プログラミング言語第一

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Transcript プログラミング言語第一

情報基礎学
第2回目
中嶋 正之
講義の進め方

講義
– 教科書「計算機科学入門」 サイエンス社を利
用
•
•
情報工学の基礎を広く解説
毎回授業の開始後、または後、 簡単な問題を出す
– 評価の対象

出席が重要。
成績評価法
– 中間テスト2回・期末テスト、出席点

受講の態度
– 講義より自分で理解することが重要
– 予習や復習が重要
メールのお願い
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電子メールアドレスを中嶋まで送付すること
[email protected]
メールの内容:半角にて学籍番号 カンマ
全角にて名前 の順に
各種の連絡は同報メールにて知らせる
計算機科学(復習)
– 前書き
•
•
プログラミンだけではだめ
理論的な構成を理解する。
先週の復習
数学的な思考の4つの基本
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第1 物事を分類する。それを集めれば集合
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第2
第3
そもそも物の名前を覚えるの対応づけ
組み合わせ
•
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集合の概念は数学の基礎
一対一対応 写像や関数へ発展
•
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数学が色々分野に応用可能、形式化している。
道具として利用されている。本書の構成
第4
形容詞と名詞、主語と述語
並べる事(系列化)
•
アルゴリズム 順序立てる。
言語や組み合わせ
第1章 集合、写像、関係

1.1集合
–
–
–
–
–
高校の復習
ブール集合{T,F}、空集合{ }、Φ
直積 A×B、直和 A+B
濃度 要素の数 |A|
べき集合 2**|A|
集合と部分集合(p2)
– 元、要素の集まり
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代数系記号(特殊な集合)
N 自然数全体の集合(0含む)
Z 整数全体の集合
Zm mod mの剰余群(5.1節)
–
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Zm={0,1,2,..m-1}
Q 有理数全体の集合
R 実数全体の集合
C 複素数全体の集合
集合と部分集合(p2)
– 元、要素の集まり
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代数系記号(特殊な集合)
N 自然数全体の集合(0含む)
Z 整数全体の集合
Zm mod mの剰余群(5.1節)
–
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Zm={0,1,2,..m-1}
Q 有理数全体の集合
R 実数全体の集合
C 複素数全体の集合
集合と部分集合(p2)
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代数記号
mod a≡b(mod n)
– (aはbとmを法として合同)
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|
a|b
aはbを整除する
集合と部分集合(p4)
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順列との違い。
– 全く別物である。
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(1)集合
順列
(2) 集合
順列
{a,b}={b,a}
(a,b)≠(b,a)
{a,b,b}={a,b}
(a,b,b)≠(a,b)
集合と部分集合(p5)

素数が無限にあることの証明
– ユークリッドの背理法
– デカルト積、直積
–
A×B={(a,b)|a∈A,b∈B}
集合と部分集合(p5)
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素数が無限にあることの証明
– ユークリッドの背理法
– デカルト積、直積
–
A×B={(a,b)|a∈A,b∈B}
集合と部分集合(p5)
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素数が無限にあることの証明
– ユークリッドの背理法
– デカルト積、直積
–
A×B={(a,b)|a∈A,b∈B}
集合と部分集合(p5)
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素数が無限にあることの証明
– ユークリッドの背理法
– デカルト積、直積
–
A×B={(a,b)|a∈A,b∈B}
集合と部分集合(p5)
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素数が無限にあることの証明
– ユークリッドの背理法
– デカルト積、直積
–
A×B={(a,b)|a∈A,b∈B}
集合と部分集合(p5)
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素数が無限にあることの証明
– ユークリッドの背理法
– デカルト積、直積
–
A×B={(a,b)|a∈A,b∈B}
今週は、1.3 写像と関係
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数学の基本の2番目
1対1 の対応付け
– 写像 1対1
– 関係 1対多
1.3 写像と関係
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覚えて欲しいこと
写像とは(定義域、値域、関数)
–
–
–
–
–
全射、単射、全単射
合成写像、恒等写像、同型写像
特性関数、部分関数
グラフ
関係(例えば < )

•
推移的閉関係、推移的反射閉関係
写像の定義(p16)
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定義 集合A、集合B
写像 f:A  B

– a
A に対して、Bの要素を割り当てること。


– 全ての a
と
F: a| b,
A が b

Bに割り当てられているこ
b=f(a) :a の像
f:a| f(a)
集合 A を定義域(Domain),集合Bを値域(range)
写像 f を関数という。
写像の定義(p18)
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定義 集合A、集合B
写像 f:A  B
全射: f(A)=B の時
単射: a a’ ならば f(a)  f(a’)
全単射:全射かつ単射
A  Bと書く


全ての写像の集合も重要
[A B]と書く
合成写像(p21)
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定義 集合A、集合B
写像 f:A  B ,g:B C
g・f: A  C f とg の合成写像
fの値域と,gの定義域が一致しなければな
らない
b1
a1
a2
a3
c1
b2
X
c2
b3
c3
合成写像の定理(問題5)
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<定理>
f: A  B 全単射 g: B  C 全単射
なら、 g・f : 全単射
<証明>
1.f,g :全射  g・f :全射 (黒板)
2.f,g :単射  g・f :単射 (問題5)

恒等写像
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f: A  A
自身への写像 idA と書く
定義:同型写像、逆写像
g・f=idA f・g=idB
を満たす、g:B
Aが存在するとき、
fを同型写像、 gを逆写像という。
f
B
A
g
特性関数(P22)
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全体集合 S
部分集合 A
Aの特性関数
χA:S {0,1}
χA(a)= 1 a A
0 a A
部分関数
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Bが割り当てられない集合が存在する。
Bに属さない新しい元  を値域に加える。
全域の関数となる。
定義域
A
f
B

関係 R(Relation)
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関数 ある要素 a に対してある要素
b=f(a)が割り当てられる。
関係 ある集合を割り当てる。
{n| m<n}
関数も関係の一種である。
関係の合成
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関係
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合成
R AXB
S BXC

S・R={(a,c)| b,(a,b)  R,(b,C) S}
Rの推移的閉関係
反射的関係
問題
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P31
問題 3
と
問題8
宿題
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問題
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問題11
lcm:最小公倍数
least common multiple
gcd:最大公約数
Greatest Common division
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5,11 です。
答え
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問題3
(1)単射
(2)どれでもない: -n,nが同じところへ
(3)単射:n=0 Bのとき、Aがない。全単射とな
らない。
(4)全単射:逆写像n-1
(5) 全単射: n| n/2
(6) 全射:
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各10点
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問題8