H5
H4
H3
H2
H1
2
3
S6
0
9
1
S6
S6
S6
8
家庭問題
男女問題
S5
6
5
4
7
S5
S5
S5
S5
S5
S5
3
0
勤務問題
不詳
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
自殺者の生前の行動や心理状態を分析すると・・・
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
人々が・・・
うつ病をはじめとす
る精神疾患に関する
正しい知識を持つ
適切に対処する方
法を身につける
自
殺
予
防
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
自殺率の高い北東北
45
40
35
2005年(平成17年)全国自殺率
平成18年6月公表概数結果より
全国 24.2
秋田 39.1
青森 36.8
岩手 34.0
北海道 27.3
30
25
20
15
10
5
0
全 北青 岩宮 秋山 福茨 栃群 埼 千東 神新 富石 福山 長岐 静愛 三滋 京大 兵奈 和島 鳥岡 広山 徳 香愛 高福 佐長 熊大 宮鹿 沖
国 海森 手城 田形 島城 木馬 玉 葉京 奈潟 山川 井梨 野阜 岡知 重賀 都阪 庫良 歌根 取山 島口 島 川媛 知岡 賀崎 本分 崎児 縄
道 川 山 島 14
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
そこで・・・
4道県が共同し
平成14年度から
自殺予防対策に取
り組み
 秋田県
 北海道
 青森県
 岩手県
健康教育用の教材を作成
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
自殺は予防できます
「うつ病」についても
早期発見し、早期治療に結びつけることで
自殺は予防できます
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
森吉山 「源流の朝」(白糸の滝)
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秋田県水と緑の推進課提供:無断転載禁
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
これだけは知って欲しい!
うつ病についての基礎知識
担当:北海道
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
ここでのお話の内容
ストレスとこころの体温計
うつ病についての正しい知識
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
はじめに
ストレスとこころの体温計
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
「体がだるく、熱を測ったら37℃ありました。」
あなたはどうしますか?
1 重大な病を心配し、すぐに病院に行く。
2 仕事を少し控え、早めに布団に入る。
3 無視して、いつも通りの生活をする。
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
「体がだるく、熱を測ったら40℃ありました。
あなたはどうしますか?」
1 重大な病を心配し、すぐに病院に行く。
2 仕事を少し控え、早めに布団に入る。
3 無視して、いつも通りの生活をする。
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
では・・・
37℃の熱で重大な病気を心配する?
40℃の熱を無視して仕事をする?
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
体の不調には、気が付ける!
自分で体温計を使ってチェックできる
では、ストレスによるこころの不調に
気が付くことは、できますか?
こころの不調は
どうやってチェックしますか
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
ストレスに対する個体の反応
心理的反応
焦燥感、恐怖感、不安感
怒り、抑うつ感、自責感、
みじめな感じ
ストレス
行動的反応
・普段にまして多弁になる
・他の人に攻撃を向ける
・理由をつけて回避する
・飲酒,喫煙が増える
・引きこもる
身体的反応
心拍数・血圧↑、呼吸↑筋緊張↑発汗↑
呼吸困難,熱感・冷感、めまい、肩こり、
頭痛,頭重感、胃部不快、腹痛、下痢、
嘔吐
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
ストレスに気付いたら
個人要因
気付き
心の体温計
ストレッサー
自覚
自己変容
ストレス関連
ストレス反応
疾患
STOP
減らす工夫
緩衝要因
増やす工夫
睡眠・気分転換
身体運動 26
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病についての正しい知識
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
何故、うつ病のことを知って欲しいか
こんな誤解はありませんか?
うつ病は治らない病気だ
うつ病は心の病気だから、体は何ともない
うつ病は、我慢していれば自然に治る
うつ病は遺伝病だ
うつ病は普通の人はならない病気だ
うつ病は100人に1人もかからない病気
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病ってどんな病気だろう その1
仕事の能率が落ちる
死にたいと
口にする
ソワソワ
いらいら
観察
表情が
冴えない
ふさぎ込む
眠れていない
自分を責める
欠勤が目立つ
食欲不振
体の不調を
訴える
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病ってどんな病気だろう その2
抑うつ気分
気が沈む
早朝覚醒
朝早くに
目がさめる
寝付けない
入眠困難
皆に迷惑を 罪業妄想念慮
かける
思考
考えが 制止
まとまらない
体験
重大な体の病気
の存在確信
寝た気が 熟眠感
しない 欠如
心気的訴え
朝方特に 気分の
調子が悪い 日内変
動
死にたい 希死
念慮
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病の症状
基本症状
抑うつ気分
興味・喜びの喪失
活力の減退
(*)日内変動も考慮
その他の一般症状
睡眠障害
体重変化を伴う
食欲不振
集中力の低下
自信喪失
悲観
罪責感
自傷・自殺の観念
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
1 気分の落ち込みが2週間以上続くとき
2 「食う」、「寝る」、「遊ぶ」が、
ストレス解消として機能しなくなったとき
3 身体的不調が続くが、病院にいっても何と
もないと言われたとき
4
時間が解決してくれると期待できなくなった
とき
32
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病のきっかけは?
きっかけは何もないことも多い
過労・ストレス過重
過重労働、身体疾患、人間関係、経済問題
喪失体験
地位、健康、財産、近親者との死別
挫折体験
仕事の失敗、受験の失敗、失恋
新奇体験
昇進、引っ越し、結婚、出産(いわゆる慶事)
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病はどうして起こるのか
素因
心因
性格因・状況因
心理的葛藤
社会文化的要因
うつ病の
発症
なりやすい傾向
神経伝達機構の脆さ
ストレス脆弱性
身体因
身体疾患・過労
妊娠・出産・月経・
更年期
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病に関係する神経伝達物質
セロトニン
ノルエピネフリン
覚醒
不安
興奮
衝動
気分
情動
認知
攻撃性
食欲
性欲
動機付け
発動
脳の故障
ドーパミン
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病の中核症状,二次症状(山下
中核症状
二次症状
格,1986)
身体症状
睡眠障害、食欲障害
日内変動、身体のだるさ
精神症状
興味関心減退、気力減退
知的活動の低下
無力感、劣等感、自責感、罪悪
感、抑うつ気分、自信喪失、不安、
焦燥感、悲哀感、寂寥感、自殺
念慮、自殺企図
■中核症状はうつ病の基本症状であり、年齢、個性、国民性を越えて共通している。
■二次症状は、性格、社会習慣、年齢によって多様である。
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
睡眠障害、頭重、頭痛
頭部圧迫感、不快感
口渇、味覚変化
肩、首のこり
耳鳴り、目眩、眼精疲労
圧迫感、息切れ
インポテンツ
性欲減退
神経痛、筋痛、
関節痛、しびれ、
冷感、ほてり感
狭心症様疼痛、頻脈
圧迫感、心悸亢進
食欲不振、便秘(下痢)
嘔吐、嘔気、腹部不快感
大
頻度
小
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
患者さんは「うつ」を自覚したとき
どの診療科を受診するか
初
発
時
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
再
発
時
川崎医大精神科初診うつ病患者203名の調査結果から
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病は誰もがなりうるよくある病気
ーうつ病はどのくらい見られるかー

欧米のうつ病の疫学結果:
今現在うつ病はどれくらい存在するか?: 3~7 %
一生の間にうつ病になるひとはどれくらいいるか:10~19%

男女差:
一般に女性は男性より約 2倍もうつ病が多い。

長崎大学による1万人(18歳以上)の調査結果
一般に女性は男性より約 2倍もうつ病が多い。
抑うつ症状を認める人
1,300~2,300人(13~23%)
このうち病院を受診した人 100~400人(1~4%)
このうち精神科受診者
10~40人(0.1~0.4%)
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病と思われる人への説明
ごくありふれた病気である。
誰でもなる可能性がある(最近急激に増加)。
性格の弱さや家族だけが原因でない。
たとえて言えば「脳の故障」のようなもの。
からだ全体のエネルギーが低下したような状態。
精神の病気というより身体の病気である。
今は苦しいが、休養と治療で必ず治る。
40
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
家族・介護者への説明
• うつに陥った人には自分で抑うつ感情をコンとロールできな
いとことを理解する
• 絶望的なことを言ったり、泣き出したり、怒りを爆発させるこ
とがあるが、治療により回復する一過性のものであることを
理解する
• 忍耐強く接し、治療の条件を整え、通院や服薬に協力する
• 安易に励ますのではなく、回復までの休養の条件を整える
• 気持ちを逸らすために、自尊心を傷つけない範囲での簡単
で慣れた作業を用意することは悪くはない
• 希死念慮について聞くことは自殺の引き金にはならず、言
語化することによって気持ちが落ち着くこともある
• 希死念慮がある時は専門家の援助をためらわずに受ける
41
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
周囲の人に望まれる接し方
1 患者のペース(主観的体験)を大切に
→励まさない
2 誤解を解く
→ 気のせいではない、遺伝病ではない
3 必要以上に気を遣いすぎない
→ いつも通りに
4 問題点を明確に
→ 問題解決の方向で話し合う
5 薬を上手に利用するよう助言する
6 本人の話を聞く時間を作る
42
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
専門医受診を勧めるタイミング
本人が現状の改善に絶望したとき
死を口にするようになったとき
飲酒、喫煙、薬物乱用など、健康を損なう行動
が目立つようになったとき
有りもしない体の病気を確信するようになった
とき
元来の性格とその人の言動がそぐわなくなった
とき
本人が自分にとって対人関係・社会的立場に
不利益が生じる決断をしてしまうことが予想され
たとき
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
自殺と精神障害
自殺者の80%以上でなんらかの精神障害
が認められた
自殺の原因となる病気は、
①抑うつ性障害(自殺率10~30%)
②アルコール症(自殺率10~15%)
③統合失調症(自殺率10~13%)
うつ病の自殺は、うつの極期にはむしろ少
なく、回復期に多いので、注意が必要
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
自殺を打ち明けられたら
相手の訴えに真剣に耳を傾ける。
相手の立場を尊重し、誠実な態度をとる。
相手の感情を理解するように努める。
沈黙の時間にも耐える。
最終的には専門的な治療を受けるように
働きかける
45
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
決してしてはならないこと
話を遮ったり、そらしたりする。
忙しいと伝える。
質問攻めにする。
批判的な態度をとる。世間の常識を押しつける。
干渉的になり、あいまいな助言を与えようとする
過度に保護的になる。
安易な励ましをする
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
小樽運河
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北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
治 療 は
担当:岩手県
48
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
クイズ
【質問】
うつ病は良くなると思いますか?
49
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
クイズのこたえ
【こたえ】
○
(うつ病は適切な治療で良くなります)
うつ病の約80%の方は
適切な治療で良くなります
50
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病の治療とは?
A) 薬物療法
B) 精神療法
C) 環境調整
⇒ これらのバランスをとること
51
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病の方への薬物療法
A) 薬物療法が第一選択
B) 最初はSSRIやSNRIなど副作用の弱い薬物が用いら
れる
C) 2~4週間服薬し効果が出ない場合は増量する
D) 更に2~4週後効果が出ない場合は更に増量
E) 更に2~4週後効果が乏しければ薬剤変更
F) 初めてのうつ病なら最低9ヶ月間は改善を得た用量で
服薬し、その後は主治医と相談
G) 再発であればより長期間の内服が推奨される
H) 早期の治療終結は再発を招きやすい
52
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
うつ病の方への精神療法
A) 病気であることの説明
⇒ 「怠慢ではない」
B) 必ず治る病気であることの保証
⇒ 「不安が解消される」
C) 治すために必要なことは何かを明らかにする
⇒ 「まずは休息」
D) 重要な決定は病気が良くなってから行うように指導す
る
⇒ 「判断が消極的、否定的になりがち」
E) 患者を励ましたり、元気づける試みは避ける
⇒ 「負担を増すだけで、逆効果になる」
53
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
認知療法
A) 考え方、物事のとらえ方を修正すること
B) うつ病の人に伴いがちな自分を追い込むよう
な考え方に対し、その「考え方」の根拠の正当
性、その「考え方」によってもたらされるもの、よ
り適合的な「考え方」について検討を加えること
54
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
環境調整
A)
B)
C)
D)
家族間の調整
ご本人と職場の上司や学校関係者間の調整
自宅静養か入院加療か判断
ストレスの原因が明らかであれば解決できるよう
な工夫を一緒に考えます
55
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
電気けいれん療法(ECT)
適応は、重篤な病状にある方や薬の治療
が無効な方などです
56
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
身近な人の「うつ病」に
どのように対応すればいいですか?
A)
B)
C)
D)
本人の気持ちをよく受け止めてあげましょう
ゆっくり休める環境をつくりましょう
相談機関に話してみましょう
医療機関へ通院できるように配慮しましょう
※ 安易な励ましは禁物です
57
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
相談機関にはどのようなものがあります
か?
○ 医療機関
心療内科・精神科のある病院
かかりつけ医
○ いのちの電話
○ 行政機関
最寄の保健所
市町村保健センター
精神保健福祉センター など
58
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
ひとりで悩まないで相談しましょう
岩手山
59
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
自殺予防のためにできることは
~こころの健康づくり編~
担当:青森県
60
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
~まずは、うつ病の自己チェックから~
うつ病の診断に必要な状態像
以下の症状のうち、少なくとも1つある。
1.抑うつ気分・・・大きな穴に落ち込んだような
重苦しい気分
2.興味または喜びの喪失・・・これまで楽しん
でいたことがおもしろく感じなくなる
61
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
さらに以下のうち3項目以上
(合計5つまたはそれ以上)
上記の症状がほとんど一日中、ほとんど毎日あり、2週間にわたっている。
3.食欲がない(または食べ過ぎる)、体重の減少あるいは増加
4.眠れないか眠りすぎる
5.いらいら歩き回るかじーとうごかない
6.疲れやすいか気力がない
7.すべてに対して自分は価値がないとおもう
8.考えられずに、集中できない、決断できない
9.死にたいと思い、実行に移す
62
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
ストレス
対処できる
うつ
治療できる
決断
自殺
63
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
ストレス脆弱性モデル
(Zubin J,et.al)
治療・リハ
ビリ・支援
の方向性
64
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
~ストレス社会でこころが疲れている
人が増えています~
毎日の小さな苛立ち事に対して
→自分なりのストレス解消法(スポーツ、趣味、レ
ジャーなど)を見つけて生活の中で実践しましょう。
少し深刻な問題に対しては・・・・・
→問題を整理して、解決のために選択肢を考えて
みましょう
→自分の手に余る問題については、誰かに相談す
ることが大切です。
65
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
青森県六戸町心の健康に関する調査報告書より
(H.15.9調査)
人口11,099人
対象40~69歳の住民4,558名
回収数3,182票(回収率69.8%)
「気分がひどく落ち込んで自殺について考え
ることがある」370名(12.5%)
そのうち「不満や悩み、ストレスなどの相談先
がわからない、相談相手がいない」・・・
51名(14.8%)
66
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
ストレス相談相手
全国と比較
「家族」「友人・知人」「相談の必要なし」の順に多い
「相談したいがためらっている」が全国より高い
「病院や診療所の医師」が全国より低い
ストレスの相談相手 六戸 全国
全国(n=15186)
六戸(n=2770)
その他
新聞等のコーナー
公的機関相談員
職場上司
病院等の医師
相談相手いない
相談ためらってる
相談必要ない
友人・知人
家族
0
10
20
30
40
50
60
67
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
こころの健康を保つには
ストレスをためこまない
うつかと思ったら早めに相談を
地域でやっている行事等に参加してみよう
・心の健康づくりなどの健康教室
・老人クラブの会合・研修会
・介護予防教室
・リラックス教室 などなど
68
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
心のバリアはないですか
精神疾患や精神障害者に対する誤解や偏見は、
古くからの習慣や風評、不正確な事件報道や情
報等により、正しい知識が伝わっていないことか
ら生じる単なる先入観です
誤解や偏見に基づく拒否的態度は、その人を深
く傷つけ症状をも悪化させることさえあります
H16.3厚生労働省「こころの健康問題の正しい理解のための
普及啓発検討会報告書」
69
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
考え方と性格
睡眠と休養
ストレス
自殺
経済状態
趣味
身内周囲の
サポートと交
流
身体状態
70
青森県立精神保健福祉センター 渡邉直樹氏提案
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
6つの要因に日頃から注意を向けて、
輪を広げていきましょう!
こころの健康づくりの要因の輪
輪を小さくする
輪をひろげる
趣味
ないか少ない
たくさんある
身内・周囲の サポートと
交流
ないか少ない
たくさんある
からだの状態
管理しない
自分で管理
経済状況
不安定
安定
睡眠と休養
不十分
十分
考え方と性格
硬い・神経症的
柔軟・外向的
71
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
三内丸山遺跡
72
北の国健康づくり推進会議自殺予防対策検討部会作成
「うつ病になったのは大変だった」
「でも、東北・北海道に住んでいたから
早めにうつの治療ができて幸運だった」
お互いに支え合って
心温まる北の国を目指しましょう
作成 北海道保健福祉部福祉局障害保健福祉課
青森県健康福祉部障害福祉課
岩手県保健福祉部障害保健福祉課
秋田県健康福祉部健康推進課
監修 北海道立精神保健福祉センター
青森県立精神保健福祉センター
岩手県精神保健福祉センター
秋田県精神保健福祉センター
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