Transcript PPT

マゼラン雲サーベイ観測
横川淳・西内満美子・
今西健介・辻本匡弘・小山勝二ほか
マゼラン雲 (LMC, SMC)

激しい星生成を示す若い銀河
– 我々の銀河系の過去の姿?
– 点源を分離できる唯一のスターバースト銀河
– SMC, LMC, 銀河系の相互作用と擾乱の歴史
LMC
SMC
マゼラン雲のいいところ

近距離
– SNR、中性子星、ブラックホールが検出可能
(↑星生成史をトレースする)
– 点源を除いたdiffuse X線の解析も可能
あまり大きくない…銀河全体を観測できる
 星間吸収が小さい…無バイアスな天体サーベイ

などなど。
本日のトークのアウトライン
これまでの観測領域、得られたイメージ
 主要な成果

– SMC中心の点源の解析
– LMCのdiffuse X-rayの解析
示唆的な結果
 Post AO-8への提案

これまでの観測領域[SMC]
光のイメージ
だいたい全面を覆った
あすかによるカラー画像[SMC]
赤 0.7-2keV
青 2-7keV
これまでの観測領域[LMC]
光
ROSAT
まだ少々スカスカです
あすかによるカラー画像[LMC]
赤 0.7-2keV
青 2-7keV
これまでの成果
HMXBパルサー大量発見 (SMC)
 簡単な種族分類法の確立
 Population study (SMC)
 Diffuse X-rayの解析 (LMC)

などなど。
http://www-cr.scphys.kyoto-u.ac.jp/MC/ASCAteam/
もご覧下さい。
パルサー大量発見
☆ SMC
▲ LMC
ほぼ全てHMXB
 LMXBは1個もない(SMC)
こちらの衝撃的グラフをお楽しみ下さい。
 極端なLMXB/HMXB比

– SMC
=
0/30
– 銀河系 = 100/70
SMCは星生成の
歴史が浅い?
あすか
簡単な種族分類法
[前置き]

スペクトルのHardness Ratio
– HR=(H-S)/(H+S)
典型的スペクトル各種
S
H
簡単な種族分類法
[→Complete population study]
SMC
LMC
Open:SMC
Filled:LMC
□ 正体不明(エラー~0.2)
☆ HMXBパルサー
○ 熱的SNR
× Crab-likeパルサー
* ブラックホール
Diffuse X-rayの解析
[LMCのISM]
ROSAT
Diffuse X-rayのスペクトル
[現在進行中]
Power-law
1温度NEI
輝線状の残差
だいぶマシ
史上初めて輝線を検出した。
 このdiffuse X-rayはthermal originだ。

Diffuse X-ray解析の位置づけ

星→超新星爆発→ISM…物質循環を観測する
若いSNR
Hughes et al. (1994)
中年SNR
Hughes et al. (1998)
林D論
Diffuse X=ISM?
Nishiuchi et al.
解析中
Diffuse X-ray:途中経過
取扱注意
星など
中年SNRs
Hot ISM
その他、示唆的な結果など
 AXJ0043-737:
SMC初のCrab-likeパル
サー?
– 87ms pulsation(?)、Γ~2のスペクトル…
 不思議なSNR、DEM
S128: SGR? SN1006?
– 3.34s pulsation(??)、 Γ~2のスペクトル…
種族分類の図上で見ると
Open:SMC
Filled:LMC
DEM S128
AXJ0043-737
□ 正体不明(エラー~0.2)
☆ HMXBパルサー
○ 熱的SNR
× Crab-likeパルサー
* ブラックホール
続・示唆的な結果
[SMCのN19付近]

天体の過疎過密
– SGSの縁にパルサー&SNR
○HMXBパルサー
○HMXBの候補
○SNR
○SGS
SGSにつぶされて
星生成が起きた?
まとめ&Post AO-8への提案

SMC
– ほぼ全領域を覆った。
– パルサー大量発見、種族分類、population…
もうやり残しはありません。

LMC
– Diffuse X-rayの解析はLMCならでは。
– サーベイは少々スカスカ。穴埋めしましょう!
– 実は明るいソースが残ってるんです。
LMCの観測提案6点
穴埋め・延長
明るい点源中心
(正体は不明)
AGN等は除く
1視野40ks
ROSAT
XMMとの比較
あすかイメージ+
XMM LMC survey
XMM観測予定箇所
ってこんな感じ
○の数=62個
EPIC3枚=GIS2本×5
つまり、
XMM 8ks=あすか40ks
よって、この計画には
8ks×62=496ks
が必要。多すぎ。
Publicationのスピードは
我々の方が早い。
例:西内D論(今年度)
将来、あすかギャラリーを開いたら
LMC, SMCの絵は目玉展示物の一つになる。
 それが一部欠けていたらどうでしょう。
 同じく目玉展示物のGCを例に採って、
様子を見てみましょう。

銀河系中心
(3-10keV)
あすか撮影
まとめ&Post AO-8への提案

SMC
– ほぼ全領域を覆った。
– パルサー大量発見、種族分類、population…
もうやり残しはありません。

LMC
– Diffuse X-rayの解析はLMCならでは。
– サーベイは少々スカスカ。穴埋めしましょう!
– 明るい正体不明ソースが残ってます。