コンパニオンアニマル

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Transcript コンパニオンアニマル

コンパニオンアニマルと
メディア・コミュニケーション
社会学部
メディアコミュニケーション学科4年
1540050010 川上 珠穂
問題意識
近頃、街中で犬を連れて歩いている人をよく見
かける
最近のテレビCMでは犬や猫が擬人化されたCM
が目立ってる
愛護される動物もいれば駆除される動物もいる
人々の動物に対するコミュニケーションの取り
方の変化
人にとって動物とはどのような存在なのか
本論の構成
1.コンパニオンアニマルについて定義を明
らかにする
2.動物と人の関わり方について歴史的観点
と法律的観点から論じる
3.「鳥害」「獣害」について事例をもとに
研究
4.テレビ分析を通して人が動物をどのよう
にとらえているのか論じる
コンパニオンアニマルとは?
ペット
コンパニオンアニマル
「愛玩動物」
「伴侶動物」
飼い主の一方的な従 人生を一緒に歩む
順、支配関係
生活を共にする
「家族の一員として共存す
る動物」
動物と人とのかかわり1(犬を中心に)
縄文時代~明治時代
縄文時代
弥生時代
江戸時代
明治時代
「道具」として大切なもの
「狩猟」から「稲作」へ
犬は虐待対象
将軍家、大名家で犬は「権威」の象
5代将軍徳川綱吉「生類憐みの令」
→犬を食べる習慣が広まったため
虐待の対象
動物と人とのかかわり2(犬を中心に)
戦後~現在
戦後
(1960年代)
高度成長期以降、犬を飼う人が増加
「番犬」「子どもの遊び相手」
1991~2001
「ペットを家族の一員として飼いたい」とい
に対し、「そう思う」という回答が10年間で
83%に増加
(石田「動物観にかかる総合的なアンケート
査」より)
現在
「バウリンガル」の登場
自分の子どもに当てはめて育てる
ペットが家族、大切なパートナーとして認識
る
法律から見る動物とのかかわり
2000年12月
「動物愛護管理法」の改正
理由:人々が動物を虐待
命の大切さを認識していない
法の改正自体が人々と動物のつながりが
強くなったという証拠
メディアと動物
―テレビの内容分析-
分析方法
動物がメディアの中でどれくらい扱われ
ているのか検証する(頻度、使われ方、種
類、色)
検証するテレビ局
フジテレビ、日本テレビ、テレビ朝日
時間帯
7:00から23:00までの16時間
分析結果―フジテレビ―
1
1 1 1
2
3
20
4
5
5
犬
馬
アヒル
ゴリラ
猿
リス
猫
牛
あらいぐま
トラ
調査日時
2008年11月11日
動物出演回数:45回
擬人化された動物:25件
分析結果―日本テレビ―
1
調査日時
2008年11月18日
1
1 1
3
3
5
26
犬
馬
アヒル
牛
猫
ゴリラ
ライオン
ラッコ
動物出演回数:41回
擬人化された動物:20件
分析結果―テレビ朝日―
2
調査日時
2008年12月3日
1 1
7
犬
馬
アヒル
ヒョウ
猫
28
動物出演回数:39回
擬人化された動物:2件
分析結果―まとめ1―
平均して1日に動物が使われているテレビ番組
(CM)数は40本
→1時間に約2.5回動物が登場する
動物が使われている時間帯は朝に比べ昼、夜が
多い
18
16
14
12
フジテレビ
日本テレビ
テレビ朝日
10
8
6
4
2
0
7:00~11:00
11:00~16:00
16:00~19:00
19:00~23:00
分析結果-まとめ2-
使われている動物は圧倒的に犬が多い
擬人化される犬の色は「白」種類は「中、
小型」
「ペット」として扱われる犬の色は
「黒」種類は「大型」
CMに使われている動物は・・・
人間にとって「かけがえのない存在」と
して映しだされている
まとめ
一昔前
子どもの遊び相手
愛玩動物
現在
赤ん坊、精神的安らぎ
伴侶動物
人間が動物を扱うにあたり飼育方法や動物に対する姿勢の
変化
↓
ペットからコンパニオンアニマルへ変化が進行している
人間が動物をどれだけコンパニオンアニマルとしてみなせる
かが、
これからのコミュニケーションの取り方に
大きな影響をもたらす