Transcript d 2
1
SBO:
●分子軌道の基本概念を
説明できる.
●一酸化窒素の電子配置
と性質を説明できる.
●窒素酸化物の名称,構
造,性質を列挙できる.
N:-3から+5の酸化数
Ostwald
Pt, 900℃
Harber
-Bosch
①
NOの分子軌道エ
ネルギー準位図
1)NOは不対電子を有する
2)常磁性
3)NOの結合次数(BO)
①
BO=2.5
②
4)NO+は安定 (BO計算) BO=3
①
1) bp -151.7℃ 無色気体
②
2) 遷移金属と錯体を形成
③
3) 血管拡張作用
①
NOS (Nitric oxide synthase)
②
①
ニトログリセリン
(nitroglycerine)
②
グリセリンの
トリ硝酸エステル
*
①
*
3 NO2 + H2O → 2 HNO3 + NO
oxid.
①
+IV
+V
3 NO2 + H2O → 2 HNO3 + NO
+II
red.
②
③
自己酸化還元
④
不均化
①
N2O
+1
Nitrous oxide
Dinitrogen (mon)oxide
②
笑気
麻酔薬
④
2級アミンをニトロソ化
+3
①
②
N2O3
2HNO2 + HCl →
N2O3 + H3O+ + Cl-
③
2
SBO:
●硫黄,リン,ハロゲンの酸
化物,オキソ化合物の名称,
構造,性質を列挙できる.
●軌道の混成について説明
できる.
P
①
H3PO4
H2PHO3
②
(ortho)phosphoric phosphonic acid
acid ホスホン酸
リン酸
HPH2O2
③
phosphinic acid
ホスフィン酸
S
H2SO3
①
H2SO4
②
sulfurous acid
亜硫酸
sulfuric acid
硫酸
H 2 S 2 O3
③
thiosulfuric acid
チオ硫酸
④
H2SnO6
polythionic acid
ポリチオン酸
Cl
HClO
①
HClO2
③
②
hypochlorous
acid
次亜塩素酸
HClO3
chlorous
acid
亜塩素酸
chloric
acid
塩素酸
HClO4
④
perchloric
acid
過塩素酸
④
酸性度
⑤
pKa
7.2
2.0
-1
-10
H2S2O3
thiosulfuric acid
①
Na2S2O3
HClO
NaClO
sodium thiosulfate
hypochlorous acid
sodium hypochlorite
②
HNO3 nitric acid
NaNO3 sodium nitrate
③
Na2S2O3
CN-の解毒剤
混成軌道
3
SBO:
●活性酸素種の構造,電子
配置と性質を説明できる.
●活性窒素種.
①
・O2-
④
⑤
ペルオキシナイトライト
②
H2O2
③
・OH
①
②
不均化
・O2
H2O2
①
・O2
②
H2O2
・OH
H2O2
・OH
①
Fenton反応
1O
2
1) 過酸化水素と次亜塩素酸との反応
①
2) 色素増感法(希望者のみ解答・5点)
②
4
SBO:
●代表的な典型元素を列挙
し,その特徴を説明できる.
●代表的な無機医薬品を列
挙できる.
CCl4 SiCl4
①
3
sp
SiCl4
Lewis acid ? or base?
①
Lewis acid
①
SiCl4
3d軌道にドナー原子から電子対を
受け取り,収容することができる
医薬品としてのヨウ素
①
I2 + H2O → HI + HIO
↓
HI + [O]
②
酸化作用により
殺菌力を示す
医薬品としてのヨウ素
医薬品としてのヨウ素
KI 安定ヨウ素剤
放射線障害予防として用いられる
放射性ではないヨウ素をヨウ化カリウム
の形で製剤したもの
オキシドール
発生するO2が細菌に対して酸化的に働き,細菌
を死滅させる.
また,酸素の発生により泡が生じ,組織の破片
や汚れを創傷から取り除く洗浄作用を有する.
イオウ
にきび、湿疹
イオウ単体に殺菌作用はほとんどない
皮膚上で徐々に
①
H2S
②
ペンタチオン酸
5
SBO:
●配位結合を説明できる.
●錯体の安定性に与える配
位子の構造的要素について
説明できる.
錯体の安定性に与える
配位子の構造的要素
(i)キレート環の大きさ
(ii)キレート環の数
(iii)配位子の持つ置換基の影響
(iv)ドナー原子の立体的配置
(v)共鳴効果
キレート環
キレート環
キレート効果
二座以上の多座配位子は,
一般に単座配位子よりも安
定な錯体を生成.
このキレート環形成による
安定化をキレート効果という.
二座キレート配位子による
錯体安定性
配位子の種類に関係なく,
一般に,
三員環<四員環<五員環>六員環
キレート環のひずみの程度に基づく
キレート環の数
一般に,キレート環が多いほど安定な
錯体をつくる.
(例)
キレート構造の安定性
安定性
二座<三座<四座<五座<六座配位子
配位数の多い配位子のほうが
安定な錯体を形成
6
SBO:
●代表的な配位原子,配位
子,キレート試薬を列挙でき
る.
●代表的な錯体の名称,立
体構造,基本的性質を説明で
きる.
ペニシラミン・トリエチレンテトラミン
Cu2+ 除去
①
[ ウィルソン病 ]治療薬
Text p.147
体内に銅が蓄積することにより,
脳・肝臓・腎臓・眼などが
冒される病気
トリエチレンテトラミン
①
[ 4 ]座配位子
②
Cu2+と
[ 1:1 ] の安定な錯体
を形成
([③キレート ]効果)
D-ペニシラミン
ドナー原子
①[ N, O, S ]
ドナー原子
]
②[ N, S
エデト酸ナトリウム
Ethylenediamine-N,N,N’,N’-tetraacetate (EDTA)
①
Max [ 6 ]座配位子
②
③
金属イオン(特に[ 鉛 ],[ カドミウム])
の体外排泄に有効
④
安定な[ 水溶]性錯体を形成
生体内のカルシウムイオン
までも捕捉してしまう
親和性
Cd2+ > Ca2+
①
ジメルカプロール
投与方法は筋注。本剤は、金属イオンに対す
る親和性が強く、体内の諸酵素と金属イオン
の結合を阻害する。既に結合してしまっている
場合は、本剤が金属イオンと結合することに
よって、阻害された酵素から金属イオンを引き
剥がし、体外への排泄を促進する。その結果、
酵素の活性が賦活する。
併用注意
キレート形成
吸収促進
吸収阻害
吸収されては
いけない金属が
吸収されてしまう
本来の薬効が
発揮されない
7
SBO:
●配位結合を説明できる.
●生体内に存在する代表的
な金属イオンおよび錯体の
機能について説明できる.
5つのd軌道
d6錯体の場合
高・低スピン・・・・・ d4 ~d7錯体
①
d軌道の分裂
有効半径↓
Δ0
6配位と考えた場合
5配位と考えた場合
sp3d2
sp3d
酸素電子とFe(II)d電子の電子間反発を
減らすために起こる
ヘモグロビンが安定に酸素を運搬
できる仕組みを説明せよ
5配位と考えた場合
デオキシヘモグロビン
平面4配位錯体のd軌道分裂
d-d遷移
1
9
d ~d 錯体
0
d ,
10
d 錯体・・・無色
8
SBO:
●医薬品として用いられる
代表的な錯体を列挙できる.
●錯体の反応性を説明でき
る.
160
16
[ inert ]
[ labile]
[ 電荷中性 ]
[ 脂溶性 ]
①
膜通過
active
1)会合機構
(associative mechanism)
解離機構
(dissociative mechanism)
2)トランス効果
トランス効果
トランス位を
置換活性化する効果
H2O, NH3 < Cl- < I-, Br- < CO < CN-
トランス効果
Cl- > NH3
金属含有医薬品
オーラノフィン
Au
ポラプレジンク
Zn
スクラルファート
Al
シアノコバラミン
Co
エブセレン
Se
ガドペンテト酸錯体
Gd