伸銅品アクションプラン報告書

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伸銅品製造産業戦略
アクションプラン見直しの策定
(サマリー)
平成25年5月28日
日本伸銅協会
アクションプラン策定及び
その後の見直し
1.平成18年3月
経産省非鉄金属課が「伸銅品製造産業戦略」を取り纏め.
2.平成19年5月
日本伸銅協会が、品種別の将来課題を行動計画とし「伸
銅品製造産業戦略アクションプラン」として取り纏める.
3.平成22年5月
リーマンショック後の状況変化を織込んだ見直し版を策定し、
「新・伸銅品産業戦略アクションプラン」として取り纏めた.
追求すべき基本3分野:「環境・エネルギー」「新興国需要」
「殺菌機能等の新たな銅需要開拓」
4.平成25年5月
今回の見直し
今回のアクションプラン見直しの
ポイント
・リーマンショック期以前の伸銅品生産
平均100万トン/年
・リーマンショック期以降
△20万トン
平均82万トン/年
⇒伸銅品の減少量△20万トンの行方・減少の要因を
調査し、今後の回復の可能性を探る。
⇒将来に向けた課題の見直しを検討する。
伸銅品 生産量推移
単位千トン
1400.0
140.0
1,061
洋白他棒線
130.0
1,167
1200.0
1,045
1,021
964
黄銅線
1,047
120.0
992
989
944
1000.0
110.0
867
800.0
824
1,004
988
769
100.0
銅線
青銅棒線
黄銅棒
銅棒
90.0
黄銅管
600.0
654
400.0
80.0
銅管
70.0
洋白他板条
青銅板条
60.0
黄銅板条
200.0
50.0
0.0
40.0
10暦年 11暦年 12暦年 13暦年 14暦年 15暦年 16暦年 17暦年 18暦年 19暦年 20暦年 21暦年 22暦年 23暦年 24暦年
100万トン時期
リーマン
ショック
発生20年
秋
80万トン時
期
銅板条
為替変動
リーマンショック前後の
伸銅品種別生産量変化
伸銅品合計
【リーマン前】
100万トン /年
/月
【リーマン後】
80万トン /年
/月
【差引】
/年
/月
率
品種別内訳
1,015.4
84.6
820.2
68.4
△ 195.2
△ 16.3
△ 19.2%
単位
千トン
【板条】
銅板条 黄銅板条 青銅板条 洋白他板条 板条計
100万トン /年
273.4
142.9
54.6
9.2
480.1
/月
22.8
11.9
4.5
0.8
40
80万トン /年
256.4
116.2
40.4
7.5
420.5
/月
21.4
9.7
3.4
0.6
40
差引 /年 △ 17.0 △ 26.7 △ 14.2 △ 1.8 △ 59.6
率 △ 6.2% △ 18.7% △25.9% △ 19.2% △ 12.4%
【管】
銅管
黄銅管
100万トン /年
178.7
15.9
/月
14.9
1.3
80万トン /年
128.2
10.2
/月
10.7
0.9
差引 /年 △ 50.5
△ 5.7
率 △ 28.3% △ 36.1%
【棒線】
銅棒
黄銅棒 青銅棒線
銅線
黄銅線 洋白他棒線
100万トン /年
38.6
247.1
5.3
6.0
39.8
3.9
/月
3.2
20.6
0.4
0.5
3.3
0.3
80万トン /年
30.1
187.2
4.0
4.8
31.0
4.3
/月
2.5
15.6
0.3
0.4
2.6
0.4
差引 /年
△ 8.5 △ 59.9 △ 1.2 △ 1.2 △ 8.8
+ 0.4
率 △ 22.2% △ 24.2% △23.6% △ 20.2% △ 22.2%
+ 10.3%
伸銅品内需推移(内需生産+輸入)
単位 トン
1,200,000
1,000,000
輸出量
800,000
輸入量
内需生産量
600,000
内需量推移
400,000
200,000
0
15暦年
16暦年
17暦年
18暦年
19暦年
20暦年
21暦年
22暦年
23暦年
24暦年
伸銅品(板条) 生産量推移
数量
千T
600.0
円/$
140.0
130.0
500.0
120.0
洋白他板条
青銅板条
400.0
110.0
黄銅板条
300.0
100.0
銅板条
為替変動
90.0
200.0
80.0
100.0
70.0
0.0
60.0
10暦年 11暦年 12暦年 13暦年 14暦年 15暦年 16暦年 17暦年 18暦年 19暦年 20暦年 21暦年 22暦年 23暦年 24暦年
伸銅品(管) 生産量推移
数量
千T
300.0
250.0
200.0
黄銅管
150.0
銅管
100.0
50.0
0.0
10暦年 11暦年 12暦年 13暦年 14暦年 15暦年 16暦年 17暦年 18暦年 19暦年 20暦年 21暦年 22暦年 23暦年 24暦年
伸銅品(黄銅棒) 生産量推移
数量
千T
350.0
$
10000
9000
300.0
8000
250.0
7000
黄銅棒
6000
200.0
5000
150.0
4000
3000
100.0
2000
50.0
1000
0.0
0
10暦年 11暦年 12暦年 13暦年 14暦年 15暦年 16暦年 17暦年 18暦年 19暦年 20暦年 21暦年 22暦年 23暦年 24暦年
銅価推移
20万トン減量の主な要因
素材の軽薄短小
9%
その他
4%
需要家の使用量減少
28%
他素材への切替え
14%
銅価高の影響
23%
円高の影響
73%
海外材への切替え
20%
需要家の海外移管
25%
減少20万トンの回復の見込み(総括表)
伸銅品減少量(千トン/年)
〃
(千トン/月)
減少率
需要家の使用量減少
減 需要家の海外移管
少 海外材への切替え
の 他素材への切替え
要 素材の軽薄短小
因 その他の要因
合計
回復の可能性ある数量
△195.2
△16.3
△19.2%
28.2%
24.6%
20.2%
13.9%
9.4%
3.6%
100%
数量回復の可能性(合計)
為替の前提
100 円~110 円
90 円
+6%~+7%
+2%
+1%
+4%
+2%
+7%
0%
0%
0%
0%
0%
0%
+17%~+18%
+5%
10 千トン/年 35 千トン/年
⇒4 万トン/年
伸銅業の今後の取組み課題
1.新規需要の開拓と高機能・高品質の追求
・内外の需要家への良質な継続的な伸銅品提供
2.伸銅品のコスト引き下げとボリュームゾーンの追求
・量的拡大が見込まれる新興国需要(汎用品質)には、
コストダウンを図ることによる追求を検討
3.基本3分野の継続追求
・環境・エネルギー:電気自動車・ハイブリッド・
スマートグリッド
・成長する新興国:チャイナプラスワン等
・殺菌効果等の新たな銅需要の開拓
品種別の取組み課題
1.板条製品
・半導体分野の数量回復への取組み
・端子コネクターの継続的な高機能素材の開発
・開発した高機能な技術の共有化
2.銅管
・高機能エアコンに特化した高性能銅管の追求
・新冷媒への対応
・JIS化後の高強度銅管の拡大
・アルミ製熱交の動向把握
3.黄銅棒
・黄銅棒の高機能製品の提供
・戦略的な素材の標準化
・リサイクル材の分別技術の構築
4.青銅・洋白その他
・共通の技術データの整備
・新たな需要分野の開拓と技術開発の共同追求