日本の自由貿易:日中韓FTA、RCEP、TPP

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日本の自由貿易
~日中韓FTA、RCEP、TPP~
(2012後期:月3)安岡ゼミ
国際文化学部 異文化コミュニケーション論講座
1126568C 鈴木麻里絵
0.目次
1.日本の現状
2.日中韓FTA、RCEP、TPPについて
3.それぞれのメリット・デメリット
4.政策提言
1.日本の現状
・日中韓FTA
締結に向けた交渉を2013年早々に始めることで合意
・RCEP
2013年初めに交渉スタート
15年末までの妥結を目指す
・TPP
衆院選の争点
野田首相は参加表明見送り
国益の確保を大前提として、守るべきものは守りながら、TPP、
日中韓FTA(自由貿易協定)、東アジア地域包括的経済連携(R
CEP)を同時並行的に進める。(民主党マニフェストより)
2ー1.日中韓FTA
・FTA(Free Trade Agreement)とは
物品の関税、その他の制限的な通商規則、サービス貿易等
の障害など、通商上の障壁を取り除く自由貿易地域の結成を
目的とした国際協定。(Wikipedia参照)
・目的:3国間における自由な貿易
・規模:3ヵ国のGDPは14兆ドル規模=世界の約2割を占める
(EUは18兆ドル規模)
2-2.RCEP(東アジア地域包括的経済連携)
・RCEPとは
日・中・韓・印・豪・NZの6ヵ国とASEANが5つのFTAを束ね
る広域的な包括的経済連会構想
2011年11月にASEANが提唱
・目的: 交渉が行き詰まっていたEAFTAとCEPEAの統合
関税引き下げ、企業投資に関するルールの統一
モノ・サービス貿易の自由化。経済の活性化。
・規模: 人口34億人(世界の5割)
GDP約20兆ドル(世界の3割)
2-3.TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)
・TPP(Trans-Pacific Partnership)とは
環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした多角
的な経済連携協定(EPA)。関税や非関税障壁を撤廃し、経
済的な国境をなくす。
・規模: アメリカ、ペルー、オーストラリア、シンガポール、ニュージー
ランド、マレーシア、チリ、ベトナム、ブルネイ、カナダ、メキシ
コの計11ヵ国
3-1.日中韓FTAのメリット・デメリット
【メリット】
・貿易や投資の拡大による経済成長
・資源の安定的輸入の確保
・中国という巨大市場の取り込み
・反日感情で生まれた赤字の返上
【デメリット】
・日本の農業・酪農品が価格競争で負ける
・生産品の安全性に対する不安大
3-2.RCEPのメリット・デメリット
【メリット】
・日本の輸出額のおよそ半分を占めるRCEP地域での貿易の活性化
・ASEANで組み立てたモノを中国やインドで売ることが簡単に
【デメリット】
(日中韓FTAのデメリットと類似)
3-3.TPPのメリット・デメリット
【メリット】
・様々な分野での構造改革の起爆剤になる
・多国籍企業にとって大きなビジネスチャンスになる
【デメリット】
・公的医療制度の崩壊の可能性
・大量失業者が生まれる可能性(海外労働者増加、海外移転加速)
・牛肉や農産物の安全性に対する不安
4.政策提言
・日中韓FTA、RCEPの早期締結
→アジア地域と日本の大幅な経済成長を目指す
アジア地域での日本の地位を確立
・TPP不参加
・アメリカ合衆国、その他TPP加盟国とは個別にFTAを結ぶ