健口から健康へ(配付資料用).

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Transcript 健口から健康へ(配付資料用).

健口から健康へ
口腔機能の向上は、
活動的な高齢者であるために
大切なことです
奥州市歯科医師会
お口の働きって
食べる
なあ~に
表情を表す
話す
脳の活性化
呼吸する
防御免疫
口から食べて、飲み込む(摂食・嚥下
)
のどは呼吸と飲み込みの交差点
嚥下障害によって起こる問題
食事時のむせ込み
誤嚥
食後の咳き込み
誤嚥性肺炎
誤嚥による肺炎
食べ物をのどに詰まらせる
30~ 45~ 65~ 80~
44
64
79
0歳
1~
4
5~
9
10~
14
15~
29
2518
11
11
7
1
4
40
213
100
0.44
0.44
0.3
0.04
0.16
1.59
8.45
総数
窒息
835 1396 人
33.2 55.4
家庭内における主な不慮の事故の種類別にみた
年齢別死亡数・構成割合(平成19年:厚生労働省)
%
高齢者は摂食・嚥下障害が起こりやすいか
高齢者では解剖学的に喉頭が下がる
20歳代
男 10mm
女 4mm
70歳代
下がる
首の周囲の筋肉を鍛えなければならない
嚥下運動を一日に何回するでしょうか
だいたい
一日に600回ほど
唾液は一日にどれほど出るでしょうか?
一日に約1リットル
(大きい缶ビール2本)
唾液の働きとはなんでしょうか?
円滑作用 口の粘膜を湿らせ嚥下や発音を
円滑に行う作用
溶解作用 食物中の味成分を溶解
消化作用 アミラーゼなど消化酵素
洗浄作用 食物を洗い流す等
抗菌作用 リゾチームなど抗菌酵素
高齢者はなぜ唾液が減少するのか?
加齢変化
内服薬の副作用
高齢者の死亡原因で注目!
肺炎は高齢者の敵
特に誤嚥性肺炎!
• 高齢者の肺炎の70%以上
が誤嚥と関係があるとされている
• 日本人の死因の第4位
• 肺炎で死亡する人の約95%は高齢者
• 高齢者の肺炎の致死率は成人の3倍
動脈硬化 高血圧
食
べ
る
QOL
老
化
(
生
活
の
質
)
の
悪
化
ド
ミ
ノ
咀
嚼
障
害
口
臭
む
し
歯
偏
食
歯
周
病
歯
の
喪
失
40歳
低
栄
養
肺誤
炎嚥
性
脱
水
生
重活
症習
化慣
病
50歳
寝
た
き
り
食
事
禁
止
嚥摂
下食
障・
害
制食
限形
態
胃
ろ
う
誤
嚥
60歳
QOL
低
下
70歳
がん・脳卒中・神経筋疾患・認知症
みなさんのお口の中は
どうですか?
こんな口の中ではありませんか
舌苔(ぜったい)は口の中の悪臭(口臭)の原因で
す。あまり口がくさいとお孫さんが寄ってこなくなりま
すよ。
入れ歯もきれいにしていますか?
入れ歯の洗い方
義
歯
ブ
ラ
シ
で
洗
う
入
れ
歯
洗
浄
剤
に
つ
け
る
入れ歯の清掃が不十分だと...
• 義歯性口内炎(いわゆる傷)の原因になります。
• 口臭の原因になります。
• 入れ歯に色素沈着や歯石沈着がおこります。
• 部分入れ歯の場合、維持装置(バネなど)のか
かっている歯や残っている歯がむし歯や歯周病
になりやすくなります。
• 誤嚥性肺炎の原因になることがあります。
口腔ケア(お口の清掃)の効果
誤嚥性肺炎の予防
口腔乾燥の改善
食欲増進
口臭の予防
脳への刺激
口の中をきれいに保つと、
誤嚥性肺炎を少なくできる!
2年間の肺炎発症率
(%)
p<0.05
Yoneyama T, Yoshida Y, Matsui T, Sasaki H : Lancet354(9177), 515, 1999.
平成23年1月21日 NHKニュース
歯が少なく、入れ歯の状態も悪い高齢者では、
身体的健康状態が悪化する。
*身体的健康とは、介助必要や寝たきりとなること。
相
対
危
険
度
12
10
8
6
4
2
0
歯の本数
12
10
8
6
4
2
0
相
対
危
険
度
入れ歯の状態
1,929名の6年間の追跡調査より
(新潟大学データ)
P<0.001
P<0.01
P<0.05
有意差なし
大脳皮質
運動野
顎力は学力なり
入れ歯で回復8028!
平成元年 8005
平成17年 8010
高齢者の転倒予防には、
よい噛み合わせが重要!
100%
噛み合わせがない、
または悪い!
50%
0%
自分の歯や入れ歯による
噛み合わせあり!
2回以上転倒/年
2回より転倒少ない/年
自立歩行可能な認知症高齢者(146名)
Yoshida M, Morikawa H, Kanehisa Y, et al.
J Am Griatr Soc,53(9), 1631,2005.
★かかりつけ歯科医がある人
の生存率は維持される★
累
積
生
存
率
首都大学東京 星 旦二 教授HPより
2001年多摩市高齢者13,066人
多摩市・多摩市歯科医会・
東京都立大学協働調査
奥州地区歯科医師配置図
健康
かかりつけ歯科医
による
健康管理
発病・胆沢病院入院
NST歯科回診
病棟歯科往診
退院・回復・入所
かかりつけ歯科医
施設協力歯科医
による
健康管理
訪問診療
もしも
高齢者でも元気に生活するため
食事のバランスを考えよう
ご飯や麺類などの炭水化物だけでなく、
タンパク質もしっかりと摂りましょう
噛みにくそうになっている場合は…
義歯を使えるようにしましょう
むせるようになっている場合は…
水分でむせるようであればトロミを
水分補給を十分に行いましょう
高齢者はのどの渇きに気付きにくい
血栓予防の観点からも
三浦雄一郎氏
三浦敬三さん
100歳のスキーヤー
お口の健康が全身の健康を支えている
ことがわかっていただけたでしょうか?
おいしく食べること、
そのために必要なことは
口腔機能を維持・向上
していくことが大切です。