1.85m鏡230GHz帯 超伝導(SIS)受信機 の 開発・性能測定
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1.85m電波望遠鏡
230GHz帯超伝導(SIS)
受信機の現況
大阪府立大学 理学部
物理科学科 4回生
八嶋 信平
目次
① IF開発
② ミクサ開発
③ マルチフォトンステップ現象
の出現状況
1.85m電波望遠鏡
IF系の開発
②IF系の開発
~高周波の折り返し~
②IF系の開発
~高周波の折り返し~
設置後
バンドストップフィルター
設置前
DSB測定 雑音温度測定結果
110
63
雑音温度 : 50[K]以下
90
60
70
57
50
54
雑音温度 ● ▲
出力比
30
51
218
222
226
Lo周波数[GHz]
230
: 3[dB]以下
出力比[dB]
雑音温度[K]
出力比
● ▲
雑音温度「K]
2SB測定
雑音温度測定結果
170
USB : 雑音温度[K]
150
LSB : 雑音温度[K]
130
110
100[K]以下
90[K]以下
90
70
218
222
226
Lo周波数「GHz]
230
サイドバンド分離比 測定結果
USB信号への漏れこみ [dB]
LSB信号への漏れこみ [dB]
各信号への漏れこみ[dB]
40
30
漏れこみが
20
1/100程度
10
0
218
222
226
Lo周波数「GHz]
230
1.85m電波望遠鏡搭載結果
13CO
12CO
C18O
マルチフォトンステップ現象
0.1mv/div
・測定でマルチフォトンステップが見られた。
→ステップの長さからLo入力(200[GHz]) の半分のLo周波数が混合
されていると思われる。
h
e
200[GHz]→0.2[mv]
100[GHz]→0.1[mv]
性能への影響
250
性能の影響を調べるため、
雑音測定を行った。
Trx[k]
200
150
Trx[k]
100
50
212
216
220
224
228
Lo周波数[GHz]
232
マルチフォトンステップが出
現するLo周波数では雑音
温度は高くなっている。
Lo入力強度の影響
Lo入力のアッテネーターを絞っていくと、
図のようにマルチフォトンステップが
消滅していきました。
素子の違いによる影響
(+1) Lo周波数222~[GHz]
(0) Lo周波数227~[GHz]
中心周波数が高くなれば、
それに伴って出現する
Lo周波数も高くなっている。
(-1) Lo周波数228~[GHz]
動作条件とまとめ
マルチフォトンステップが出現している状況で以下の項目を試みた。
・磁場をかける
・・・・・・・・・影響はなし
・Lo周波数を振ってみる・・・・・出現しない周波数も見られた
・Lo入力のGunPowを振ってみる・・・マルチステップが消えた
・Lo入力のアッテネーターを絞る・・・・マルチステップが消えた
・素子を換える
・・・・・・・マルチフォトンステップが消えた
素子とLo入力強度に依存性があるように思われる