発表資料 - 静岡大学

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情報学部情報社会学科
湯浦研究室4年
7081-1095
山口 武紘
3、研究の目的・背景
4、事前調査~J-net21
5、起業家トレーニングサイトの位置づけ
6、起業家トレーニングサイトの概要
7、静岡大学ビジネスコンテストの紹介
8、Facebookによる議論の例
9、専門家の属性、人数、コメントの件数
10、添削パターンの作成
11、実験参加者の属性
12、実験の流れ
13、参加者のプランと添削結果の例
14、実験の結果(添削パターン利用回数)
15、結果の考察
16、今後の展望
 日本で最も中心的な起業・中小企業支援サイト
 起業に関しては「起業ABC」「業種別スタートアップガイド」から成り、「起業ABC」
では起業に関する座学を1から学ぶ事が出来る。
起業を
目指している
専門職大学院、
ビジネスコンテスト
起業を目指しているわけ
ではないが、関心は高い
起業に関心は薄いが、知識は持ち
たい
起業に全く興味がない
トレーニングサイト
(本研究の提案)
中小企業ビジネス
支援サイトJ-net21
(本研究で実験、検証)
中小企業ビジネス支援サイトJ‐net21
(起業ABC)
静岡大学ビジネスコンテスト
専門家による議論の記録
起業家トレーニングサイト
起業に関する基礎知識
(座学)
添削パターン
オンライン演習

静岡大学ビジネスコンテストとは、「静岡大学情報学部または他の学生が、社
会人とともにビジネスを論ずることにより、高度IT人材となるための構想力、行
動力の育成を図る」ことを目的とした、学生によるイベントである。
ビジネス立案に熱意のある
3、4年生
プラン改善のため
のアドバイス
一カ月にわたる
Facebookでの議論
ワークショップ4回
プランの発表、訂正
ビジネスの専門家(社会人)や
OB、OG
コメント
ビジネスプランの改善
・右の図は、学生が提案する
ビジネスプランの基本的なサー
ビス内容に、付加的なサービス
が付き過ぎていて本来の目的
がわかりにくくなっているという
指摘である。
・Facebook上での一ヵ月間の
議論において、このような「コメ
ント→ビジネスプランの改善」と
いうやりとりは64回行われた。
氏名
職業
コメント数
Y.K
大学教授
40
M.H
静岡大学客員教授
7
H.A
税理士
3
I.K
IT企業
7
S
IT企業
7
W.O
コンサルタント
4
M.K
システムエンジニア
8
Y.K
コンサルタント
7
Y.B
東京大学学生
4
H.M
広告代理店
20
・静岡大学ビジネスコンテスにおける過去二年間分の専門家によるコメントを
洗い出し、それぞれに共通するパターンを抽出する。
静岡大学ビジネスコンテスト
抽出
ビジネスプラン作成に必要な5つの視点
分類
①事前調査
・該当するサービスや類似するサービスが
既に存在するという指摘…………他7項目
②事業の目的、セールスポイント
・事業のセールスポイントや既存サービス
との差別化への指摘、改善案……他6項目
③マーケティング・販売方法の明確化
・提携する相手のメリットの薄さへの指摘
と対策案…………………………他6項目
④リスク管理
・扱う商品の品質、利用期間を守らせる
方法の提案………………………他4項目
専門家のコメント
⑤収支計画
・収入や利益を確保する手段への苦言
……………………………………他3項目
氏名
学科
学年
プラグラム
H . Y ( ビ ジ コ ン 情報社会学科
経験あり)
M.H
情報社会学科
二年
ISプログラム
二年
ISプログラム
N.W
情報社会学科
二年
ISプログラム
M.Y
情報社会学科
四年
ISプログラム
R.F
情報社会学科
三年
ISプログラム
Y.O
情報社会学科
二年
ISプログラム
M.F
情報社会学科
二年
IDプログラム
・実験は、これまでビジネスに関係する授業(湯浦教授担当)を受けていた学生の中から
有志の7名を対象に行う。(内一名静岡大学ビジネスコンテスト参加経験あり)
・彼らはビジネスプラン作成に熱意があり、上記ピラミッドでは二番目に属する層である。
受講者
ビジネスプラン
記述
添削者
指示
ビジネスプラン
記述法
提出
添削により学習
返送
記入
演習への
フィードバック
ビジネスプラン
添削
添削パターン
提出
フィードバック確認
1、参加者のプランの確認
参
加
者
の
プ
ラ
ン
添
削
結
果
2、添削パターンから抜けている項目
がないかチェック
3、このプランの場合、
「利用者のメリットの追加・拡大の推奨」
「段階的な事業展開の必要性」
という2項目が抜けていたため、
それを元にアドバイスを作成した
1、事前調査(市場調査、競合調査、業種・業
界動向調査、立地調査)の4つを含む分析
A,不足している情報の補足
6
回
B,該当するサービスが既に存在する、あるい 4
は類似のサービスが既に存在するという指摘
回
アンケート調査に対する指摘(母数の少なさ、
定義の不明確さ、聞くポイントのズレ、掘り下
げ、など)
D,現状から見るサービスの実現可能性への懸
念と対策案
1
回
E,サービスの主流となる概念の見直しの提案
0
回
3
回
F,ターゲットの特性の見直し、ターゲット間 4
の関係性の考察の推奨
回
G,自己の経験を元にした、サービス普及のた 3
めのアドバイス
回
H,サービスを広めるために連携出来そうな企 0
業や団体の情報提供
回
・今実験で有効であったパターン
は、ビジネスプランを作成する上
で最も基本となる部分へのアド
バイスが多かった(見落としてい
る点の補足やアイディアの改善
など)
・有効でなかったパターンに関し
ては、ビジネスプラン自体がその
パターンで添削するレベルにま
で達していないということが多
かった

今実験で利用回数の多かった添削パターンは、初心者向
けのビジネスプラン作成演習においては有効である

「ビジネスプラン作成演習」自体は、起業家教育の第一歩
としては有効である可能性があるが、場面に応じて添削
パターンの難易度を変えるなど対策をしなければならな
い


J-net21を、「起業家トレーニングサイト」における座学のコ
ンテンツとして利用できるのか検証する必要がある
企業教育という観点では、新入社員研修などでこのサイトを
利用できる可能性があるのではないか