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リモートセンシング 測量学実習 第2回 リモートセンシング 地球観測衛星等のような無限遠から,対象物に直接触 れずに対象物の大きさや形,性質を観測する技術 観測を行う対象物が反射したり、放射したりしている光等 の電磁波の特性を利用 特徴 – 広範囲を一度に把握できる – 同じ地域を経年的に観測すること ができる – 直接現地に行かなくても,状態を 知ることができる – 不可視の情報(温度など)を知る ことができる 地球観測衛星による観測イメージ データからわかること 地形 土地被覆状況 植生分布 海洋汚染の状況 流氷の状況 オゾン層破壊 火山活動 など <利用例> 土地被覆状況 植物の多いところが識別しやすい ように処理した画像 赤色:草や樹木が生えている 灰色:市街地 LANDSAT-2/MSS リモートセンシングのしくみ 各波長帯における反射・放射の強さが,物質の種類(植 物,土,水等)によって異なる 地球観測衛星には,各波長帯における反射の強さや放 射の強さをとらえるセンサを搭載 – 可視光線 – マイクロ波センサ 地球観測衛星の種類 衛星によって搭載しているセンサーのバンド(波長 帯)が異なる LANDSAT MOS JERS-1 RADARSAT IRS SPOT ADEOS ERS TRMM IKONOS など 海洋観測衛星1号「もも1号」 LANDSAT TMの各バンドの特徴 BAND 波長帯 特徴・分析 1 450~520nm 土壌と植生との分類,針葉樹と広葉樹との判 別,植生分析 2 520~600nm 植物の活力度 3 630~690nm 陸域と水域の判別,クロロフィルの吸収度の指 標 4 760~900nm 植物活性度の指標,陸水の判別,地形図の 判読 5 1550~1750nm 陸水域の判定,植物や土壌の含水量の指標 6 7 10400 ~12500 nm 温度測定の指標 2080~2350nm 地質における熱水変質地域の識別 バンドの合成(マルチバンド) 複数のバンドをの3つのカラー(RGB)で合成表示 ナチュラルカラー(R3 G4 B2) – 植生が緑色に強調 フォールスカラー (R4 G3 B2) – 植物域が赤色に強調 トゥルーカラー (R3 G2 B1) – 人間の目に近い色 遠赤外線カラー合成(R6 G4 B2) – 地表温度が高い所が、赤色に強調 中間赤外カラー合成(R7 G5 B3) – 都市域内や植物域内の区分がより詳しく表示 ナチュラルカラー トゥルーカラー フォールスカラー 遠赤外線カラー合成 IKONOSとは 米国の軍事技術をベースに開発された地球観測衛星 解像度1m(民生用衛星画像で最高の解像度) 可視光のセンサー(バンド1~3)と近赤外線センサー(バンド4) イコノスのバンド バンド 波長帯 Band1 450~520nm Band2 520~600nm Band3 630~690nm Band4 760~900nm 天橋立周辺 ArcGISを用いた解析 ArcGISの使い方は、測量学実習Webページ・講義資料 のリモートセンシング・参考資料を参照してください。 測量学実習URL http://www.ritsumei.ac.jp/se/rv/sasatani/2003/survey 本日の課題 IKONOSのシングルバンド(1つ)およびマルチバンド (フォールスカラー,ナチュラルカラー,トゥルーカラーの3 つ)の画像をそれぞれ表示したものをA4プリント1枚にレ イアウトせよ. また,これらの4つの画像の特徴からそれぞれの画像で 判読できる土地被覆に関して述べよ.(400字) 提出は,画像をレイアウトしたものを上に,論述したもの を下にしてA4用紙2枚をホッチキス止めした状態で景観 計画研究室へ提出すること.(ただし,論述はワープロ打 ちのこと)