Transcript サンデン三輪さんの結果
第一回締結WG資料 ボルト締結部CAEモデリング技術検討 (ベンチマーク解析結果) 【解析コード;ANSYS WORK BENCH Ver10.0】 2006年12月12日 サンデン株式会社; 三輪 1 目次 1. 結論 2. 2枚板締結モデル (軸直角方向モデル) 2.1 解析モデル 2.2 解析条件 2.3 解析結果 3. フランジモデル (軸方向モデル) 3.1 解析モデル 3.2 解析条件 3.3 解析結果 2 1. 結論 (2枚板締結モデル) • 板剛性、ボルト剛性および座面限界すべり量について、メッシュサイズ、大変形の ON/OFFの影響は無かった。 • 接触定義の設定法により板剛性、ボルト剛性に差が見られた。 特に“接触剛性の 更新”について影響が大きかった。 • 接触定義の設定変更およびボルト軸径(谷径) 変更により、板剛性、ボルト剛性およ び座面限界すべり量について3次元螺旋モデルとほぼ同じ値が得られた。 • よって、ボルト剛性、座面限界すべり量および応力については接触定義の設定変 更することで、リベット型ソリッドモデルでの評価が可能である。 • しかし、ボルトゆるみ(軸力低下) については、プリテンション節点での反力では評価 できない。 (並進荷重が負荷された段階から軸力低下) • プリテンション節点反力は軸方向に固定されているため、ボルトが変形し傾くとその cosθ 分だけ軸力が低下していると思われる。 (螺旋モデルでも同じか?) • 軸力低下量については、断面での節点反力の総和を求めるか、断面の応力分布 から平均応力を求めるしか無いと思われる。 3 (フランジモデル) • 接触定義の接触挙動については、“非対称” とする。 • 螺旋モデルとリベット型モデルでは、食い込み式での節点力に差が見られる。 (1675N vs 1421N) →(モデル寸法の違いか?) • 食い込み式とプリテンションでは解析結果はほぼ同じ。 • ガスケット面圧の妥当性検証法はどうするのか? 4 2. 2枚板締結モデル (軸直角方向荷重) 2.1 解析モデル ボルト部分のカット図 寸法は、WGの資料「第2回ボルト締結勉強会資料」(2006/10/25)による。 5 2.2 解析条件 ヤング率 ; 205 GPa ポアソン比; 0.3 摩擦係数; 0.20(全接触面で等しいとした) 初期締結力; 8000 N (始めに、8000Nの締め付けを行い、一方の端を固定 し、他方の端の変位を0.0mmから0.2mmまで、0.005刻みで変化させて、各変位条 件下の反力を求めた。(静解析) なお、締結力は、変位0.0mmの状態で、ねじ部に8000Nのプリテンションを与え、 その相対変位を固定した状態(ボルトロック)で、端の変位を変化させている。 6 2.3 解析結果 (1). メッシュサイズ、大変形のON/OFF ANSYS WorkBench の入力項目である「メッシュの妥当性」について、 び100の2ケースで実施した。 0(デフォルト)及 また、 「メッシュの妥当性」について、0(デフォルト)の条件で、大変形 on/offの違いを見 た。 節点数 1824 424 要素数 計算時間 9分 節点数 22900 要素数 11800 計算時間 190分 7 反力 (N) 3500 3000 2500 2000 大変形:メッシュ妥当性 0 1500 メッシュ妥当性 0 1000 メッシュ妥当性 100 500 強制変位(mm) 0 0 0.05 0.1 0.15 0.2 大変形のON/OFF、メッシュの妥当性に関係なく、同じ答えを得られた。 8 (2). 接触定義の設定変更 ①. 挙動; 対象 → 非対称 ②. 定式化; ペナルティー法 → 拡大ラグランジェ ③. 接触剛性の更新; 更新しない → 平衡イタレーション毎 反力 (N) 3500 Aは、デフォルトの設定。 CDEFで、一つずつ変更した。 3000 EFのみ、Aと異なった。 念のため、Bも実施した。 2500 対-ぺ-無 対-L-iter 非-ぺ-無 対-L-無 対-ぺ-iter 対-ぺ-sub 2000 1500 A B C D E F がデフォルトからの 変更箇所 1000 500 0 0 0.01 0.02 0.03 0.04 0.05 0.06 0.07 0.08 0.09 0.1 A B C D E F 総iter数 766 431 822 766 431 432 cp [sec] 1147 796 954 1144 793 761 強制変位(mm) Fが最も計算時間が少ないので、 次頁以降では、Fの条件を用いた。 F:対称-ぺ-substep毎 9 対称-ぺナルティ-substep毎で、0.2mm変位まで計算 “ねじ面滑り”は、無いが、 WGの結果とほとんど同じ結果 を得た。 3500 反力 (N) 3000 2500 2000 1500 対-ぺ-sub 1000 500 0 0 0.05 0.1 0.15 0.2 強制変位(mm) 10 (3). ボルト軸径変更 対称-ペナルティ-substep毎の 計算結果 3500 3000 直径10mmと8mm 2500 2000 1500 対-ぺ-sub(直径10mm) 直径8mm 1000 500 11 0 0 0.05 0.1 0.15 0.2 (4). ボルト軸力変化 3500 3000 2500 2000 1500 対-ぺ-sub(直径10mm) 直径8mm 1000 500 0 0 0.05 0.1 0.15 0.2 8000 ボ ル ト 軸 力 直径10mm 直径8mm 7950 7900 7850 7800 7750 7700 0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0.12 0.14 0.16 0.18 0.2 12 3. フランジモデル (軸方向荷重) 3.1 解析モデル 13 3.2 解析条件 45°モデル(1/8モデル) 材料物性・摩擦係数はWG資料と同じ 力(前回):πR2/8=π(17-3.4)^2/8=581/8=72.6 N (今回):πR2/8=π17^2/8=113.5N (WG資料では、145Nになっている) CASE1:食い込み式(ボルトを0.1+0.1mm小さく作成して、解析の初期段階で食い込みがお こっているとして、解析する) CASE2:CASE1の計算結果から、プリテンション で、1421N与える 計算時間(IBM ThinkPad , pentium M 1.8G) case1 333 CPU sec (19iter) case2 454 CPU sec (26iter) 東京大学の解析結果と相違 モデルサイズ case1 節点数 13760 要素数 7131 case2 13675 7076 14 食い込み式:荷重条件 15 プリテンション:荷重条件 16 垂直応力(食い込み) 17 垂直応力(プリテンション) 18 以上 19