Transcript リンパ球は
25班
大久保・笹岡・田中(隆)・南家
発表の流れ
基本事項
一次リンパ組織について
二次リンパ組織について
まとめ
基本事項 その1
免疫とは…
生体内で異物を認識して殺滅することにより
生体を(感染などから)防御する機構
免疫の流れ…
基本事項 その2
リンパ(液)とは…
毛細血管から浸出した漿液性の液体で、主な
細胞成分にリンパ球を含み免疫反応に関わる
リンパ系とは…
リンパ(液)の循環や生産を行う全ての器官
リンパ組織、リンパ管、胸線など
基本事項 その3
リンパ組織とは…
リンパ球の大部分が存在し、分化・成熟する場所
《分布》
骨髄、胸腺、脾臓、アデノイド、リンパ節、パイエル板、
扁桃、虫垂、(気道、消化管、尿生殖路の粘膜の内膜)など
リンパ組織の機能による分類
一次リンパ組織…リンパ球が分化、成熟
二次リンパ組織…リンパ球が活性化
主要リンパ組織
(分布)
赤:一次リンパ組織
黄:二次リンパ組織
黒:リンパ管
一次リンパ組織(中枢リンパ組織)
リンパ球が病原体に反応できるまで分化、成
熟する場所
→抗原非依存的分化の場
B細胞・T細胞…骨髄中のリンパ系前駆細胞から生じる
体内循環に入る前に骨髄中で成熟を完了する
未熟な状態で骨髄を離れ、血中を通じて胸腺
へ移動しそこで成熟を完了する
リンパ球成熟の過程では
受容体をうまく作れなかった細胞を除去すること
“自己”分子を認識してしまうために自己破壊性があ
る細胞を除去すること
B細胞は骨髄放出前に少なくとも70%、T細胞は胸腺内で90%
以上が成熟前に死滅してしまう!
⇒一次リンパ組織はリンパ球の養成学校!
出来の悪いリンパ球は退学!!
二次リンパ組織(末梢リンパ組織)
体内に侵入してきた病原体に反応して、成熟
したリンパ球が活性化する場所
→抗原依存性の活性化を受ける場
《分布》
骨髄・胸腺以外のリンパ組織
(脾臓、扁桃、虫垂、リンパ節、MALTなど)
二次リンパ組織にて
1. マクロファージが異物を細胞内に取り込み、
分解し情報をヘルパーT細胞に伝える
2. ヘルパーT細胞が活性化し分裂し増殖し、抗原
に対してどんな抗体が必要なのかB細胞に伝え
る
3. B細胞が活性化し分裂し増殖し、大部分が抗体
を作る形質細胞(抗体産生細胞)に分化し、残り
は抗原に対する抗体の情報を記憶する記憶細
胞に分化
4. 形質細胞が抗原に対応した抗体を産生
二次リンパ組織としてのリンパ節
抗原
分かりやすく言うと…
リンパ球は脾臓、リンパ節、MALTなどの
二次リンパ組織で抗原に接触する
二次リンパ組織は、学校を卒業し、
成熟したリンパ球たちにとっての実践の場
リンパ球の戦場!!
まとめ
一次リンパ組織…骨髄、胸腺
リンパ球が病原体に反応できる段階まで分化、
成熟する場所
二次リンパ組織…骨髄・胸腺以外
体内に侵入してきた病原体に反応して成熟し
たリンパ球が活性化する場所
参考文献
Ross組織学
エッセンシャル免疫学
入門組織学
講義シラバス 「組織学実習」
カラーアトラス 機能組織学
免疫学キーノート
一目でわかる免疫学
ご清聴
ありがとうございます