Transcript 植物分子生理学第4回
2013年度植物分子生理学 第4回 光合成関連タンパク質および遺伝子の 多様性と機能の探索 植物バイオサイエンス学科 植物ゲノム研究室 尾形 善之 本講義の目標 ★バイオインフォマティクスを理解する。 ★分子生物学的情報の探索方法を理解する。 ★光合成関連タンパク質・遺伝子の多様性と機 能を調べる。 学生基礎実験のリマインド ★最終回 @ B3棟情報処理演習室 ♦ PAP1遺伝子のBLAST検索 ♦ 自分たちで読んだ塩基配列を公共データベース で検索した。 • 公共データベース:NCBI, DDBJ ♦ あれが「バイオインフォマティクス」です。 BLAST NCBI DDBJ バイオインフォマティクスとは 生物学 情報学 分子構造の解明 分子生物学 ゲノム解析の進 展 バイオインフォマティクス バイオインフォマティクスの仕組 み 研究者 研究者 研究者 公共データベース 分析データ データ蓄積 公共データベース 検索 研究者 検索結果・有用情報 クエリーデー タ バイオインフォマティクスデータ 生命情報の流れ 分子生物学的情報 代謝産物 質量スペクトル タンパク質 アミノ酸配列 質量分析装置 RNA 塩基配列 DNA 塩基配列 次世代シーケンサー バイオインフォマティクスの現状 情報学 分子生物学 機 器 の 発 達 バイオインフォマティクス イ ン タ ー ネ ッ ト 情報学 分子生物学 生物ビッグデー タ バイオインフォマティクス ペタ エクサ ゼタ ヨタ テラ ギガ メガ キロ 0 RIKEN OSC HPより(一部追加) 登録された塩基配列データ ヒトのゲノムサイズ: 3Gb チェックポイント・1 ★バイオインフォマティクスとは? ★バイオインフォマティクスに用いられるデータ の種類は? ★バイオインフォマティクスの現状は? 塩基とアミノ酸の略号のおさらい A アデニン G Gly グリシン T Thr トレオニン T A Ala アラニン N Asn アスパラギン G グアニン V Val バリン Q Gln グルタミン C L Leu ロイシン Y Tyr チロシン I Ile イソロイシン C Cys システイン M Met メチオニン K Lys リシン P Pro プロリン R Arg アルギニン F Phe フェニルアラニン H His ヒスチジン W Trp トリプトファン D Asp アスパラギン酸 S Ser セリン E Glu グルタミン酸 チミン シトシン U ウラシル カルビン回路の全体像 カルビン回路の全体像 カルビン回路の全体像 シロイヌナズナ カルビン回路の全体像 イネ RuBisCO (EC: 4.1.1.39) チェックポイント・2 ★カルビン回路を構成する要素は? ★カルビン回路に関連する酵素や遺伝子の情 報はどこから纏めて得られるか? ★公共DBで得られる情報の種類は? キーワードチェック ★1000ドルゲノム ♦ ヒトのゲノムを$1,000(X万円)で読もうとい う夢の計画だった。 ♦ ヒトゲノム完全解読:200X年 • 当時のヒトゲノム解読費:XXXXXドル ♦ ○○○○のゲノム公開:200X年 ♦ ○○○○のゲノム公開:200X年 ♦ ○○○のゲノム公開:20XX年 キーワードチェック ★1000ドルゲノム ♦ ヒトのゲノムを$1,000(8万円)で読もうとい う夢の計画だった。 ♦ ヒトゲノム完全解読:2003年 • 当時のヒトゲノム解読費:1000万ドル ♦ ワトソンのゲノム公開:2007年 ♦ ベンターのゲノム公開:2007年 ♦ 冨田勝のゲノム公開:2012年 チェックポイント・3 ★課題 ♦ バイオインフォマティクスを使って、光合成関連タ ンパク質・遺伝子の多様性と機能を調べる方法を 述べなさい。 ♦ 生物ビッグデータを使って、どのような研究をして みたいか述べなさい。