災害対策本部 運用マニュアル - 久田研究室

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Transcript 災害対策本部 運用マニュアル - 久田研究室

災害対策本部
運用マニュアル
震災編(案)
工学院大学
震災対策タスクフォース事務局
震災対応本部マニュアルについて
•
1923年関東大震災から既に80年余を経過した。その間、首都
圏では大きな被害地震はなく戦災の荒廃の一時期をはさみは
したがおおむね順調に開発・発展を重ねてきた。
しかしながら、内閣府、地震・防災の専門家は近い将来、首都
圏における地震活動が活発化する可能性を指摘している。
更に、近い将来に予想される海洋型の東海地震(東南海地震、
南海地震)では長周期地震動による影響が懸念されている。
一方、都市は集積、機能の高度化が進み利便性が高まった反
面災害に対する脆弱性を増していることが1995年阪神淡路
大震災の状況が明瞭に示した。
また、地方における災害脆弱性は2004年新潟中越地震、
2007年能登半島地震・中越沖地震などの様相が示していると
おりである。
首都圏では、関東地震のような海洋型巨大地震に先立ち陸側
直下に中規模な地震が発生するシナリオが想定されており、
高度に人、モノ、機能、資金など集積の進んだ首都圏では阪
神・淡路大震災と同程度あるいは更に事前の想定を超えた大
規模で広範囲、長期に影響が及ぶ災害状況が予想される。
工学院大学は都心最大の交通結節点、業務地区、繁華街を
近隣に持つ高層ビルキャンパスであり多様な被害、混乱が生
じる可能性がある。
震災時には迅速な初期対応とその後の的確な行動がその後
の展開を大きく左右する。
本マニュアルは、大震災時に教育・研究機関として的確・迅速
に対応活動を行うために災害対策本部の運用について定め
2
ている。
マニュアルの構成
1.
震災対応の基本的な考え方
・・・・ 1
2.
災害対策本部の組織体制
・・・・19
3.
4.
対策本部の立ち上げ、運営
・・・・29
災害対策メンバーの参集
・・・・36
・・・・39
・・・・41
・・・・46
・・・・54
・・・・59
6.
対策本部各班の役割
1)本部長席・統括班・来客対応
2)安否確認、緊急連絡
3)情報収集・調査・分析、広報
4)情報システム、渉外、物品調達
防災責任者、緊急医療など
大学再開に向けて
•
参考
緊急医療措置
5.
5.
・・・・71
・・・・75
3
1.震災対応の基本的な考え方
1)大学全体として
•
人命の安全の確保が第一優先
•
迅速・的確な震災対応で被害・損害を最小限にとどめる。
•
地震時には各自で安全を確保すように努める。
•
教官・職員はビルの重大な損傷や火災など明らかに危険な場
合は学生を速やかに避難・誘導する。
•
教官・職員は、周辺の被害の有無を確認、速やかに点呼を来な
い、可能な手段により所在、安否状況及び学生の点呼結果、被
災状況を対策本部へ連絡するように努める。
•
教職員は、可能な範囲で初期消火、負傷者の応急処置に努め
る。
•
教職員は状況確認後定められた待機場所へ学生を誘導する。
•
外出先においては、周辺状況を把握し、対策本部への連絡に
努める。
•
教育・研究業務資産の情報漏えい防止と保全・管理に努める。
•
緊急時の対応能力の向上のため防災研修・訓練を推進する。
4
1.震災対応の基本的な考え方
-続き2)災害対策本部メンバーとして
•
大学全体としての対応は2階ジョブステーションに対策
本部を開設して行うことを原則とする.
•
ただし、想定施設が危険とみなされた場合や対応活動
に必要な機能が確保できない場合には別に対応活動の
拠点を速やかに求める。
•
対策本部メンバーは速やかに災害対策本部へ自主参
集する。
•
大学の中枢部の機能は維持・継続を図る。
•
大学の社会的な責務、経済活動に果たす役割に鑑み、
的確な対応活動によって業務の継続もしくは業務中断
を最小限にし、迅速な業務の再開に努める。
5
想定される主な学内・近隣災害状況
ー直下地震ー
• 緊急地震速報は間に合わない可能性
• 激しく強い揺れ
• 建物本体に重大な被害の恐れは低いが間仕
切り壁、天井材や配管・配線などの被害が出る
恐れ
• 落下物などによる人身被害
• 配管被害またはスプリンクラー被害による漏水
• パソコンなどの機器が落下
• 書棚から書籍、書類の落下、散乱
• 化学薬品棚が倒れて火災、薬品混合物漏洩の
恐れ
• 揺れと同時に広域停電
自家発電機45分程度
→迅速な緊急対応が重要
• 広域の通信障害
6
想定される主な学内・近隣災害状況
ー海洋巨大地震;長周期地震動ー
• 緊急地震速報による警報
• エレベーター最寄階で停止・開放
• 高層階の大きな揺れの長時間継続
不安感の増大
船酔い状態
• 天井・照明器具の損傷
• 間仕切りの損傷
• 不安定な物の転倒
薬品収納ロッカーの転倒
火災、有害危険物漏洩
• 書棚からの書籍、書類の落下、散乱
• コロ付き家具などの移動
• 近隣高層ビルの混乱
7
大学の大規模災害時の役割と責務
•
•
•
•
•
•
•
在館学生の生命の安全の確保
在館教職員の安全の確保
学生・教職員の安否確認、連絡
負傷者への応急処置
不明者の捜索、救助
被災者の保護、避難誘導
近隣事業者、行政機関・大学との連携
近隣要支援者、負傷者の受け入れ
• 大学の基幹業務(管理・教育・研究)の
早期回復
死者、重傷者が発生した場合の対応と責任?
大規模震災被害は不可抗力?
無作為の過失責任?
8
緊急初動の基本
地震発生
緊急地震速報
まず、自分の身を守る!
可能なら火の始末
可能なら出口の確保
災害弱者の保護
揺れが収まってから
火元の確認、初期消火
回りの被災状況確認
実験器具・OA機器などの停止
高層階→低層階へ退避
周辺の被災を確認
被災者の支援、救助
点呼・不明者の有無を確認
余震に注意
状況により緊急避難
同室者の被災の有無
周りの不明者チェック
教職員は学生を誘導
安全を確保して
下敷き、閉じ込めなど
指定避難場所
9
緊急地震速報について
緊急地震速報は、震央近くで観測された初期 P波から地
震の特性を推定して大きな揺れの到達前に警報を発す
るシステムです。緊急地震速報が出たなら落ち着いて
安全の確保に努めてください
知っていますか?緊急地震速報(2007.10.1~一般提供)
•
(出典) NPO 法人 リアルタイム地震情報利用協議会
•
•
•
•
落ち着いて素早く安全な場所で身を護る
火気を使っていたら消す
高温、高圧装置、危険物から離れる
重要な情報・データを保存する
10
緊急地震速報と対応行動
講義室;避難路(出口)を確保して落下物から身を守る
システム天井の照明器具の落下
実験台の移動・薬品棚の転倒
研究室;避難路(出口)を確保して落下物から身を守る
実験室;実験機器を停止する、薬品の落下防止、出口を開ける
情報処理;データ・情報の保全、機器の落下防止
図書;書架から離れる
エレベーター;最寄階で降りる
書架の転倒15)
火気を使用中なら停止する
ホール他;落下物から身を守る
避難路の用意;ドア開け
11
緊急対応、危険回避・自己防御
●パニックにならないで緊急避難
倒壊危険物から
離れる
大勢の人が一斉に出口や階段に
殺到すると危険です。落ち着いて
秩序正しく避難しましょう
落下物を防ぐ
一斉集中の回避
転等・移動物を
避ける
落下破損物に
注意
●迅速な初期消火
火災が拡大したらすぐ避難
火災避難;煙
煙、異臭、破壊音などを察知したら、
すぐ避難しましょう
緊急避難路を確保
閉じ込められたら合図を
12
現場対応態勢
周辺状況確認、緊急避難・応急処置要否判断
負傷者、閉じ込め、火災などの有無確認
共助活動
救助・捜索
初期消火;消火器
1次トリアージュ;歩行の可否、心肺機能
歩行困難者の搬送
ソフト担架
応急処置;止血、骨折処置、火傷
救護所
クラッシュ症候群対応
重量物下敷き;DMAT
●協力し合って応急救護
停電、断水、漏洩危険物、漏水(滑り)に注意
学生ボランティア
13
指定場所へ退避
●避難は教員の指示に従って
緊急初動対応、状況確認
→低層教室階へ
•
•
•
•
•
•
•
建築系→8階
電気系→7階
情報系→7階
化学系→6階
機械系→5階
教職員→4階
来 客→3階
安否・不明者の確認
→対策本部連絡
避難、待機;教室階
5F-8F
●エレベーターは使わずに
災害対策本部;2F
アトリューム・広場
避難誘導ルート;階段移動ルール
救護、地域連携
避難は45分以内を目標に
(自家発電の容量制約)
リーダー;
サブリーダー;
14
避難・誘導の留意点
•
•
•
•
•
•
•
•
•
引き続く余震
停電
漏水;滑り易さ
漏洩危険物
火災と燃焼ガス
落下・散乱物
障害者など災害弱者
負傷者搬送
救助チーム
落下・散乱物に注意
冷静に、秩序良く;オ・カ・シ・モ
お(押さない)・か(駆け出さない)・し(喋らない)・も(戻
らない)の厳守
階段等の混雑場所での譲り合い
災害弱者(負傷者,身障者,外国人等)への援助
裸足では避難しない(散乱したガラスで怪我)
手摺には過度に依存しない
足元に注意して(転倒物,ガラス等の散乱)
荷物は持たない
エレベーターは使わない
15
災害に備える
訓練・役立つ備品など
ラジオ
ライト
飲料水
非常食
救急薬
ラップ
笛
非常時の対応行動確認
非常時の役割確認
消火器、消火栓確認
書棚などの固定
起震車体験
16
震災緊急対応の基本的な流れ:教員・職員
地震の発
生
自己防衛
被害の可能性
震度5強以上
被災状況
状況判断
緊急指示
危険
緊急避難
安全
所在・安否確認
初期対応
初期消火、捜索・救助
在宅時
外出先
研究室・講
義室在席時
一般教官・職員
対策本部要員教官・職員
自主参集・召集
被害の可能性
震度5強以上
周辺確認
低層階移動
待機
所 在 ・ 安 否 連 絡
安
否
・
所
在
連
絡
学生誘導
対策本部
所在・安否・状況確認
情報収集・分析
判断・指揮・統率
自宅待機
帰宅
渉外・広報
・・
17
震災学内対応の体系
八王子キャンパス
災害対策本部
全学対応指揮統率
フロア学科対応チーム
教職員緊急行動規範
初期消火
被災確認
不明者捜索
応急措置
避難誘導
危険回避・自己防御
初期消火
不明者捜索
応急措置
緊急避難・誘導・待機
警備・防災センター
学生緊急対応ガイド
緊急放送
被災確認巡回
流入者の制御
危険回避・自己防御
教職員対応支援
緊急避難・待機
緊急対応ボランティア
生協・食堂
危険回避・自己防御
初期消火
緊急避難
18
2.災害対策本部
震災対応タスクフォース&WG
状況把握・分析・方針決定・方針指示・伝達・広報、記録
(想定)活動の拠点:2F・ジョブステーション
対策本部組織体制と役割
対策本部の設備と機器、備品
災害対策本部のレイアウト
電力供給確保と通信機能維持が不可欠
全学対策本部の組織基本構成
本部長席
対
策
本
部
長
在席機会の多い教官・職員を中心に
統
安 否 確 認
括
情 報 収 集
学内被災情報
災害全体像、周辺被災
外来者対応
理
事
長
本
部
長
代
行
内部広報
記
録
広
報
外部広報
情報システム
父兄・家族
渉
外
関係機関
資金調達
緊 急 医 療
応急措置
病院搬送
物 品 調 達
水、食料応急資材など
20
対策本部・班の主な役割分担
①本部長席
本部全体の指揮・統率
混乱を抑止し、緊急避難の要否を判断(直後)する
重要対応活動方針の決定
事務所在席社員・職員の帰宅可否判断など
震災の全体状況を把握(情報収集と分析)し、業務継続・早期再開
の方策を立案する
②統括班
災害の状況判断、対応活動の指揮・統率実務
ビル管理者との連携、調整
対応活動の判断と指示
安否・所在不明職員の対応方針決定
被災職員の対応を指揮する(応急措置、病院搬送など)
外出教職員との連絡・調整、対応行動の指揮
大学経営資料の被災状況把握
帰宅困難職員への対処(緊急用品の提供など)
被災資産の措置を決定(修復策など)
業務再開計画と体制の立案
③安否確認班
教官・職員、学生の安否・状況の調査・確認
安否、所在不明者に関する情報の整理
外出者・出張者・在宅者などの所在・安否確認
④情報収集班
震災に関する情報の収集と分析
ビル内および周辺の被災状況の調査
連絡不能な教官・職員、学生関連情報の収集と状況を分析する
関係機関の被災状況を調査・把握
⑤外来者対応班
外来者の安否の確認、ビル内待機中の対応
⑥広報班
大学内外への情報発信(対応方針など)、メディア対応
⑦情報システム
情報システム・サーバー等の点検、保守、安否システム運用支援
⑧渉外班
関係機関、資金調達などを折衝
業務再開の支援要請
⑨緊急医療班
負傷者の応急手当て、病院搬送
⑩物品調達班
緊急対応時に必要な水、食料、医薬品、衣料品などを調達
⑪記録班
情報、指示、対応活動の経過を記録
21
震災対策本部タスクフォース・WG構成(案)
(リーダー、サブリーダー)
本部班名
役職
①本部長
副本部長
◎:理事長:
○:本部長代行:筆頭理事
②統括班
◎:学長
○:副学長
③安否確認
◎:人事部長
○:学生部長
④情報収集
◎:企画部長
⑤外来者対応
◎:総務部長
⑥広報
◎:広報室長
⑦情報システム
◎:情報学科長
⑧渉外
◎:総務部長
⑨緊急医療
医務室
⑩物品調達
◎:経理課長
⑪記録
◎:総務課長
◎:リーダー
○:サブリーダー
氏名
22
災害対策本部要員メンバー
人数 氏名・所属
①本部長席
理事会メンバー
②統括
大学運営実務部署
③安否確認
学生課、人事課
④情報収集
企画
⑤外来者対応
⑥広報
広報課
⑦情報システム
情報センター
⑧渉外
総務
⑨緊急医療
医務室
⑩物品調達
経理・総務
⑪記録
総務課
23
対策本部(2Fジョブステーション)の配置(イメージ)
大規模な災害が発生したときに災害対策本部を開設する
2Fジョブステーション
スクリーン
テレビ
②統括班
①本部長席
スクリーン
⑪記録班
⑦情報システム班
④情報収集班
③安否確認班
⑩物品調達班
⑨医療班
⑤来客対応
⑧渉外班
⑥広報
24
災害対策本部備品・備蓄・機器の例
備品・備蓄・機器
数量
備考
安否確認・緊急連絡シ
ステム
1式
パソコン、人事情報ファイル
マニュアル
電話
回線
Fax
回線
館内、IP、災害優先
TV,ビデオレコーダー
3台くらい
ポータブル型?(バッテリー)
ラジオ
3台くらい
バッテリー
ホワイトボード
連絡メモなど
首都圏・東京・新宿地図
被害、監査先の確認
応急医療セット
非常食
3日分
本部要員および待機社員・職員用
飲料水
3日分
本部要員および待機社員・職員用
フラッシュライト
バッテリー
ポリタンク
卓上コンロ
カセットガス
トランシーバー
携帯電話は通話制限になる
調査部隊の連絡用
毛布
冬季の災害用
小型発電機&燃料
緊急電源
施設課、消防の調整必要
作業項目チェックシート
仮眠スペース
25
対応記録用紙
対策本部優先対応作業項目
学内被災状況の把握と対応策決定
• 人身被災状況の把握;安否情報
死者の有無
負傷者(重傷者、軽傷者)
閉じ込め、所在不明者→捜索・救助
• 火災の有無、対応状況、拡大リスク
→緊急避難、救援
• 有害危険物の漏洩(ガス、液体)
→緊急避難
• 建物の被災状況
構造体の被害
設備の被害・機能影響
漏水;配管損傷、スプリンクラー損傷
落下散乱物
間仕切り壁、天井などの損傷
照明器具の損傷・落下・散乱
26
対策本部対応記録事項
•
•
•
•
•
•
受信者氏名、受信時刻
報告者氏名・所属
報告時刻
被害状況
被害場所
被害確認時刻
情報評価・判断と対応記録
• 判断者
• 対応内容
• 指示伝達者
• 指示時刻
27
災害対応システム機器の体系
情報収集・分析・方針伝達の体系
非常電話
(エレベーターホール)
IP電話(学科事務室)
八王子など
長距離無線LAN
LAN
非常用品・器具
(各フロアー)
消火器
(各フロア)
ラジオ、TV
白板
トランシーバー
チェックシート
非常放送
記録用紙
発電機
非常自家発電機
28
3.対策本部の立ち上げ、運営
速やかな参集、体制・機能の始動
メンバーの参集・召集の原則
役割の兼務、代行のルール
対策本部の機能は電力の供給、通信機能状態に大きく依存する
対応すべき課題
停電の影響:照明、エレベーター、機器の電力、部屋の入室
断水の影響:トイレ、飲料水
通信障害・輻輳:情報収集の混乱
大学構内の混乱
落下物、転倒物、地盤の亀裂、段差など
対策本部設置・作業手順・主な項目
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
迅速な自主参集(新宿近辺震度5強以上)
途中の状況観察
緊急地震情報→危険回避→参集
対策本部の配置(机、いすなど)
機器の設置、配線・接続、作動確認
参集者の確認
不在者の役割代行者指名
指揮体制・役割の確認
情報収集;安否、被災、機能障害など
情報の評価・分析、整理
人的被災;負傷・不明、閉じ込め等
建物・設備などの被災状況
周辺地域の被災状況・混乱状況
災害の規模;被災域の広がり、機能障害など
対応方針協議
対応方針の指示
緊急避難の要否
負傷者の医療機関搬送
帰宅の可否
復旧・復興の方向の検討
30
災害対策本部の立上げの手順
業務時間帯
本部メンバー
地震発生
緊急地震情報
安全の確保
館内放送?
壁や柱が大きな損傷、火災
緊急避難
建物は安全?
No
一般教官・職員は自席で待機
室内状況確認
部屋の開閉キー
本部へ参集
在籍者待機確認
負傷者有無調査
点呼・確認
目安:地震後1時間
不在キーメンバー召集
安否・所在確認
机などの配置
電力・通信チェック
パソコンなど配置
発電機
LAN接続
本部ワーク
災害情報収集・分析
安否被災状況確認作業など開始
安否確認システム稼動
TV,ラジオなど
外出先などの状況推定
所在・安否など状況分析評価
安否・被災状況など整理
対応方針協議
緊急連絡
31
家族等問い合わせ対応
災害対策本部の設置と運営の手順
本部メンバー
業務時間外・在宅
地震発生
メンバー参集に要する時間
安全の確保
壁や柱が大きな損傷、火災
緊急避難
自分自身と家族
自宅は安全
No
OK
状況連絡
途中の安全
NO
参集所要時間?
状況連絡
帰宅
災対本部へ参集
部屋の開閉キー
非常階段
点呼・確認
不在キーメンバー召集
電力通信チェック
机などの配置
No
パソコンなど配置
LAN接続
発電機
災害情報収集・分析
本部ワーク
安否被災状況確認作業など開始
安否確認システム稼動
TV,ラジオなど
外出先などの状況推定
所在・安否など状況分析評価
安否・被災状況など整理
対応方針協議
緊急連絡
32
家族等問い合わせ対応
施設管理、警備・防災担当者との連絡・連携、調整
•
•
•
•
•
•
建物の安全性の確認;損傷、火災の有無・程度
非常連絡、館内モニター、巡回
緊急避難の要否の確認、避難する場合のルート
建物内および周辺の被災状況の情報
建物本体、間仕切り・天井など二次部材の損傷・落下
設備の損傷、停止
配管類と漏水の有無
建物内の設備機能の稼働状況
非常発電機と給電状況
照明(非常灯)
空調
給水
情報・通信
周辺流入者の制御;障害・高齢、負傷者など
トイレ使用継続の可否
33
対策本部の基本的な緊急初動活動
①本部長席
参
集
②統括
報告
緊
急
状
況
調
査
ビル被害
把握
オフィス
関係被
害把握
初
期
対
応
⑥広報
⑦システム
フロア
ビル管理
⑪記録
被災
調査
対応基本方針協議
会議室のレイアウト/机、いす、パソコン、TV,コピー機など
来客
名簿
•システムの
セットアップ
•緊急連絡
発信
•安否連絡
指示
•TV・ラジ
オ・Web情
報収集
•ビル被害
調査
•安否確認
作業
•震災概要
分析(1
次)
•周辺被害
調査
•安否1次
集計
•情報収集
•情報分析
来客被
災状況
集計
安否集計
•情報収集
•情報分析
来客対
応
状況検討
状
況
整
理
・
分
析
⑤来客
対策本部室へ緊急参集
被害の1次
把握
(
1
時
間
)
④情報
ビル安全確認
(
1
時
間
)
対
策
本
部
設
営
③安否
状況分析
災害の規模
社員、・職員
の被災など
初期対応方針
3~5時間後
自席待
機指示
システ
ム点検
フロア
状況
調査
経
過
記
録
フロア
巡回
方針説
明
安否集計
安否確認調査派
遣要否、時期の
検討
来客安
否調査
災害情
報提供
システム状
況の整
理
フロア
状況
確認
システム修
復計画
フロア
巡回
方針伝達
関係機関
被害情報
収集
34
負傷者への対応は可能な限り迅速に行う。渉外、物品調達は混乱が収まってから活動する。
対策本部の活動・作業の目安
日
週
月
統括
安否確認
3日~1週間
情報収集
外来者対応
3日程度?
広報
医療活動
渉外
情報システム
物品調達
大学機能
再開検討
家族を含む人的被災と大学施設・機能被災状況に依存する
•
•
•
•
•
•
•
緊急初動期には安否・所在確認と災害状況把握・分析
活動が主となる
災害対応活動の時間推移を見極める
任務・役割の転換を的確に行う
統括:災害対策の中枢/権限と責任
安否確認:初動時に負荷が集中(3日間位)
情報収集:災害の全体像の把握
3~5日くらいで交代し休息をとる;健康管理、心理ケア
35
4.災害対策メンバーの参集
• 緊急地震速報で参集準備
危険回避後に速やかに参集
• 震度5強以上情報で自主参集
• 災害対応では初動時活動の適否がその後
の展開を左右する
• 迅速に参集し、体制を整え、全学的な対応
活動を開始する
• 途中の状況を観察
ただし混乱、対応要請には巻き込まれない
36
本部参集の留意点
業務時間帯の場合
• 業務に関連して被害発生の可能性のある場合に
は災害対策本部を開設する
• 災害対策本部要員に指名された職員は、自主的
に対策本部を開設する場所へ参集(震度5強以上)
• 災害の規模が大きくなるほど連絡などの機能障害
や混乱が生じやすいので、首都圏に被害の発生が
想定されるような場合には自主的に参集する。引
き続く余震に留意して活動する
• 室内は落下・散乱物で混乱し、動きにくい。転倒せ
ぬように注意が必要である
• 停電のため照明は制限され暗い、特に廊下は誘導
ライトしか期待できない
• エレベーターは停止しており、移動は非常階段を
利用する
• スプリンクラー、配管被害にyる漏水で床が滑りや
すい可能性がある
• 外出者は周辺の状況で参集の可否を判断し、可能
な手段で状況の連絡に努める
• 対策本部に到着しだい、電力、通信機能をチェック
し、速やかに机、いす、機器などの対応体制に取り
掛かる (ドアの開閉キーの確認)
• 途中の被災対応の混乱に巻き込まれぬよう注意 37
本部参集の留意点(2)
外出・業務時間外(夜間、休日)の場合
• 原則として対策本部メンバーは自主的に参集する(震
度5強以上)
• 但し、自身の安全および家族の安全が優先される
• 家族安全確認対応の後で本部へ参集する
• 参集には時間がかかる(途中の被災状況で変化す
る;道路障害、火災など2次災害、救助支援要請など)
• 参集の途中の危険(火災・治安など)に十分に配慮
• 危険な場合には無理な参集は避ける
(状況を可能な手段で対策本部へ連絡する)
• 本部開設場所(災害対策本部)へ集合する
(警備室調整、ドアの開閉キーを確認)
停電状態のためエレベーターは停止する。階段で2
階ジョブステーションへ上る
• 数日間の泊り込みを覚悟し準備(食料、水など)で臨
む
• 断水で用水を確保しないとトイレが使えない
短期間の用水は確保される見込み(配管被害が無け
れば)
*キャンパスに到着後は業務時間帯の活動に準拠する
時間外参集のシミュレーションの蓄積が必要
38
5.対策本部
各班の役割
リーダーと不在時代行者の対応力
•
•
•
1)
全体の統率は参集メンバーの職位上位者が行う。
(優先対応事項と権限委託・責任を確認)
班リーダーが不在、遅延の場合はサブリーダーがそ
の任務を代行する。
リーダー、サブリーダー不在の場合、班のメンバー
の職位の上位者が任務を代行する。
リーダー、代行者、対応力
本部長;理事長
理事長不在なら筆頭理事が災害対策本部長を勤め
る。
ヒト、モノ、金を動かすことができる権限を持ち、全体
を統率し、決断を行う。
関係省庁などの折衝力がある。
2)
統括班リーダー;学長
全体の状況を把握し、方針決定が可能な権限を有
すること、不在の場合は副学長
3)
安否確認班リーダー;
教職員、学生の人事情報を把握している
4)
情報収集・調査班リーダー
情報の選別・分析・評価ができる
40
本部長席
統括班
外来者対応
記録
災害対応の指揮・統率の中核となる組織
災害対策本部長席の役割
•
•
災害対策本部長:理事長
災害対策副本部長:筆頭理事
•
•
災害対応活動(緊急時~業務再開)の最高責任者
重要事項の最終意思決定を行う
•
各班の責任者と連携して状況を判断し、対応活動を指揮し、
統率・運営する
•
緊急避難の要否の判断と避難が必要な場合の指示
避難が必要な事態と判断した場合には、本部開設を待たず避
難指示を出す
災害の全体像把握と分析
災害への大学としての対応方針の決定
(緊急対応、初期対応、混乱が治まってからの応急・復旧期対
応およびプロセス)
ステークホルダー折衝の指揮
被災大学経営情報の取り扱い方針の検討、決定
(焼失、電子化ファイルの破壊、回収不能などになった情報、資
料などの把握と扱い)
教官・職員、学生の帰宅の可否を判断
教官・職員、学生の帰宅時期を判断
安否・所在確認不能教官・職員、学生への対応方針決定
業務関係機関との対応・折衝方針の決定
被災した教官・職員、家族、学生への対応方針の決定
大学業務の中断と再開時期・手順に関する方針の決定
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
42
統括班
状況の判断と全体の対応活動の指揮・統率の実務を担当
• 責任者:学長
• 副責任者:副学長
本部長席
統括班リーダー
サブリーダー
災対本部リーダー
統括班員
学部・研究科防災
責任者
安否確認
情報収集
来客
広報
記録
・・
43
統括班の主な緊急初動対応活動項目
項目
概要
ビルの安全・被害確認
キャンパスビル管理者との連絡・調整
対策本部室へ参集
災害対策本部開設を指示、設営指揮
緊急参集の指揮
災対本部要員の点呼・召集、役割確認
対策本部設営指揮
机、いす、機器類の配置など
電源、通信機能のチェック他
対策本部の実務を推進
本部長席の判断、意思決定を補佐する
緊急初期対応方針の検討
状況に応じてヒト、モノ、金を動かす
フロア状況の把握
フロア防災責任者へ調査、報告を指示
安否確認体制を指示
安否確認班の立ち上げ
震災情報収集指示
情報収集班の立ち上げ
来客状況の把握
来客対応班:人数、被災状況、負傷者対応
被災者への対応の指示
緊急医療班:応急手当、病院搬送
安否状況確認
所在確認数、負傷者
大学業務資料被災の状
況を把握
人事情報、資産情報など
震災の全体概況の分析
主な被害発生地域・地点、判明死傷者数、交
通機関の状況、市街地の混乱状況
震災の情報提供を指示
広報班:待機中教官・職員、来客
教官・職員、学生の帰宅
の可否を検討
被災市街地の危険度の評価
業務利害関係者の状況
分析
メディア情報を分析[情報班情報整理を指示]
被害調査の要否を検討
ビルの周辺、外出者の行き先など
44
記録班
記録するときの時刻、記録のソースを
•
•
リーダー:総務係長
サブリーダー:
•
•
•
•
•
被災状況:人身被害、建物・施設被害など
機能障害状況;電力、通信、給水
火災の有無と対応状況
対応の経過を記録する
各種の問い合わせ、応答を記録する
家族、関係機関、同業者など
外出者からの状況報告
本部からの指示、伝達事項
災対本部内打ち合わせの議事録を作成
被害状況分析結果
方針討議の議事録作成
関係省庁からの指示・通達の記録
安否状況判明経過を記録
•
•
•
•
•
•
記録シート;
45
外来者対応班
• リーダー:
• サブリーダー:
• 外来者状況(対応者、対応場所など)を受付リストなど
で確認する、外部打ち合わせ対応者からの申告
来館目的、所属機関、氏名、(住所・電話)
• 外来者の所在、安否状況を迅速に調査・把握する
• 被災した外来者の応急手当を行う(緊急医療班と連
携)
重傷者の病院へ搬送を手配する。家族へ連絡
• 外部流入者の受け入れ調整
• 災害状況把握までのビル内待機を要請する。
• 外来者へ災害の被害状況情報を提供する。
• 外来者の所属機関へ状況連絡し、対応について連絡
調整を行う。
• ビル内待機外来者に食事、飲料水などを提供する。
入試、入学、卒業オープンキャンパスなどイベント来館者
46
在館者の安否確認・緊急連絡
緊急時の主要な活動
安否確認班の役割
避難誘導
安否確認システムのセットアップ
緊急連絡
安否連絡の呼びかけ
安否状況の集計
安否確認不能者の集計
安否確認・被災状況把握班
所在、安否状況の確認
•
•
リーダー:人事部長、学生部長
サブリーダー:学生課長
班員
•
•
•
•
•
学科・フロアからの安否連絡把握
駆けつけ安否情報
避難誘導状況;階段室周り;フロア安全責任者
安否確認表作成
部門管理担当;安否確認状況チェック
所在把握困難者のチェック;学籍簿、人事情報
•
連絡受付;問い合わせの電話、Webなどへ対応
安否システム以外の問い合わせ、連絡に対応する
•
集計・整理担当;安否および所在の状況
避難・退避・移動状況;ICタグ
入試、入学、卒業オープンキャンパスなどイベント来館者
48
安否確認班の主要な役割
• 人身被災情報の収集と整理
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
安否確認・緊急連絡
緊急連絡情報、安否・所在連絡要請メッセージの発信
安否・所在連絡の確認、集計、状況経過分析
安否・状況不明者のリストアップと連絡呼びかけ
安否・状況不明者のアサイン状況、行き先予定を確認
安否・状況不明者の予定行き先の被害情報の収集・検討
(情報収集班と連携)
安否不明者の調査派遣要否の検討を行い統括班および
本部長へ具申する
安否不明者の派遣調査の時期、調査順位の検討
(避難所、医療機関、身元不明遺体収容所など)
教官・職員、学生の家族からの安否問い合わせに対応
医療機関搬送者(メディア)情報のチェック
情報収集班と共同
身元不明死傷者(メディア)情報のモニター、チェック
情報収集班と共同
発災前の在館者の確認
49
安否、状況確認の流れ
シ
ス
テ
ム
準
備
対策本部参集
安否確認システム
構築済を想定
パソコン立ち上げ
安否確認システムセットアップ
幹部理事、教官緊急連絡
シ
ス
テ
ム
オ
ペ
レ
ー
シ
ョ
ン
所在不明理事の集計
全教職員、学生緊急連絡
所在不明教職員、学生の集計
安否連絡要請メッセージ発信
安否状況の集計
学籍簿、人事情報
被災・不明教職員、学生集計
無事・軽傷な教職
員、学生のリスト
被災教職員、学生
をリストアップ
安否不明教職員、学
生をリストアップ
統括、本部長席報告
情
報
分
析
教職員、学生被災分析
対応方策の検討
安否・所在不明者を追跡
避難所、医療機関
安否不明者調査派遣
50
派遣の時期と優先順位
安否情報の基本的な流れ
学内安否情報
八王子キャンパス
学外安否情報
新宿キャンパス
在宅
外出
災害対応リーダー
フロアリーダー
無線LAN
公衆電話
非常電話
災害伝言ダイヤル
学科事務室
WEB
IP電話
トランシーバー
駆けつけ
WEB
安否掲示板
災害時優先電話
対策本部
安否掲示板
巡回点検確認指示
51
学内安否確認の方法
被災、閉じ込め、不明
ICタグカード;在館確認
教室・ホール;一緒にいた仲間などの状況確認
研究室確認;ノック、呼びかけ
エレベーター ;点検・呼びかけ
トイレ;ノック・呼びかけ
書庫、倉庫;巡回点検
実験室、演習室;巡回点検
来客対応者聞き取り
ホール、食堂・生協;巡回点検・所属確認
外出メモ、出張届け
チェック資料
学籍簿、人事情報
来館受付表
52
外出教官・職員、学生の安否確認手段と課題
原則
可能な通信手段
教職員、学生
対策本部
確認・集計
行動状況
被災状況
通信手段
チーム行動
無事
負傷(重傷、軽傷)
携帯電話
通信制約
通信形式
単独行動
固定電話
通信インフラ被災
会話報告
在宅
閉じ込めなど
公衆電話
通信制限
死亡
Web
回線輻輳
メッセージ送信
災害伝言ダイヤル:171
遠隔地中継連絡
課題:
通信手段の確保
労力の低減
混乱の低減
システム導入
53
安否連絡不能な主な想定事態
• 死亡または重傷
• 通話困難な場所に閉じ込め、下敷き状態
エレベーター内、地下鉄・地下街など
• 携帯電話の破損、故障、代替手段の確保が困難
• 携帯電話中継局の被災、機能停止(圏外状態)
• 通信ネットワークの著しい輻輳(通話の集中)
• 緊急避難行動の最中
• 家族の被災対応;捜索、救助など
• 近隣のSearch & Rescue 活動参加
• パニック・混乱へ巻き込まれ
• 列車・地下鉄などの中
• 避難所内
54
情報収集・調査・分析
広報
• 災害全体像情報の収集・分析
人身被害
構造物
火災など
ライフライン機能の障害状況
• 対応状況の内外発信
• 外部からの問い合わせ対応
55
情報収集・調査・分析班
TV、ラジオ,Webサイトなどから情報を収集・整理
ビルおよび設備の被害状況、周辺の被害状況を調査
•
•
•
リーダー:企画室長
情報収集・分析を指揮
サブリーダー:
情報収集・分析
メディア情報収集
(5名程度)
ビル内・周辺状況調査
調書・設備調査
(2名程度)
(2名程度)
災害の全体像を把握;地震特性、地域別の被害状況など
(被害状況などを整理、地図に記入など:本部内に共有)
所在未確認社員・職員の関連情報収集と被災可能性分析
(安否確認班と連携、被害情報と対比検討)
ビル内の情報、データなど知財資産および設備などの被災状況調査
ビル内(人身、設備など)および周辺被災状況の調査
外部持ち出し資産の状況は安否確認班が担当
主な災害情報収集源
NHK・ラジオ、NHK・TV、NHK・衛星TV、日本放送(ビジネス被害情報)
インターネットニュース
情報の選別;信頼性、客観性に留意する
停電対応;バッテリー駆動機器
56
情報収集と分析のポイント
教職員、学生および関係者の被災に関連する情報を中心に
•
•
•
•
•
•
•
•
キャンパスビル内と周辺の状況:被害と対応活動
ビル内の対応活動の状況
ビル内の設備の被害、機能障害
周辺のビル、道路などの被害
業務関連資料の状況;散乱、水損など
地震に関する基礎情報
マグニチュード、震源の位置、震度の分布など
被害に関する情報;発生地域、被害程度
構造物(ビル、橋脚など)の損壊状況;
がけ崩れ、液状化など地盤災害
火災、危険物漏洩など
人身被害;死傷、閉じ込め、Search & Rescueの状況
ライフライン被害
停電などの範囲
道路の閉鎖・通行障害状況、通行可能な路線
鉄道など交通機関の停止状況
情報通信機能の輻輳・混乱状況
国、都、区など行政機関の動き
消防・警察・自衛隊など災害対応機関の動き
医療機関の被災者対応状況(学生・職員の有無)
医療機関搬送者の氏名、被災程度など
避難所(学校、体育館など)、避難広場の状況
(教職員、学生と家族が避難する可能性)
57
情報収集・調査、整理の方法
客観的事実を整理する
•
主な災害情報収集源
NHK・ラジオ、NHK・TV、NHK・衛星TV、民放・TV、日本
放送「ラジオ」(ビジネス被害情報)
インターネットニュース
•
被害発生ポイント、地域を地図上に記入
ビルなど建物の被害
高速道の被害、閉鎖区間
鉄道関連施設の被害、運行停止区間
道路通行規制区間
火災の発生と広がり
停電の範囲
断水地域
外出者の行き先予定地点と周辺被害状況
教職員、学生の帰宅の障害・危険の程度を検討
安否不明な社員・職員関連情報の取り出し
被災の可能性、連絡の困難さなどを推定
調査員(チーム)の派遣;安否の確認、業務への影響検討
ビル内・周辺状況
近隣地域
所在不明監査チームの行き先(近辺の避難所など)
業務関連機関の被災状況調査
•
•
•
•
•
都・区・政府、消防・警察などの動き
58
広報;内部/放送・伝令
• 震災の状況に関する情報を適宜来客および
待機教職員、学生へ提供する(火災、市街地
の混乱状況、Search & Rescue 状況、行政
の動きなど)
• 避難の要否に関する指示を伝達する
• 帰宅の可否の判断情報を伝達する
• ビル内待機の指示、継続・解除見通し
• ステークホルダーへ対応状況を連絡
広報;外部
•
•
•
•
•
•
メディア及び外部機関対応
父兄などの問い合わせに対応
外部機関(省庁など)からの問い合わせに対応
被災状況に関する情報発信
被災への対応状況と今後の方針の表明
業務再開の見通し
59
情報システム
渉外
物品調達
フロアー防災責任者
緊急医療
60
情報システム対応班
• リーダー:情報学科主任教官
• サブリーダー:
•
•
•
•
•
•
•
サーバーなどの被災点検
電子化業務データなど業務情報の保守・保全
業務関連ソフト資産の保全
学生、人事・労務などの管理情報ファイルの点検
被災情報の復元作業
安否確認システム運用支援
情報システム復旧計画の策定と実行
協力会社の手配
61
渉外担当班
外部機関との折衝、調整
本部調整、統括班と連携して活動
•
•
リーダー:総務担当理事
サブリーダー:総務部長
•
•
•
•
-主な折衝先-
関係省庁:文部科学省、東京都、新宿区
近隣事業者;新宿駅など
金融機関など;銀行、証券会社、証券取引所
他の大学;状況把握
•
•
-主な連絡・折衝、調整項目-
被災状況の報告
大学業務再開支援要請・緊急度、時期の見通し
業務中断、再開折衝・調整
業務再開資金調達
ステークホルダーへの状況および対応方針説明
•
•
災害対応支援要請;
損傷、回復困難業務関連情報などの取り扱い協議
•
損傷パソコンなどの補修、調達(情報システム?)折衝
•
•
62
物品調達班
対策本部活動に必要なものを確保する
帰宅困難社員・職員へのサバイバル用品を調達する
(備蓄、備品で対応が基本)
•
•
リーダー:
サブリーダー:
•
•
対策本部活動に不足する物品を把握する
ビル内待機者(帰宅困難者など)に必要な物品を把握する
•
•
•
•
•
•
•
-想定される調達品-
食料:カップヌードル、アルファ米、インスタントスープなど
飲料水:ミネラルウォター
医薬品;胃薬、風邪薬、包帯、消毒薬など
衣料;毛布、タオルなど
トイレ用水の調達、確保
災害対策本部消耗品:バッテリー、記録用紙
非常発電機の燃料
調達数量算定の考え方;対策本部メンバー、ビル内待機者
大学では非常用備品は十分には用意されていないため、長期の活動
には緊急調達が必要になる。複数の調達先を想定しておく必要がある。
緊急時の調達は難しく最小限の備蓄に早急に取り組むことが望ましい。
63
フロア防災(防火)責任者の役割
• 自席・教室で待機中の教職員、学生を統率する
• 在席者の負傷者、不明者の有無を点検、確認する→
本部へ報告(非常電話、IP電話【学科事務室】など)
• 火気の使用箇所の状況を点検する
• 出火した場合の初期消火の指揮をとる
消火状況を本部へ報告
(火災拡大の危険の場合は緊急避難を指揮する)
• 化学薬品被害は関係者へ連絡する
• フロアの被災状況を対策本部へ連絡・報告する
ロッカー、書架、OA機器、仕切りパネルの転倒など
• 待機中教職員の要望を本部へ伝達する
• 待機階へ学生などを誘導する
• 出火した場合に初期消火の指揮を執る
• 閉じ込め者が発生した場合、救出活動の指揮をとる
64
緊急医療・捜索・救助チーム
•
•
•
•
•
•
•
•
•
リーダー:
サブリーダー:
ビル内の所在不明者を捜索・確認する(倉庫・書庫など)
エレベーター閉じ込め者の有無を調査・確認する。
落下、転倒物の下敷きになっている被災者を救助する
出血、擦り傷、打撲、骨折などの負傷者の応急手当を行う。
呼吸停止、呼吸困難者に人工呼吸、AEDを施す。
重傷者を病院へ搬送する。
DMAT支援要請
活動はチームで行い単独行動は避ける
65
(学生)ボランティア
対応可能なワークの例
活動事例
• 災害対応支援ワーカー
伝令チーム
負傷者搬送
炊き出し
高齢者の話し相手
幼児の遊び相手
トイレ・避難所清掃
情報整理・データ打ち込み
救援物資整理
• 専門知識の活用;傷害保険(ボランティア保険)
被災度調査支援;建築系(教官引率)
研修・訓練
66
学生ボランティア活用の課題
•
•
•
•
•
•
•
災害の状況と召集(要請)、派遣の是非判断
指揮・統率の仕組みと責任体制
負傷などの場合の責任
傷害保険の有効性と制約・限界
基礎知識の講習
基本技術の講習
自発的ボランティアが少数の場合
動員することの可否
• 派遣先の選択
67
緊急連絡
安否確認・緊急連絡の体制(案)
部門、グループ単位で連絡・集計する場合
所在場所別
職制別
キャンパス内部の安否連絡
安否システム
フロア防災責任者の把握
理事長・学長の安否・所在
緊急連絡網
外出先からの連絡
安否システム
(公衆)電話
Web
理事・教職員の安否・所在
外出先からの連絡
安否システム
(公衆)電話
Web
学生の安否・所在
自宅からの連絡
安否システム
(公衆)電話
Web
職員家族の安否・所在
災害伝言ダイヤル171
遠隔地連絡拠点
避難所情報
災害対策本部
安否確認班
安否情報の集約
安否不明者を追跡69
時間外災害
緊急連絡ネットワークイメージ
理事・教職員・学生グルーピングのルールまたは一覧表
70
緊急連絡調整先電話番号一覧
•
•
•
•
•
•
キャンパスビル管理室:
東京都庁:
消防署:
警察署:
八王子校舎:
新宿区:
•
•
•
•
理事長:
学長:
代表理事:
学科長:
71
業務継続、業務再開へ向けて
•
•
•
•
•
•
業務遂行拠点安全; 補修・補強、バックアップ
人・組織;キーパーソン、実務ワーカー、学生
基幹業務関連情報・データ
業務遂行の機能;電力・通信など
業務再開のための財務資金
ロジステック・都市インフラ
72
業務再開にむけての作業
• 関連被災状況の分析
• 業務関連基本情報、データなど
施設(建物、設備など)の被災状況
関連機関との折衝・調整
• 教職員の被災状況と復帰見通し
• 早期業務復帰困難者の選別、調整
• 基幹業務担当チームの編成
• ステークホルダーの被災状況を確認
• 業務再開に関するステークホルダー調整
• 補修・補強計画策定、費用算定
• 復旧・復興資機材の見積もり、調達
• 補修・補強・修繕業者の確保・折衝
• 資金調達方針
• 教育・研究活動再開の条件
73
大学業務再開へ向けての検討項目
•
•
•
•
•
•
•
•
基幹業務担当の要員の確保と編成
被災学生対応方針の決定
被災職員・教官対応方針決定
学生の被災状況の把握
学生の学業復帰見通し(制約要因)
業務関連情報、データなどの整備・回復
被災情報・データの取り扱い方針確認
支援要請の要否判断
• 通勤・移動、資材運搬手段の機能回復
• 支援部隊の宿舎
• 再開業務に必要な資金の調達
• 試験対応対策;延期、代替手段
• 入試対応対策;時期、場所など
74
被災教職員、学生への対応
•
•
•
•
•
•
住宅被災者(教職員・学生)への住まいの斡旋
見舞い
休業の補償
休学了承
退学希望者への相談・指導
授業料減免などの対象、範囲
75
応急医療措置
被災現場で
意識の確認
人工呼吸
止血
骨折手当て
東京消防庁資料を転載
77
78
79
80
81
82