情報ネットワークと向き合うために必要な技術と知識

Download Report

Transcript 情報ネットワークと向き合うために必要な技術と知識

情報ネットワークと向き合う
ために必要な技術と知識
柳原秀基
大阪市立大学大学院
創造都市研究科 都市情報学専攻
[email protected]
http://www.hidebohz.com/
セミナーのゴール
 ネットワークの基礎技術を知る
– インターネットを支える通信技術の基礎
– WWW,E-Mailのしくみ
 ネットワークのいろいろ
– 家庭,中小企業,大企業での利用
– ネットワーク管理
 セキュリティを守る技術
– パソコンを守るには
– 個人情報を守るには
– コンピュータ犯罪に巻き込まれないために
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
2
情報とは?
通信ネットワークとは?
情報って何?
 情報の定義
– 差異そのもの
– 外界からのメッセージを人間が認識したもの
– 情報を送り出す・受け取る人がいなくても,情報は存在するか?
 昔からの特性
–
–
–
–
情報には形がない
情報は多ければ多いほど良い
情報はしかるべき人に伝えられてはじめて価値が生まれる
情報は速く伝われば速いほど良い
 コンピュータが発達した現代で生まれた特性
– 情報は容易に複製できるようになった.
– 通信コストの低下により,誰でも情報を発信できるようになった.
(双方向性)
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
4
情報の種類
 文字情報
 数値情報
 音声情報
 画像情報(静止画像,動画像)
 マルチメディア情報
 触感,味覚情報は未だに実用化されてい
ない
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
5
情報通信の歴史
 のろし,太鼓
のろし
上がってい
ない
上がった
太鼓
無音
太鼓音
0/1
0
1
 飛脚,早馬,郵便,
 電報 ,電信
 電話
 無線
 携帯電話,PHS
差異
 情報通信,マルチメ
ディア通信
2005/8/23
差異を伝える方法
の開発
PropStation Computer Seminar
6
通信ネットワークとは
 様々な情報(差異)を伝えるための「つなが
り」が通信ネットワークである.
– 現代では通信用機器と通信回線から構成され
る「網」をさす.
– 通信用機器: 電話機,FAX → コンピュータへ
– 通信回線: 電話回線 → デジタルネットワーク
 通信ネットワーク上での通信手順
– 差異の解釈方法を決める
– 通信プロトコルと呼ぶ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
7
通信ネットワークの発展
 1960年代:旧国鉄の座席予約システムなど
– 1969年:米国にてARPANETが開始される
 1970年代:公衆電話網の通信ネットワーク利用が進む
– 1971年:公衆電気通信法の改正(1971年5月19日,第65回通常国会)による
通信回線利用の自由化
– 1977年:世界初の,電子掲示板システム
 1980年代:デジタルネットワークDDX(Digital Data eXchange)の発展による
企業情報通信ネットワークの進展
– 1982年:ARPANETの標準プロトコルとしてTCP/IPが完成
– 1984年:東京大学・慶応義塾大学・東京工業大学がインターネットで相互接続
 1990年代:インターネットの普及と商用利用が進む.
携帯電話の普及.企業内でのイントラネットの普及.
 2000年代:インターネットの更なる普及.社会インフラストラクチャへ
ネットワーク犯罪も社会問題化
ブロードバンド通信回線の急増.
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
8
通信ネットワークの現在
平成17年度情報通信白書
 総務省: http://www.soumu.go.jp/ を読む
 要点
– 国民・企業のユビキタスネットワーク利用
• u-Japan (ユビキタスネット・ジャパン)
• Ubiquitous, Universal, User-oriented, Unique
– 国民,企業のICT利用
– u-Japan実現にむけた課題
• 安心・安全なICT利用
• デジタル・ディバイド
• バックボーンインフラ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
10
情報化白書2004
「情報経済とIT利活用」
 経済産業省・日本情報処理開発協会
http://www.jipdec.jp/
 要点
–
–
–
–
–
–
2005/8/23
情報経済へのシフト
ユーザのIT利活用の重視
企業経営におけるIT課題の整理
ビジネスモデルの事例研究
情報セキュリティ対策の多角的分析
情報経済を支える法制度整備
PropStation Computer Seminar
11
ネットワーク
 2台のネットワーク
 通信方式
– RS232C,電話回線,モデム,その他いろいろ
– パソコン通信
– FAX
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
12
ネットワーク
 組織のネットワーク
LAN
LAN: Local Area Network = 身内だけのネットワーク
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
13
インターネットのはじまり
 組織のネットワークを相互接続
バックボーン
A社
2005/8/23
B社
PropStation Computer Seminar
14
インターネットのひろがり
 組織のネットワークを相互接続(その2)
ドメイン
ドメイン
A社
ドメイン
B社
C社
ドメイン
D社
ドメイン
ドメイン
E大学
2005/8/23
ドメイン
PropStation Computer Seminar
15
ドメイン間を接続するプロバイダ
プロバイダとドメイン
ドメイ
ン
プロバ
イダ
ドメイ
ン
ドメ
イン
2005/8/23
ドメ
イン
プロバ
イダ
プロバ
イダ
ドメ
イン
PropStation Computer Seminar
ドメ
イン
16
個人を接続するプロバイダ
上位プロ
バイダ
ドメイ
ン
プロバ
イダ
ドメ
イン
D氏
C氏
A氏
2005/8/23
E氏
プロバ
イダ
A氏
B氏
PropStation Computer Seminar
17
プロバイダの分類(規模)
 1次プロバイダ
– 海外とのネットワークと国内幹線を持つ
 2次プロバイダ
– 1次プロバイダからトラフィックを受け、複数の
プロバイダ/ドメインに接続
 3次プロバイダ
– or.jp / ne.jp として主に個人を接続
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
18
プロバイダの分類(目的)
 学術ネットワーク
– SINET
 商用ネットワーク
– 通信事業者
• Yahoo BB, Infoweb, ODN, DION, etc..
– 個人相手の街の商売
• 大手へ統廃合され,減少ぎみ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
19
インターネットの拡大
 当初は米国内のみのネットワーク
 ヨーロッパ,日本などがネットワークに参加
 爆発的に拡大中
世界人口:約64億人
インターネット利用者
数:約6.2億人(2002)
Host数:4億弱?
http://www.isc.org/
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
20
通信のしくみ
ネットワーク
 組織のネットワーク
LAN
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
22
通信プロトコル(の1例)
 通信相手のアドレスを調べる
– わからなければ,中止
 通信回線が使えるかどうか調べる
– だめなら,待つ
 相手に「通信できるか?」と聞く
– だめなら待つ
 アドレスを付けた情報
(パケット)を送信する
 受信確認情報を受け取る
LAN
– だめなら,再送信
 通信終了
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
23
デジタル信号とビット表現
時間
0と1の「差異」の
組み合わせ
ON
OFF
0 1 0 1 0 0 1 0 (8ビットの2進数)
5
(16進数)
2
R
(ASCIIコード)
•(オフ・オン・オフ・オン・オフ・オフ・オン・オフ)が文字“R”を表現する.
•技術的には正確ではありませんが,概念的に理解してください.
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
24
ASCIIコード一覧表
上位3ビット→
0
1
2
3
4
5
6
7
0
NUL
DLE
SP
0
@
P
`
p
1
SOH
DC1
!
1
A
Q
a
q
2
STX
DC2
"
2
B
R
b
r
3
ETX
DC3
#
3
C
S
c
s
4
EOT
DC4
$
4
D
T
d
t
5
ENQ
NAC
%
5
E
U
e
u
6
ACK
SYN
&
6
F
V
f
v
7
BEL
ETB
'
7
G
W
g
w
8
BS
CAN
(
8
H
X
h
x
9
HT
EM
)
9
I
Y
i
y
A
LF/NL
SUB
*
:
J
Z
j
z
B
VT
ESC
+
;
K
[
k
{
C
FF
FS
,
<
L
\
l
|
D
CR
GS
-
=
M
]
m
}
E
SO
RS
.
>
N
^
n
~
F
SI
US
/
?
O
_
o
DEL
↓下位4ビット
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
25
パケット
 共用しているネットワーク上で,情報を届
ける固まり(小包)
 小分けにした小包に,同じ宛先を書いて,
郵送することと同じ.
 インターネットではTCP/IPパケットを用いる
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
26
WWWに見るHTTPプロトコルに
よる通信
実際
ブラウザソフト
クリック
ページを表示する
ファイルを下さい
WWWサーバ
http://www~
ページの表示
ファイルをどうぞ
モデル化
Process A
2005/8/23
プロセス
間通信
PropStation Computer Seminar
Process B
27
通信の具体例
メールソフト
E-Mailの
送受信
(POP/SMTP)
Mail Server
POP/SMTP
unix
ブラウザ
IE etc.
ブラウジング
(HTTP)
WWW Server
HTTP
Windows XP
Macintosh etc.
2005/8/23
コンピュータ
間通信
PropStation Computer Seminar
Windows NT
28
プロセス間通信とコンピュータ間
通信
Process A2
プロセス
間通信
Process B2
Process A1
プロセス
間通信
Process B1
OS
Computer A
コンピュータ
間通信
OS
Computer B
1台のComputerでは,複数のProcessが動作している
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
29
通信イメージ
Mail
サーバ
プロセス
WWW
サーバ
プロセス
Name
サーバ
プロセス
UNIX or NT
サーバコンピュータ
クライアント・サーバ
間通信
Mail
ソフト
サーバ・サーバ間通信
WWW
ブラウザ
ワープロ
表計算
ゲーム
Windows / Mac
クライアントコンピュータ
Mail
サーバ
プロセス
WWW
サーバ
プロセス
Name
サーバ
プロセス
UNIX or NT
サーバコンピュータ
2005/8/23
クライアント・サーバ
間通信
PropStation Computer Seminar
30
インターネットによる通信
 全ては、プロセス間通信
– 正確には,コンピュータ内で動いているプログ
ラム同士の通信
– HTTP
• Hyper Text Transfer Protocol / WWW
– FTP
• File Transfer Protocol / ファイル転送
– POP/SMTP
• E-Mail / 電子メールの送受信
• Post Office Protocol/Simple Mail Transfer Protocol
– etc…
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
31
通信に必要なもの
 コンピュータ間通信の取り決め(IP)
– 通信相手の名前か番号(IPアドレス)
– 情報交換手順・電気的特性
 プロセス間通信の取り決め(TCP)
– 通信相手プロセス番号(ポート番号)
– プロセス間の通信手順(プロトコル)
 これらを統一すれば、コンピュータ同士が
お互いに通信できる(はず)
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
32
IPアドレス (IPv4)
 コンピュータの住所
 32ビットのIPアドレス
00000000.00000000.00000000.00000000
|
|
|
|
11111111.11111111.11111111.11111111
0~255 . 0~255 . 0~255 . 0~255
 アドレス数= 2 32 = 4,294,967,296個
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
33
(参考)アドレス (IPv6)
 IPv4を拡張したコンピュータの住所
 128ビットのIPアドレス
 アドレス数= 2 128 =
340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,
768,211,456個
 普及はこれから・・・・
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
34
IPアドレス (IPv4)
–
–
–
–
ク
ラ
ス
1
A
0
2
クラスA:ホスト用=24bit=224=16777216 個
クラスB:ホスト用=16bit=216=65536 個
クラスC:ホスト用=8bit=28=256 個
ホストアドレスの 0 と 255 は予約されており使えない
0:ネットワーク自身, 255:ブロードキャストアドレス
3
4
5
6
7
8
9
1
0
1
1
1
2
1
3
1
4
1
5
1
6
1
7
1
8
1
9
2
0
2
1
2
2
2
3
2
4
2
5
2
6
2
7
2
8
2
9
3
0
3
1
3
2
ネットワークアドレス
B
1
0
ネットワークアドレス
C
1
1
0
ネットワークアドレス
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
35
プライベートアドレス
 インターネットに直接接続しないコンピュー
タ用アドレス
192.168.0.0 ~ 192.168.255.255
 主に企業内部,家庭内部などで用いる.
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
36
TCPパケット
16bit発信元ポート番号
16bit宛先ポート番号
32bit・シーケンス番号
32bit・確認応答番号
16bitTCPチェックサム
option
データ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
37
代表的なプロセスとポート番号
プロセス
(プロトコル)
機能
ポート
番号
HTTP
WWWサーバのファイル
転送
80
FTP
FTPサーバのファイル転
送
20,21
SMTP
メールの送受信(転送)
25
POP
クライアントへのメール
の受信
110
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
38
IPパケット
4bit
Version
4bit
データ長
8bitサービスタイ
プ(TOS)
16bit全データ長
16bit識別
8bit生存期間
(TTL)
13bit・フラグメント・オフセット
8bitプロトコル
16bitヘッダチェックサム
32bit 発信元IPアドレス
32bit あて先IPアドレス
option
データ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
39
TCP/IPモデル
第5層
データ
データ
ヘッダ除去
ヘッダ付加
第4層
データ
TCP
ヘッダ
データ
ヘッダ付加
第3層
データ
TCP IP
ヘッダ ヘッダ
ヘッダ除去
データ
ヘッダ付加
第2層
第1層
2005/8/23
データ
TCP IP イーサネット
ヘッダ ヘッダ ヘッダ
TCP
ヘッダ
TCP IP
ヘッダ ヘッダ
ヘッダ除去
データ
TCP IP イーサネット
ヘッダ ヘッダ ヘッダ
通信回線
PropStation Computer Seminar
40
パケットの処理
 PC-A, PC-B, PC-Cの3台を想定
 PC-AがPC-C宛にパケットを送信
 PC-Bはパケットを受信するが,自分宛ではない
ので,パケットを捨てる
 PC-Cはパケットを受信し,自分宛なので,データ
として取り込み,TCP/IP処理を行う.
 以下,台数が増えても同じ.
 ブロードキャストパケットは,全PCが受け取り,処
理をおこなう.
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
41
OSI7層
メール配送
(smtp)
メール受信
(pop)
WWW
(http)
TCP,UDP
トランスポート層
IP
ネットワーク層
(IPアドレス)
PPP
LAN
専用線
Ethernet
電話、携帯
高速デジタル
PHS,INS
Talken Ling
回線
xDSL
無線LAN
2005/8/23
ファイル アプリケーション層
転送
(Port番号)
(ftp)
(プロトコル)
FDDI
ATM
PropStation Computer Seminar
データリンク層
(イーサネットアドレス)
物理層
42
様々なネットワーク
• TCP/IPを守りさえすれば、どのようなネッ
トワークでもかまわない。
•
•
•
•
•
•
•
2005/8/23
メタル線:イーサネット
光ファイバ:FDDI
交換網:ATM
ISDN/高速デジタル回線
公衆回線/ADSL
PHS/cdmaOne/携帯電話
Cable TV
PropStation Computer Seminar
43
通信経路を確認してみる
 IPパケットがコンピュータ(ルータ)間を渡り
歩いていくルート
 米国(マサチューセッツ工科大学/ボストン)
との通信状況をみてみよう
– http://bs.mit.edu:8001/cgi-bin/traceroute
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
44
ドメイン名
 それぞれのホストにはIPアドレスが付与され,識
別される.
 しかし,IPアドレスは数字.覚えにくい.
 ネットワークアドレスに対して,英語表現の名前
をつける=ドメイン名
ドメイン名
[email protected]
ユーザID@コンピュータ名.組織名.種別.国名
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
45
IPアドレスとドメイン名の変換
 各ドメインにDNSを設置する
 DNS=Domain Name System
 例:
大阪市立大学のDNSは,大阪市立大学内
のホスト(サーバ)アドレスを管理し,外部
からの問い合わせに応える.
内部からの問い合わせには,内部用DNS
が応える.
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
46
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
47
様々な使われ方
家庭,中小企業,大企業
インターネット技術の普及
 1990年~大学とコンピュータ系企業
– 低速,高価,高い技術力を要求
– Unixが中心
 1995年~一般大企業
– 低価格化
– Windows 95の普及による,1人1台体制へ
– 電子メールの業務活用が進む
 2000年~一般家庭,中小企業
– PCの更なる低価格化,技術の容易化
– ADSL,Bフレッツなど,通信回線の低価格化
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
49
一般家庭での利用
インターネッ
ト
ADSL,光
ケーブルTV
プロバイダ
モデム
DNS
メールサーバ
WWWサーバ
ルータ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
50
中小企業での利用
ファイル
サーバ
共用
プリンタ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
インターネッ
ト
プロバイダ
仮想ドメイン
DNS
メールサーバ
WWWサーバ
51
大企業での利用
DNS,自社
用メール
サーバ
他拠点へ
専用回線WAN
バックアップ
装置
発電装置
通信事業者へ
(専用回線)
通信事業者へ
(専用回線)
基幹ネットワーク
部門
ファイル
サーバ
共用
プリンタ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
部門
ファイル
サーバ
共用
プリンタ
52
ネットワーク管理
 目的
– 情報システムと通信ネットワークを適切に業務利用す
るため.
 業務
– ネットワークの運用,保守
– 利用状況の調査
– 外部からの攻撃への対処
– 「情報漏洩対策」
 兼任担当者?専任担当者?
 2000年問題は大変だった
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
53
情報漏洩対策
 情報漏洩の実態
– 事件の8割は内部犯行
– 外部からの攻撃で漏れる場合もある
 セキュリティポリシー
 性善説と性悪説
 物理的対策(サーバ,ネットワーク,クライアント)
 パスワード(長さ,わかりにくさ,定期的変更)
 適切なアクセス権
 プリンタの管理(用紙の放置防止)
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
54
セキュリティを守る技術
セキュリティ
 自分のパソコンを守るには
– ネットワークを守る
– コンピュータウィルスに感染しない対策
– ワームに感染しない対策
 個人情報を守るには
– メールでの注意点
– 怪しいWebサイトに近寄らない
– 他人の個人情報も守ろう
 コンピュータ犯罪に巻き込まれないために
– フィッシング詐欺,架空請求,悪徳商法
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
56
自分のパソコンを守る
 ネットワークを守る
– ルータを設置し,不要なポートを塞ぐ.
– 無線LANは,暗号化機能(WEP)を使用する.
 コンピュータウィルス対策
– 必ずアンチウィルスソフトをインストールする.
– パターンデータの自動更新機能をONにする.
 ワームに感染しない対策
– オペレーティングシステムやアプリケーションのセキュ
リティパッチプログラムを迅速に適用する.
– Windows Update, Microsoft Update など
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
57
個人情報を守る
 不用意な流出を防ぐ
– アンケート等で不用意に氏名,年齢,住所,電
話番号等を書かない.送信しない.
– URLが,https:// であることを確かめる.
– ノートパソコンのハードディスクは暗号化する.
 メール
– 署名に詳しい情報を書かない.使い分ける.
– To: Cc: Bcc:を適切に使いわける.
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
58
コンピュータ犯罪
 どのような犯罪があるかを勉強しよう.
– 警視庁,サイバーポリス
http://www.cyberpolice.go.jp/
 不特定多数が使用するパソコンの使用はWebの
閲覧だけに留める.パスワードの入力,カード番
号の入力は絶対に行わない.
 インターネットショッピングは,商品配達後の代引
きやコンビニ支払いが確実.
 そもそも,「無料で~できる」といったムシの良い
話は,全て怪しいと考えるのが常識.
 そもそも,怪しい商品に手をださないように.
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
59
セキュリティとプライバシー
セキュリティ
 ハッカーとクラッカーを区別する
 セキュリティの強度とは?
– それを破るために必要なリソース量
 セキュリティホール
– 主にソフトウェアで起こる
– 新技術、新サービスに注意
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
61
セキュリティに対する脅威
 物理的脅威
– 天災、火事、停電、漏水、故障
 人的脅威
– エラー、ミス、不適切な設計・管理
 犯罪と悪用
– 犯罪:盗用、横領、詐欺、破壊活動
– 悪用:プライバシー侵害、いたずら、不正使用
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
62
デマ、チェーンメール
 ネットワーク資源の浪費
– デマウィルス
– 都市伝説
– 善意のメールが一人歩きするもの
– 女性心理をくすぐるもの
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
63
セキュリティホール
 主にソフトウェアで起こる
 セキュリティホールの無いソフトウェアは皆無?
– 技術の進歩
– セキュリティホールの発見
– セキュリティホールへの対策(パッチ)
 セキュリティホール情報の迅速な入手
 できるだけ早くパッチを適用する
 Windowsは,Microsoft Updateを必ず実行
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
64
ネットワークアプリケーションの
セキュリティ
 電子メールの送信(SMTPプロトコル)
 電子メールの受信
 WWWサーバ
 WWWブラウザ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
65
電子メール送信のセキュリティ
 SMTPプロトコルはセキュリティへの配慮が
あまり無い(認証システムが無い)
– メールアドレスのなりすまし
– メール爆弾
– SPAM
 PGPの活用
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
66
電子メール受信のセキュリティ
 POPプロトコル:パスワードでユーザ認証
 しかしパスワードが平文でネットワーク上を
流れる
 PPP接続ではCHAPを使うこと
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
67
WWWサーバのセキュリティ
 サーバマシン、OS、WWWサーバプログラ
ムのセキュリティ
– インターネットからのクラッキング対策
– 企業、組織の顔を潰されないように
 CGIのセキュリティ
– サーバサイドアプリケーション
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
68
WWWブラウザのセキュリティ
 ブラウザプログラムの進歩=新たなセキュ
リティホールの誕生
 悪意のあるWWWサーバとの通信が情報
の漏洩、クライアントPC資源の破壊につな
がることも
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
69
コンピュータウィルス対策
 インターネットを利用するPCには、絶対に
アンチウィルスソフトが必要
 最新ウィルスデータファイルを受信し、パ
ターンファイルを更新すること
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
70
パーソナルファイアオール
 インターネットからのアタックを防ぐ
 1台のPCをCATV,ADSL等で常時接続する
場合、必須
 ルータの不要ポート閉鎖だけでも効果は
大きい
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
71
プライバシー
 個人情報漏洩の大半は個人の不注意
– クレジットカード番号
– 個人の写真
– 住所、電話番号
 他人に暴かれた場合には
– 警察のハイテク犯罪対策室へ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
72
詐欺に遭わないために
 無料サービスが多い
– なぜ無料なのか?を考える癖
– 必ず対価があるはず……
 実行プログラムを不用意にダウンロードし
ない
 クレジットカード番号は不用意に流さない
 オークションは取り引き相手を確認してか
ら
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
73
最新情報は雑誌から・・・
 一般週刊誌、月刊誌、新聞
– クラッキング、個人情報漏洩などセンセーショ
ナルに報じる傾向
– 技術的問題と人間的問題の混同が多い
– ハッカーとクラッカーを混同
 パソコン、インターネット入門雑誌
– 新製品、新サービスの紹介に終始する傾向
– ユーザのリテラシー向上よりも、ユーザを消費
者に仕向けようとする傾向がある
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
74
ふろく
効率的に情報を集める
検索エンジンによるWWW情報収集
検索エンジンを活用する
 検索エンジンの活用
– 図書館型:Yahoo!
• http://www.yahoo.co.jp/
– ロボット型:Google
• http://www.google.com/
– ロボット型:Goo
• http://www.goo.ne.jp/
– ロボット型:Infoseek
• http://www.infoseek.co.jp/
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
77
ホームページ検索の基礎
 検索目的によって方法は違う
– 具体的に、かなり絞り込んだ内容を調べる
– 一般的なカテゴリーのキーワードについて調
べる
– ただ漠然と趣味等に関連するサイトを見つけ
るため
– 時事ねたを探す
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
78
絞り込みリサーチへのアプロー
チ
 情報量を誇るロボット系サーチエンジンを
使う
 知りたい情報に対してかなりの知識があり、
数種類のキーワードの組み合わせがすぐ
に頭に浮かぶ場合
 サーチロボット(ホームページ巡回システ
ム)を使用して、毎日ホームページを自動
登録している。
 例) Google , Infoseek , Goo
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
79
カテゴリー・サーチ
 ディレクトリー型のサーチエンジンを使う
 一般的なある話題について知りたい場合、
キーワードの絞り込みができない場合。
 ディレクトリーによってカテゴリー分類を
行っているサーチエンジンでキーワードを
入力。その関連するカテゴリーを見つける。
 もしくは関連するディレクトリーの項目をク
リック。より絞り込んだ下層カテゴリーリスト
から探す。
2005/8/23
80
 例) Yahoo! PropStation Computer Seminar
漠然としたブラウズ
 サーチエンジンの新着情報のチェック
 ご自身の関心がある趣味等の話題につい
て、漠然とサイトを探したい場合。
 カテゴリー分類をしてあるサーチエンジン
の新着情報をチェックすることにより、視野
が広がったホームページ検索が可能。
 例) NTT DIRECTORY 新着情報
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
81
検索上のコツ
キーワードの選定
 日本語と英語では「単語」の扱いが異なる
ので「フレーズ化」が必要
– 世界銀行
– World Bank → “World Bank”
 and と or
– ホームページ作成 and (フリーウェア or シェア
ウェア)
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
83
URLを発見したがFile Not
Foundになる
 サージエンジンで発見できたURLが表示さ
れないことがある。
 サブディレクトリの後ろをカットして、再アク
セスしてみる。
 Googleでは、昔のページをキャッシュして
いる場合あり。
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
84
リンク集を活用する
 リンク集=他者のノウハウの一部
 「リンク集 and 目的キーワード」で検索して
みる
 他人が作ったリンク集を利用せよ!これぞ
知恵の共有
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
85
同意語を調べてから検索する
 例)「使用方法」「使用法」「使い方」「利用
方法」「テクニック」「ノウハウ」
 Yahoo!!が使用している単語、カテゴリ分け
に注意
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
86
検索オプションを活用する
 Googleの場合
– and 検索のみ。orはない。
– マイナス検索が可能
– 語順を保持(フレーズ)
– クロール時点のデータをキャッシュ
– I‘m Feeling Luckyボタンが優秀
– 写真などのイメージも検索できる
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
87
検索結果一覧は表示に時間が
かかる
 検索結果表示行数に注意
 一覧から目的URLにジャンプするときは、
SHIFT-クリックで、新たにブラウザを起動
する。(IEの場合)
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
88
検索結果の保存
 ブックマークに保存
– 機種、ブラウザソフトに依存してしまう
 ファイルに保存
 Word文書に保存
– 全文カットアンドペースト
 自分宛てにURLをメール
 http://www.blink.co.jp/ へURLを保存
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
89
目的のサイトが見つかったら
 CTRL-Fで文字列検索
– この方法で検索を行っても該当する単語が表
示されない場合がある。
• ブラウザに表示されることのない「HTML Tag」の中
に、キーワードが書かれている場合。
• または、検索エンジンによるクロール後に、文書が
更新されてしまっている。
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
90
逆リンク先を検索する
 リンク先URL検索機能
 Goo
– URLを検索窓に書き込みポップアップ窓から
「リンク先URL」を選んで検索
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
91
サイト更新の自動チェック
 Mind-it
– http://minder.netmind.com/
– 登録したサイトが更新されたことをチェックし、
定期的に電子メールで連絡をしてくれるサー
ビス
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
92
海外の情報収集
 メタサーチエンジンが充実している
– Metacrawler
– Dogpile
 最初に、http://www.metacrawler.com/ で
検索
 絞り込めたら、and/or の使える
http://www.dogpile.com/
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
93
情報検索のまとめ
 調べたいキーワードが1~2個なら、まず
Yahoo!!
 見つからない場合、検索ロボットを使う。必
ず新たなキーワードを追加する。
 定番リンク集、特定分野サイトを巡回
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
94
見つかった情報が正しい保証は
無い
 Webページを批判的に読む
– 情報提供の目的を疑う
– 情報の出所を疑う
– 内容を批判的に読む
– 72ページ~
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
95
今後の検索技術
 インターネットタウンページが文章(自然
語)による検索を実験中
– http://itp.ne.jp/
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
96
ポータルサイトをより有効に
使いこなす
目的別ポータル/リンク集を使う
 一般情報
– http://www.yahoo.co.jp/
 ビジネス一般向け
– http://nikkei.goo.ne.jp/
 特定業界向けの例
– Metal Business Search
• http://chemical-metal.co.jp/metal/index.html
– 農業インターネットセンター
• http://www.jsai.or.jp/
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
98
ポータルサイトのカスタマイズ
 実際にやってみよう
 IDの登録が必須
 Yahoo!
– http://www.yahoo.co.jp/
 Lycos
– http://www.lycos.co.jp/
 優先度に応じて情報をレイアウトする
 要らない情報を捨てる
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
99
Webアプリケーションを活用
する
最新アプリケーション
 Web Mail
 無料ホームページ設置
 グループウェア / MLサービス
 ブックマークの共有
 Voice Mail
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
101
Web Mail
 大手ポータルサイトの無料サービス
– MSN(Microsoft Network)・・Hotmail
• http://www.msn.co.jp/
– infoseek
• http://www.infoseek.co.jp/
– LYCOS
• http://www.lycos.co.jp/
– Excite
• http://www.excite.co.jp/
– Etc…
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
102
Web Mail の特性
 長所
– ブラウザーからメールを送受信
– 無料で即アカウントが取れる
– 匿名性の強いメールも使える
 欠点
– 大量のメール処理には向かない。遅い
– 広告メールが飛び込む
– 個人情報流出の可能性(?)
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
103
メールアドレスの作成実習
 自分の名前とパスワードを決める
 http://www.lycos.ne.jp/ からアドレス取得
 隣の人のメールアドレスを聞いて、メール
を出してみよう
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
104
News Letter/Mail Magazine
 News Letter、クリッピングサービス
– http://www.newstrek.ne.jp/
 Mail Magazine
– http://www.mag2.com/
• ニュース系
• 企業・ビジネス系
• 行政・政治・団体
– 個人の主観的情報が多いことに注意
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
105
メーリングリスト
 コンピュータ関係が盛ん。今後他分野も。
 月刊ML紹介
– http://mlnews.com/jp/
 Yahoo!!
– http://dir.yahoo.co.jp/Computers_and_Internet/I
nternet/Mailing_Lists/
– ホーム > コンピュータとインターネット > イン
ターネット >メーリングリスト
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
106
メーリングリスト運用サービス
 eGroups (無料)
– http://www.egroups.co.jp/
 FreeML (無料)
– http://www.freeml.com/
 IIJ メーリングリストサーバサービス (有料)
– http://www.iij-mc.co.jp/service/mailing.html
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
107
無料WWWスペース
 Yahoo!! / GeoCities
– http://www.geocities.co.jp/
 Lycos / Tripod
– http://www.tripod.co.jp/
 MLCity
– http://mlnews.com/mlcity/
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
108
自分用のWebページを作る
 使用頻度の高いURLを登録
 掲示板に、自分用のメモを書く
 時間があれば実習
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
109
ホスティングサービスの利用
 ホームページ、メール、メーリングリスト等
の機能を「借りる」ことができる。
 http://www.firstserver.ne.jp/
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
110
ネットワークによる
コミュニケーションとコラボ
レーション
CSCW
 Computer-Supported Cooperative Work
– CS:コンピュータによる支援
– CW:人々の協調作業
 様々なツール
– 電子メール
– メーリングリスト
– グループウェア
– チャット
– TV会議
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
112
CSCWは場の共有実現のため
– ホットライン(常時接続)
• いつでも気軽に
場の共有
– マルチユーザ
• 同時に複数の人と
– インタラクティブ
2時から
会議です
部長のご
予定は?
• 日常会話のようなやりとり
検索中!
ではその前
インターネット にご報告を
モニタ
リング
bot
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
WWW
navi IRC
113
最近のオフィス環境
 インターネット/イントラネットの普及
– 情報の共有
(電子メール、WWW等)
– コミュニケーション
(?)
 物理的に離れた人同士の共同作業
– ちょっと相談したいんですが、、、
– ちょっとこの資料見てほしいんだけど、、、
– あ、あの人いるから丁度いいや、あの話してしまうか
同じ場所にいて、同じ時間を共有しているような感覚
場の共有
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
114
多人数での情報共有
 メーリングリスト
– 複数のメールアドレスをまとめて、代表アドレ
スをつける
– 一人が代表アドレスにメールすると参加者全
員にメールが届く
– 時差付きの仮想Meeting
 電子会議・電子掲示板
– サーバ側にメッセージや文書を随時蓄積して
いく
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
115
電子メールの良し悪し
 長所
– 複数の他者と同時に打ち合わせ
– 同時に記録が残る
– 送信者,受信者ともに自分のペースで処理で
きる.
 短所
– あくまでも1対1の打ち合わせの積み重ね
– 打ち合わせの「場」の雰囲気が分からない
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
116
IRC?
Internet Relay Chatの略
1988年にフィンランドOulu大学の
学生Jarkko Oikarinenが開発
– 夏のバイトで、OuluBox(Oulu大学の
BBSシステム)を改良
– チャットシステムだけを抜き出して改良し
たものがIRC
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
117
IRCの特徴
 インターネット上での標準的なチャット
 同時に2万~4万ユーザーが利用可能
 ユーザーは自由にチャンネルが作成可能
 複数のチャンネルに同時に参加
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
118
時差の無いコミュニケーション
 IRC (Internet Relay Chat)
– 複数のIRC Serverが相互接続
• 複数のチャンネル(Chat room)
– 複数の参加者(数人~数百人)
– IRC Client Program
• CHOCOA
• http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/free/chocoa/index
.html
– イントラネットでの活用も可能
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
119
システム構成
 システム
– サーバ・クライアント型システム
– 50~1000クライアント/1サーバ
IRCサーバ
CHOCOA
IRCサーバ
CHOCOA
IRCサーバ
既存のIRCクライアント
既存のIRCクライアント
2005/8/23
CHOCOA
PropStation Computer Seminar
120
IRC画面例
 http://www.chocoa.org/
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
121
共同作業支援機能
 呼び出し機能
– 「おーい。柳原さん。」
 ブラウザ連携
– 参加者全員に話題提供
 ファイル転送
– この原稿なんですが、見てもらえません
か?
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
122
呼び出し
<MUL>松本さん
<MUL>あとで資料ください
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
123
ブラウザ連携
<MUL>富士通のWWWは
http://www.fujitsu.co.jp/で
す
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
124
活用事例
グループウェア
 eGroups
– http://groups.yahoo.co.jp/
– メールグループサービス(メーリングリスト)
– 過去メッセージの保管(掲示板)
– 共有フォルダ(20MBまで)
– 予定表(カレンダー)と予定の自動メール配信
– 投票機能
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
126
eGroups
 利用手順
– ユーザ登録(メールアドレスが必要)
– 登録確認メールが届くので、返信
– グループの作成
• グループの目的を記述する
• ポリシーの設定(公開?非公開?)
• メンバーのアドレスを登録
– あとは活用するだけ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
127
協働作業に不可欠なもの
 共有スケジューラ
– チームメンバー間スケジュール調整
 共有To-Do List
– チームメンバーの役割と進捗管理
 共有フォルダ
– 標準文書
– 配布データ
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
128
コミュニケーションと協同作業
 大半の事前打ち合わせはメーリングリスト
で代替可能
– 議論のスピードアップ
– 出張,移動経費の節減
 グループウェアは情報共有の効率が良い
 しかし、最後の最後は実際に会って決めな
いと・…
 IRCはグループウェアと実会議の中間?
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
129
最後は人と人の通信
 コンピュータ間通信は、ツールである
– 1対1
• Unicast
– 1対多
• Broadcast
– グループ間
• Multicast
 双方向性が重要
– IRC, メーリングリスト, 凝ったWWW
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
130
業務システムとインターネット
 FA用途
– 現場計測機器、制御機器のデータ収集
– 事業所を越えた監視体制
 設計作業の協同化
– 3次元データの企業間流用
 Aprication Service Provider(ASP)
 EDI
 http://www.IowaFarmer.com/corncam/corn.html
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
131
EDIによる資材調達事例
電子商談
システム
三菱電機
グループ
サプライヤ
商談DB
設計
照会
見積
照会
イ
ン
ト
ラ
ネ
ッ
ト
サプライヤー情報
商談情報
商談履歴情報
ユーザ情報
商談処理
商談履歴管理
サプライヤ管理
ユーザ管理
イ
ン
タ
|
ネ
ッ
ト
照会開始
回答作成
見積開始
回答作成
採否受領
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
132
サービスポータル
 地図情報
http://www.mapion.co.jp/
 乗り換え案内
http://transit.yahoo.co.jp/
http://transfer.www.infoseek.co.jp/
 郵便番号検索
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
133
特定サービスポータル(例)
 宿泊予約
– 旅の窓口
http://travel.rakuten.co.jp/
– BestReserve
http://www.bestrsv.com/
 航空券予約
– www.kokunaisen.com
 書籍通信販売(書評が読める)
– www.amazon.com
 バンキング
– www.smbc.co.jp
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
134
成功事例の特徴
 顧客の「不安・不便」を取り除く仕組み
– インターネットバンキング
– クロネコヤマト・荷物問い合わせ
– 出張時の乗り換え案内,宿泊予約
– 顧客の行動、思考を想像する力
 既存のモノを結合する仕組み
– 如何に「人・物・金・知」を情報ネットワークで結びつけ
るか
 想像する力、創造する力
2005/8/23
PropStation Computer Seminar
135