Transcript Document
白色矮星とブラックホール
第1章 一般相対性理論の基礎
発表者:林田(B3)、奥田(B2)
2012/4/25 第1回鹿児島大学宇宙科学セミナー
近代物理学の流れを変える3つの出来事
1905年、特殊相対性理論の完成
1915年、一般相対性理論の完成
1925年、量子力学の最終的な形が完成
ハイゼンベルグが量子力学の基礎を行列力学として与える
翌年、粒子性と波動性を持つ量子の運動を記述できる基礎方
程式、シュレディンガー方程式が完成
同年、シュレディンガーにより行列力学と波動力学の2つの
力学が数学的に等価であることが証明される
一般相対性理論について
時空のゆがみ
リーマン幾何学
時空は質量が存在する場所で局所的に歪む
「曲がった空間」を考える数学であり、アインシュタインが
一般相対性理論に用いた
ハッブルの法則
近い銀河ほどゆっくり遠い銀河ほど速く遠ざかる
宇宙はそれ自体膨張しており、銀河はお互いに遠ざかる方向
に動いている
1-1
エトヴェシュの実験
慣性質量と重力質量が等しいことの証明
ガリレオの落体の実験
重い物体も軽い物体も同じ高さから同時に落とせば同時に着
地することを証明
ニュートンの考察
振り子の運動が振り子の重さによらないことから、少なくと
も10-3の精度で慣性質量と重力質量の2つの質量が比例する、と
考えた
1-1
エトヴェシュの実験
エトヴェシュの実験
1890年から1922年にかけて
フォン・エトヴェシュ・ロラーンドによって行われた実験
極めて細い糸を利用したねじればかりを考案
これを用いて重力の偏差を測定し、慣性質量と重力質量の
-9
2つの質量が2×10 の精度で一致することを証明した
これにより、等価原理(1-3)が示される
1-2
慣性系
重力場を自由落下している座標系はいずれも慣性系である
図(a)と図(b)の比較により、上述のことは非常に小さな字
空間でのみ成り立つことがわかる
1-2
慣性系
アインシュタイン的見方をすると微小慣性系間の関係は質量分布
によって決まる
1-3
等価原理
加速されている座標系における事象と重力場中の事象は互いに
等価である。実験室における測定によって、実験室が重力場中に
あるのか、または他の原因で一定の加速度を受けているのかを
区別することは出来ない
1-4
一般相対性理論
アインシュタインは一般相対論の結論として次の2式を導いた
【測地線の方程式】(宇宙時空間の最短距離の方程式)
【重力場の方程式】(質量が空間を曲げる量に関する方程式)
参考URL
http://members3.jcom.home.ne.jp/nososnd/grel/geod.pdf#search='測
地線の方程式'
参考URL
http://www.k2.dion.ne.jp/~yohane/000000utyuusouzou104.htm
一般相対性理論以外の重力理論
スカラーテンソル理論
参考URL
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp:8080/dspace/handle/10191/1461
参考資料・URL
http://www.script1.sakura.ne.jp/essey_h/e063.html
http://www.script1.sakura.ne.jp/essay.html
http://hep1.c.u-tokyo.ac.jp/~tam/interpreter.pdf#search='相互
作用 特殊相対論'
http://www.weblio.jp/content/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%
83%96%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
http://www1.odn.ne.jp/~cew99250/html/R_5.html
http://www1.odn.ne.jp/~cew99250/html/R_4.html
白色矮星とブラックホール
中野薫夫著「相対性理論」