Transcript 内装工事コア,マントル,地殻,海洋,大気の分離
第
7
章 内装工事 コア,マントル,地殻,海洋,大気 A pallasite meteorite. Dark areas are olivine crystals. Lighter areas are metal.
地球の層
地震波
• • 地震波速度は,物質の状態や密度などに依存する 地震波の影: S 波(せん断波)は,液体中で消失する. P 波(粗密波) は,液体中で減速するためマントル コア境界で屈折する – 液体の金属コアが存在する
地球の密度分布
• • コア: Fe-Ni 合金 マントル: MgO, SiO 2 , FeO から成 るかんらん岩
地球の層構造
• • • 深度につれて温度が上昇 する.また,圧力が増加し, 物質の融点が上昇する マントルは,固体である – 温度がかんらん岩の融点より 低い 外核は,液体である – 温度が鉄の融点より高い
地殻とマントルの岩石
• かんらん岩:苦土かんらん石( Mg 2 SiO 4 )と鉄かんらん石 ( Fe 2 SiO 4 )の固溶体
元素の地球化学的分類
元素の地球化学 的分配 • • 地殻と上部マントルの組成 は,信頼性評価で 8 〜 9 点 下部マントルとコアの精確な 組成は, 7 〜 8 点
コアの形成
• • 地球は,金属とケイ酸塩の均質集積によりつくられた.その 後,衝突エネルギーと放射性崩壊の熱により,大規模な融 解が起こり,金属が分離し,沈降した 親石性の 182 Hf の放射性崩壊により親鉄性の 182 W が生じる. ケイ酸塩地球はコンドライトより 182 W に富む – コアの形成は,地球史の最初の 3,000 万年に起こった
地殻の形成:圧力解放融解
• • • マントル物質が上昇すると,圧 力の低下により融点が低下し, 部分融解する かんらん岩の部分融解物は, 50%SiO 2 , 15%MgO の組成を持 つ.密度が 10% 低いため表面 へ上昇し,海洋地殻の玄武岩 をつくる 大陸地殻の花崗岩は,融解と 冷却の繰り返しの最終産物で ある.最初の大陸地殻の形成 はまだ謎である