第1章 SEの仕事とは 1

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Transcript 第1章 SEの仕事とは 1

1-1 システム設計とSE
4405019 小尾雅人
1
システム開発におけるSEの役割
システム設計とは ・・・
システム要件を定義し、それを実現するシス
テムの機能および構造を具体化する。
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ユーザのシステム要求を把握する
システム要求を把握する作業=「要求分析」
「要求定義」
「要件定義」
注:要求分析の内容や進め方は一様ではない。
3
ユーザの検討状況との関係
要求分析は企画と開発の両方の段階で行われる。
企画から・・・システム開発の目的や対象事業を定めるところ
から。社内SEの場合が多い。
開発から・・・ユーザーからの要求仕様書の説明を受けるとこ
ろから。ソフトハウスのSEはこの場合が多い。
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ユーザの推進体制との関係(1)
• 最も単純なケース
– ユーザの代表者とSEが1対1で対話するため、シ
ステムイメージを頭合わせしやすい。
– 比較的外乱が少ないが、代表者の背後にいる本
当のユーザの意識をつかめないこともある。
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ユーザの推進体制との関係(2)
• 一般的なケース
– 複数のユーザグループの代表者からシステム要
求を聞き出す。
– 相反・矛盾する要求を整理してグループ間の調
整を行い、要求を集約する必要が出てくる。
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ユーザの推進体制との関係(3)
• 複数のSEが分担するケース
– システム規模が少し大きくなり、ユーザの代表者が多くなるため、複
数のSEが分担して要求分析を行う。
– SEが複数いるためSE間で要求の調整・整理・集約が必要になってく
る。
– コントロールできない不確定要素が一段と大きくなり、作業プロセスも
複雑になる。
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システムを設計する(1)
SEがシステム設計で心得ておくべきこと
・ユーザの要求をそのまま鵜呑みにしない。
やるべきことや出来ること、出来ないことを言う必要がある
・ユーザの要求が、必ずしもユーザが求める真の要
求でないことを知っておく。
ユーザーの要求を見極め、必要なものでシステムを設計する。
・物理要素を排除してモデルの検討をする。
まずは解決すべき問題のみを見ることが大切です。
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システムを設計する(2)
システム設計で用いる開発技法
・プロセス中心アプローチ(POA:Process
Oriented Approach)
処理手順やデータの流れに注目して現状を分析する。
・データ中心アプローチ(DOA:Data Oriented
Approach)
データとその流れの分析に重点を置き、システム設計を
進める。
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プログラマへ設計内容を正確に
伝達する
システム設計書=プログラム開発を行なうた
めの仕様書
*システム設計書には、仕様書としての精緻な
面と、関係者に対する新システムのガイドブッ
クとしてのわかりやすさの両面が求められる。
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1-2 情報化の動向
4405037
坂本 康輔
11
情報化は歴史の流れ
• 昨今もてはやされたIT革命も実は・・
• 過去のIT革命たち・・・
– 文字の革命(BC40世紀頃)
– 書物の革命(BC15世紀頃)
– 活版印刷の発明(15世紀)
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情報の性質
• 技術よりも情報に重点が移る
–これは世の中一般の法則のようだ。
技術そのものに価値は少ない
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情報におけるパラダイムシフト
• 情報をとりまく環境は急速に変化して
いる
• (過去の変化の例・これからの展望)
情報を操る・処理する道具が進歩する
ほど、時間・空間的制約が無くなるの
で、情報そのものに価値が求められる
ようになってきている。
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システム中心の時代
• 情報処理装置としてのコンピュータ内部の仕
組みを洗練させていく段階
• 年代は?
• 具体的にどのようなものがあげられるか
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クライアント・サーバシステム
• 情報・データをサーバに集中させる処理シス
テム
• クライアントコンピュータがサーバから受け
取った情報をもとに処理を行う
– データベースと処理端末の分化
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WEBシステム
• クライアント・サーバシステムと情報・処理の
流れは近い
• 情報のやりとりにWEBブラウザを用いる点で
異なる
• インターネット環境の整備が影響か?
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いつでも・どこでも
(ユビキタス世界への展望)
• ユビキタスとは(いつでもどこでも)
• 目標は情報格差社会という言葉の根絶
– これから50年先が想像できますか?
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1-3 情報システムとは
4405049砂押
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情報システムの処理形態
バッチ処理 (データの一括処理)
↓
オンライン
リアルタイム処理 (データの即時処理)
↓
データベース処理 (データの共有化と一元管
理)
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バッチ処理
ある期間に収集したデータをまとめて一括処理
する方式を「バッチ処理方式」と呼ぶ。
問題点
・プログラムを作るのが難しい。
・データの精度が不安定
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オンラインリアルタイム処理
コンピュータに端末から直接データを入力し、処
理結果が直ちに必要な場所に出力される処
理方式を「オンラインリアルタイム処理方式」
と呼ぶ。
問題点
・予測できない使い方をされる場合がある。
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データベース処理
• 業務システムで蓄積したデータや組織が保有
する情報を有効利用するために、それらを整
理してコンピュータ上に保存し、必要に応じて
取り出す仕組みを「データベース」と呼ぶ。
良かった点
・プログラマ不足の解消
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企業における業務機能面から見た
情報システム
• 基幹業務を対象とした
基幹系システムに始ま
り、そのデータを活用す
る情報系システムへと
発展してきた。
基幹系システ 販売管理、生産
ム
管理、在庫管理、
財務会計、人事
給与等
情報系システ 顧客情報管理、
ム
商品情報管理、
業績情報管理
OAシステム
ワープロ、表計
算、プレゼン
テーションソフト
など
グループウェ
ア
電子メール、電
子掲示板、文書
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共有など
企業経営における役割から見た
情報システムの分類
名称
対象業務
EDPS 経理計算、給与計算など
の個別業務や部門業務
MIS
個別業務を統合した業務、
企業活動全般
狙い
業務の効率化、
コスト削減
企業の効率化、
経営への情報提
供
DSS
企画業務
経営レベルの意
思決定支援
SIS
事業活動全般
売上増、競争優
位の確立
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1-4 システム開発プロジェクト
におけるSEの役割
工学部第1部経営工学科 3年
4405056 玉井英一
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情報サービス産業における
職種別就業者数
出向・派遣者
その他
6.9%
システムエンジニア
16.1%
研究員
1.4%
管理・営業
16.1%
39.7%
プログラマ
19.8%
図1 情報サービス産業における職種別就業者数
の割合
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SEの役割の拡大と専門分化
 SE・・・ユーザーの要求分析やシステム設計 など
のシステム開発の上流工程を担当する技術者
 プログラマ・・・SEが作成したシステム設計書に基づ
いてソフトウェア開発を行う技術者
最近ではSEの仕事の範囲が広がりすぎているため、
SEの定義が曖昧になってきている。
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システム構築におけるSEの役割(1)
SEの基本的な役割
1. ユーザーの業務用件の分析
2. システム設計、システム方式設計、システム移
行・運用設計
3. プログラム開発の推進
4. 総合テストの実施
5. 利用部門に対する本番移行の支援
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システム構築におけるSEの役割(2)
プロジェクト
マネージャ
ユーザー
プログラマ
SE
他のSE
テクニカルSE
図2
開発プロジェクトにおけるSEの役割
メーカーSE
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システム構築におけるSEの役割(3)
ケースバイケースで変わるSEの役割
開発チームの編成でSEの役割は大きく異なる。
1つの仕事に専念できず、
その時その時で役割が変
わる。
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システム構築におけるSEの役割(4)
SEが行うプロジェクト管理
開発責任を負うということは、担当部分の納
期・品質・コストについて責任を持つということ
を意味する。
システム開発はチームごとで行う
プログラムに入るとSEはプロ
グラマに対して適切な指示と
指導を行わなければならない。
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1-5 SEに求められる知識と能力
4405086 三堀 慎太朗
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SEの専門性
• SEの専門性や能力差は、プログラマほどわ
かりやすくはない。
―取り組んでいるシステム内容やユーザレベ
ルに応じて仕事の難易度が異なる
―チームで仕事をするため、チームの結果とS
Eの能力は必ずしも比例しない
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優秀なSEと優秀ではないSEとの違い
• 優秀なSE

先のことを考えて仕事する
↓
トラブルになる前に先手を打
つ
↓
涼しい顔をしている
優秀ではないSE
いつも目先のことしか考えず
に仕事する
↓
トラブルが表面化してから火消
しに回る
↓
いつも忙しく立ち回る
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SEに要請される知識と能力
• SEには幅広い知識と能力が求められる
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仕事の進め方の基本
• 仕事の進め方の基本
1.PDCAサイクルで計画を立てて取り組む
2.5W1Hで検討項目を洗い出す
3.ホウレンソウを忘れない
4.タスクの優先順位をつける
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P-D-C-Aサイクル
• まず目標を設定し具体的な計画に落とし込む
-Plan
• 次に計画に基づき実行に移す
-Do
• 実行過程で達成状況を測定・評価する
-Check
• 測定結果を受け、必要に応じて軌道修正する
-Action
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5W1Hで検討項目を洗い出す
SEの業務 →“数量”を確認することが多い
↓
5W1H + “もうひとつのH”
“もうひとつのH”:How many・How much
(いくら)
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「ホウレンソウ」を忘れない
「報・連・相 = ホウレンソウ」
報告 (ホウ)
結論を先に、簡潔明瞭に事実と意見の区別を
つけて報告する
連絡 (レン)
上司と関係者に迅速かつ明瞭に伝達する
相談 (ソウ)
こじれる前に上司や同僚に相談する
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タスクの優先順位をつける
開発業務が佳境に入ると、SEは複数のタスクを平
行して進めることが多くなる
↓
重要度、難易度、納期などを考慮して、
タスクに優先順位をつける
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ITスキル標準とは (1)
ITスキル標準
「各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明
確化・体系化した指標であり、産学におけるITサービ
ス・プロフェッショナルの教育・訓練等に有用な“辞
書”を提供しようとするもの」
2002年12月 経済産業省 発表
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ITスキル標準とは (2)
ITスキル標準の構成
ITサービスを11職種 / 38の専門分野として区分
実務経験・実績をもとに「達成度指標」を設定
必要なスキルを教育・訓練に活用する観点からスキル項目に要
素分解
スキル項目ごとに「スキル成熟度」と「知識項目」を
展開
43
ITスキル標準とは
(3)
44
ITスキル標準とは
(4)
表1-5
ITスキル標準の
スキルフレームワーク
45
ITスキル標準とは (5)
ITスキル標準の活用例
企業にとって人材育成・調達を行う際の目安となる
自らのスキル開発をどのように行うべきかを判断する指標と
なる
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1-6 SEの学習方法
名前不明
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業務知識とは?
業務機能に関する知識
・生産管理の知識
・販売管理の知識
業務業界に関する知識
業務知識
・業界用語の知識
・同業界の他会社に関する知識
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座学(理論)と実践
• 座学
・専門書で独学
・仲間と勉強会を開く
・会社の研修や通信講座に参加する
• 実践
業務知識を身につける
*SE業務に従事している人
・仕事そのものが実践の場
*SE業務に従事していない人
・稼動しているシステムの設計書
・システム設計の考え方
・先輩に聞いたり、仕事の進め方を観察する
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学習計画を作成する
・仕事を管理するプロセスでP-D-C-Aサイクルというものがあっ
たが、学習でもP-D-C-Aで学習することにより効率よく、効果
的に学習を進めることができる
・将来のキャリアパは自分で選ぶ必要があるため自分でキャリ
アパスを考えた学習計画を立てる必要がある
・キャリアパス・学習計画をきめるうえで自分の現在の知識・能
力・得意不得意を考慮しておくことが重要です。
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情報処理技術者試験が考える
キャリアパス
51
情報処理技術者試験
52
専門分野を作る
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