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ソーシャル・ミュージック
旭ゼミ Bチーム
遠藤 貴大 川島 亮
経営学会研究発表大会
2013.12.14
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目次
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はじめに
音楽産業の状況
VOCALOIDの発展
VOCALOIDのメディア展開
おわりに
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はじめに
• 音楽産業の衰退
日本のCD市場はピーク時の3分の1の収益
世界でも4割減
デジタル音楽ダウンロードの増大
• 個人の音楽コンテンツ創作活動
安価で使いやすい環境が整ってきている
→ 音楽で生きるには?
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音楽産業の状況
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歴史と経緯
• 98年100万枚以上の売り上げ(ミリオン)を達成した
CDシングルは20タイトルあった。
• しかしここから12年まで
シングル売り上げは減少を続け、
市場縮小に伴い、
アーティスト活動を
引退するアーティストも現れる。
図1
5
歴史と経緯
• 08年09年800億円に達した着うた
音楽産業衰退の救世主?
• だが、従来の「ガラケー」と呼ばれる機種から
「スマートフォン」への変遷期で売り上げが減少してしまう。
図2
6
歴史と経緯
• 減少傾向であったが12年には前年比プラス
(千枚) を計測した。
150,311
114,323
図3
7
歴史と経緯
その背景には
• CD売り上げの上位に位置する一部アイドルファンによる
イベントチケットを手に入れる目的での買占めによるものが
大きい。
• 12年にシングルCDで
ミリオン達成したのは
AKB48のみである。
図4
8
歴史と経緯
• レコード会社にとって
最も儲かるのは
CDが売れることである。
音楽CD売上げ配分(販売価格1000円)
音楽出版社
17円
作詞家 17円
• I Tunesなどの音楽配信は
利益率が低い。
• いま音楽産業は
大きな転換期を迎えている。
作曲家 17円
アーティスト 9円
JASRAC手数料
4円
原盤制作者
90円
レコード会社
546円
小売店
300円
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図5
VOCALOIDの発展
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VOCALOIDとは
ボーカル + アンドロイド = ボーカロイド
• 「初音ミク」など
ヤマハが開発した音声合成技術
• 女声、男声様々なVOCALOIDが
発売されている
• ニコニコ動画などで有名になる
図6
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n次創作
オリジナル作品(一次創作)
↓
オリジナル作品をもとにして作られた別の作品
(二次創作)
↓
さらに、それをもとにして作られた別の作品
(三次創作)
:
• CGM (Consumer Generated Media)
企業ではなく、消費者が主体となって内容を形成していくメディア
(例:ブログ、SNSサイト)
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n次創作
楽曲を投稿
PVつけてみた
歌ってみた
英語で歌ってみた
演奏してみた
3Dモデル
踊ってみた
合わせてみた
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権利問題
使っていいですか?
めんどくさい…
二次創作者
創作物
めんどくさい…
いいですよ。
原作者
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ピアプロ
こういう風に
使ってください。
ライセンス条件
・-----
・------
原作者
創作物
使わせて
いただきました。
二次創作者
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コンテンツツリー(ニコニ・コモンズ)
オリジナル作品
(親作品)
二次創作
(子作品)
三次創作
(孫作品)
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VOCALOIDの成長要因
• 消費者側の創作活動の連鎖
• 企業側の権利処理、支援
クリエイターを支援するサービス
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クリエイター奨励プログラム(niconico)
ユーザーチャンネル(niconico)
IA Project
GINGA
:
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メディア展開
• ミクフェス’09(夏)
2009年8月31日
史上初となる本格的なVOCALOIDライブ
2300人を動員
舞台の透明スクリーンに
初音ミクのCG映像を投影、
まるでステージに実際に
いるかのような演出がなされた
図7
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EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis feat.初音ミク
• 発売1週目で2万3千枚の売り上げ
オリコン週間チャートで1位を獲得
MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES
“はじめまして、初音ミクです”
• 初音ミク単独で初の海外コンサート
これ以降海外進出が進んでいく
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おわりに
• 従来の収益モデルが通用しなくなってきている
→ 時代に合った音楽ビジネスの必要性
• 個人の創作活動
→ ネット環境が整って活動がしやすくなった
→ 利益の還元方法
• VOCALOID文化のこれから
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参考文献
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ニコニコインフォ. (2008年7月4日). 創作活動を支援する「ニコニ・コモンズ」‐ニコニコインフォ. 参照日: 2013年10月27日, 参照先: ニコニコインフォ:
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円盤P. (2013). ボカロPインタビュー. 美術手帖2013年6月号, 40-41.
剣持秀紀, 大下隼人. (2008). 歌声合成システムVOCALOID : 現状と課題(スペシャルセッション・歌情報処理2). 情報処理学会研究報告.
後藤真考. (2012). 初音ミク、ニコニコ動画、ピアプロが切り開いたCGM現象. 情報処理Vol.53 No.5, 466-471.
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内海洋. (2011). セカイに降臨した電子の歌姫 奇跡のステージングの舞台裏. 著: 安藤卓, ボーカロイド現象 新世紀コンテンツ産業の未来モデル (ページ: 130-137). スタジオ・ハードデ
ラックス
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