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電子透かしにおける
マスキング効果の主観評価
菊池研究室
磯崎 邦隆
背景
コンテンツ
画像、音楽等
著作権を
主張したい
不正コ
ピー
不正者
ディジタルコンテンツは簡単
に不正コピーができてしまう
著作者
電子透かし
著作者情報
→{0.1.0.0.・・・}
透かし入り画像
不正コピー
透かしを抽出
著作者
著作権を主張
不正者
問題点
磯崎邦隆
・画像の劣化
拡大・縮小・圧縮等
・透かしの損失
#$ё★
解決方法
低周波成分への埋め込み
・ウェーブレット変換(画素値の平均値)
・拡大、縮小、JPEG圧縮への耐性
・劣化が目立ちやすい
目的
• 低周波成分の劣化を緩和させる方法として
伊藤らの提案したマスキング効果を用いる
• 有効性を客観的、主観的に評価する
マスキング効果
画素値の変化が
激しい画像
マスキング効果が大きい
[伊藤、坪川 2002]
画素値の変化が
滑らかな画像
マスキング効果が小さい
マスキング効果を利用した
透かしの埋め込み 周囲との差が大きい
マスキング効果→大
15 26 45 65 3 43 85
3
4 26 61 8 31 95
59 19 33 23 71 42 2
99 87 7
5 53 96 50
4 65 38 82 83 1 88
64 60 66 29 57 92 69
16 63 40 79 9 41 88
ブロック毎に画素値
画像をブロックに分割 周囲との差が小さい
の平均を求める
マスキング効果→小
評価実験
• 透かし入り画像18組
– 埋め込み方式:ランダム、マスキング
予想
• 客観評価
差は無い
– PSNR
• 主観評価
– 被験者10名
– 制限時間5秒
ランダムの方が劣化
客観評価
PSNR 20.5dB
PSNR 48.6dB
埋め込み量(bit)
91
マスキング 53.1
PSNR
ランダム 52.9
差
0.2
148
50.9
50.4
219
49.1
48.8
345
47.1
46.9
538
45.1
45.1
891
42.9
42.6
2014
39.3
39.3
0.5
0.3
0.2
0
0.3
0
主観評価
マスキング
ランダム
・埋め込み方式は明かさない
・劣化を感じる画像を選択
主観評価
6
5
人数
4
3
2
1
0
60%
70%
80%
正解率
90%
100%
結論
• 客観評価
– ほとんど差は見られなかった
• 主観評価
– ランダムに埋め込んだ画像に劣化を感じるケー
スが多かった
• マスキング効果によって低周波成分への埋
め込みによる劣化が緩和された
今後の課題
• 透かしの埋め込み量の自動決定