参考資料(組織の環境適用・進化の7つの枠組)

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参考資料
「組織の環境適用・進化の7つの枠組み」
(参照「失敗の本質、ダイヤモンド社刊」)
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組織の環境適用・進化の7つの枠組み
下記図は「失敗の本質、ダイヤモンド社刊」における”軍事組織の環境適応の
分析枠組み”図を参考に、会社組織に読み替え再編集したものです。
⑦組織学習
組織
③資源
・人 的 資 源
パ
・技 術
⑥組織行動
(技 術 体 系 、知 識 、技 能 )
・共 有 され た行 動 様 式
・意 思 決 定
(組 織 文 化 )
フ
・リー ダシップ
・パ ワー (影 響 力 行 使 )
ォ
ー
マ
①環境
ン
・国 際 情 勢
ス
・国 内 情 勢
・技 術 情 勢
・国 家 戦 略
・作 戦 環 境
②戦略
④組織構造
⑤ 管 理 システム
・戦 略 的 使 命 の 定 義
・資 源 蓄 積
・公 式 的 構 造
・非 公 式 的 構 造
・統 合 システム
・業 績 評 価 システム
・資 源 展 開
(
成
果
)
・教 育 システム
*実線はフィードバック関係を示す。
参照「失敗の本質、ダイヤモンド社刊」
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組織の環境適用・進化の7つの枠組み
●開発組織の環境適用・進化の7つの枠組み
①開発組織の直面する外部環境
これらの環境要因は、いずれも組織に対して、機会や脅威を生みだし、組織が
なんらかのアクションをとることを要求してきます。
②開発組織の戦略策定
・組織はまずその戦略的使命を定義しなければなりません。つまり、組織とし
て環境要因の中にどのような機会・脅威が潜在的に存在するかを主体的に考え
、敵と味方の強みや弱みを相対的に分析し、どの様な方法と領域で自分の資源
を最も効果的に展開するかについての基本的戦略を描かなければならない。
・第2にその基本戦略に基づき必要な資源を蓄積し、それを運用するヒトを育
成しなければならない。
・第3に、組織は蓄積した資源を敵の弱みを突き味方が優位にたてるような形
で戦術展開することが要請されます。一般に戦略のレベルを下ろした、より短
期的・実践的な側面が戦術といわれます。
参照「失敗の本質、ダイヤモンド社刊」
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組織の環境適用・進化の7つの枠組み
●開発組織の環境適用・進化の7つの枠組み
③資源の蓄積と運用
資源は人的資源、物的資源、技術、組織文化等で構成されます。
技術はハードウエア体系および蓄積した知識・技能(ソフトウエア/ノウハウ
)で構成されます。組織の知識・技能は、組織でいえば、組織が蓄積してきた
業務に関するノウハウといっても良いでしょう。
組織文化とは、組織の成員が共有する行動様式の体系のことです。
組織の過去の環境適応行動の結果として組織成員に共有されるに至った、規範
的な行動の仕方です。
会社組織の場合、最も典型的には、個々の仕事にあたって、上位マネジャー、
中間マネジャー、社員が意識的にあるいは無意識に共有している「仕事のやり
方」ということになります。
参照「失敗の本質、ダイヤモンド社刊」
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組織の環境適用・進化の7つの枠組み
●開発組織の環境適用・進化の7つの枠組み
④組織構造
組織構造とは組織の分業や権限関係の安定的なパターンです。最も組織構造ら
しい組織は、官僚制組織です。組織構造には、公式的な意思決定構造のほかに
インフォーマルな意思決定の人的ネットワーク(人脈)も含みます。
⑤管理システム
組織構造以外の組織のコントロール・システムであり、統合システム、業績評
価システム、教育システムなど多様です。
参照「失敗の本質、ダイヤモンド社刊」
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組織の環境適用・進化の7つの枠組み
●開発組織の環境適用・進化の7つの枠組み
⑥組織行動
組織内成員の相互作用のプロセスであって、意思決定、リーダシップ、パワー
(影響力行使)、などの継続的でダイナミックな組織内過程のことです。
⑦組織学習
目標と成果の間にギャップが発生した場合、新しい知識や行動様式が探索され
、既存の知識や行動様式の変更ないし革新がもたらされます。既存の知識や行
動様式を捨てることを、学習に対して、学習棄却と言います。このようなプロ
セスが組織学習なのです。組織は、このようなサイクルを繰り返しながら、環
境に適応して行きます。
参照「失敗の本質、ダイヤモンド社刊」
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