誤差論の基礎 - 東京法経学院
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誤差論の基礎
観測の方法
独立観測
測定値の精度の確認
は出来ない。
直接観測
直接未知量の測定を行う
観測。
間接観測
直接未知量を求める事が
出来ない為、間接的に別
のものを測定して、未知量
を計算する観測。
三角形の内角は、1
条件付観測 80度であるなどのよ
うに、公理等の条件
を付す事で、精度の
点検が出来る。
独立観測
測定値の精度の確認
は出来ない。
放射トラバース、開放トラバース
条件付観測
閉合トラバース、結
合トラバースなど
真値、誤差、観測値、補正量、最確値
(定義)
真値=観測値ー誤差(真誤差)
誤差(真誤差)を知れば、真値を知る事が出来るが、真
値も真誤差は、知る事が出来ない。
最確値=観測値+補正量
そこで、上記の様に性質の良く似た補正量を用い、真
値の代わりに最確値を用いている。
誤差(真誤差)≒補正量
真値≠最確値
誤差とは、
在る一定条件であれば、ある定まった
様相の影響を与える誤差のことで、
定誤差(偶然誤差)
不定誤差(必然誤
差)
過失
①器械的誤差 ②物理的誤差 ③個
人的誤差 があり、この誤差は、除去
できる。
誤差の起こる原因が不明で、様々な原
因による微笑な誤差の集合と考えられ、
起こる方向も一定でなく、正負もどちら
が現れるかわからない誤差の事。
観測や測定の際、観測者の未熟練のため、
或いはそうでなくとも錯覚等で、生じる過誤
の事。
不定誤差は、誤差の三原則に従
う!
誤差の三原則
①小さい誤差は、大きい誤差よりも多く発生する。
②同じ大きさの正負誤差は、ほぼ同じ様に発生する。
③非常に大きい誤差はほとんど発生しない。
数学(統計学)的に考えると
不定誤差はの起こる確率は、正規分布に従う
という事になる。
誤差曲線
確率密度関数
正規分布
(x-μ) 2
1 exp{- 2δ 2 }
F(x)=
√2 π δ
2
1δ=65%
δ :分散
2δ=95%
μ:平均値
反曲点
3δ=99%
-3δ
-2δ
標準偏差
-δ
+δ
+2δ
+3δ
算術平均は、最確値
X0=
[ l
] n
日本測量協会 改訂版測量の誤差と最小二乗法
北 野 芳 徳 著 より P25
l:観測値
[ ]:総和
n:観測回数
ⅹ0以外のⅹ‘をもって左式うを表せば、
X0-l1=δ1
X‘-l1=δ1’
X0-l2=δ2
X‘-l2=δ2’
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
X0-ln=δn
X’-ln=δn‘
左記の2式をそれぞれ2乗して
加えて変形すれば
[δ‘δ’]=[δ δ]+ n ( x’ - x0 )
n > 0,( x’ – x0 ) > 0なので、[δ‘δ’] > [δ δ]となる。
算術平均に対する剰余の二乗の和は、他のいかなる値に対する差(δ’)の二乗の和
より小さくなる。この事から算術平均(ⅹ0)は最確値という事である。この事は、最小
二乗法の原理のように、発生する確率を最大にすること、即ち[ δ δ ]を最小にするこ
とからも求められる。
となり、 [ δ δ ] を最小にするためには、右辺を最
2
[ δ δ ] = n x – 2 x [ l ]+[ l l ]
小にすればよい。
右辺を微分して0とおけば、
2 x n – 2[ l ] = 0
[l]
x= n
となり、算術平均が最確値で
あるかとがわかった。
誤差の拡張(伝播)法則
X = f ( x1 , x2 ・・・ )の場合
M= ±√
δf
δf
2
2
(
) m1 + (
δx1
) δx2
2
m2 + ・・・・
2
路線の辺数と観測誤差の水平位置決定誤差 (Δ)
√
1
N・MS +
N ( N + 1 ) ( 2N + 1 )
6
Δ=
2
d θ″: 角の誤差
N : 辺数
S
: 節点間の距離ほぼ等しい
MS : 節点間距離の誤差
ρ″:206265
d θ″
ρ″ 2
2
・S
2