Transcript 漁獲枠

大西洋クロマグロの
資源管理
中央大学 武田ゼミナール
マグロ経済学班
玉川 正和 島岡 知未
諸橋 謙介 渡邊 亮太
1
今年の春の
覚えていますか?
マグロ騒動を…
朝日新聞 2009年 9月10日
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ビ
ン
ナ
ガ
キ
ハ
ダ
メ
バ
チ
ミ
ナ
ミ
マ
グ
ロ
ク
ロ
マ
グ
ロ
3
大西洋クロマグロの資源量推移
千トン
350
300
大西洋クロマグロ
の資源量が減少。
250
200
150
100
50
0
1970
1980
1990
2000
年
2010
4
REPORT OF THE 2008 ATLANTIC BLUEFIN TUNA STOCK ASSESSMENT SESSION
「増えた分」だけ
獲れば資源を持続的
に利用できる!!
5
なぜ
大西洋クロマグロは減少したのか?
持続的に利用できる
解決策とは??
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目次
第1章.資源量減少の原因
第2章.資源管理の問題点
第3章.解決策
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大西洋クロマグロの資源量推移
千トン
350
300
250
大西洋クロマグロが
減少した原因は?
200
150
100
50
0
年
1970
1980
1990
2000
2010
8
出所:REPORT OF THE 2008 ATLANTIC BLUEFIN TUNA STOCK ASSESSMENT SESSIONより作成
漁獲枠と漁獲量の関係
漁獲枠以上を獲っている為
千トン
資源量が減少してしまった…。
70
60
50
40
30
20
10
0
大西洋クロマグロの
乱
漁獲量
減少の原因は、
獲
漁獲枠以上を獲るという
漁獲枠
乱獲
によるもの!!
漁獲枠で獲れば、
資源を持続的に利用できる
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 年
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出所:ICCAT Report 2008-2009より作成
なぜ、
漁獲枠を守らずに
獲ってしまうのか?
共有地の悲劇
資源枯渇
10
なぜ、
「共有地の悲劇」を
解決できないのか?
持続的に漁業するために
1匹ずつ獲ろう!
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目次
第1章.資源量減少の原因
第2章.資源管理の問題点
第3章.解決策
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大西洋クロマグロを管理する機関
ICCAT
(大西洋まぐろ類国際保存委員会)
加盟国等
アメリカ、日本、南アフリカ、ガーナ、カナダ、フランス、ブラジル、モロッコ、韓国
コートジボワール、アンゴラ、ロシア、ガボン、カーボヴェルデ、ウルグアイ
サントメ・プリンシペ、ベネズエラ、赤道ギニア、ギニア、イギリス、リビア、中国
クロアチア、EC、チュニジア、パナマ、トリニダード・トバゴ、ナミビア、バルバドス
ホンデュラス、アルジェリア、メキシコ、バヌアツ、アイスランド、トルコ、ノルウェー
ニカラグア、グアテマラ、セネガル、フィリピン、ベリーズ、シリア、ナイジェリア
セントビンセント及びグレナディーン諸島、エジプト、アルバニア、シエラレオネ
モーリタニア
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外務省WEBページ 「http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/fishery/iccat.html」より作成
マグロは高度回遊性魚類
世界を泳ぎまわる
魚
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国際機関と国の管理の違い
法的拘束力
法的拘束力
あり
なし
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決定事項に対して…
このような
異議申し立てができる
国際機関の特徴では、
持続的な水準での
「守らない」という態度が通用
資源管理が困難。
脱退可能
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漁獲枠と漁獲量の関係
千トン
70
60
50
漁獲量
40
30
20
乱
獲
漁獲枠
10
0
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 年
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出所:ICCAT Report 2008-2009より作成
目次
第1章.資源量減少の原因
第2章.資源管理の問題点
第3章.解決策
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漁獲枠と漁獲量の関係
千トン
70
60
乱
獲
漁獲量
どうすれば、
50
40
持続的な水準で
30
漁獲枠
漁獲量を管理できるのか?
20
10
0
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 年
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出所:ICCAT Report 2008-2009より作成
大西洋
市場のある
日本で管理は
できないのか?
国際機関による
管理が困難
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マグロ関税
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価
格
D(需要)
S(供給)
Q1
(現在の漁獲量)
量
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漁獲枠と漁獲量の関係
千トン
70
60
50
漁獲量
乱
獲
40
30
20
Q1
漁獲枠
10
0
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 年
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参照:ICCAT Report 2008-2009
価
格
価
格
上
昇
D(需要)
S(供給)
乱
漁獲量を、漁獲枠まで
獲
税
減らしたい!!
関税
部
分
漁獲量減少
漁獲枠
(持続可能な漁獲量)
Q1
(現在の漁獲量)
量
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マグロ関税のメリット
・国際的な機関ではなく、
日本が税率を設定できる
・漁業者が乱獲しない
インセンティブが働く
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まとめ
大西洋クロマグロの多くを消
費する日本が資源を持続的
に利用できるように関税をか
け、国際的な責任を果たして
ゆくべき。
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参考資料
外務省経済局海洋課監修(1997)『英和対訳国連海洋法条約』成山堂書店
河田幸視(2007)『自然資源管理の経済学』大学教育出版
河野博・茂木正人・中村庸夫・中村武弘(2007)『食材魚貝大百科<別巻1>マグロ
のすべて』平凡社
佐和隆光・植田和弘(2002)『環境の経済理論 岩波講座 環境経済・政策学(第1
巻)』岩波書店
中野秀樹・岡雅一(2010)『マグロのふしぎがわかる本』
ポールクルーグマン・ロビンウェルス(2007)『クルーグマン ミクロ経済学』東洋経
済新聞社
山下東子(2009)『魚の経済学』日本評論社
外務省HP(http://www.mofa.go.jp/mofaj/)
水産庁HP(http://www.jfa.maff.go.jp/)
独立行政法人 水産総合研究センター 遠洋水産研究所
(http://fsf.fra.affrc.go.jp/)
OPRT 社団法人 責任あるまぐろ漁業推進機構 (http://www.oprt.or.jp/top.html)
ICCATHP(http://www.iccat.int/en/)
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ご清聴
ありがとうございました!
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