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B11474 Maiko Watanabe
Outline
1. Background
2. Mini Literature Review
3. Problem Consciousness
4. This Year’s Theme
5. Difficulties / Problems
1.Background
1.
2.
3.
4.
教科書採択
教育基本法、学習指導要領、教科書検定
新しい歴史教科書をつくる会
教育委員会
1.1 教科書問題:竹富町単独で採択地
区に 地区協から独立
沖縄県竹富町教育委員会が周辺2市町とつくる採
択地区協議会の決定と異なる中学公民教科書を
使っている問題で、沖縄県教育委員会は21日、定例
会を開き、竹富町教委が要望していた採択地区の分
離を認め、町単独で採択地区とすることを決めた。文
部科学省は「町単独の採択は困難」と難色を示して
いるが、地区の構成を決める権限は県教委にあり、
竹富町教委は来年度から使う教科書について単独
採択が可能となる。
(毎日新聞 2014/5/21)
1.1 教科書採択の仕組み
地区内の市町村が
共同して種目ごと
に同一の教科書を
採択すること
(MEXT
2013)
教科用図
書選定審
議会
教科書展示
会
(教科書セン
ター)
文部科学大臣
発行者
都道府県教育委員
会
採択地区内市町村教育
委員会
国・私立学校
採択地区協議会
選定委員会
(MEXT 2006a:2)
1.1 教科書採択制度
文科省
教科書無償措置法
竹富町
地方教育行政法
「採択地区協議会が
決定した教科書を使う
よう定めている」
「教科書採択権が市
町村教委にあると定
めている」
1.1 教科書採択の仕組み
地区内の市町村が
文部科学大臣
共同して種目ごと
に同一の教科書を
採択すること
都道府県教育委員
(MEXT 2013)
教科用図書
会
選定審議会
発行者
国・私立学校
教科書展示会
(教科書セン
ター)
採択地区内市町村教育
委員会
採択地区協議会
選定委員会
(MEXT 2006a:2)
1.1 教科書問題:竹富町単独で採択地
区に 地区協から独立
沖縄県竹富町教育委員会が周辺2市町とつくる採
択地区協議会の決定と異なる中学公民教科書を
使っている問題で、沖縄県教育委員会は21日、定例
会を開き、竹富町教委が要望していた採択地区の分
離を認め、町単独で採択地区とすることを決めた。文
部科学省は「町単独の採択は困難」と難色を示して
いるが、地区の構成を決める権限は県教委にあり、
竹富町教委は来年度から使う教科書について単独
採択が可能となる。
(毎日新聞 2014/5/21)
教科書採択
竹富町の教科書 単独採択の容認は禍根を残す
教科書採択の悪しき前例にならないか。
(略)
ごね得とも言える展開には疑問を禁じえない。
(略)
八重山地区の結びつきは今も強い。市町村合併といった
事情は見当たらない。竹富町の離脱は、法改正の趣旨を
踏まえたものではない。
(略)
法令を守って、教科書を採択する。当たり前のことがない
がしろにされたのは、残念である。
(読売新聞 2014/5/27)
1.1 教科書が使用されるまで
学習指導要領、教科用図書検定基準等
著作・ をもとに作成
編集
検定
採択
教科用図書検定基準に基づいて審査
所管の教育委員会(公立学校)や校長
(国・私立学校)が採択権限をもつ
(MEXT 2013:1)
1.Background
1.
2.
3.
4.
教科書採択
教育基本法、学習指導要領、教科書検定
新しい歴史教科書をつくる会
教育委員会
1.2 教育基本法(2006年改正)
前文
我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた
民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界
の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うもので
ある。
我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重
んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人
間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝
統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が
国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図
るため、この法律を制定する。
(MEXT 2006b:1)
1.2 教育基本法(改正点)
第二条
五(新設)
伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と
郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と
発展に寄与する態度を養うこと
(MEXT 2006b:2)
第十六条
2(新設)
国は、全国的な教育の機会均等と教育水準の維持向
上を図るため、教育に関する施策を総合的に策定し、実
施しなければならない。
(MEXT 2006b:9)
1.2 学習指導要領(2008年告
示)
基本的な考え方
・教育基本法改正等で明確になった教育の理念を踏まえ、
「生きる力」を育成
・知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成の
バランスを重視、授業時数を増加
・道徳教育や体育などの充実により、豊かな心や健やか
な体を育成
主な改善事項
言語活動の充実、理数教育の充実、伝統や文化に関す
る教育の充実、道徳教育の充実、体験活動の充実、外国
語教育の充実など
(MEXT 2008a)
1.2 学習指導要領(中学社会)
日本の領土理解を 県教委が中高生向けパンフ
地理的分野に新設された項目の一例
レット、独自に作成
「『領域の特色と変化』については,我が国の海
県教育委員会は、生徒たちに日本の領土・領域につい
ての理解を深めてもらうため、「領土に関するパンフレッ
洋国家としての特色を取り上げるとともに,北方
ト」(A4判、8ページ)を独自に作成した。
領土が我が国の固有の領土であることなど,我
が国の領域を巡る問題にも着目させるようにする
北方領土、竹島、尖閣諸島について、それぞれの歴史や
こと。」
特徴を紹介。日本政府の基本的立場、国際法から見た日
本固有の領土であることの根拠などを分かりやすく解説し
ている。ロシア、韓国、中国・台湾の主張も記載。
(MEXT 2008b:30)
(埼玉新聞 2014/6/20)
1.2 教科書検定
発行者
文部科学省
教科用図書検定
調査審議会
不合格
合格!
(採択へ)
(検定意見
がつき、修
正を行う)
1.2 教科書検定基準 改訂
• 教科書検定基準を改正 近現代史で文科省、政
府見解を明記
文部科学省は17日、教科書で近現代史を扱う際
に政府見解を尊重することを求める内容に検定基
準を改正する。(産経ニュース 2014/1/17)
• 教科書検定、全社で竹島・尖閣を明記、「日本固
有の領土」 領海侵犯にも踏み込む
領土教育の充実が求められる中、島根県の竹島や
沖縄県の尖閣諸島について、5、6年生用の社会
の教科書が初めて「日本固有の領土」と明記した
ほか、「(竹島を)韓国が不法に占拠している」と説
明するなど、政府見解を踏まえた記述が全社の教
科書に登場した。(産経ニュース 2014/4/4)
1.Background
1.
2.
3.
4.
教科書採択
教育基本法、学習指導要領、教科書検定
新しい歴史教科書をつくる会
教育委員会
1.3 新しい歴史教科書をつくる
会
• 「つくる会」の目的
「これまでの教科書が日本を
不当に悪く描いていたのを
改め、子供たちが日本に誇りを
持てる教科書で学べるように
すること」(新しい歴史教科書をつくる会 2006)
• 関連出版社
・扶桑社(フジサンケイグループ)
・自由社
・育鵬社
1.3 新しい歴史教科書をつくる
会
つくる会系の教科書採択数
1.Background
1.
2.
3.
4.
教科書採択
教育基本法、学習指導要領、教科書検定
新しい歴史教科書をつくる会
教育委員会廃止論
1.4 教育委員会 廃止論
文部科学
大臣
教科用図書
選定審議会
発行者
都道府県教育委員会
国・私立学校
教科書展示会
(教科書セン
ター)
採択地区内市町村教育委
員会
採択地区協議会
選定委員会
(MEXT 2006a:2)
1.4 橋下 徹 大阪市長
2011年 教育基本条例(案)
「知事は、府立学校が実現すべき目標を設定する」
↓
2012年 教育基本条例
「知事は、委員会と協議して、基本計画の案を作成す
るものとする」
大阪市立桜宮高校の体育系学科募集中止に関して
「入試関連予算を執行しない」
(日経新聞 2013/1/18)
1.Background
1.
2.
3.
4.
教科書採択
教育基本法、学習指導要領、教科書検定
新しい歴史教科書をつくる会
教育委員会
2. Mini Literature Review
• Book:8
• Newspaper article:4
• Academic paper:2
• Magazine article:2
• Internet article:5
2.2 教育基本法
中谷 彪
「国家(政府)は教育を思いのままに支配する体
制が出来上がった」
(中谷 2007:14)
2.2 学習指導要領
戸田 浩史
「いたずらに理想論を教育現場に押し付け、具体
的施策は現場に丸投げというような政策と理想論
の混同は、現場に混乱をもたらすだけになりかね
ない。」
(戸田 2009:71)
2.2 教科書検定
永原 慶二
「検定=国側の思想は、検定者が『通説』『定説』
や『公正』を一方的に判定し、教科書筆者の見方
を一方的に左右しようとするのである。これは国
家権力が学説判定を行うことに他ならず、歴史の
真実、真理の性質に対する理解を全く欠いたもの
という他はない。」
(永原 2001:159)
2.3 新しい歴史教科書をつくる
会(賛成)
小山 常実
「『新しい歴史教科書』は、戦後歴史教科書の三
つの歴史的背景に挑戦し、特に第三期教科書に
いちじるしい、五つの戦後教科書の否定的な特
徴を基本的に克服した。その意味で、『新しい歴
史教科書』は、歴史教科書の第四期を切り開く魁
であるとはいえよう。」
(小山 2001:271)
2.3 新しい歴史教科書をつくる
会(反対)
いき 一郎
「つくる会のグループと歴史教科書の学者側執筆
者は新自由主義という語感とは縁もゆかりもない
復古主義、国粋、自己陶酔しそうにあふれ、石原
新太郎と同じく、『歴史オンチ』『幼稚』『短気』が共
通項である」
(いき 2001:6)
2.4 教育委員会廃止(反対)
佐藤 学、勝野 正章
「多くの子どもたちを意味ある学びから排除する
ことになる危険性を孕んでいる」
(佐藤・勝野 2013:34)
2.4 教育委員会廃止(反対)
小川 正人
「教育委員会は執行実務からもう少し解放されて、
住民・保護者を巻き込んだ教育の熟議を創造す
る議会的役割をもっと果たすべき」
「教育委員の多様な選出方法と公開・参加型の
委員会会議の工夫が必要である」
(小川 2012:107)
Outline
1. Background
2. Mini Literature Review
3. Problem Consciousness
4. This Year’s Theme
5. Difficulties / Problems
3. Problem Consciousness
• 政治と教育の関係性は近くなっているのか?
• 教育に対する政治介入の影響を受けているの
か?
• 教科書は右傾化しているのか?
• 安倍政権下における教育改革は今後どのよう
な影響を及ぼすか?
Outline
1. Background
2. Mini Literature Review
3. Problem Consciousness
4. This Year’s Theme
5. Difficulties / Problems
4. This Year’s Theme
政治と教育の関係
~教育に対する政治介入は
強まっているのか~
Outline
1. Background
2. Mini Literature Review
3. Problem Consciousness
4. This Year’s Theme
5. Difficulties / Problems
5. Difficulties / Problems
• 資料あつめ
• 資料の精査