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第22講 音波 教科書P.190~195 音波に関する様々な現象について知る 音波とは 音速 音の三要素 音の反射 音の回折,屈折,干渉 うなり http://www.fzt.jp/ 【A 音波】 縦波以外の場合もある 音は,空気などの媒質の振動が,「縦波」と なって伝わっていく現象である。 波源の振動が,空気を構成する 分子を振動させることによって 圧力変化が生じ,それが疎密波 となって伝わる。 【B 音速】 <波の伝搬速度に関する一般論> 波の伝搬速度を決める要素 ① 媒質の復元力 ⇒ 大きい方が速い 媒質が変形からより速く元に戻る 原子・分子の結びつきが強いほど音速は速い 音速は固体→液体→気体の順に遅くなる ② 媒質の慣性(質量) ⇒ 大きい方が遅い 媒質が動きにくい 原子・分子の質量が小さいほど音速は速い 【B 音速】 気体 液体 固体 縦波 (横波) 様々な物質中の音速 水素 1269.5m/s ヘリウム 435m/s 乾燥空気 331.45m/s 二酸化炭素 258m/s 水 1500m/s エタノール 1207m/s 水銀 1450m/s 氷 3230(1600)m/s 鉄 5950(3240)m/s アルミニウム 6420(3040)m/s 理科年表より 【B 音速】 空気中の音速は,気温(温度)によって変化する :気温[℃] 気温約14.1℃の時の音速が340m/s 気温が高いと音速はなぜ速いのだろう….? 【B 音の三要素】 ●音の強さ • 音波の振幅の違い(エネルギーの差) 音のエネルギーは振動数と振幅の2乗に比例 • 実際の音の大小は疎密波の密度変化(圧力変化)に よって決まる。⇒音圧という 通常,人間が感知できる最小の音圧は約20μPa(0dB) 音圧が200Pa(約140dB)を超えると耳にダメージを受けるこ とがある 音圧: 【C 音の三要素】 ●音の高さ • 音波の振動数の違い • 1オクターブは振動数のが2倍違う 音階 振動数[Hz] 音階 振動数[Hz] 音階 226.63 329.63 ド ミ ソ♯ 277.18 349.23 ファ ラ ド♯ 293.67 370.00 ラ♯ レ ファ♯ 311.13 392.00 ソ シ レ♯ 隣り合った音の振動数の比は2 1 12 振動数[Hz] 415.31 440.00 466.18 493.89 十二平均律音階 • 人間は2つの異なる高さの音を聴いたとき,高さの 違いを認識する。⇒「音程」という 【C 音の三要素】 ●音の高さ • 音を感じることができる振動数は,動物によって異 なる。 ヒトの可聴域は20~20000Hz ヒトの可聴域を超 える振動数のこと を「超音波」という ヒト イヌ ネコ 20000Hz 20Hz 50000Hz 15Hz 45Hz 65000Hz 150000Hz 150Hz イルカ 1000Hz コウモリ 10 10 2 3 10 10 振動数[Hz] 120000hz 4 5 10 10 6 【C 音の三要素】 ●音色 • 音色の違いは波形の違い • 複雑な波の形は,様々な波の重ね合わせになっている。 • 音波を,各振動数成分に分解し,各成分毎の強度(振 幅)を調べたものをサウンドスペクトログラムという。人 間の音声に対して分析したものが「声紋」 理科ネットワーク 発音 理科ネットワーク 音知 【D 音の反射】 音の反射を利用して,レーダーを作るためには… ① 波長が短くすると空間分解能が上がる ⇒「超音波」を使う ② 音速が速ければ,時間分解能が上がる ⇒水中の方が有利 エコ ー音 ー音 エコ t =0. 5s t =1. 0s 魚群探知機 【D 音の反射】 サントリーホール http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/ 【E うなり】 波の数4つ 個 波の数の差: 波1個分ずれてまた重なる 打ち消し合う 2つの波の合成波 強め合う 波の数5つ うなりの振動数: 個 【E うなり】 𝑇秒間 波1個分ずれてまた重なる