Transcript 第1回スライド
2014年4月4日
電子制御設計製図Ⅰ
第一回
担当教員: 北川輝彦
CADシステムの概要と機能
製図の方法
・製図器による製図
定規,コンパスなどによる手作業
・CADシステムによる製図
コンピュータを使った作図作業
製図器による製図
2002年当時の授業風景(電子制御設計製図)
CADシステムによる製図
情報処理演習室(旧システム)
CADシステムの概要
CAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計)
Computer Aided Drawingと訳される場合あり
コンピュータを利用して機械製品や建設物などの設計を
行うシステム
CADシステムの目的と効果
• 設計、製図業務の効率化
• 技術計算、自動設計、自動集計
• 他のシステムとの連携
CADシステムの構成
CADサーバー
図面の一元管理、バックアップ、CADソフト
のライセンス管理など。UPS(無停電電源装
置)によるシステムの保全をする場合も。
CADクライアント端末
図面の作成や技術計算など
CADシステムの構成(ハードウェア)
演算装置
CAD本体。演算処理、システム制御を管轄。
入力装置
図面のデータ入力。マウス、キーボード、タブレット
など
出力装置
ディスプレイ、プロッタ、プリンタなど
記憶装置
内部記憶装置、外部記憶装置
CADシステムの構成(ソフトウェア)
OS(Operating System)
CADソフトを動作させる基本ソフトウェア。
Windows, MacOS, UNIX, LINUXなど。
CADソフトの要件に合った種類、バージョンを選択。
CADソフト
図面を作成、編集、保存、プロッタへ出力。
トランスレータ
図面データを変換するソフトウェア。CADソフトごと
に設定された固有のデータ構造を中間ファイル形式
へ変換したり、中間ファイルから固有のデータ構造
への変換を行う。
CADシステムの種類と特徴
汎用CADシステム・・・AutoCADが代表的
(本授業で用いる)
機械系CADシステム
建築系CADシステム
電子系CADシステム
電気系CADシステム
その他のCADシステム
3D-CAD Caelum XXen(ケーラム ゼン)
CADシステムで扱う文字
(a)ストロークフォント
●線分や円弧などの線で構成された文字。
●文字データの容量は小さい。
●例)寸法数値
(b)アウトラインフォント
●明朝体などの文字の輪郭によっで構成きれた文字。
●きれいな表現が可能であるが,文字データの容量は
大きい。
●例)表題,注釈
4-10キリ
φ20
CAD
設計
業務の中でのCADシステム
2次元CADと3次元CADを用いた仕事の流れの違い
2次元CAD
出力は部品図や組立図。構想設計の結果検討図を
作成、試作や解析評価をクリアした後に部品図や組立
図を作成し、試作や解析評価を行う。
試作/解析
構想設計
試作/解析
検討図
詳細設計
部品図/
組立図
業務の中でのCADシステム
2次元CADと3次元CADを用いた仕事の流れの違い
3次元CAD
出力は3次元モデル。試作・解析用のデータを作り直
す必要が無く、作業の効率化を図れる。
構想設計
試作/解析
詳細設計
試作/解析
CADシステムの利用分野
効率的に製品の企画と設計を行うことが目的
CAE(Computer Aided Engineer)
CADの過程でシミュレーションや技術解析などの工学的な検
討を行うこと
CAM(Computer Aided Manufacture)
生産に必要な情報を数値データ化し,この数値データを元に
対象物を生産する設計・生産システム
PDM(Product Data Management)
CADデータを中心にして,製造に必要な部材の仕入れから
設計,製造,物流までを統合したシステム
CADシステムの利用分野
効率的に製品の企画と設計を行うことが目的
DMU(Digital Mock UP)
3次元データを用いた、メカニックな動きを含む試作検証
CG(Computer Graphics)
3次元データに実物に近い表現を付加