発表者: - 宇宙惑星科学講座
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宇宙天気セッション まとめ
座長: 辻裕司
岩井一正、岡部勝臣、西村由紀夫、天野正明、青木将也、
藤本晶子、今村嘉代子、尾花由紀、轉法輪阿弥子、峰山大
太陽-地球系の構造とメンバーの研究領域
青木
岩井・西村・岡部
天野
今村
辻
Pc5
尾花
藤本
[ http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/ste-www1/pub/ste-nl/Newsletter44clr.pdf より抜粋]
宇宙天気は太陽から地球までの全領域が研究対象
宇宙天気とは?
①科学的側面
○太陽から惑星間空間を経て地球に至るまでの変動現象を
一連の流れとしてとらえる(複合系科学)。
○プラズマの実験室
②社会的側面(宇宙天気予報)
人間の社会活動に影響を与える宇宙天気災害を予測
太陽
宇宙天気現象のエネルギー源
岩井
○太陽電波バースト(Type-1)
○コロナ中加速の理解(粒子加速)
西村
○太陽電波バースト(Type-3)
○太陽フレア(大規模現象)の理解
→宇宙天気予報への適用(フレア発生後の予測)
岡部
○リコネクションのおこりやすさ
○太陽研究に地球磁気圏の視点を導入、太陽フレアの
発生を予測
太陽風‐磁気圏
太陽からのエネルギーがどのよう
に地球に伝わるか
天野
○太陽風の3次元MHDグローバルシミュレーション
○宇宙天気予報への適用、マクロ構造からのミクロ過程
の理解
(例. バウショックにおける粒子加速の様相がショック
角によって大きく異なる)
青木
○太陽風粒子の磁気圏への侵入経路
○ジオススペース各領域への到達時間、リングカレント
粒子の追尾
内部磁気圏‐電離圏
宇宙天気災害の現場
藤本
○Pc5地磁気脈動
○放射線帯粒子加速に寄与、地上からのグローバルな宇宙天気モ
ニタリング(太陽風速度)
尾花
○磁気嵐時のプラズマ圏変動
○電離圏とのつながり、リングカレント・放射線帯への影響
今村
○DP2磁場変動
○太陽風電場の夜側電離圏への基本的な配位・形成過程
辻
○磁気嵐時の大規模電場
○地上からのグローバルな宇宙天気モニタリング(電離圏電場)
お互いの研究は分離不可能
宇宙天気予報
太陽
惑星間空間
(太陽風)
初期条件
を与える
岩井・西村
天野
フレアの発生
岡部
磁気圏の知見
を導入
粒子加速・加熱
初期条件
を与える
ジオスペース
(磁気圏・電離圏)
藤本
青木
尾花
今村
辻
磁力線を介して電磁気的に強く結合
宇宙天気現象の理解に必要なこと
①ミクロ過程とマクロ過程の両方の理解が必要 (スケール間結合)
②太陽・惑星間空間・磁気圏・電離圏全体を知る (領域間結合)
1人の研究者では、自分の研究分野でさえ、宇宙天気として
の理解は不可能
研究者間の相互理解を深めることが大事である。まさに宇宙天気
セッションは、この意味でとても有意義なセッションであった!!
おわり