1. - レファレンス協同データベース

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Transcript 1. - レファレンス協同データベース

Collaborative Reference Database Project
2015年3月5日
これは便利!レファレンス協同データベース
公立図書館と学校との合同研修 第3回
レファ協です
国立国会図書館関西館図書館協力課
内田 紘子
1
Collaborative Reference Database Project
×
○
レファレンス共同データベース
レファレンス協同データベース
ここ重要!
2
Collaborative Reference Database Project
つまり、目指すところは・・・
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Collaborative Reference Database Project
国立国会図書館
関西館 (2002~)
・博士論文、洋雑誌、
アジア関係資料 等
国際子ども図書館
(2000~)
・児童書、教科書
東京本館 (1948~)
・和洋図書、和雑誌
和洋新聞、地図 4 等
Collaborative Reference Database Project
京都府
関西館はここにあります
大
阪
府
奈良県
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Collaborative Reference Database Project
レファレンスサービスについての悩み
●自分しかいなく、不安…
●詳しい人がいたら分かるはずなのに…
●必要な知識はどうやったら身につくの?
●ほかではどんな風に提供しているの?
●先生・生徒・利用者に知られてないかも…
→レファ協でなんとかしよう!
6
Collaborative Reference Database Project
本日お話しすること
1.事業について
2.収録されているデータ
3.機能紹介
4.活用法
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Collaborative Reference Database Project
現在地!
1.事業について
2.収録されているデータ
3.機能紹介
4.活用法
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Collaborative Reference Database Project
○○の調べ方
レファレンス
参加館
公共図書館、大学図書館、
専門図書館、学校図書館、
国会図書館など
図書館
登録
インターネット
レファレンス協同
データベース
なるほど、この資料に
載ってるのか!
図書館
登録
そうやって
調べるのか!
教員、学生、一般利用者、図書館員
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Collaborative Reference Database Project
そもそもなぜ記録する?
10
Collaborative Reference Database Project
記録することの意味
(1)役立つ情報の共有化(横の共有)
1人でどこまでやりきれますか?
すぐそばに、いつでも尋ねられる人はいますか?
(2)レファレンス処理の迅速化(縦の共有)
1回の記録ともう1回やり直すのではどちらが楽?
(3)組織運営のための基礎データ
個人の実績は頭の中に、組織の実績は闇の中に?
記録=「個人の体験」を「組織の情報」にすること
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Collaborative Reference Database Project
誰が記録をすべきか?
「今ここにいる自分」が必要な情報は自分の周りに
レファ協は必要な情報を貯める「貯金箱」
自分達に役立つ情報は自分達で貯める
未来
別の館種の
図書館
地域の
公共図書館
図書館関係者
以外
過去
上司
同僚
前任者
他の
学校図書館
図書館関係者
以外
過去の
自分
上司
未来の
自分
後任者
同僚
地域の
公共図書館
国立国会
別の館種の
図書館
図書館
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Collaborative Reference Database Project
あなたがあなたのために
記録を取ることが重要
(それが他人のためにもなる)
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Collaborative Reference Database Project
どのように記録を残すか?
(1)紙で管理をする
誰でもとっつきやすい。
安い。
物の管理が大変。複製しにくい。
比較的、検索には不向き。
(2)データベースを構築する
記入(操作)には慣れが必要。
維持費がかかることが多い。
維持管理に技術が必要。複製しやすい。
比較的、検索しやすい。
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Collaborative Reference Database Project
どのように記録を管理するか?
(3)レファ協で管理をする
– 慣れは必要だが、レファレンスを記録するために開発
されたデータベースなのである程度使いやすい
– 費用は不要。維持管理は国立国会図書館が行う
– 遠隔/複数人の利用が可能。複製・加工もしやす
い
– 参加館を支援する様々な機能あり
– 他の媒体との併用もしやすい
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Collaborative Reference Database Project
導入したところ…?
「紙の回答票を順番に回し読みしながら対応して
いた頃に比べ、効率と対応スピードは格段に向上
した。全カウンターが同じ条件で利用者対応し、対
応中に訂正や新しいツールが分かったときもすぐに
データを更新し、全員がその情報を共有することが
可能になった。」
加藤由美子「一石三鳥の効果-情報共有から情報提供へ」『専門図書館』 2011
No.249 p48
→そんな便利なレファ協をご紹介します!
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Collaborative Reference Database Project
館種別の事業参加館数
(2015年2月24日現在)
その他 1%
387館※
●大学図書館等 174館※
●学校図書館等
17館
●国立国会図書館 12館
●専門図書館
53館
●その他
6館
●公共図書館
国会 2%
専門
学校 2%
8%
大学
公共
27%
60%
※都道府県立図書館 54館、政令都市立図書館 24館、市町村立図書館 309館
※国立大学図書館 48館、公立大学図書館 18館、私立大学図書館 107館、高等専門学校 1館
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Collaborative Reference Database Project
参加館
学校図書館では…
秋田県立秋田西高等学校
東京都立高等学校学校司書会
東京学芸大学学校図書館運営専門委員会
神奈川県学校図書館員研究会
長野県諏訪二葉高等学校図書館
長野県木曽青峰高等学校図書
静岡県立韮山高等学校
椙山女学園高・中図書館
京都女子大学附属小学校図書館
大阪教育大学附属高等学校池田校舎(図書館)
箕面市学校図書館司書連絡会
灘中学校灘高等学校図書館
甲南高等学校・中学校
神戸女学院中学部・高等学部
奈良学園中学校・高等学校
東大寺学園中・高等学校図書館
京都府立高等学校図書館協議会司書部会
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Collaborative Reference Database Project
事業の現状:参加館とデータ数の推移
Series1
Series2
140000
700
120000
600
100000
500
80000
400
60000
300
40000
200
20000
100
0
0
1
5
9
13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109
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Collaborative Reference Database Project
事業の現状:アクセス数の推移
Series1
Series2
2000000
1800000
1600000
平成25年2月
1400000
1200000
平成22年3月
1000000
システムの
入れ替え
APIを公開
800000
平成17年4月
600000
一般公開
400000
200000
0
1
5
9
13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109
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Collaborative Reference Database Project
4種類のデータ
レファレンス事例
?
事業の参加館で行われたレ
ファレンスサービスの記録
(約129,000件)
調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピックに関す
る情報源の探し方を説明した
情報
(約9,100件)
特別コレクション
個人文庫など参加館が所蔵
する特別コレクションに関する
情報
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービス
内容などについての情報(
約600件)
(約400件)
※数値は平成26年11月30日現在のもの
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Collaborative Reference Database Project
レファ協のデータの関係
4つのデータが有機的に連携し、循環する。
資料の
情報源
登録
???
??
レファレンス事例
特別コレクション
利用して
作成
レファレンス
照会先の
情報源
参加館プロファイル
調べ方の
情報源
!!
調べ方マニュアル
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Collaborative Reference Database Project
1.事業について
現在地!
2.収録されているデータ
3.機能紹介
4.活用法
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Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例
レファ協の参加館で行われた
レファレンスサービスの記録
自由研究で、雨の降るしくみを調べ、雲を作る実験をし
たい。参考になる本はあるか。(豊中市立図書館)
江戸時代の男女の平均身長はどれくらいか。
(東京都江戸東京博物館)
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Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例
質問と回答
回答:『ポプラディア情報館
天気と気象』に雲を作る実験
の記載あり。
回答プロセス
451(気象)の書架を
探す。・・・
参考資料:『天気予報の
大研究』日本気象協会・・・
25
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例
回答
『骨は語る 将軍・大名家の人々』
には、江戸時代庶民の
平均は“男性157.11cm”“女性
145.62cm”とあります。・・・
『日本人のからだ』では「男性
155.09~156.49cm・・・
データの出典が書いてあり、調査を再現できる!
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Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例
利用者が情報や資料を求めて
図書館員に寄せた質問は、
すべてレファレンス質問!
27
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例
読書案内
犬が出てくる物語が読みたい。できれば小学校低
学年の読み物をお願いしたい。
(日進市立図書館)
所蔵調査
「いじめ」をテーマにした視聴覚教材を探している。
(大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)
情報ライブラリー )
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Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例
利用案内
香川県立図書館からの相互貸借資料は、県内
市町の図書館へ、いつ発送しているのか?
(香川県立図書館)
高校の司書部会でブックガイドを作成する際、ネット等の本
の紹介文や、本の帯、カバーの紹介文等の一部をそのまま
使用することは著作権の規定に違反するのか。
(福井県立図書館)
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Collaborative Reference Database Project
調べ方マニュアル
特定のテーマやトピックに関する情報源の調べ方
たとえば・・・
「沖縄への修学旅行用ブックリスト」
(神奈川県学校図書館員研究会)
よく聞かれることなどあらかじめ用意しておく
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Collaborative Reference Database Project
調べ方マニュアル
他にもこんな調べ方マニュアルが・・・
利用者教育
「「コピー元」の調べ方」(近畿大学中央図書館)
学校支援
「身近にひそむ算数・数学(教材開発のための図書
館活用ガイド) 」(大阪府立中央図書館)
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Collaborative Reference Database Project
調べ方マニュアル
M
身近にひそむ算数・数学(教材開発
のための図書館活用ガイド)
1.本のありか
2.探しかた
検索で、数学の本のタイトルを一覧す
るには・・・
・「分類」欄に、数学を意味する「41」
を入力します。
・検索結果が多すぎてしまう
3.こんな本はいかがですか? 版年を
限定します。
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Collaborative Reference Database Project
特別コレクション
個人文庫や貴重書など、参加館が所蔵する
特殊なコレクションに関する情報
たとえば・・・
「震災文庫(阪神・淡路大震災関係資料文庫) 」
(神戸大学附属図書館)
特別コレクションとは主題別資料群
夏休み自由研究コーナー、平和学習コーナーなども
考えられる。
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Collaborative Reference Database Project
参加館プロファイル
参加館に関する情報
サービスの窓口案内
レフェラルサービスに…
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Collaborative Reference Database Project
登録データの公開レベル
一 般 公 開 :インターネットでだれでも参照可能
参 加 館 公 開 :参加館の職員のみが参照可能
自館のみ参照:登録館の職員のみが参照可能
• =自館専用のクラウドデータベースとして利用可能!!
登録・参照
A館専用
B館専用
参加館A館
参加館B館
参加館公開データ
参加館は自館のみ参照
(自館登録分のみ)、参
加館公開、一般公開デー
タのすべてのデータを見
られます。
登録・参照
インターネット
公開データ
参照のみ
非参加館や一般の利用者
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Collaborative Reference Database Project
データ公開の条件
●個人のプライバシーが尊重されている
●質問者の特定につながる恐れがない
●差別表現等の点で問題がない
→これらを満たしていれば、公開可能
『データ作成・公開に関するガイドライン』より
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html
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Collaborative Reference Database Project
1.事業について
現在地!
2.収録されているデータ
3.機能紹介
4.活用法
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Collaborative Reference Database Project
システムの機能:ユーザの種類
●一般利用者(ログイン不要)
一般公開のデータを検索して参照できる
●参加館の職員(3種類のIDのどれかでログイン)
・検索ID:+一般/参加館公開のデータを検索・参照
・登録ID:+データの登録ができる
・管理ID:+データの管理や参加館の使える
すべての機能
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Collaborative Reference Database Project
機能紹介
システム機能の全体像
基本機能
検索機能
登録機能
参加館支援機能
コメント機能
掲示板機能
メール通知機能
統計機能
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Collaborative Reference Database Project
トップ画面と3種類の検索方法
(1)簡易検索
(3)詳細検索
(2)テーマから探す
40
Collaborative Reference Database Project
(1)簡易検索
簡易検索
4つのデータを一度に検索
http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/search.html#chap2-1-2
調べ方マニュアル
レファレンス事例
?
事業の参加館で行われたレフ
ァレンスサービスの記録
特別コレクション
個人文庫など参加館が所蔵す
る特別コレクションに関する情報
!
特定のテーマやトピックに関する情
報源の探し方を説明した情報
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービス内
容などについての情報
41
Collaborative Reference Database Project
(2)テーマから探す
テーマから探す
NDCや地名のキーワードをもとにブラウジング
地名は上位の地名に分類されています!
類似の分野の質問を調べる場合に有効
例:市町村名を
都道府県に分類
42
Collaborative Reference Database Project
(3)詳細検索
詳細検索
– 検索項目を指定・組み合わせて検索
– 目的や状況に応じて検索結果を絞ることができる
• 回答プロセス「あの資料はどうやって使われてる?」
• 参考資料「あの資料は役に立つ資料かな?」
• 主題×館種「あのネタ、この館種ではどう答えてる?」
• 主題×更新日時「最近の情報はあるかな?」
→図書館で役立つ情報が沢山詰まっています!
43
Collaborative Reference Database Project
例
小中学生が質問した「自由研究」
の事例はどんなものがあるか?
「自由研究」×
質問者「小中学生」
44
Collaborative Reference Database Project
3種類のデータ登録方法
a.ウェブフォームから手動入力
b.ファイルをアップロード
c.システムが自動で同期
レファ協
システム
c
a
テキスト
ファイル
1件ずつ登録
b
b
ウェブ上の
サーバー
b
一括で登録
X
A
自館の図書館
システム
45
Collaborative Reference Database Project
a.ウェブフォームでの登録
1
2
① トップ画面で「新規登録」をクリック
② 新規データの登録画面へ移動する。
– 「管理番号」にログインしたIDで最後に
作成された番号が表示される
– 薄紫部分の「管理番号」「公開レベル」
「質問」「回答」は必須項目
– 入力欄をクリックするとアイコンが2つ出る
地球をクリックするとリンク作成フォーム
(左)が、虫眼鏡を押すと入力欄が
拡大される(右)
46
Collaborative Reference Database Project
関連ファイルの登録
1
2
各館作成のパスファインダーのPDFファイル等をそ
のままアップロードできます!
① 新規登録画面「関連ファイル」にある「関連
項目」等に情報を記入する。
② 「参照」をクリックして、アップロードしたいファイ
ルを選択する。
③ 「関連ファイルのアップロード」をクリックする。
④ データを登録すると「関連項目」で指定された
箇所にファイルへのリンクが表示される。
※調べ方マニュアルで関連データを登録すると、フ
ァイル内部のテキストも検索対象となります。
47
Collaborative Reference Database Project
ウェブフォームでの更新・削除
1
更
① トップ画面の「自館データ」ないし検索して更
新/削除するデータを探す。
– 更新の場合は個別のデータの詳細画
面を開き「更新画面へ」をクリック
– 削除の場合は検索結果一覧画面から
データを選択し「削除」をクリック
削
48
Collaborative Reference Database Project
運用の方法を考える
レファ協をメインとして記録を管理する場合
!
ID/PW
(1) ID/PWの周知
登録用IDをレファレンス
担当者全員に周知
1
2
3
4
45
(2) データ登録
質問を受けたら起票、回
答したらその他の項目を
記入して自館のみ公開で
登録
(3) フォロー
自身/職員同士でチェッ
クして公開範囲を拡大
へ
49
Collaborative Reference Database Project
運用の方法を考える
レファ協をメインとして記録を管理する場合
!
メリット
ID/PW
① 状況を共有しやすい
• (2) データ登録
(1) ID/PWの周知
• (3) フォロー
② 正確な統計
• 質問を受けたら起票 • 自身/職員同士で
登録用IDをレファレン
、回答したらその他
③ 二度手間を削減
ス担当者全員に周知
チェックして公開範
の項目を記入して自
館のみ公開で登録
1
2
3
4
45
囲を拡大へ
50
Collaborative Reference Database Project
運用の方法を考える
別の仕組みで記録の管理をしている場合
X
(1) 事例の登録
随時、レファレンス事例
を管理簿や独自データ
ベースに登録
1
2
3
4
45
(2) 選定
レファ協に登録するまた
は公開する事例を選定
A
(3) 登録
ファイルアップロードや自
動取得などで登録・公
開する。
51
Collaborative Reference Database Project
運用の方法を考える
別の仕組みで記録の管理をしている場合
メリット
① 比較的なじみやすい
(1) 事例の登録
•
• (2) 選定
②
カスタマイズしやすい
随時、レファレンス事
•
•
例を管理簿や独自デ
ータベースに登録
1
2
3
4
45
レファ協に登録す
るまたは公開する
事例を選定
X
A
(3) 登録
ファイルアップロー
ドや自動取得など
で登録・公開する。
52
Collaborative Reference Database Project
実践のために
あらかじめ決めておくべきこと
–
–
–
–
管理番号の採番ルール
作業フロー、職員の役割分担と使用するID
登録・公開のポリシー
ローカル項目などの運用方法
53
Collaborative Reference Database Project
レファ協データフォーマット
データフォーマットの構成
中核的な情報、付加的な情報、データの管理情報シ
ステム上の管理に必要な項目
なぜフォーマットの理解が重要?
検索で見つからなければ登録した意味が…。
効率よくデータを作成するため。
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Collaborative Reference Database Project
レファ協データフォーマット:内容
レファレンス事例
?
事業の参加館で行われたレフ
ァレンスサービスの記録
(約120,000件)
特別コレクション
個人文庫など参加館が所蔵す
る特別コレクションに関する情報
(約400件)
調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピックに関する
情報源の探し方を説明した情
報(約9,000件)
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービス内
容などについての情報
(約600件)
55
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:中核的な情報
中核的な情報
質問
回答
事前調査事項
回答プロセス
参考資料
照会先
寄与者
付加的な情報
事例作成日
NDC/NDCの版
内容種別
質問者区分
キーワード
調査種別
解決・未解決
備考
ローカル項目
データの管理情報
管理番号
公開レベル
システムの管理用項目
登録番号
登録日時
最終更新日時
参加館ID
56
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:中核的な情報①
質問とは?
– 検索結果などで最初に表示される「事例の顔」
– 質問自体の変化については柔軟に対応を。
(日向市立図書館の事例)
質問:「眠り」や「夢」がテーマの絵本が見たい。
(以下聞き取り)
ブックトークをするため「眠り」、眠ったときに見る「夢」についての絵本を集
めているが、その中でもどうしても使いたい絵本があったがタイトルが思
い出せない。
「なんとかの夢」とか「なんとかの夜」というタイトルの海外の絵本だったと
思う。
57
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:中核的な情報②
回答とは?
– 利用者に求められたことに対しどのように対応したか
– 解答(答えを出す)≠ 回答(質問や要求に答え
る)
→未解決でも「回答」として登録!
58
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:中核的な情報③
回答プロセスとは?
– 調査のプロセス。情報がなかった資料も記載を。
– 「調査を再現できる」程度を目安に柔軟な対応を。
→内容は「回答」欄に含めてもよい
→適宜、簡略化してもOK。全く書かないより◎
– 改行する、参考資料に番号を振るなど書き方に工夫を
59
Collaborative Reference Database Project
回答プロセス事例
質問:明治時代の社交ダンスの絵か写真を見たい。
回答プロセス
①自館検索システム(OPAC)で、キーワード=「明治&
社交ダンス」として検索→ヒットなし。
②キーワード=「社交ダンス&歴史」として再検索→2件ヒッ
ト。小さい挿絵が載っているだけだった。
③「明治時代の社交ダンス」ということで、鹿鳴館を連想し、
キーワード=「鹿鳴館」で再検索→34件ヒット。書名と抄録
を確認し、候補の資料を選択した。
【事例】明治時代の社交ダンスの絵か写真を見たい。(牛久市立中央図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000164393
60
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:中核的な情報⑤
参考資料とは?
– 回答の情報源→情報が載ってなかった資料は含
まない。(回答プロセスとの相違点)
– 回答の情報源を特定できる形で記載
書籍の場合
– タイトル、版、出版年、出版者、責任表示、各
種ID…
– 通称ではなく、正確な資料名を!
例:ニッポニカ
61
Collaborative Reference Database Project
書籍の参考資料の記入例
レファ協では具体的なルールは無いが『科学技術情
報流通技術基準』を参考文献として提示。
記入例は以下の通り。
– 『心理臨床大事典 改訂版』 氏原寛[ほか]共編 培
風館 2004年
– 『京都インクライン物語』 田村喜子著 新潮社1982.9
235p (当館請求記号KS/913.6/Ta82)
– 石に泳ぐ魚 / 柳美里著 改訂版 新潮社 , 2002
ISBN:4104017019
62
Collaborative Reference Database Project
便利な機能① 参考資料の自動入力機能
1
2
3
① 入力画面で、参考資料の箇所にある書誌
的事項にキーワードを入力し「資料検索」を
クリック
② 検索結果一覧の中から使用した資料と同じ
ものを選んで「反映」をクリック
③ 選択した資料の情報が自動で入力されるの
を確認する。
63
Collaborative Reference Database Project
便利な機能② 参考資料の入力補助機能
1
2
3
① 入力画面で、参考資料の箇所にある「入力
補助」をクリック
② 入力補助画面の各項目に該当資料の情報
を入力し、「反映」をクリック
③ 選択した資料の情報が自動で入力されるの
を確認する。
64
Collaborative Reference Database Project
インターネット情報を利用した場合
ポイント
– ページタイトル、URL、最終確認日などを記入
– WARPやInternet Archiveを利用するという手も
参考資料の記入例
– 1 オンラインデータベース『ジャパンナレッジプラス』
http://www.jkn21.com/top/corpdisplay(最終アクセス2011年12月21日)
– 【資料12】『大阪府誌 第4編 財政・教育・衛生・慈善・警察・土木並交通機関』(大
阪府 1903) p341~343 ※近代デジタルライブラリーで閲覧可能
<http://kindai.ndl.go.jp/index.html>2011年11月25日最終確認
65
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:データの管理情報
中核的な情
報
質問
回答
事前調査事
項
回答プロセ
ス
参考資料
照会先
寄与者
付加的な情報
事例作成日
NDC/NDCの版
内容種別
質問者区分
キーワード
調査種別
解決・未解決
備考
ローカル項目
データの管理情報
管理番号
公開レベル
システムの管理用項目
登録番号
登録日時
最終更新日時
参加館ID
66
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:データの管理情報
管理番号とは?
– 館毎の事例ID=館内で重複したものはつけられない
– 登録日+連番、内容分類、分館名などの組合せが多い
公開レベルとは?
– 自館のみ参照(作成館IDでログインしたユーザのみ)
– 参加館公開(レファ協にログインしたユーザのみ)
– 一般公開(ウェブ上で公開・検索エンジンも収集可)
67
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:付加的な情報
中核的な情
報
質問
回答
事前調査事
項
回答プロセ
ス
参考資料
照会先
寄与者
付加的な情報
事例作成日
NDC/NDCの版
内容種別
質問者区分
キーワード
調査種別
解決・未解決
備考
ローカル項目
データの管理情報
管理番号
公開レベル
システムの管理用項目
登録番号
登録日時
最終更新日時
参加館ID
68
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:付加的な情報①
事例作成日とは?
– レファレンスの処理日(年/年月/年月日いずれも可)
– 事例作成日(手動で登録)≠データ登録日(自動で
登録)
– 事例の情報はいつの情報?遡及入力時に注意!
NDCとは?
– 事例のテーマの分類。1~3桁の番号を入力可能
– 4桁以降を入れたい場合は備考へ
69
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:付加的な情報②
内容種別とは?
– 事例のジャンル
(郷土/人物/言葉/地名または自由記入)
例:ビジネス/医療/行政/ストーリーから etc…
質問者区分とは?
– 質問者の属性(選択または自由記入)
– レファレンスは質問者ごとに求める回答が異なるため
回答とセットで記録する必要がある。
70
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:付加的な情報③
キーワードとは?
– 内容を表す単語や追加したい検索キーワード
– 件名標目を流用しても、新たに作成してもOK
– 地名を記入した場合は地域別にブラウジング可能
【事例】学ラン・不良の男子学生服スタイルの写真がほしい。(文化学園大学図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000074231
71
Collaborative Reference Database Project
便利な機能③ Web NDL Authorities
1
3
2
72
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:付加的な情報④
解決/未解決とは?
– レファレンス質問が解決したか
– 利用者により納得する条件は違う
→あくまで相対的なもの
– 利用者が回答をどう評価したかを記載すると◎
– 未解決として登録すると情報の提供が得られるかも?
73
Collaborative Reference Database Project
レファレンス事例データ:付加的な情報⑤
備考とは?
– 補足事項、追加調査でわかった事項、情報募集の呼
びかけなど様々な情報。公開設定時は公開される。
(例.「夏休み定番事例」)
ローカル項目とは?
– 備考と同じく、何でも屋さんな項目。
– 一般公開設定でも公開されない。
→参加館内で共有したいこと、追加したい項目、引継ぎ事
項などを記載可能。
(例.○○先生からの質問等)
74
Collaborative Reference Database Project
調べ方マニュアルデータ
中核的な情報
付加的な情報
調査テーマ
調べ方
調べ方作成日
NDC/NDCの版
キーワード
完成/未完成
参考資料
備考
データの管理情報
管理番号
公開レベル
システムの管理用項目
登録番号
登録日時
最終更新日時
参加館ID
75
Collaborative Reference Database Project
便利な機能
1
本文テキスト
は検索対象に
なります!
2
関連ファイルの登録
各館作成のパスファインダーのPDFファイル等をそ
のままアップロードできます!
① 新規登録画面「関連ファイル」にある「関連
項目」等に情報を記入する。
② 「参照」をクリックして、アップロードしたいファイ
ルを選択する。
③ 「関連ファイルのアップロード」をクリックする。
④ 調べ方マニュアルのデータを登録すると「関連
項目」で指定された箇所にファイルへのリンク
が表示される。
※レファレンス事例や特別コレクションにも関連フ
ァイルの登録機能があります。
76
Collaborative Reference Database Project
システムの機能
①検索に関する機能
– 手動での検索、登録データのダウンロード、検索用
API
②登録に関する機能
– 3つの登録方法
③参加館支援機能(その他の機能)
– コミュニケーション:コメント、メール配信
– 統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の
算出
– 管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集
77
Collaborative Reference Database Project
参加館コミュニケーションの意義
万能な図書館は存在しない
– それぞれの設置目的や守備範囲は異なる
(例)主題、地域、対象利用者etc…
– 利用者と質問と図書館のミスマッチ
(例)郷土に関するレファレンス
コミュニケーションの相手は他機関とは限らない
– 画面の向こうには上司、同僚、部下、分館、前任者…
→個人芸だけに頼らずにチームで解決!
78
Collaborative Reference Database Project
参加館支援機能:コメント機能
コメント機能
– コメントの交換で登録データをブラッシュアップ!
– 記入はデータ詳細画面、確認はトップ画面「コメ
ント」
①登録
②閲覧
!
④閲覧
③コメント
!
参加館A
⑤更新&返信
⑥確認
!
参加館B
79
Collaborative Reference Database Project
参加館支援機能:メール通知機能
メール通知機能
未解決事例の登録時とコメント到着時の2種類
未解決事例の配信はメールアドレスを登録した館のみ
①登録
(未解決)
④通知
参加館A
⑤更新&返信
②通知
③コメント
⑥通知
参加館B
80
Collaborative Reference Database Project
成果としての利用:統計の利用
どれだけ?に答えるために
– 月別の登録件数・被参照件数の一覧を簡単に表示
– 図書館が「どれだけ活動したか」と、その活動の成果が「ど
れだけ届いたか」の両方を数値で示すことが可能
– 表示した統計表はテキストデータ(csv)でも出力が
可能なので、編集や加工がしやすい。
81
Collaborative Reference Database Project
統計情報の表示方法
1
3
2
① トップ画面「統計」をクリックし取得したい
条件を選択し「検索」
② 「ダウンロード」をクリックするとCSVファイ
ルを取得し、エクセルなどで加工が可能
※被参照数も同じ手順
82
Collaborative Reference Database Project
成果としての利用:事例の公開と宣伝
どんな?に答えるために
– 「レファ協で」公開する意義
• 本当に届けたいなら露出は多いほうが良い
• 固定URLや検索結果の一覧画面の利用
• 例:館ごと、主題の地域ごと、データの種類ごと
– 数の力・SNS連携
• 600本の矢?単独よりも集まった方が目立つ
• SNS連携機能
83
Collaborative Reference Database Project
事例の固定URLの活用
池田市立図書館HP
【事例】レファレンスサービス | 池田市立図書館
http://lib-ikedacity.jp/siraberu/reference/index.html
84
Collaborative Reference Database Project
1.事業について
2.収録されているデータ
3.機能紹介
4.活用法
現在地!
85
Collaborative Reference Database Project
活用法①過去の事例をすぐ参照できる
京都府立高等学校図書館協議会司書部会
神奈川県学校図書館員研究会
以前はレファレンス事例、ブックリスト等を紙やエクセルファイルで
管理
→管理が大変、見たい時にすぐ見れない
→レファ協を利用
クイック事例も登録しておくと便利!
引き継ぎにも活用できる
86
Collaborative Reference Database Project
活用法②他の司書に相談できる
未解決事例に他の図書館から情報が寄せられ解
決に結びつくこともある
(未解決事例メール配信、参加館公開、一般公
開にしておく)
団体として参加し、自分たちでコメントを付けあう
87
Collaborative Reference Database Project
活用法③授業のお手伝いに
先生向けに
教材研究のネタに
生徒向けに
調べ方のヒントとして
新しい切り口の調べ方が見つかるかも!
88
Collaborative Reference Database Project
活用法④スキルアップに活用できる
事例を読んでスキルアップ
京都府立高等学校図書館協議会司書部会
レファレンススタジアム
←会員がお題レファレンスにチャレンジ
89
Collaborative Reference Database Project
活用法 さらに詳しく
レファ協HP「学校図書館での活用法」
https://crd.ndl.go.jp/jp/library/schoollibrary.html
レファ協フォーラム
「第10回 実践報告(1) 高校図書館でレファ協を使い
倒すために」(神奈川県立横浜南陵高校図書館 田子環氏)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h25_report_04_jirehokoku1.pdf
「第8回 パネルディスカッション」(京都府立高等学校図書館
協議会司書部会 清水都氏、香西瑠衣氏)
crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h23_report.zip
90
休憩中…
Collaborative
Reference Database
NationaL Diet Library
91
Collaborative Reference Database Project
ディスカッション:どんなデータが使いやすい?
①各自の事前課題を発表する
②事例についてグループ内で意見交換
・よくある質問で、こういう事例があると助かる!
・こんな便利な資料があるなんて知らなかった!
・このキーワードで検索すればいいのか!
・ここを詳しく説明してくれれば、私も調べられそう!
③おすすめ事例を選ぶ
④おすすめ事例とその理由を発表
92
Collaborative Reference Database Project
使いやすいデータとは?①
色々なルートからたどりつけるデータ
– 質問や回答中にある単語によるキーワード検索
– キーワードやNDCなど主題による検索
– 内容/質問者の種類、ローカル項目などの付加的な
項目
地名
補足
類義語
キーワード
上位語
NDC
文中の単語による
キーワード検索
(例)
補足
ローカル項目
事務連絡
調査種別
職員名
主題
質問者区分
利用者名
略称
内容種別
情報
93
Collaborative Reference Database Project
使いやすいデータとは?②
役に立つデータ=付加価値をつける
–
–
参考資料やツールに関する簡単な注釈を入れる
より多くの人が参照しやすい情報源も記載
(岐阜県図書館の事例)
質問:全国の都道府県の特産品を調べている。(小学生の
夏休み自由研究)
備考:『朝日学習年鑑』は調べ学習編と統計編とがあり、説
明に図が多く用いられているので、児童サービスだけでなく、一
般のレファレンスでも役立つツールである。
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Collaborative Reference Database Project
使いやすいデータとは?③
利用者を想定する
– 自館の職員、他機関の職員、一般の人のために
– 公開範囲とデータの書きぶりがあっているか?
• 「DBを検索」など自館の特殊な表現はないか?
• 専門的な用語は一般の人が理解できるものか?
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Collaborative Reference Database Project
まとめ:活用しやすいデータを考える
• 多様なアプローチで検索できる
– 色々なアプローチからアクセスが可能
• 役に立つデータ
– 付加価値、情報源も共有、図書館員のノウハウ
• 利用者を想定する
‒ 3種類の利用者:同僚、他館、一般の利用者
‒ データの公開範囲に合わせた書き方を
96
Collaborative Reference Database Project
レファレンスサービスについての悩み
●自分しかいなく、不安…
●詳しい人がいたら分かるはずなのに…
●必要な知識はどうやったら身につくの?
●ほかではどんな風に提供しているの?
●先生・生徒・利用者に知られてないかも…
→レファ協でなんとかしよう!
97
Collaborative Reference Database Project
おわりに
(これからの予定)
レファレンス協同データベース事業担当者研修会 関西
レファレンス協同データベース事業説明会 関西
レファレンス協同データベース事業フォーラム
出張講演も行っております!よろしければぜひ!
講師派遣型研修(http://training.ndl.go.jp/detachment/index.html)
問合せ先(レファレンス協同データベース事業事務局)
[email protected]
Twitter (http://twitter.com/crd_tweet)
98
Collaborative Reference Database Project
ご清聴ありがとうございました!
99
Collaborative Reference Database Project
実習
実際に記録を
作ってみよう!
100
Collaborative Reference Database Project
①
③ユーザー名:
パスワード:
を入力して「ログイン」ボタンを
クリック
②研修環境ログイン
画面をクリック
101
Collaborative Reference Database Project
登録機能 Web画面/新規登録
○(ご自分の班)-1
と入力してください
①
1班-1
②
③
貯金箱の作り方が知りたい。特に
しかけがついたものがよい。
102
Collaborative Reference Database Project
登録機能 Web画面/新規登録
管理番号、質問を入力し、
「登録」ボタンを押す
103
Collaborative Reference Database Project
登録機能 更新
「更新画面へ」をクリック
104
Collaborative Reference Database Project
データ更新
回答プロセス、キーワード、NDC等々
自由に入力してみてください!
105
Collaborative Reference Database Project
参考資料 は簡単に入力できる!
「レファレンス事例新規登録」画
面の「参考資料」欄の
「資料検索」ボタンをクリック
結果が反映される!
106
Collaborative Reference Database Project
事例の削除
データを削除するには…
更新・削除画面から削除。
また、自館データの検索結果画面から一括で実行可能
A
削除ボタンをクリック
B
①
③
②
②
①自館データを
クリック
②事例を選択
③削除 を
クリック
107
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