地域、pptファイル - 天文学普及プロジェクト 天プラ

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Transcript 地域、pptファイル - 天文学普及プロジェクト 天プラ

○高梨 直紘、平松 正顕(東京大学)、塚田 健(東京学芸大学)、www.tenpla.net
天プラでは東京都三鷹市を中心に、サイエンスカフェの開催、小学校での天文クラブの運営、乳幼児を
持つ親を主対象とした無料託児付き天文教室の開催など、地域密着型の天文学普及活動を開始した。
これらの取り組みについて、開催にいたる経緯と背景も合わせ、現状を報告する。
Introduction
Examples
【科学を楽しむ文化の創出を】
その0 諸市民団体との意見交換
近年の「科学コミュニケーション」ブームを背景に、市民が科学を楽しむための活動が
盛んに行われているが、そういった活動の受け手である市民が中心となって行われている
科学普及活動は多くない。スポーツや芸術のように、市民が自ら科学を求め、楽しむ。
このようなライフスタイルがアタリマエになることをめざし、地域に密着した
天文学普及活動を通じて、天プラでは広く提案していきたいと考えている。
地域で活動する市民団体との意見交換を行い、以下のようなロードマップを設定した。
phase1
天プラが主体となって市民に科学の楽しみ方を提案する
phase2
市民が自ら企画を提案し、天プラが協力する
phase3
天プラとは関係なく、様々な企画が市民によって主催される
我々は、「市民」として、まず子育て中の親(主に母親)をターゲットとすることに決めた。
これは、知的な活動への欲求が強いにもかかわらず、乳幼児を連れた親を主対象とする
科学普及の機会は少ないことを踏まえてのことである。
科学に興味を持つ市民は多い。このような催しが、
市民の手によって、日常的に行われる風土を創出したい。
その1 サイエンスカフェの開催
詳細はサイエンスカフェのポスターを参照のこと。
(お母さん方の意見を反映して、平日の午前中に、行きつけのお店で開催した)
【市民が科学普及活動に関わる意義】
: 当事者主権
どのように科学を楽しむか、様々な選択肢を市民自身が作り出す機会を持つ
: 意識の向上
「疑わざれば求めず、求めざれば得ず」与えられるのではなく、自ら得る過程を体験できる
: 様々な視点
様々な立場の人が関わることで、多くの人に“優しい”科学普及が行える
: マンパワーの拡大
多くの人が関わることで負担が減り、持続性のある活動が行える
【なぜ三鷹地域?】
: 地域住民の意識の高さ
様々な種類の市民団体が活発に活動しており、
協力して活動を推進しやすい環境にある
: 地理的条件
国立天文台+天プラの重心が三鷹市にある
子育て支援NPO
シニア支援NPO
【たとえばこんな協力の仕方】
学校教育支援NPO
・ 小学1~6年生(約30名、大部分は1,2年生)
・ チューターは天プラのメンバー(主に大学院生)
・ 月に1回開催
・ 天体観望会(4月)
・ 天文教室(5月) → Mitakaを利用したレクチャー
・ 天文教室(6月) → アストロバイオロジー
・ プラネタリウム見学(9月、予定)
子供たちに配った会員証
学校教育支援NPO
打ち合わせ
学校運営支援NPOの仲介を受け、三鷹市の小学校で天文クラブの運営を開始した。
→ 天プラのメンバーの多くは教育のプロではないので、
特に子供たちの扱いにはお母さん方のフォローが必要
→ アストロクラブの子供たちが国立天文台の天文教室に
参加するなど、地域に一定の影響を与えつつある
三鷹地域でモデルケースを実験することで、
高いレベルでの課題発見が可能
小学校との連携
その2 「アストロクラブ」の運営
その3 「みたか宇宙塾」の開催
機材の運搬
天体観望会
学校教育支援NPO
子育て支援NPO
子育て支援NPO
子育て支援NPO
シニア支援NPO
シニア支援NPO
【先行事例はいっぱい】
: 天文ボランティア「うちゅうせん」(仙台市)
仙台市天文台の市民ボランティアを中心に街角観望会を開催
: 観望会ボランティア「星空キャラバン隊」(千葉市)
千葉市郷土博物館の市民ボランティアを中心に小学校で観望会を開催
: 観望会ボランティア「スタスタ」(葛飾区)
葛飾区郷土と天文の博物館の観望会を主催、最近では出張観望会も
ここに挙げた以外にも、地域に根付いた活動を長年にわたって行っている事例は多い。
これらの先行事例を参考にしつつ、より多くの一般市民を巻き込む形を模索する。
・ “星空を楽しむ”ことを主眼においた全6回の連続講座
・ 講座修了者にはライセンスを発行、望遠鏡を無料で貸し出す
→ 家族、地域コミュニティでの星見に活用してもらう
→ 将来的には、出張観望会のサポートも
・ 無料託児付き(乳幼児の託児は業者に依頼)
・ 土曜日の14:00~15:30(家族での参加を想定)
・ 市報と子育て系NPOの掲示板にて参加者を募集
→ 募集開始1週間で定員に到達(親10名、子14名)
→ 講座の途中からでも託児が可能なシステムが好評
→ 子供を気にせずに話を聞ける環境を
→ 資金的サポートをしてくれるスポンサー探しが必要
→ 第II期では、シニア層を中心に募集する予定
今後の展開
天プラ謹製 良い子のぬりえ
もっと気軽に、もっと多くの市民が、もっと多様な方法で、天文学を楽しむ手法を提案していく。
・ みたか宇宙講座修了生で出張観望会
・ その日いきなり系企画
→ 晴れているから観望会、 面白い院生が三鷹に来ているからサイエンスカフェ、など
・ サイエンスカフェちっく企画
→ サイエンスソバ、サイエンス銭湯、サイエンスバー、など
地域との連携は、これまでの枠を飛び越えた
科学普及手法を生み出す可能性にあふれている!