Transcript 健康寿命を保つ食事
1・健康寿命を保つ食事術 2・生涯たのしく・おいしく食べ続 ける食事術 3・食べ物についての最新情報 管理栄養士事務所D&Nサポートシステムズ 大河内裕子 健康寿命とは 健康上の問題で日常生活が 制限されることなく生活できる期間 平均寿命との違いは 平均寿命とは0歳の人があと何年生きられるか 平均寿命=健康寿命 でありたいですね 寿命が尽きるまで健康で! でも、実際は・・・ 平均寿命 健康寿命 差 男性 80.21歳 71.19歳 9.02年 女性 86.61歳 74.21歳 12.40年 「差」はいわゆる介護状態になってしまった年月 宮城県は? 男性 女性 70.40歳 73.78歳 メタボ該当者数 全国 26番目 全国 23番目 ワースト1 高血圧・脂質異常・高血糖・喫煙があって 生活習慣を正しくする必要がある人 WHOの定義 65歳以上を高齢者とする 日本では 74歳までは前期高齢者、 75歳以上は後期高齢者と呼ぶ 体の変化 骨密度の減少 骨粗しょう症による骨折→寝たきりに 体型・姿勢の変化→ 身長が低くなる、首、のどの位置 がかわる 筋肉量と筋力の減少 75歳までに30歳以前の半分になる 脂肪の増加(若いころの2倍に) 体型と骨の変化 骨粗鬆症に伴う姿勢変化 体型と骨の変化 高齢者の特徴~身体の変化から~ 栄養素と食物、食事の関係 日本人の望ましい食事形態は「一飯三菜」 (一汁三菜と言われますが汁は1日に1度に) 米やパン、麺の主食 →炭水化物(でんぷん質) 肉・魚・卵・大豆製品(納豆・豆腐)の主菜 たんぱく質 野菜・きのこ・海藻類の副菜 → → ビタミン・ミネラル 一飯三菜 一飯三菜 フレイルティ(虚弱) 老化による機能低下によって様々な健康障害に 対する脆弱性が増加している状態。 フレイルティは要介護に至る前段階と言える。 下記の表のうち3項目以上該当すればフレイル ティの状態の恐れがあります ①体重が減る ②疲労感がとれない ③日常生活活動が少なくなる ④歩行速度が遅くなる ⑤筋力(握力)の低下 サルコペニア(筋力減少) 低栄養状態があるとサルコペニア(筋肉量の減 少)につながり、生活活動の低下や身体能力が衰 える状態。ひいては消費エネルギーの減少、食欲 低下をもたらし、さらに低栄養になるという負の スパイラルに陥る。 サルコペニア状態 ①筋肉量減少 ②筋力(握力)の低下 ③身体能力(歩行速度が遅くなる) フレイルティと密接に関連する サルコペニア(筋力減少) 原因 高齢であること以外に原因がない または 安静・不活発な生活習慣・体調不良などによるもの 疾病によるもの(進行した臓器不全・炎症性疾患・ 悪性腫瘍・内分泌疾患) 栄養が関連するもの(摂食不良・吸収不良・ 食思不振) 栄養の必要量の変化は? 加齢によるたんぱく質摂取推奨量の変化 日本人の食事摂取基準2015より 生涯たのしく・おいしく食べ続ける食事術 肉・魚・大豆製品・卵などを毎食1品ずつ食べ ましょう 多くの人が肉類を控えていますと言います が 体の筋肉・血液・骨などを作るのにはたんぱく 質が必要です 生涯たのしく・おいしく食べ続ける食事術 野菜を毎食しっかりたべること 果物は1日に200g位までに 油はいろいろな種類をすこしずつ (オリーブ油・胡麻油・ベニバナ油 サラダ油など) 生涯たのしく・おいしく食べ続ける食事術 主食は適量を!必ず食べる 主食を少なくすると小腹がすいてつい 甘いものに手が出ます 甘いものは血糖値を上げたり、中性脂 肪などを上げたりすることがあります 生涯たのしく・おいしく食べ続ける食事術 一飯三菜が基本! 1日3食! 特定の食品にこだわらないこと 食べ過ぎないこと 生涯たのしく・おいしく食べ続ける食事術 普通の食事習慣が大切 日本の和の食品を再認識(乾物) 「まごわやさしいよ」 豆 胡麻 わかめ 野菜 さかな しいたけ(きのこ) 芋類 ヨーグルト 食べものについての最新情報 食品の新たな機能性表示制度がスタート 科学的根拠を基に、食品のパッケージに 含有する機能性成分の“健康効果”が記 載できるように 国ではなく企業等が 自らその科学的根拠 を評価した上でその旨及び機能を表示で きる 食べものについての最新情報 1・食品の新たな機能性表示制度がス タート ① 原則として健康な人を対象 ② 部位も含めた健康維持・増進に関す る表示 (疾病の治療・予防を目的とする表示は対象とし ない) 食べものについての最新情報 1・食品の新たな機能性表示制度がス タート 表示をよく見てえらびましょう 基本は食事! 病気を治すものではないです 食べものについての最新情報 2・希少糖類など甘味料の使用について プシコース (血糖を上げ難くする)・キシリ トース(虫歯の予防になる) などの効果が期待されていますが長期間の使用 実績がないなど効果や安全性に未知の点も多い その他の甘味料を使用した飲み物はかえって肥 満を招くとの研究報告もあるので注意ほどほど に 食べものについての最新情報 3・炭水化物制限食について 血糖を上げないために炭水化物を食べない食事法が ブームです 炭水化物の代わりにたんぱく質、脂質が増えるので 自己流での制限食は危険 医師、管理栄養士と相談してから実行しましょう 要は余分な砂糖・果物・調味料の中の糖類をとりす ぎないことが大事 食べものについての最新情報 いろいろな情報があふれていますが・・・ 適度に食べて 適度に動いて 適度に休む これに勝るものなし