研磨手法の確立に向けて

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研磨手法の確立に向けて
(株)ナノオプトニクス・エナジー
高橋啓介
研磨の概要
・高速回転(~1000rpm)するパッドをワークに押し付けて研磨する
「ラッピング」と呼ばれる方法
・ナガセ研削機N2-1300DのY,Z軸コラムに研磨軸を取り付け、
ワーク全面をスキャンするように行う
・ワークの持つ傾きは、研磨軸が傾くことで対応し、
研磨面に垂直になるように制御する
研磨軸による傾き制御
研削機による移動
研磨軸
・研磨パッドの最大回転数~2000rpm
中空ロータリアクチュエーター
研磨軸傾斜支点
研磨軸傾斜制御モーター
おもり取り付け部分
パッド回転用モーター
研磨パッド
研磨条件の推定1(日本エンギス社に依頼)
日本エンギス社でのテスト風景
研磨条件の推定2 テスト内容
おもり
周速の差により回転(軸はフリー)
ワーク(クリアセラム)
研磨パッドの回転(60rpm)
攪拌器、ポンプからの
スラリー(遊離砥粒)
・我々が計画している「研磨軸」とは大きく異なるため、参考にできる部分は限定的
具体的には…
・研磨の際に加える圧力(おもりの重さ)
・使用パッド、スラリーの種類
・周速(ワークとパッドの速度差)
研磨条件の推定3 テスト条件
研磨条件の推定4 テスト結果(condition 1)
研磨条件の推定5 テスト結果(まとめ)
Ra: 中心線平均粗さ
Rq: 二乗平均
Rt : 最大落差
(nm)
研磨条件の推定6
パッド回転数
・エンギスレポート
リング中央φ:~320mm
回転数:60rpm
周速一定
・研磨軸
パッドリング中央φ:~40mm
回転数:~480rpm
スラリー供給レート
・エンギスレポート
ワーク表面積 120cm2
供給レート:5~10cc/min
cc/cm2 一定
・研磨軸
パッドリング表面積:~25cm2
供給レート:1~2cc/min
おもり質量
・エンギスレポート
ワーク表面積 120cm2
おもり質量:14.4kg
g/cm2 一定
・研磨軸
パッドリング表面積:~25cm2
おもり質量:3kg
以上の条件を基に、研磨軸テスト台を用いてテストを行う予定
研磨軸テスト用マテリアル
・酸化セリウム入りウレタンパッド
・ウレタンパッド
・使用する際の形状: リング状(内径1cm、外径3cm程度?)
・使用前に鞣 す
: 使用前に純水のみを用いてアルミナセラミックリング
等に対して空回し(5分程度)
研磨軸テスト用マテリアル2
テスト台
酸化セリウムスラリー
&
ワーク乗せジャッキ
スラリー供給用ポンプ
・テスト台に研磨軸を固定し、ジャッキ上のテストワークに対して実験を行う。
可変条件
・パッド径φ(3~10cm、リング径も同様)
・パッド回転数(400~1000rpm)
・スラリー供給量(1cc/min ~10cc/min)
・おもり質量(2kg~5kg)
チェック項目
・研磨効率(除去量)
・表面粗さ
まとめ
・日本エンギス社による研磨テストの結果+コンディションを基に、
研磨軸のテストパラメータを求めた
条件
・パッド径φ(3~10cm、リング径も同様)
・パッド回転数(400~1000rpm)
・スラリー供給量(1cc/min ~10cc/min)
・おもり質量(2kg~5kg)
・今後、上のコンディションをベースにし、研磨軸による研磨に最も適切な
条件を探す。