児童生徒の主体的な活動や保護者・地域との連携による情報モラルの指導

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Transcript 児童生徒の主体的な活動や保護者・地域との連携による情報モラルの指導

子どもとケータイ問題に関する
プレゼンテーションデータ
※ 各学校での研修会等で御活用下さい。
平成
年 月 日( )
最近のケータイがらみの事件例
① ネットで大麻の種子を購入,栽培し検挙
(鹿児島県の高校生)
② ネットに児童の画像を投稿し,書類送検
(鹿児島県の高校生)
③ ブログに誹謗中傷が書き込まれ,自殺
(H20福岡県など)
④ ネット殺人等の予告を掲示板に書き込み逮捕
※秋葉原事件の影響 (小学校4年生も)
⑤ 出会い系サイトで成人を誘い,児童が検挙
159件中74件(前年度比+53件)(H20上半期)
ケータイを持たせた場合のデメリット
-ケータイ=出会い系,危険?-
• 有害情報に触れたり,犯罪に巻き込まれ
たりする
–出会い系サイト
–チェーンメール
–ネットいじめ
–学校裏サイト
–フィッシング詐欺
–個人情報流出
ケータイ問題を考える3つの視点
① 持たせるか?持たせないか?
② 学校でのルールは?
③ 情報モラル教育充実の手立ては?
2 ケータイ問題の現状と課題
(1)児童生徒のケータイの利用実態
鹿児島のどのくらいの子どもが
ケータイを持っているか?
(%)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
88.3
86.6
91
88.8
78.6
小学校
中学校
高等学校
58
36.2
10.8
1.7
H15
16
4.2
H18
H15~H20:鹿児島県教育委員会調べ
全国:情報化社会と青少年に関する意識調査(H19)内閣府
17.5
4.8
H19
16.5
6.8
H20
H20利用
全国所持率
小:27.3
中:53.4
高:95.2
学校裏(非公式)サイトはどのくらいある?
-全国で38,260件,鹿県は334件-
鹿児島県
全国
180
87.6%
166
159
160
特定学校
一般学校
スレッド型
グループ
5.1%
140
120
120
93
100
学校裏サイト
問題あり
80
60
40
2.2%
20
5.0%
0
50%のサイトで誹謗中傷など
※ 抽出2000件中
9
3
0
小学校
中学校
高校
0
特別支援
65%のサイトで誹謗中傷など
※ サイトに1語でもあった場合カウントする
青少年が利用する学校非公式サイト(匿名掲示板)等に
関する調査 H20.4.15 文部科学省
学校非公式サイトに関する調査 H20.6 鹿児島県教委
「ネットいじめ」全国5,899件(+1,016件) 鹿県70件
-平成19年度鹿児島県ネットいじめ前年度比1.5倍-
パソコンや携帯電話等で,誹謗中傷や嫌なことをされる
536
466
小学校
3633
中学校
2691
H19
H18
1705
1699
高校
25
27
特別支援
0
1000
2000
3000
4000
件数
平成18・19年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査(文部科学省)
出会い系サイト関連検挙数が大幅増
-子どもが大人を誘う事件が増加-
-携帯電話から98.3%・被害者のうち18歳未満84.8%-
児童売春・児童ポルノ規制法
青少年保護育成条例
出会い系サイト規制法
児童福祉法違反
その他(重要犯罪・粗暴犯など)
計
※ H20は上半期
H17 H18 H19 H20
707 879 760 319
460
18
71
325
534
47
103
352
440
122
77
354
156
159
34
109
1581 1915 1753
777
警察庁サイバー犯罪対策(平成20年8月)
2 ケータイ問題の現状と課題
(2)児童生徒のケータイに関わるトラブルの傾向
男女別トラブル傾向
男子生徒
中高生のお子さんを持つ保護者のためのインターネットセーフティガイド
(子どもたちのインターネット利用について考える研究会)
□腕試しやイタズラ心によるネット犯罪
□ネット上での誇示誇張発言によるトラブル
□サイト上での詐欺被害
女子生徒
□生命・身体にかかわる被害
□コンサートチケットやファッショングッズ
に関する売買トラブル
□ネット上でのコミュニケーショントラブル
3 子どもをリスクから守るために
学校・保護者・地域ができること
3 子どもをリスクから守るために
(1)学校ができること
学校が取り組みたいこと
ー生徒指導の視点・情報教育の視点ー
① ケータイ利用実態の把握
② 学校でのケータイに関するルールの策定
③ 家庭に対するフィルタリングや家庭内ルール作
成などの啓発
④ 新学習指導要領を踏まえた「情報モラル」の指
導の充実
家庭に対するフィルタリングや家庭内ルール作成などの啓発
ー学校における啓発の状況ー
※(
)は平成19年8月 ,一部質問項目変更あり。 複数回答可
小学校
中学校
専門機関・警察・企業等の講 6.0(-) 20.6(-)
話
PTA総会で啓発
43.0(30.2) 67.6(43.6)
学年,学級PTAで啓発
78.9(58.4) 93.1(72.6)
地区PTAで啓発
12.7( 7.3) 42.7(33.8)
啓発プリント配布
71.7(54.2) 78.6(59.8)
学校便り
33.0(15.5) 57.6(27.1)
その他
7.2( 6.6) 7.3(10.2)
高等学校 特別支援学校
13.6(-) 9.8(-)
100.0(91.6)
71.6(34.9)
54.3(44.6)
75.3(44.6)
42.0(19.3)
4.9( 8.4)
14.6(20.0)
36.6(46.7)
7.3( 0.0)
58.5(33.3)
4.9( 0.0)
7.3(13.3)
(その他)・合格者集合時や,入寮説明会の場で啓発した。 ・家庭教育学級で啓発した。 ・学校保健委員会で啓発した。
・地域PTAで宣言を採択した。 ・小学校区心の教育推進委員会で講話を実施 ・家庭訪問時に啓発した。等
③ 家庭に対するフィルタリングや家庭内ルール作成などの啓発
ー家庭(保管)用ネットいじめ対策リーフレットの活用ー
③ 家庭に対するフィルタリングや家庭内ルール作成などの啓発
ー専門機関等の講習会等の実施
① サイバーセキュリティカレッジ(県警)
② e-ネットキャラバン(総務省・文部科学省)
③ 携帯安全教室(携帯電話会社)
④ 新学習指導要領を踏まえた「情報モラル」の指導の充実
情報モラルと新学習指導要領①
-総則・道徳等は平成21年度実施-
第1章 総則
※
小学校
第4 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項
(9)各教科等の指導に当たっては,児童がコンピュータや情報通信ネッ
トワークなどの情報手段に慣れ親しみ,コンピュータで文字を入力する
などの基本的な操作や情報モラルを身に付け,適切に活用できるようの
するための,学習活動を充実するとともに,これらの情報手段に加え視
聴覚教材や,教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
第3章
道徳
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
3(5)児童(生徒)の発達の段階や特性等を考慮し,第2に示す道徳
の内容との関連を踏まえて,情報モラルに関する指導に留意すること。
例えば,ネット上の書き込みのすれ違
いなど他者への思いやりや礼儀の問
題及び友人関係の問題,情報を生か
すときの法やきまりの遵守に伴う問題
など,多岐にわたっている。特に,・・・
匿名性を伴って,使い方によっては相
手を傷つけるなど,人間関係に負の影
響を及ぼすこともある。
④ 新学習指導要領を踏まえた「情報モラル」の指導の充実
情報モラルと新学習指導要領②
-技術・家庭科 D情報に関する技術-
(1)情報通信ネットワークと情報モラルについて,次
の事項を指導する。
ウ 著作権や発信した情報に対する責任を知り,情報
モラルについて考えること。
・情報通信ネットワーク上のルールやマナー,法律で
禁止されている事項に加えて,・・・・・・知的財産を保護
する必要性を知ることができるようにする。その上で,
情報通信ネットワーク上のルールやマナーの遵守,危
険の回避,人権侵害の防止等,情報に関する技術の
利用場面に応じて適正に活動する能力と態度を育成
する。
情報モラル教育の具体例はここにある!
- 研修等でぜひ活用を-
3 子どもをリスクから守るために
(2)保護者・地域ができること
(2)保護者・地域ができること
ケータイを欲しいと子どもが言ったら・・・
ー使う必要がなければ持たせる必要なしー
・ 子どもにはそれぞれの興味関心、生活スタイルの相違
・ モラルやルールの理解度、機器の操作能力の相違
・ ランニングコストが継続的にかかる(安い買い物でない)
① なぜ必要なのか、どんな利用をしたいのか
を話し合う。(親子双方が共に必要か?)
② 情報モラル教育の内容を親子が理解
③ 家庭でのルールを設定できる。
参考:「ケータイ不安」 加納寛子・加藤良平(NHK出版)
(2)保護者・地域ができること
我が家のケータイルールづくりを・・・
-鹿県小53.4%,中45.7%,高校20.2%-
① フィルタリングを勝手に解除しない
②1食事中や懇談中,深夜には使用しない
③2どのサイトにアクセスしたかを親に見せる
④ 学校での使用については,学校のルール
3
に従う
⑤4他人を傷つけるような使い方をしない
⑥ ルール違反をしたら,ケータイは1週間親
5
が預かります。
参考:バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会(2006年12月)
ホワイトリスト方式とブラックリスト方式
ホワイトリスト方式
原則ダメ,例外OK
ブラックリスト方式
原則OK,例外ダメ
制作:財団法人インターネット協会(2003年3月20日発行)から
鹿児島県フィルタリング設定率の変化
※ 携帯電話所持者のうちフィルタリングサービスを設定している者
小 学 校
中 学 校
高等学校
特別支援学校
平成20年8月 平成19年8月 平成19年1月
28.8
27.0
38.4
29.4
17.2
8.6
24.6
11.1
2.8
55.4
13.0
4.4
(%)
(県教育委員会調べ)
(2)保護者・地域ができること
具体的ペアレンタルコントロール
ー月1回~毎日実施したいことー
① アクセスしたサイトの確認
② 料金明細チェック
③ ケータイの発信・着信の確認
④ 一般公開しているブログ・プロフの確認
⑤ オンラインゲームなどの利用時間等の
確認
など
参考:「ケータイ不安」 加納寛子・加藤良平(NHK出版)
(2)保護者・地域ができること
おもしろ半分のリスクを教える
①「おもしろ半分」の書き込み,「キモイ・キタナイ」など相手
を傷つける書き込みは絶対にしない。
②書き込みは,発信したケータイを特定できるので,内容に
よっては,書き込んだ者の責任が問われる。
③発信前に「時間をおいてから読み直す」など十分に考え
て書き込む。
④出会い系サイト規制法では,子どもによる勧誘も処罰の
対象
⑤ケータイなどに関連して困ったり不安になったりしたら,
すぐに親や先生などに相談する。