1.職場における産業保健活動

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1.職場における産業保健活動
(1) 産業保健は予防医学
予防医学とは
人が病気にならないように、また、すでに病気や障害がある人
はその増悪を防ぐため、健康である人も含めたすべての人に働
きかけを行う医学
1次予防から3次予防までの3段階に分けられる
1次予防
①生活習慣を改善して、健康に有害な要因を取り除く
②予防接種により生体側の感染症リスクを減少させる
③個人の医学的知識を高め、自らで健康の保持・増進に努め
てもらう
——等
2次予防
(健康診断等で)疾病を早期に発見し、早期に治療をする
3次予防
何らかの疾病、障害がある人に対して医療措置を提供し
回復を目指すこと
産業保健では…
職場復帰を円滑に進め、人と仕事のあいだの適合を図ること
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1.職場における産業保健活動
(2) 健康寿命
健康な老後には、働いているときからの健康づくり
の積み重ねが大きく関与する!!
人生80年時代の幸福とは!
単に長く生きるだけではなく、いきいきと暮らすこと
そのためには…日ごろから積極的に健康づくり
社会的孤立を予防
健康寿命
いきいきと元気に暮らすこと
そのためには…健康的な生活習慣
QOL(Quolity of Life)の向上
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(3)「好ましい生活習慣」と「死亡危険度」
7つの好ましい生活習慣
老人の死亡危険度を高める7つの要因
1.平均7~8時間の睡眠をとる
2.朝食を食べる
3.間食をしない
4.定期的に運動をする
5.タバコを吸わない
6.お酒を飲みすぎない
7.適性な体重を維持する
1.喫煙
2.運動不足
3.社会的孤立
4.抑うつ
5.貧困
6.貧しい地域での居住
7.生涯の経済状況(の変化)
(ブレスローの7つの健康習慣)
Belloc.NB.and Breslow J.1972
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(4) 定期健康診断の流れ
健康診断フローチャート
定期健康診断
所見なし
所見あり
必要時
再検査
ほぼ正常
所見確認
必要時
精密検査
健康管理区分振り分け
要経過観察
要治療
医療区分
通常勤務
就業制限
就労区分
保健指導・健康相談・療養指導
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(5) 過労死の防止
定期健康診断結果
死の四重奏とは
①
②
③
④
二次健康診断
血圧
血中脂質
血糖
BMI(肥満度)
すべてに異常値
注: すべてに異常がなくても医師が総合的に
判断した場合は受診可能
特定保健指導
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(6) 定期健康診断の項目①
既往歴および業務歴の把握
肝機能
自覚症状および他覚症状の有無の検査
GOT
身長・体重
GPT
視力・聴力
γ-GTP
血
圧
血中脂質
胸部エックス線
総コレステロール
赤血球数・血色素量
HDL(善玉)コレステロール
中性脂肪
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(6) 定期健康診断の項目②
糖代謝系
血
尿検査
糖
HbA1c
尿蛋白
尿
糖
心電図
省略可能な項目(医師の判断)
身 長・・・20歳以上の人
喀痰検査・・・胸部エックス線検査により病変がない、結核発病のおそれがない人
貧血検査
肝機能検査
血中脂質検査
35歳を除く、40歳未満の人
血糖検査
心電図検査
尿中の糖・・・血糖検査を実施した場合
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健康診断でもっとも大切なことは、
健診結果に基づいて指導(事後措置)を受けること!!
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