インターネットアドレッシングと IP電話の番号体系

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DNS 特論
今回はアプリケーションプロトコル
の中で特にDNSを扱います
情報ネットワーク講義資料
教科書 p.257~264
1
インターネットを利用するには
IPアドレスとドメイン名が必要
• IPアドレス(例)
133.90.18.10
192.5.216.4
192.168.0.1
• ドメイン名(例)
waseda.ac.jp
waseda.jp
早稲田大学.jp
2
IPアドレスの管理
pp.134--135
• 日本国内のIPアドレスはJPNICが管理
ICANN (IANA)
(IPv4)
APNIC
JPNIC
プロバイダ(IPアドレス管理指定事業者)
利用者
3
※) http://www.apnic.net/info/reports/index.html
JPNIC
http://www.nic.ad.jp/ja/ip/index.html
4
ドメイン名の管理
p.340
• 日本国内のドメイン名はJPRSが管理
(株)日本レジストリサービス
(2002年4月1日より)
ICANN
JPRS
プロバイダ(JPRS指定事業者)
利用者
http://jprs.co.jp/press/020401.html
5
http://www.nic.ad.jp /ja/topics/2002/20020401-01.html
JPRS
http://jpshop.jp/info/service/syurui/index.html
6
利用者はドメイン名を使う
コンピュータはIPで通信する
• ドメイン名で指定されたWEBも、
メールアドレスで指定された宛先も、
IPアドレスに変換する必要がある。
IPデータグラム
ヘッダ
データ
7
1.DNSの必要性
• 利用者はドメイン名を使う
[email protected]
[email protected]
www.goto.cs.waseda.ac.jp
http://133.90.18.50
p.258
このページの例題は
実際のデータの一部
を変更しています
• 最初はホスト名とIPアドレスの変換表
/etc/hosts
この変換表では収容しきれない
8
2.DNSの登場
p.259
• 1983年 ARPAnetがNCPからTCP/IPに切替
1984年 ドメイン名の導入
• 背景: 当時のホスト数
08/1981 213
05/1982 235
08/1983 562
10/1984 1,024
10/1985 1,961
02/1986 2,308
11/1986 5,089
9
1984年当時のDNSの評判
• スタンフォード大学における変化
[email protected][email protected]
• 不評, ブーイング
ドメイン名は長過ぎる
• Martin Frost氏の説得
[問題]
システム管理者のFrost氏は、どのようにし
て学内の利用者を説得したのでしょうか?
10
3.ドメイン名の構造
pp.259~262
• 例: www.cs.waseda.ac.jp
jp トップレベルドメイン (国別) ccTLD
例: cs.stanford.edu
edu トップレベルドメイン gTLD
• 注: ccTLDの多くは ISO3166 のcountry
codeを用いているが例外がある (uk, gb)
• サブドメイン
トップレベル以外のドメイン名
11
DNSの階層構造
p.260
教科書の
図も参照
ルート
“ ”
…
jp
ac
org
arpa
ietf
in-addr
waseda www
info
goto
piano
piano.goto.info.waseda.ac.jp
int
ip6
…
133
90
18
10
12
ネームサーバの配置
p.261
• そのネームサーバが設置された階層のド
メインに関する情報を管理
• ルートネームサーバ(世界に13台(個))
TLDを管理している
• jpネームサーバ
acネームサーバ
wasedaネームサーバ(早稲田大学)
csネームサーバ, infoネームサーバ(学科)
goto ネームサーバ(後藤研)
13
4.DNSの query
pp.262~263
• リゾルバ
• アプリケーションに先立って名前解決する
• 意識的に名前解決するツール
nslookup
dig
14
nslookupの使用例
このページの例題は
実際のデータの一部
を変更しています
> mail.goto.cs.waseda.ac.jp
Server:
ns.cfi.waseda.ac.jp
Address:
2001:2f8:33:1::3#53
早稲田大学
のサーバ
mail.goto.info.waseda.ac.jp canonical
name = voice.goto.cs.waseda.ac.jp.
Name: voice.goto.cs.waseda.ac.jp
Address: 133.90.18.110
CNAME
別名がある
15
dig の使用例
% dig –x 133.90.18.50
;; QUESTION SECTION:
;50.18.90.133.in-addr.arpa.
IN
PTR
このページの例題は
実際のデータの一部
を変更しています
ここでも CNAMEが
使われている
;; ANSWER SECTION:
50.18.90.133.in-addr.arpa. 3600 IN PTR pentagon.goto.cs.waseda.ac.jp.
;; AUTHORITY SECTION:
18.90.133.in-addr.arpa. 3600
18.90.133.in-addr.arpa. 3600
18.90.133.in-addr.arpa. 3600
18.90.133.in-addr.arpa. 3600
18.90.133.in-addr.arpa. 3600
18.90.133.in-addr.arpa. 3600
IN
IN
IN
IN
IN
IN
NS
NS
NS
NS
NS
NS
voice5.goto.cs.waseda.ac.jp.
ns.cfi.waseda.ac.jp.
ns.info.waseda.ac.jp.
ns1.goto.cs.waseda.ac.jp.
ns2.cfi.waseda.ac.jp.
voice3.goto.cs.waseda.ac.jp.
16
IPアドレスとドメイン名との相互変換
• DNS = Domain Name System
IPアドレスとドメイン名(FQDN※)の対応
Aレコード:
ドメイン名に対してIPアドレスを定義
AAAAレコード:
ドメイン名に対してIPv6アドレスを定義
※) FQDN = Fully Qualified Domain Name
17
多様なDNSの機能
DNSのデータをリソースレコードで記述
CNAMEレコード: 別名を定義
MXレコード: メールサーバを指定
PTRレコード:
IPアドレスからドメイン名を逆引き
するためのデータ
18
PTRレコードによる「逆引き」
• DNSの階層構造を、しらみ潰しで調
べるのは現実的でない
• DNSの照会(query)でPTR(ポインタ)
を指定すると逆引きができる
10.18.90.133.in-addr.arpa
応答(answer)は
piano.goto.info.waseda.ac.jp
19
逆引きのための構造
ルート
“ ”
…
jp
ac
org
arpa
ietf
in-addr
waseda www
info
goto
piano
int
ip6
…
133
90
18
10
10.18.90.133.in-addr.arpa
20
5.分散データベース
p.263
• 世界規模で運用されている分散デー
タベース
• ルートサーバが13台(日本にもある)
なぜルートサーバが必要か [問題]
• DNSのデータはキャッシュされる
• セキュリティを強化する提案がある
DNSsec
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早稲田大学の入り口で測定したルートサーバとの通信
3000
0.9
Query
Answer
A/Q
0.7
2000
0.6
0.5
1500
0.4
1000
割合
パケット数
2500
0.8
0.3
0.2
500
0.1
0
0
A
B
C
D
E
F G H I
ROOT SERVER
J
K
L
M
22
荒井祐一
教科書の範囲外
6.多言語ドメイン名の話題
• ドメイン名に使用して良いのは、英字、数
字、ハイフン(-)である。
• 英字の大文字と小文字の区別はしない
case insensitive
• 日本語ドメイン名、例:早稲田大学.jp
の日本文字は puny codeで表現されている
RFC 3492
• この国際標準化を IETFで推進するについ
ては早稲田大学の大学院生が活躍
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マスターするべき事項
• IPアドレス割り当て機関であるJPNICの役割
• JPドメイン名の登録を受け付けるJPRSの役割
• DNSはアプリケーションプロトコルの一つ
• DNSはドメイン名をIPアドレスに変換する
またDNSはIPアドレスをドメイン名に逆変換する
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