Transcript OMソーラーの仕組み - 自然エネルギーを広めるネットワークちば
Slide 1
太陽熱利用システム
導入事例報告
2013年11月23日(土)
太陽光発電所ネットワーク千葉地域交流会(PV-Net千葉)
世話人代表
宮下 朝光
(エコメッセちば実行委員会 運営委員)
Slide 2
◆概要
システム名:「OMソーラー」(1998年3月竣工)
熱と空気をコントロール
床暖房、給湯(お湯採り)、換気の機能を持つ
【特徴】
1.注文住宅が条件(後付ではできない)
・設計段階から組み込まれる
・高断熱、高気密仕様(基礎部分は密閉)
・屋根裏にシステム設置(構造強化)
2.工務店は地域で1社(指定される)
・地元の優良工務店(不景気でもつぶれない?)
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OMソーラーの仕組み
Slide 4
OMソーラーの仕組み
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熱い空気を作る
太陽光発電パネル
・屋根材一体型
・セルはアモルファ
スシリコン(高温
の方が発電する)
4
3
2
太陽があたって屋根面が熱くなると、新鮮な外気が軒先から屋根の
通気層に入ってきます。この空気は太陽の熱で温められながら、どん
どん上に昇っていき、ガラス付き集熱面でさらに温度を上げ、棟ダク
トに集められます。
地域や季節の条件によって違いますが、冬の快晴の日であれば、集
熱温度は約60℃にもなります。
1
集熱空気層
外気取り入れ口
Slide 6
熱い空気を貯める
5
屋根裏の内側にも断熱
材を使用
5 棟ダクト
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6 OMハンドリングボックス
■床暖房
棟ダクトに集めた
熱い空気はOMハン
ドリングボックスを
通って床下に送られ
ます。
■床暖房&お湯採り
床暖房で余った熱
によりお湯採りを行
います。
■お湯採りのみ
お湯だけを作り、
後は排気されます。
ここで空気の行き
先を交通整理し、熱
と空気をコントロー
ルしています。
Slide 8
6 ハンドリングボックス 続き
室内空気をハンドリングボックスへ戻すダクト
排気ダクト
ハンドリングボックス
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熱い空気を床下に蓄熱
7
立ち下がりダクトを通して送られ
てきた熱い空気は、床下の空気層
をゆっくりと流れ、蓄熱コンクリー
トを温めながら、適温の微風となっ
て室内に流れ出します。
太陽が沈んだ後、外気温の低下
とともに、床下のコンクリートから
ゆっくり放熱が始まります。
日中に太陽の熱を貯めておいて、
その熱の貯金を翌朝まで使おうと
いう訳です。
9
8
基礎の中のコンクリート
Slide 10
10 床吹き出し口
●1階玄関、浴室を除いた1、2階すべてがOM空間
●リビングの一部が吹き抜け(暖気が2階へも回る)
●真冬の朝、室温は約13℃(ちなみに玄関は約6℃)
1階トイレ
和室南側
和室東側
リビング南側
リビング西側
洗面室
台所西側
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お湯採りの仕組み
OM用給湯器
(強制床暖房用)
OM貯湯槽
お湯採りの性能には地
域差がありますが、春か
ら秋にかけて30~50
℃のお湯が約300ℓで
きます。
また、災害時に備え、
300ℓの水(お湯)を
確保している効果もあり
ます。
給湯器(通常)
Slide 12
採涼の仕組み(夏の夜)
放射冷却によって屋
根が冷やされます。
室内温度よりも外気
の温度の方が低い場合、
この空気を室内に採り
込み、夜間採涼します。
自然の心地よさを生
かした採涼法です。
Slide 13
運転モード
モード切替
春・秋
夏
冬
冬・強制暖房
OM操作盤
排気
この中に立ち下が
りダクトが入ってい
ます。
Slide 14
その他
太陽光発電パネル
(北面設置分)
屋根裏への入り口
折り畳み式階段
階段天井部分にある
室内空気循環口
北側から見たところ
Slide 15
◆ガス使用量
㎥
・6月~9月は少なく、特に7、8月はお風呂では使わない
・夏場はガス使用量削減効果がある
Slide 16
まとめ&感想
1.1階、2階とも天井は低い(高さ2.2m)
・容積が小さい方が早く室内が温まるから
・設計段階で理解していたが、最初は低さに
ショックを受けた(賃貸アパートの天井が
2.5mと高いのに慣れていたため)
→ そのうちに慣れた
リビングの一部が吹き抜け
2.真冬の朝、室内の気温は最低でも13℃
・玄関は同6~7℃
3.システムで室温は16℃になる(晴れの場合)
・掃除(窓全開)後8℃に下がり、午後3時
ごろに16℃まで上げることができる
Slide 17
まとめ&感想
4.床暖房といっても暖かさを強く感じない
・ほんわかしている、冷たくない、という
感じ
5.屋根の塗り替え面積は少なくて済む
・ガラス付き集熱面、太陽光発電パネル(南
面、北面)の部分が不要
6.真夏に何日も家を留守にしても、家の中がムっ
とすることはない(外気温とほぼ同じになる)
・採涼(換気)モードの効果
7.床下にシロアリ対策は施さない
・換気で健康面に影響が出るため
・ベイト工法(毒餌で巣ごと全滅)
Slide 18
まとめ&感想
8.床暖房のため、食品の床下収納庫は不向き
・作ら(れ)なかった
9.床下を見ることが難しい
・吹き出し口から少し見える
・工事で穴を開けるしかない
・床上浸水で水が溜まったら抜くのが大変
10.OMソーラーの工事費は当時200万円強
・ペアガラス標準
11.最新のOMソーラー事情は?
・基本は変わらないと思われるが、改良され
ているかも
・最新情報はインターネットで
Slide 19
まとめ&感想
12.ハウスメーカーの家と比べると見栄えは?
・はっきり言って見劣りするが、でも気にしな
い
13.給湯器とシステムの連携が必要
・連携できる機種の給湯器を導入
・給湯器の更新時は注意
14.貯湯タンクは冬季期間は水抜きが必要
・千葉は氷点下にあまりならないので、抜いて
いない(1年中使用)
15.風邪で寝込んだことがない(家族全員)
・たまたま偶然?
・足元が冷たくないのがよいからかも
Slide 20
ご清聴
ありがとう
ございました
PV-Green電力証書
エコメッセ2014 in ちば は
9月23日(火・祝)開催
太陽熱利用システム
導入事例報告
2013年11月23日(土)
太陽光発電所ネットワーク千葉地域交流会(PV-Net千葉)
世話人代表
宮下 朝光
(エコメッセちば実行委員会 運営委員)
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◆概要
システム名:「OMソーラー」(1998年3月竣工)
熱と空気をコントロール
床暖房、給湯(お湯採り)、換気の機能を持つ
【特徴】
1.注文住宅が条件(後付ではできない)
・設計段階から組み込まれる
・高断熱、高気密仕様(基礎部分は密閉)
・屋根裏にシステム設置(構造強化)
2.工務店は地域で1社(指定される)
・地元の優良工務店(不景気でもつぶれない?)
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OMソーラーの仕組み
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OMソーラーの仕組み
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熱い空気を作る
太陽光発電パネル
・屋根材一体型
・セルはアモルファ
スシリコン(高温
の方が発電する)
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太陽があたって屋根面が熱くなると、新鮮な外気が軒先から屋根の
通気層に入ってきます。この空気は太陽の熱で温められながら、どん
どん上に昇っていき、ガラス付き集熱面でさらに温度を上げ、棟ダク
トに集められます。
地域や季節の条件によって違いますが、冬の快晴の日であれば、集
熱温度は約60℃にもなります。
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集熱空気層
外気取り入れ口
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熱い空気を貯める
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屋根裏の内側にも断熱
材を使用
5 棟ダクト
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6 OMハンドリングボックス
■床暖房
棟ダクトに集めた
熱い空気はOMハン
ドリングボックスを
通って床下に送られ
ます。
■床暖房&お湯採り
床暖房で余った熱
によりお湯採りを行
います。
■お湯採りのみ
お湯だけを作り、
後は排気されます。
ここで空気の行き
先を交通整理し、熱
と空気をコントロー
ルしています。
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6 ハンドリングボックス 続き
室内空気をハンドリングボックスへ戻すダクト
排気ダクト
ハンドリングボックス
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熱い空気を床下に蓄熱
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立ち下がりダクトを通して送られ
てきた熱い空気は、床下の空気層
をゆっくりと流れ、蓄熱コンクリー
トを温めながら、適温の微風となっ
て室内に流れ出します。
太陽が沈んだ後、外気温の低下
とともに、床下のコンクリートから
ゆっくり放熱が始まります。
日中に太陽の熱を貯めておいて、
その熱の貯金を翌朝まで使おうと
いう訳です。
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基礎の中のコンクリート
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10 床吹き出し口
●1階玄関、浴室を除いた1、2階すべてがOM空間
●リビングの一部が吹き抜け(暖気が2階へも回る)
●真冬の朝、室温は約13℃(ちなみに玄関は約6℃)
1階トイレ
和室南側
和室東側
リビング南側
リビング西側
洗面室
台所西側
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お湯採りの仕組み
OM用給湯器
(強制床暖房用)
OM貯湯槽
お湯採りの性能には地
域差がありますが、春か
ら秋にかけて30~50
℃のお湯が約300ℓで
きます。
また、災害時に備え、
300ℓの水(お湯)を
確保している効果もあり
ます。
給湯器(通常)
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採涼の仕組み(夏の夜)
放射冷却によって屋
根が冷やされます。
室内温度よりも外気
の温度の方が低い場合、
この空気を室内に採り
込み、夜間採涼します。
自然の心地よさを生
かした採涼法です。
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運転モード
モード切替
春・秋
夏
冬
冬・強制暖房
OM操作盤
排気
この中に立ち下が
りダクトが入ってい
ます。
Slide 14
その他
太陽光発電パネル
(北面設置分)
屋根裏への入り口
折り畳み式階段
階段天井部分にある
室内空気循環口
北側から見たところ
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◆ガス使用量
㎥
・6月~9月は少なく、特に7、8月はお風呂では使わない
・夏場はガス使用量削減効果がある
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まとめ&感想
1.1階、2階とも天井は低い(高さ2.2m)
・容積が小さい方が早く室内が温まるから
・設計段階で理解していたが、最初は低さに
ショックを受けた(賃貸アパートの天井が
2.5mと高いのに慣れていたため)
→ そのうちに慣れた
リビングの一部が吹き抜け
2.真冬の朝、室内の気温は最低でも13℃
・玄関は同6~7℃
3.システムで室温は16℃になる(晴れの場合)
・掃除(窓全開)後8℃に下がり、午後3時
ごろに16℃まで上げることができる
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まとめ&感想
4.床暖房といっても暖かさを強く感じない
・ほんわかしている、冷たくない、という
感じ
5.屋根の塗り替え面積は少なくて済む
・ガラス付き集熱面、太陽光発電パネル(南
面、北面)の部分が不要
6.真夏に何日も家を留守にしても、家の中がムっ
とすることはない(外気温とほぼ同じになる)
・採涼(換気)モードの効果
7.床下にシロアリ対策は施さない
・換気で健康面に影響が出るため
・ベイト工法(毒餌で巣ごと全滅)
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まとめ&感想
8.床暖房のため、食品の床下収納庫は不向き
・作ら(れ)なかった
9.床下を見ることが難しい
・吹き出し口から少し見える
・工事で穴を開けるしかない
・床上浸水で水が溜まったら抜くのが大変
10.OMソーラーの工事費は当時200万円強
・ペアガラス標準
11.最新のOMソーラー事情は?
・基本は変わらないと思われるが、改良され
ているかも
・最新情報はインターネットで
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まとめ&感想
12.ハウスメーカーの家と比べると見栄えは?
・はっきり言って見劣りするが、でも気にしな
い
13.給湯器とシステムの連携が必要
・連携できる機種の給湯器を導入
・給湯器の更新時は注意
14.貯湯タンクは冬季期間は水抜きが必要
・千葉は氷点下にあまりならないので、抜いて
いない(1年中使用)
15.風邪で寝込んだことがない(家族全員)
・たまたま偶然?
・足元が冷たくないのがよいからかも
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ご清聴
ありがとう
ございました
PV-Green電力証書
エコメッセ2014 in ちば は
9月23日(火・祝)開催