Transcript 小山 修
JIRCAS 食料・農業問題の解決 に貢献する人材 小山 修 国際農林水産業研究センター なぜグローバル人材が必要か • 食料・農業問題のグローバル化・複雑化 – 国内問題は、即、国際問題 – 解決には、地球的視野が不可欠 • 地球規模課題の深刻化・顕在化 – 貧困、気候変動、生物多様性 – 日本発の知性、人的貢献が必要 穀物・大豆の国際価格の推移 単位: US$ / t 1000.0 900.0 小麦 800.0 700.0 600.0 とうもろこし 大豆 米 500.0 400.0 300.0 200.0 100.0 0.0 資料:農林水産省HP 栄養不良人口の推移 百万人 資料:FAO「食料不安の現状2010」 グローバル人材の活躍の場 • 国際機関 – 国連機関(FAO, WFP, UNDP….) – 開発金融機関(WB, ADB, IFAD….) – 研究機関(CGIAR….) – その他(OECD, WTO, OIE, UPOF, ITTO….) • 国内機関 – 行政、国際協力(農水省、在外公館、JICA….) – 研究教育機関(研究開発独法、大学….) – 民間企業(種苗、機械、商社、流通…) 農業研究機関 • 国際農業研究協議会(CGIAR) – 15の研究センター(IRRI, CIMMYT, IITA….) – 15の研究プログラム(GRiSP, CCAFS….) – JIRCASは日本の拠点研究機関 • 国内の研究開発独法 – – – – – – 農業・食品産業技術総合研究機構 農業生物資源研究所 農業環境技術研究所 国際農林水産業研究センター(JIRCAS) 森林総合研究所 水産総合研究センター JIRCASの使命・目標 • JIRCAS法第3条 (目的) 開発途上地域における農林水産業に関する技術上 の試験及び研究等を行うことにより、これらの地域に おける農林水産業に関する技術の向上に寄与する • 農林水産研究基本計画 世界の食料需給の安定を確保し、アジア、アフリ力 等における極度の貧困と飢餓を撲滅するとともに、地 球規模環境問題を解決することをめざす。 7 インパクト創出のための連携 活動の 国際的評価 共同研究プロ ジェクトの実施 コンソーシアム・ ネットワーク 先進国 研究機関 国際研究 機関 先進国 民間組織 国益 研究成果 OUTPUT 途上国 研究機関 社会インパクト OUTCOME 途上国 政府機関 途上国 民間組織 経済活動 世界がJIRCASの研究現場 平成24年3月現在、海外の23ヶ国51研究機関で研究を実施。 現在有効な研究協力覚書(MOU)等は89件。 J J 4 J J CG 人材育成(派遣) 海外の農林水産場面で活躍できる我が国の 人材育成のため、毎年、若手(35才以下) 研究者をCGセンターに派遣 (Japan-CGIARフェローシッププログラム) 平成23年度 14名を派遣 同様に、当センターが推進する研究プロジェクト サイトにポスドクや大学院生を派遣 (特別派遣研究員制度) 平成23年度 6名を派遣 Ms. Sone to WARDA (Benin) Ms. Asagi to CIAT (Colombia) Ms. Kano to IRRI (Philippines) 人材育成(招へい) 途上国の研究人材育成を目的に、筑 波本所や石垣拠点に若手研究者を長 期招へい 平成23年度:9ヶ国12名招へい 日本国内のみでなく、海外の CGセンター等プロジェクト実 施機関への招へいも実施 人材育成(表彰) 農林水産業及び関連産業に関する 研究開発に貢献する若手外国人研 究者の意欲向上に資するために農 水省が実施する「若手外国人研究 者表彰式(農林水産技術会議会長 賞)」に協賛 ロエル ロドリゲス スラルタ (フィリピン) モハマド アブドール アリム (バングラデシュ) ヨネ ローデンブルフ ( オランダ ) 平成23年度の若手外国人農林水産研究者表彰式(つくば国際会議場) 国際農林水産業研究におけるセンター機能の発揮 • 国際農林水産業研究を包括的に行う我が国唯一の 機関として、 • 国際貢献と国益の向上に寄与 • そのために不可欠な「センター機能」を発揮 海外 開発途上地域 国内 独法 国際機関 大学 先進国 フォーカルポイント機能 NPO ナショナルセンター機能 CARD(アフリカ稲作振興共同体)への貢献 • 日本発の国際開発イニシアティブ • アフリカのコメ生産を10年で倍増 • JIRCASは、運営委員会メンバーとして参画 人材育成の方向 • 求められる人材 – 体力・能力(専門分野)・気力 – 問題解決型マインド – フィールドワークの経験 – リーダーシップとコミュニケーション能力 • 育成のメカニズム – 動機づけ・経験の場 – 競争的環境 – 適正な評価 – 関係機関の連携 JIRCAS ありがとうございました。