MPPCの光子検出効率の測定

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MPPCの光子検出効率の測定
2006年9月19日(火)
検出器ミーティング
山﨑秀樹
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イントロダクション
測定セットアップ
再現性のチェック
光量分布の測定
まとめと今後の予定
光子検出効率
• 光子検出効率. … Photon Detection Efficiency (P.D.E.)
センサーに1光子が入射したときにそれを検出する確率
PDE  QE  
QE
geiger

pixel
•量子効率 1フォトンが入射したときに電子・ホー
ル対が生成される確率

gaiger
•生成された電子・ホール対がガイガー放電を起こ
す確率

pixel
•受光面に対するピクセルの占める面積の割合
PDE測定方法
• LEDの光量の絶対値を知るのは困難
• PMTとMPPCでそれぞれ測定した光電子数を比較し、
P.D.Eを算出する
P . D . E . MPPC 
Npe MPPC
Npe PMT
 QE
PMT
• PMT、MPPCそれぞれに対して同じ強さ/量の光を
入射できるシステムが必要
• 光線のスポット径を十分小さくする必要がある
– MPPC受光面 … 1 x 1 mm
– PMT光電面 … 直径 5 cm
測定セットアップ
PMT
Y 交換可能
Z
⊗
X
移動可能
•MPPCステージはx-y平面内で
1 mm精度のスキャンが可能
•光源、MPPCステージはz方向
に動かすことが可能
MPPCステージ付けはずしの再現性
MPPCを取り付けてあるステージの取り外しと再取り付けで
の再現性のチェック
・一回目
Vbias = 70 V
・二回目
・三回目
・四回目
・五回目
再現性は確認できた
光量分布の測定
• MPPCとPMTでそれぞれ測定された光電子数を
比較するのに、両者への入射光量は同じでなけ
ればならない
• MPPCの受光面の大きさは1 x 1 mmなので
入射光線はそれ以下の大きさでなくてはならない。
• ピンホール径は0.5 mmだが、光が広がって
MPPC受光面からはみ出していないか確認する
必要がある。
→ PDE測定に入る前に、MPPCを動かして
光量分布の形を測定
×50
光量分布の測定(2次元Scan)
×50
1 mm四方の光量が変化しない領域が見られる
→ MPPCの受光面の形が見えている
各点でのADC分
布
光源からの距離を変化させての1次元Scan
→ LED
MPPC
X軸方向Scan
Pin
hole
L
Y軸方向Scan
L
・L=0cm
・ 2 cm
・ 4 cm
・ 6 cm
・ 8 cm
×25
×25
•立ち上がり ~ 0.5 mm 平坦な領域 ~ 0.5 mm
•光源からの距離を変化させても、光量分布の幅が変化しない
•光のスポット径は0.5 mmという仮定と矛盾しない
ピンホールからの距離を変化させての一次元Scan
MPPC
X軸方向Scan
M
Pin
hole
→ LED
Y軸方向Scan
・M=0cm
・ 2 cm
・ 3.3 cm
・ 5.3 cm
・ 7.3 cm
×25
×25
•X軸方向の結果では、光軸とステージのZ軸が傾いているようだ
•立ち上がりの傾きが距離と共にゆるくなっている
•平坦な領域の両端がなまっていっている
まとめとこれからの測定
まとめ
• MPPC⇔PMT取替えの再現性は確認された
• 光のスポット径は0.5 mmで、MPPC受光面に
比べて十分小さく、PDE測定に問題ない
今週の予定
• PMTと測定光電子数を比較してP.D.Eを算出
• バイアス電圧依存性の測定
• 恒温漕を使用しての温度依存性の測定
backup
φ5
入光 部拡 大図
1
φ10
(穴径 φ 0.8 のものも用意する)
φ 0.5(スリット穴径)
240
(S= 2 倍)
395
10f
10g
107
106
106
101
10h
10h
109.5
(Max)
9 (Min)
38
φ 30
88
φ 30
A
70
60
88
40
φ 30
10i
150
φ10
A
104
9
9
断面 A A
12
φ 1 (ウェブレングスシフターファイバー)
テストベンチ CAD図
10e
105
103
10c
102
10d
10b
10a
部品リストは、別紙に記載。
備
考
-
-
符 号
名
設
計
製
図
検
060714
ス ズノ技 研株 式会 社
認
-
1
-
称
材 質 数 量
備
尺 度
図 -
1
/2 名 ベ ー ス
図 18W-Ya0710-01-100
番
考
再現性(二次元Scan)
複数回ステージを取り外し同じ領域で
動かしてみる
一回目
二回目
同じ領域を複数回測定しても光量分布はあまり変化し
ないようだ→再現性が確認された
三回目
ScanStage
(光源を移動した時の二次元Scan)
光源を最も遠ざけた時
光源を最も近づけさせた時
光量は変わるが光量分布はあまり変化しないことが判る