住宅における効率的な暖冷房・換気方式に関する研究

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Transcript 住宅における効率的な暖冷房・換気方式に関する研究

住宅を対象とした
効率的な暖冷房・換気手法に関する研究
その4 集合住宅を対象とした
暖房時の室内温熱空気環境のCFD解析
正会員
同
同
○鍛治紘子
坂口 淳
山際直子
同
同
赤林伸一
須山喜美
研究目的
前報(その3)では、
集合住宅を対象に、給排気口の位置の違いによる
居室の換気効率をミクロ解析で明らかにした。
本報(その4)では、
・換気方式の違いによる居室の室内温熱環境や
換気効率をミクロ解析で明らかにする。
・温風暖房時と床暖房時の相違を明らかにする。
解析対象の概要
• 片廊下型板状タイプの
中間階・中間住戸
• 専有面積77㎡の3LDK
• 天井高 居室:2.5m
その他:2.1m
Ad
Wc
Ac
CSc-1
CSc-2
CSc-3
CSc-4
Wd
CSd-2
CSd-1
CSd-4 CSd-3
CE-1
洋室1
CSc-5
収納
洋室2
CSc-6
CSd-6 CSd-5
トイレ
CE-2
洗面室 CE-3
K
CS:天井給気口(150×150mm)
CE:天井排気口(150×150mm)
W:壁給排気口(150×150mm)
浴室
CE-4
CSa-6
CSa-5
CSb-6
CSb-5
A:エアコン(H300×W840×D250mm)
床暖房を設置する範囲
CSa-3
*室内のドアにアンダーカット
(H100×W200mm)を設置する。
図
LD
CSa-1
Wa
解析対象の概要
Aa
和室
CSa-4
CSb-4
CSb-3
CSa-2 CSb-2
CSb-1
Ab
Wb
解析結果
温熱環境と居住域平均局所空気交換効率(εp)の関係
2.0
1.5
室内上下温度差(3℃)
洋室1
LDK
LDK
洋室1
LDK
LDK
室温(20℃)-外気温(0℃)
洋室1
1.0
1.0
換
気
効
率
が
悪
い
洋室1
洋室1
居住域平均εp
換
気
効
率
が
良
い
洋室1
LDK
完全拡散
0.5
LDK
case1-1-2
case1-1-3
case2-2-2
case2-2-3
case3-1-2
case3-1-3
0.0
0.00
0.05
0.10
0.15
0.20
0.25
0.30
0.35
上下温度差係数(室内上下温度差(℃)/室内外温度差(℃))
図1
上下温度差係数と居住域平均εpの関係
0.40
温熱環境と居住域平均局所空気交換効率(εp)の関係
2.0
洋室1
洋室1
居住域平均εp
1.5
1.0
室内上下温度差(3℃)
室内上下温度差
上下温度差係数=
室内外温度差
LDK
洋室1
LDK
洋室1
LDK
LDK
室温(20℃)-外気温(0℃)
洋室1
洋室1
LDK
LDK
室内上下温度差3℃
case1-1-2
室温20℃ー外気温0℃
case2-2-2
0.5
case3-1-2
0.0
case1-1-3
case2-2-3
case3-1-3
温熱環境が悪い
温熱環境が良い
0.15
0.00
0.05
0.10
0.15
0.20
0.25
0.30
0.35
0.40
上下温度差係数(室内上下温度差(℃)/室内外温度差(℃))
図1
上下温度差係数と居住域平均εpの関係
温熱環境と居住域平均局所空気交換効率(εp)の関係
2.0
第3種
洋室1
居住域平均εp
1.5
室内上下温度差(3℃)
洋室1
LDK
LDK
洋室1
LDK
LDK
室温(20℃)-外気温(0℃)
第1種
洋室1
1.0
0.5
洋室1
温風暖房
洋室1
LDK
床暖房
第2種
LDK
case1-1-2
case1-1-3
case2-2-2
case2-2-3
case3-1-2
case3-1-3
0.0
0.00
0.05
0.10
0.15
0.20
0.25
0.30
0.35
上下温度差係数(室内上下温度差(℃)/室内外温度差(℃))
図1
上下温度差係数と居住域平均εpの関係
0.40
温熱環境と居住域平均局所空気交換効率(εp)の関係
2.0
洋室1
洋室1
居住域平均εp
1.5
室内上下温度差(3℃)
洋室1
LDK
室温(20℃)-外気温(0℃)
洋室1
1.0
0.5
LDK
洋室1
LDK
LDK
温風暖房
洋室1
LDK
床暖房
LDK
case1-1-2
case1-1-3
case2-2-2
case2-2-3
case3-1-2
case3-1-3
0.0
0.00
0.05
0.10
0.15
0.20
0.25
0.30
0.35
上下温度差係数(室内上下温度差(℃)/室内外温度差(℃))
図1
上下温度差係数と居住域平均εpの関係
0.40
0.00~0.05
0.05~0.10
0.10~0.15
0.15~0.20
0.20~0.25
0.25~0.30
0.30~0.35
0.35~0.40
0.40~0.45
0.45~0.50
0.50~0.55
0.55~0.60
0.60~0.65
0.65~0.70
0.70~0.75
0.75~0.80
0.80~0.85
0.85~0.90
0.90~0.95
0.95~1.00
1.00~1.05
1.05~1.10
1.10~1.15
1.15~1.20
1.20~1.25
1.25~1.30
1.30~1.35
1.35~1.40
1.40~1.45
1.45~1.50
1.50~1.55
1.55~1.60
1.60~1.65
1.65~1.70
1.70~1.75
1.75~1.80
1.80~1.85
1.85~1.90
1.90~1.95
1.95~2.00
2.00以上
相対頻度(%)
局所空気交換効率(εp)の空間相対頻度分布
100
case1-1-1(第1種、空調なし)
90
case1-1-2(第1種、温風暖房)
80
case1-1-3(第1種、床暖房)
70
case2-2-1(第2種、空調なし)
case2-2-2(第2種、温風暖房)
60
50
case2-2-3(第2種、床暖房)
case3-1-1(第3種、空調なし)
case3-1-2(第3種、温風暖房)
40
case3-1-3(第3種、床暖房)
30
20
10
0
局所空気交換効率(εp)
図2
LDKのεpの空間相対頻度分布
0.00~0.05
0.05~0.10
0.10~0.15
0.15~0.20
0.20~0.25
0.25~0.30
0.30~0.35
0.35~0.40
0.40~0.45
0.45~0.50
0.50~0.55
0.55~0.60
0.60~0.65
0.65~0.70
0.70~0.75
0.75~0.80
0.80~0.85
0.85~0.90
0.90~0.95
0.95~1.00
1.00~1.05
1.05~1.10
1.10~1.15
1.15~1.20
1.20~1.25
1.25~1.30
1.30~1.35
1.35~1.40
1.40~1.45
1.45~1.50
1.50~1.55
1.55~1.60
1.60~1.65
1.65~1.70
1.70~1.75
1.75~1.80
1.80~1.85
1.85~1.90
1.90~1.95
1.95~2.00
2.00以上
相対頻度(%)
局所空気交換効率(εp)の空間相対頻度分布
100
case1-1-1(第1種、空調なし)
90
case1-1-2(第1種、温風暖房)
80
case1-1-3(第1種、床暖房)
70
case2-2-1(第2種、空調なし)
case2-2-2(第2種、温風暖房)
60
第2種
50
40
30
20
局所空気交換効率(εp)
図2
LDKのεpの空間相対頻度分布
case2-2-3(第2種、床暖房)
case3-1-1(第3種、空調なし)
case3-1-2(第3種、温風暖房)
case3-1-3(第3種、床暖房)
第1種
10
0
0.00~0.05
0.05~0.10
0.10~0.15
0.15~0.20
0.20~0.25
0.25~0.30
0.30~0.35
0.35~0.40
0.40~0.45
0.45~0.50
0.50~0.55
0.55~0.60
0.60~0.65
0.65~0.70
0.70~0.75
0.75~0.80
0.80~0.85
0.85~0.90
0.90~0.95
0.95~1.00
1.00~1.05
1.05~1.10
1.10~1.15
1.15~1.20
1.20~1.25
1.25~1.30
1.30~1.35
1.35~1.40
1.40~1.45
1.45~1.50
1.50~1.55
1.55~1.60
1.60~1.65
1.65~1.70
1.70~1.75
1.75~1.80
1.80~1.85
1.85~1.90
1.90~1.95
1.95~2.00
2.00以上
相対頻度(%)
局所空気交換効率(εp)の空間相対頻度分布
100
case1-1-1(第1種、空調なし)
90
case1-1-2(第1種、温風暖房)
80
case1-1-3(第1種、床暖房)
70
case2-2-1(第2種、空調なし)
case2-2-2(第2種、温風暖房)
60
第3種
50
case2-2-3(第2種、床暖房)
case3-1-1(第3種、空調なし)
case3-1-2(第3種、温風暖房)
40
case3-1-3(第3種、床暖房)
30
20
10
0
局所空気交換効率(εp)
図2
LDKのεpの空間相対頻度分布
0.00~0.05
0.05~0.10
0.10~0.15
0.15~0.20
0.20~0.25
0.25~0.30
0.30~0.35
0.35~0.40
0.40~0.45
0.45~0.50
0.50~0.55
0.55~0.60
0.60~0.65
0.65~0.70
0.70~0.75
0.75~0.80
0.80~0.85
0.85~0.90
0.90~0.95
0.95~1.00
1.00~1.05
1.05~1.10
1.10~1.15
1.15~1.20
1.20~1.25
1.25~1.30
1.30~1.35
1.35~1.40
1.40~1.45
1.45~1.50
1.50~1.55
1.55~1.60
1.60~1.65
1.65~1.70
1.70~1.75
1.75~1.80
1.80~1.85
1.85~1.90
1.90~1.95
1.95~2.00
2.00以上
相対頻度(%)
局所空気交換効率(εp)の空間相対頻度分布
100
90
case1-1-1(第1種、空調なし)
case1-1-2(第1種、温風暖房)
80
case1-1-3(第1種、床暖房)
70
case2-2-1(第2種、空調なし)
case2-2-2(第2種、温風暖房)
60
50
case2-2-3(第2種、床暖房)
case3-1-1(第3種、空調なし)
case3-1-2(第3種、温風暖房)
40
case3-1-3(第3種、床暖房)
30
20
空調なし
10
0
局所空気交換効率(εp)
図2
LDKのεpの空間相対頻度分布
局所空気交換効率(εp)の分布と換気回数
換気効率が
1.4
良い
1.2
1.4
<0.74回/h>
case1-1-1
(第1種、空調なし)
<全体 0.54回/h>
εp
2.0
<0.75回/h>
1.6
1.2
1.2
0.1
0.8
完全拡散
0.1
1.0
1.0
0.1
0.8
機械排気口
機械給気口
1.2
自然給排気口
<>内は換気回数
1.2
1.0
<0.63回/h>
0.4
<0.64回/h>
換気効率が
1.4
悪い
(1)case1-1-1 (第1種、空調なし)
図3
代表的なcaseのεpの分布と換気回数(床上1.1m)
0.0
局所空気交換効率(εp)の分布と換気回数
εp
1.4
1.2
case1-1-1
(第1種、空調なし)
1.4
<0.74回/h>
<全体 0.54回/h>
2.0
<0.75回/h>
1.6
1.2
1.2
0.1
0.8
0.1
1.0
0.1
0.8
機械排気口
機械給気口
1.2
自然給排気口
<>内は換気回数
1.2
1.0
<0.63回/h>
0.4
<0.64回/h>
1.4
0.0
(1)case1-1-1 (第1種、空調なし)
図3
代表的なcaseのεpの分布と換気回数(床上1.1m)
局所空気交換効率(εp)の分布と換気回数
εp
case1-1-2
(第1種、温風暖房)
2.0
1.4
1.4
1.0
<0.74回/h>
<0.73回/h>
<0.72回/h>
<全体 0.56回/h>
<0.71回/h>
1.6
1.2
1.0
case1-1-3
(第1種、床暖房)
0.1
1.0
<全体 0.57回/h>
0.2
0.1
0.1
1.2
0.1
1.2
0.1
1.2
0.8
機械排気口
機械給気口
1.2
自然給排気口
<0.67回/h>
<0.70回/h>
<0.72回/h>
<0.66回/h>
0.4
<>内は換気回数
1.2
(2)case1-1-2
(第1種、温風暖房)
図3
(3)case1-1-3
(第1種、床暖房)
代表的なcaseのεpの分布と換気回数(床上1.1m)
0.0
局所空気交換効率(εp)の分布と換気回数
εp
case1-1-2
(第1種、温風暖房)
2.0
1.4
1.4
1.0
<0.74回/h>
<0.73回/h>
<0.72回/h>
<全体 0.56回/h>
<0.71回/h>
1.6
1.2
1.0
case1-1-3
(第1種、床暖房)
0.1
1.0
1.2
0.2
0.1
空調方式(温風暖房、床暖房)
による差は見られない。
0.1
<全体 0.57回/h>
1.2
0.1
1.2
0.1
0.8
機械排気口
機械給気口
1.2
自然給排気口
<0.67回/h>
<0.70回/h>
<0.72回/h>
<0.66回/h>
0.4
<>内は換気回数
1.2
(2)case1-1-2
(第1種、温風暖房)
図3
(3)case1-1-3
(第1種、床暖房)
代表的なcaseのεpの分布と換気回数(床上1.1m)
0.0
局所空気交換効率(εp)の分布と換気回数
εp
case2-2-2
(第2種、温風暖房)
<0.67回/h>
<全体 0.53回/h>
2.0
<0.68回/h>
0.9
1.0
1.6
0.5
0.2
1.2
0.1
1.2
1.2
0.1
0.8
機械排気口
機械給気口
自然給排気口
<>内は換気回数
1.2
<0.66回/h>
1.3
0.4
<0.67回/h>
0.0
(4)case2-2-2 (第2種、温風暖房)
図3
代表的なcaseのεpの分布と換気回数(床上1.1m)
局所空気交換効率(εp)の分布と換気回数
εp
case3-1-2
(第3種、温風暖房)
<全体 0.59回/h>
<1.28回/h>
<1.41回/h>
1.5
1.3
2.0
1.6
0.9
1.1
1.2
1.3
0.6
1.1
0.8
機械排気口
機械給気口
自然給排気口
<>内は換気回数
0.6
0.7
0.5
<0.39回/h>
<0.26回/h>
0.4
0.0
(5)case3-1-2 (第3種、温風暖房)
図3
代表的なcaseのεpの分布と換気回数(床上1.1m)
局所空気交換効率(εp)の分布と換気回数
εp
case3-3-2
(第3種、温風暖房)
2.0
0.8
<0.86回/h>
<全体 0.58回/h>
<1.03回/h>
1.1
1.2
1.6
1.2
LDKアンダーカット2倍
(H200×W200㎜)
1.0
機械排気口
機械給気口
自然給排気口
<>内は換気回数
0.8
和室ドア開放
0.9
<0.43回/h>
0.9
0.4
<0.95回/h>
0.0
(6)case3-3-2 (第3種、温風暖房)
図3
代表的なcaseのεpの分布と換気回数(床上1.1m)
局所空気交換効率(εp)の分布と換気回数
εp
2.0
1.4
1.0
<0.74回/h>
<0.73回/h>
<0.67回/h>
0.9
<0.68回/h>
0.8
<0.86回/h>
1.2
1.0
<1.03回/h>
1.1
0.5
第1種機械換気が
最も良好な空気環境
0.1
0.2
0.1
1.0
0.1
1.6
1.2
1.2
0.1
1.2
1.2
<0.67回/h>
<0.70回/h>
<0.66回/h>
0.1
1.3
<0.67回/h>
1.0
0.9
<0.43回/h>
0.8
0.9
<0.95回/h>
0.4
1.2
(2)case1-1-2
(第1種、温風暖房)
第1種
図3
(4)case2-2-2
第2種
(第2種、温風暖房)
(6)case3-3-2
(第3種、温風暖房)
第3種
代表的なcaseのεpの分布と換気回数(床上1.1m)
0.0
まとめ
①床暖房は、温風暖房と比較して室内上下温度差が小さく、温
熱環境は良好である。
②空調なしの場合は、暖房時に比較してεpの分布が広範囲に渡
り、相対頻度の最大値が小さくなる。
③暖房時は空気が室内で完全拡散する為、換気効率が向上し、
εpは空調方式(温風暖房及び床暖房)による差が見られない。
④換気方式によって換気効率に差が見られる。第1種機械換気
では、全ての居室でεpが1.0を超えるが、第2種機械換気で
は洋室1、洋室2で、第3種機械換気ではLDK、和室で1.0以
下となり、第1種機械換気に比較して換気効率が悪くなる。
⑤換気量は、換気方式に関わらず設定換気風量(0.5回/h)を超え、
第3種、第1種、第2種機械換気の順に少なくなる。
解析対象の概要
• 片廊下型板状タイプの
中間階・中間住戸
• 専有面積77㎡の3LDK
• 天井高 居室:2.5m
その他:2.1m
Ad
Wc
Ac
CSc-1
CSc-2
CSc-3
CSc-4
Wd
CSd-2
CSd-1
CSd-4 CSd-3
CE-1
洋室1
CSc-5
収納
洋室2
CSc-6
CSd-6 CSd-5
トイレ
CE-2
洗面室 CE-3
K
CS:天井給気口(150×150mm)
CE:天井排気口(150×150mm)
W:壁給排気口(150×150mm)
浴室
CE-4
CSa-6
CSa-5
CSb-6
CSb-5
A:エアコン(H300×W840×D250mm)
床暖房を設置する範囲
CSa-3
*室内のドアにアンダーカット
(H100×W200mm)を設置する。
図1
LD
CSa-1
Wa
解析対象の概要
Aa
和室
CSa-4
CSb-4
CSb-3
CSa-2 CSb-2
CSb-1
Ab
Wb
解析方法
汎用流体解析ソフト(STREAM)を用いて、換気方式、
給排気口の位置、空調方式(温風暖房及び床暖房)
を変化させた場合の室内温度分布と空気齢*1を用
いた局所空気交換効率(εp)の解析を行う。
*1:空気齢は、外気が室内に供給されてからある点に到達する
までの平均時間であり、短いほど新鮮な外気が供給される
程度を示す。
評価方法
換気効率は、空気齢を用いた室内の換気の良否を示す
指標である局所空気交換効率(εp)を用いて評価する。
局所空気交換効率(εp)は
完全拡散の場合に1.0となり、
値が大きいほど換気効率が
良いことを示す。
τn
εp=
τp
(1)
τp:局所空気齢(s)
V:室容積(m3)
τn= V
Q
τn:名目換気時間(s)
Q:換気量(m3/s)
(2)
解析case
表1
解析case
換気方式
case1-1-1
case1-1-2
case1-1-3
case1-2-1
case1-2-2
case1-2-3
case1-3-1
case1-4-1
解析case
給気口位置
排気口位置
CSa-1 CSb-1
CSc-1 CSd-1
CE-1
CSa-6 CSb-6
CSc-6 CSd-6
第1種
機械換気
case1-5-1
case1-6-1
case1-7-1
case2-1-1
case2-1-2
case2-1-3
第2種
case2-2-1
機械換気
case2-2-2
case2-2-3
case3-1-1
case3-1-2
case3-1-3
第3種
case3-2-1
機械換気
case3-2-2
case3-2-3
case3-3-1
第3種機械換気
case3-3-2 LDKアンダーカット
case3-3-3
面積2倍
CSa-1
CSc-1
CSa-2
CSc-2
CSa-4
CSc-4
CSa-5
CSc-5
CSa-3
CSc-3
CSa-1
CSb-1
CSd-1
CSb-2
CSd-2
CSb-4
CSd-4
CSb-5
CSd-5
CSb-3
CSd-3
CSb-1
CSc-1 CSd-1
CSa-6 CSb-6
CSc-6 CSd-6
Wa Wb Wc Wd
Wa Wb Wc Wd
Wa Wb Wc Wd
CE-1
暖房方式
(吹出/発熱温度)
なし
温風暖房(32℃)
床暖房(28℃)
なし
温風暖房(32℃)
床暖房(28℃)
CE-2 CE-3
CE-4
なし
CE-1
なし
CE-1
なし
CE-1
なし
CE-1
Ad
Wc
Ac
CSc-1
CSc-2
CSc-3
CSc-4
Wd
CSd-2
CSd-1
CSd-4 CSd-3
CE-1
洋室1
CSc-5
洋室2
CSc-6
CSd-6 CSd-5
トイレ
収納
CE-2
洗面室 CE-3
K
浴室
なし
なし
Wa Wb Wc Wd 温風暖房(28℃)
床暖房(28℃)
なし
Wa Wb Wc Wd 温風暖房(28℃)
床暖房(28℃)
CE-2 CE-3
なし
温風暖房(28℃)
CE-4
床暖房(28℃)
なし
CE-1
温風暖房(28℃)
床暖房(28℃)
CE-2 CE-3
なし
温風暖房(28℃)
CE-4
床暖房(28℃)
CSa-6
CSa-5
CSb-6
CSa-3
CE-4
LD
Wa
図1
和室
CSa-4
CSa-1
Aa
CSb-5
CSb-4
CSb-3
CSa-2 CSb-2
CSb-1
Ab
Wb
解析対象の概要
解析条件
表2
解析条件
ソフトウェアークレイドルSTREAM Ver.7
標準k-εモデル
・壁面境界条件は、風速は一般化対数則、温度は温度対数則。
・南北壁は外部(外気温0℃)、東西壁、床、天井は隣室(室温20℃)と接する。
境界条件
・北壁面、南壁面には、熱伝達係数23W/(㎡・K)を与える。
東壁面、西壁面、床面、天井面には、熱伝達係数9W/(㎡・K)を与える。
・温風暖房 エアコン室内ユニットに流速境界を与える。
暖房条件
・床暖房 床面(合板)に面発熱を与える。
・吹出温度、発熱温度は、LDKのSET*を22℃となるように設定(表1参照)。
・機械換気設定風量 80m3/h(換気回数0.5回/h)
・機械給気口 流速境界 流入温度 0℃
・機械排気口 流速境界
流入流出条件
・自然給排気口 自然流入流出境界 流入温度0℃
・住宅の気密性能は、1.0cm2/m2、熱損失係数は2.2W/(m2・K)とする。漏気は、
外壁面に4cm2(αA:3.86cm2)の隙間を20ヶ所設置し、自然流入流失境界を与える。
計算コード
乱流モデル
空気齢の概念
排気口
評価点P
給気口
空気齢
図 空気齢の概念図
空調・換気による供給空気が室内のある
点に至るまでに要した時間を示す変数を
空気齢という。
給気口から室内評価点までの平均到達時
間が短いほど、空気が汚染される可能性
は低く、新鮮な空気が到達しやすいと判
断できる。
本研究では、室内の換気の良否を示す指標である局所空気交換効率を用
いて評価する。
名目換気時間
局所空気交換効率(εp)=
局所平均空気齢
機械換気システムの概要
第1種機械換気システムは給気ファン、排気ファ
ンの両方を設置し、換気を行う。
室内の圧力を自由にコントロールすることが出来、
部屋単体で換気システムを完結したい場合に用い
られる。
第2種機械換気システムは給気ファンを設置し、
排気は自然排気により行なう。
室内の圧力が正圧に保たれるため、室内の空気を
清浄に保ちたい部屋に用いられる。
第3種機械換気システムは排気ファンを設置し、
給気は自然給気により行なう。
室内の圧力が負圧に保たれるため、汚染質が発生
しやすい部屋で用いられることが多い。
局所空気交換効率(εp)の分布と換気回数
εp
2.0
1.4
1.0
0.74回/h
0.73回/h
0.67回/h
0.68回/h
0.9
1.0
0.56回/h
0.2
0.1
0.5
0.53回/h
0.1
1.2
1.2
0.67回/h
0.70回/h
0.66回/h
0.67回/h
1.2
0.58回/h
0.1
1.3
1.6
1.1
全体
1.2
0.1
1.03回/h
1.2
全体
全体
0.1
1.0
0.86回/h
0.8
1.0
0.9
0.43回/h
0.8
0.9
0.95回/h
0.4
1.2
(2)case1-1-2
(第1種、温風暖房)
第1種
図3
(4)case2-2-2
第2種
(第2種、温風暖房)
(6)case3-3-2
(第3種、温風暖房)
第3種
代表的なcaseのεpの分布と換気回数(床上1.1m)
0.0
温度分布
LD
第1種
温風暖房
17
収納
K
23 洋室1
温度
(℃)
30
8
20
19
18
17
10
17
17
(1)case1-1-2
LD
K
第1種
16
25
洋室1
収納
19
20
17
18
床暖房
10
17
17
22
21
15
21
15
(2)case1-1-3
19
LD
第3種
K
洋室1
収納
18
19
10
21
20
21
温風暖房
19
14
5
19
(3)case3-1-2
10
LD
第3種
K
18
20
収納
洋室1
0
6
18
床暖房
14
23
21
(4)case3-1-3
図4
21
鉛直断面X
代表的なcaseの温度分布(鉛直断面X)
温度分布
LD
K
8
温度
(℃)
30
10
25
23 洋室1
20
第1種
温風暖房
17
収納
19
18
17
10
17
17
16
(1)case1-1-2
20
温風暖房時は、上下温度差が
床暖房
大きくなる。
第1種
19
17
18
17
17
22
21
15
(2)case1-1-3
15
21
19
LD
10
21
18
19
20
21
第3種
温風暖房
洋室1
収納
K
5
19
14
19
(3)case3-1-2
第3種
床暖房
6
18
14
図4
18
20
10
0
23
(4)case3-1-3
21
21
鉛直断面X
代表的なcaseの温度分布(鉛直断面X)
温度分布
温度
(℃)
30
17
第1種
23
8
20
温風暖房
19
18 17
17
10
(1)case1-1-2
17
16
10
25
LD
K
洋室1
収納
19
17
18
第1種
17
床暖房
20
17
22
21
15
21
15
(2)case1-1-3
19
床暖房時は、上下温度差が
温風暖房
小さくなる。
第3種
19
14
21
18
10
20
21
19
(3)case3-1-2
19
5
LD
第3種
床暖房
18
20
10
K
収納
6
洋室1
0
18
14
23
21
(4)case3-1-3
図4
21
鉛直断面X
代表的なcaseの温度分布(鉛直断面X)
温度分布
LD
第1種
温風暖房
17
収納
K
23 洋室1
温度
(℃)
30
8
20
19
18
17
10
17
17
(1)case1-1-2
LD
K
第1種
16
25
洋室1
収納
19
20
17
18
床暖房
10
17
17
22
21
15
21
15
(2)case1-1-3
19
LD
第3種
K
洋室1
収納
18
19
10
21
20
21
温風暖房
19
14
5
19
(3)case3-1-2
10
LD
第3種
K
18
20
収納
洋室1
0
6
18
床暖房
14
23
21
(4)case3-1-3
図4
21
鉛直断面X
代表的なcaseの温度分布(鉛直断面X)