学生と科学系教育施設の連携による 天文学普及活動の報告

Download Report

Transcript 学生と科学系教育施設の連携による 天文学普及活動の報告

国立天文台・天プラ
高梨 直紘
天文部活動 アストロクラブ
地域の力を活かした天文普及活動
アストロクラブ概要
■ 小学生を主対象とした天文クラブ活動
地域に在住する小学生を対象
今年度は45名が登録
■ 地域密着型の取り組み
本年度で4年目に突入
最初から継続している児童も多数
活動の概要
三鷹市立第四小学校
NPO/PTA組織
夢育支援ネットワーク
天プラ
地域在住の学習支援者
活動の概要
学校側との調整、生徒に対する案内、
保険の一括加入、活動へのリクエスト
スタッフの派遣、活動内容の構築
予算の確保、活動の広報普及
活動の動機
■ 天文普及活動のバリアフリー化
曰く「空間把握認識が弱く、宇宙を理解できない」
曰く「指導要領の範囲を越えた内容は…」
■ 地域の力による持続的天文普及モデル
押しつけではなく、望まれる形での天文普及
当事者が主体となって行われる天文普及
無理のない形で、長期にわたる天文普及
■ 最先端の話題
専門家による話題提供
最新の天文ニュース
■ 最先端の道具
MitakaPlus など
最先端ツールの利用
望遠鏡の運搬や活動中の安全管理なども
MitakaPlus など
最先端ツールの利用
天文学を通じた地域交流
行政
児童
研究者
文科省
研究機関
教員
学会
保護者
マスコミ
大学院生
星のソムリエ
経済的支援
■ 公的な活動助成金
「楽しむ科学コンクール」 助成(2006年、80万円)
JST 地域活動支援事業 助成(2009年、50万円)
夢育支援ネットワーク 謝金(毎年、2万円ほど)
■ 私的な助成
天プラネット (毎年、20万円)
活動の成果
■ 児童/保護者に対して
機会の提供
年間10回の開催
興味惹起
高い継続率
理解増進
アンケート調査
教育普及
上級生の下級生への自発的指導
活動の成果
■ 指導者に対して
教育体験
述べ20名近い指導者の参加
教材のテスト、挑戦的課題の実験場
地域交流
研究機関から街の中へ
発展
保護者とのコミュニケーションから
新しい企画への発展へ
課題
■ 活動の評価方法
毎回、“活動報告書”の提出をさせている(保護者も)
2009年度は、JST報告用に簡単なアンケートをとっている
→ 活動の目標にアンケート調査は適切なのか?
■ 継続性
「天プラ+地域住民」から、「地域住民+天プラ」へ
啓
蒙
モ
デ
ル
天文学
天文学を介したコミュニケーションの成立を重視
対
話
モ
デ
ル
天文学
天プラの目指す活動
天
文
学
楽しさを伝播させる
【 ミタカ星空プロジェクト 】
天体観望会
天文教室
?
!
…
…
教育機関
メディア
A
学校教育支援NPO
シニア支援NPO
研究機関
子育て支援NPO
行政
地域経済
【 期待される成果 】
教育機関
メディア
三鷹地域
学校教育支援NPO
シニア支援NPO
研究機関
子育て支援NPO
地域経済
行政
・ 科学普及ネットワークの構築
→ 様々な活動の苗床に
→ 研究機関のバリアフリー化
・ 市民が科学コミュニケータに
→ 地域/家庭/生活の場で
→ 自主的な活動の開始
・ 学生のスキル向上
→ 将来の研究者予備軍
→ ボトムアップでの意識向上
・ 地域力による普及モデルの確立
→ さらなる課題の発見
→ 全国への波及
科学を楽しむ文化の成立
ア ス ト ロ ク ラ ブ
地域の力を活かした天文学普及の試み
高梨 直紘 (国立天文台/天プラ)