特定健診等データ管理システム 最適化に関する検討報告

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Transcript 特定健診等データ管理システム 最適化に関する検討報告

特定健診等機関システム
開発ベンダ説明会
平成24年12月11日(火)
本説明会の主旨について
国民健康保険中央会
共 同 電 算 部
資料
1
平成20年度から開始された特定健診・特定保健指導が第一期(5年間)の終
盤に差し掛かったことから、平成25年度から平成29年度までの第二期特定健
診等実施計画期間における在り方等について、厚生労働省にて検討が行われ
てきたところである。
また、今般、厚生労働省より、 「第二期特定健康診査等実施計画期間に向け
ての特定健診・保健指導の実施について(とりまとめ)」が示され、特定健診・特
定保健指導の運用の改善等についてとりまとめられた。
その内11項目について、 「実務担当者による特定健診・特定保健指導に関す
るワーキンググループ」により協議され、以下の結論を得た。
なお、11項目の内容については、本資料7・8頁及び、厚生労働省HP内「保険
者による健診・保健指導等に関する検討会(平成24年7月13日)とりまとめ」参
照。
1
〔結論〕
○ 11項目のうち、2項目については、今後も継続検討し、9項目を第二期
特定健康診査等対応として実施する。
これにより、「特定健診の電子的な標準様式」等(XML仕様書)が変更さ
れる予定であるため、変更案について参照されたい。
(厚生労働省HP内「実務担当者による特定健診・特定保健指導に関す
るワーキンググループ第5回(平成24年10月22日)」の資料2-1「XMLファ
イル仕様説明書」 参照)
○ 9項目の内、5項目については、運用による対応や、国保では必要のな
い項目、あるいは現状で対応できている項目である。
○ 9項目の内、次頁に示す4項目は国保の健診等結果データ管理に
おいて影響があるため、対応が必要となる。
2
◆第二期特定健診等対応9項目のうち、国保にて実施する4項目
項
番
概要
1
国の分析において、実測値による受診者の経年データを把握する為に、特定健診項目
のデータ範囲「H/L」に実測値を記載する。(以下、H/L対応)
2
日常臨床における対応状況を踏まえ、HbA1c検査結果について、国際基準値NGSP値
データの受け入れを可能とする。(以下、HbA1c対応)
3
特定保健指導の実施に携わる者が創意工夫を発揮することを可能とし、利用率を向上
させる為に、積極的支援で支援B 20ポイントを実施した際のポイント必須チェックを解除
する。(以下、支援B対応)
4
法定報告における特定保健指導対象者をより精緻に把握する為に、健診実施後に服薬
中が判明した者は、保健指導実施率の分母(対象者)から除外を可能とする。
新しく服薬再確認関連の項目にJLAC10コードが付番されるが、当該対応の実施主体
は保険者であるため、請求データに服薬再確認関連の項目が含まれていた場合は返
戻(エラー)とする。
項番1~3の内容を実現するため、健診等機関が国保連合会に提出する請求
データにおいて、次頁に示す対応が必要となる。
3
各項目の対応案概要は、次のとおりとなる。
①項番1 H/L対応
(対応案)
・測定値を必須化する。(未実施、測定不能の場合を除く。)
・測定値が入力範囲外である場合、数値(PQ)型とコード(CD)型が両方が出
現する。コード(CD)型が出現している場合、数値(PQ)型のValue値は、入力
範囲外でなければならない。
・平成25年4月1日以降に実施した健診結果に適用する。
・平成25年3月31日以前に実施した健診結果は現行どおりとする。
平成25年3月31日以前に実施した健診結果がH/L対応されていた場合、返戻
(エラー)とする。
②項番2 HbA1c対応
(対応案)
・HbA1c(NGSP値)のJLAC10コードが新設される。
・既存のHbA1cのJLAC10コードを、 HbA1c(JDS値)とする。
・平成25年4月1日以降に実施したHbA1cの測定値は、NGSP値のみ受付可
能。
・平成25年3月31日以前に実施したHbA1cの測定値は、JDS値のみ受付可
能。
4
③項番3 支援B対応
(対応案)
・積極的支援における支援Bの必須を解除する。
・対応する健診が平成25年度以降実施の場合、「支援Aが160ポイント以上」、
かつ「合計が180ポイント以上」でなければならない。
・対応する健診が平成24年度以前実施の場合、「支援Aが160ポイント以上」
であり「支援Bが20ポイント以上」かつ「合計が180ポイント以上」でなければ
ならない。
上記、第二期特定健診等の実施に伴い、平成25年1月30日より、現在国保中
央会にて実施しているベンダテストの内容及び方法を変更する。
5
平成25年1月30日以降のベンダテストにおけるXMLデータ作成要領・申込方法
について資料2の前半で説明し、特に第二期特定健診等に対応したベンダテス
トを実施する場合のデータ作成方法については、資料2後半で説明する。
健診等機関システム開発ベンダにおいては、原則、平成25年3月末までに当
該ベンダテストを実施し、第二期特定健康診査等の実施による変更点の確認を
行うものとする。
また、第二期特定健康診査等の実施に伴う、国保連合会におけるデータチェッ
クの変更点を、資料3及び資料4にて説明することとする。
6
参考: 「第二期特定健康診査等実施計画期間に向けての特定健診・保健指導
の実施について(とりまとめ)」による議論11項目
項番
概要
国保におけ
る対応要否
国保にて対応が不要である理由
1
国の分析において、被扶養者に対しての特定健
診・保健指導の実施状況等を把握する為に、特定
健診受診者・保健指導利用者の被保険者本人又
は被扶養者の別を明らかにする。
不要
2
国の分析において、実測値による受診者の経年
データを把握する為に、特定健診項目のデータ範
囲「H/L」に実測値を記載する。
要
3
日常臨床における対応状況の踏まえ、HbA1c検査
結果について、国際基準値NGSP値データの受け
入れを可能とする。
要
4
国の分析において、特定保健指導がどの年度の特
定健診の結果に基づくものかを把握する為に、利
用券未発行者の特定健診結果データファイルと特
定保健指導結果ファイルを紐付ける。
不要
法定報告における利用券整理番号を必須とし、利用券整理番号の
年度部は、利用券の基となる健診の年度と同じにする整理となった
が、既に特定健診等データ管理システムにおいて対応している為、
改修は行わず、運用も変更しない。
5
血清クレアチニンに係る主要な検査方法の結果を
踏まえ、血清クレアチニン検査結果の小数点以下2
桁まで表示する。
不要
血清クレアチニンに係る主要な検査方法の結果を踏まえ、小数点
以下2桁までとする整理となったが、既に対応している為、改修は行
わず、運用も変更しない。
6
国の分析において、特定健診・保健指導の契約形
不要
態(個別、集合A、集合B)別の実績を把握する為に、 (継続検討)
特定健診請求データでの契約実施形態を明確化さ
せる。
「強制被保険者、任意継続被保険者、特例退職被保険者」等の情
報を付与することとなったが、国保分については、分析する側で一
律「国保被保険者」と取扱う整理となった為、特定健診等データ管
理システムの改修は行わず、運用も変更しない。
契約形態(個別、集合A、集合B)の情報を付与することを検討して
いたが、契約形態を収集する実現方法の整理がつかなかった為、
第二期の対応は行わず、第三期以降に実現できるかを継続して検
討する整理となった。
7
項番
概要
国保におけ
る対応要否
国保にて対応が不要である理由
7
特定保健指導の実施に携わる者が創意工夫を発
揮することを可能とし、利用率を向上させる為に、
積極的支援で支援B 20ポイントを実施した際のポ
イント必須チェックを解除する。
要
8
国の分析において、事業主健診をもって特定健診
に代える運用を行っている実態を把握する為に、健
診結果について、事業主健診の結果を取得したも
のか明確化する。
不要
健診等機関において健診プログラムコードを設定することとし、健
診等機関において設定された値が誤っていた場合、保険者にて修
正しても良い整理となった。
しかしながら、現状、国保で把握している事業主健診は、全国平均
で1~2%程度と少なく、分析としては数が少ない為、特定健診等
データ管理システムの改修は行わない。
9
特定保健指導の実施において一定の柔軟化を行
い、利用率を向上させる為、初回面接者と6ヶ月後
評価者が同一者となる運用を別人でも可能とする。
不要
今回整理された内容は、運用における対応となり、対応は不要。
10
特定保健指導の実施において一定の柔軟化を行
い、利用率を向上させる為、前年に保険者自ら保
健指導を行った者については2年目の健診受診日
に初回面接を可能とする。
不要
(継続検討)
11
法定報告における特定保健指導対象者のより精緻
に把握する為に、健診実施後に服薬中が判明した
者は、保健指導実施率の分母(対象者)から除外を
可能とする。
要
特定保健指導の実施において一定の柔軟化(2年目の特例:喫煙・
高血圧であって、血液検査結果のない者への受診日の初回面接)
を行い、利用率を向上させることを検討していたが、具体的な運用
等が整理しきれなかった為、継続して検討する整理となった。
8