教育データ解析システムの開発

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Transcript 教育データ解析システムの開発

教育データ解析システムの試作
岩手県立大学ソフトウェア情報学部
社会情報システム学講座 4年
佐藤 篤
指導教員:藤原康宏 市川尚 鈴木克明
研究の成果
教育におけるデータ解析手法の調査を行い
様々な観点から比較すると共に、その目的
毎に分類してまとめた
Web上で教育データの解析を行うシステム
を試作した
利用者が望む解析法、利用者のもつデータ
に適した解析法を提示する解析法診断機
能を開発した
研究の目的
教育データの解析を行うことは、授業を設
計したり評価を行う上で重要である
↓
しかし現在、Web上で様々なデータ解析を
手軽に行うことができるシステムは無い
↓
一般的・代表的なデータ解析手法を調査し、
その解析法をWeb上で手軽にできるように
する
研究の動機
難しい計算を用いたデータ解析をWeb上で
簡単にできるようにすれば、高度な数学の
知識をもたない人でもデータ解析を行うこ
とができる
データ解析に関する知識が無い教師に、
データ解析について知ってもらって、自分
の授業に役立ててほしい
対象者
行いたいデータ解析手法が明確にわかっ
ている教師
自分の持っているデータでなんらかの分析
を行いたいと考えている教師
データ解析について学びたいと考えている
教師
データ解析手法の調査
様々な利用者の要望に答え、一般的にも
多く使われているデータ解析手法を選出し、
目的毎に分類
選出の観点の例
○生徒に対する分析か
○テストに対する分析か
○テストの項目に対する分析か
○多肢選択式の項目を扱うか
○どういうデータを使用するか
○適当なデータ数はどのくらいか
結果
19種類のデータ解析手法を選出・分類
その内12種類の手法をデータ解析機能に
実装
その他の7種類の手法については説明機
能と診断機能にだけ実装
システム概要
データ解析機能
解析法説明機能
解析法診断機能
評価
本システムのユーザビリティについての評価
評価の観点
表示される文章は理解できるか
文章やレイアウトなど見づらいものはないか
本システムの三つの機能で作業を円滑に行うこと
ができるか
最後にアンケートに答えてもらった
システムの操作について
システムの画面について
その他(自由記述など)
評価対象者
教育に関して少しでも興味がある者
コンピュータ機器の操作に慣れている者か
ら、不慣れな者まで合わせて4人を対象者
とした
評価の流れ
まず協力者に評価手順書を読んでもらい、
その指示に従って本システムを利用しても
らった。
評価アンケートは「当てはまる」~「当ては
まらない」までの五肢選択式をとり、その他
には自由記述欄を設け逐次書き込んでも
らった。
評価結果(自由記述)
意見として挙がったもの
TOPページのメニューが解り辛い
解析法説明の文章と図の位置関係の改善
データ入力画面で枠内のクリアボタンを作っ
て欲しい
評価結果
システムの操作についてのアンケート結果
から、3つの機能が正常に動作していること
が確認された。
画面のレイアウトや文字の見易さについて
は協力者によって個人差があり、まだ誰が
見ても見やすく、理解しやすいものにはなっ
ていないことが解った。
システムの使い辛さに関する指摘もあり、ま
だ作業を円滑に行うことが出来ていないこ
とが解った。
まとめ
データ解析手法について調査し、Web上でデー
タ解析を行う教育データ解析システムを試作
データ解析機能は、説明を分かり易くし、ただ結
果を表示するのではなくその結果から何を読み
取ることができるのかというフィードバックを
ユーザに与える必要がある
システムを改善し、問題点が改善されたかを確
認すると共に、本システムの有用性を調査した
い