小碇暉雄氏が講演 - オープンソースソフトウェア協会

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Transcript 小碇暉雄氏が講演 - オープンソースソフトウェア協会

地域自立・再生と地球環境を守る
ためのOSS活用
ーNPO法人 OSSAJ&MSCOの活動コンセプト
2007.10.5
NPO法人 オープンソースソフトウェア協会(OSSAJ) 理事
NPO法人 地域自立ソフトウェア連携機構(MSCO) 理事
コンピュータ職人の会 会員
株式会社シーエーエル 顧問
小碇 暉雄
(序)「不都合な真実」を払拭するために
これからの地球環境とITの役割

LonMark Session 2007開催趣旨より
1997年12月京都で開催された気候変動枠組条約第
3回締約国会議(COP3、京都会議)では、先進国及
び市場経済移行国の温室ガス排出の削減目的を定
めた京都議定書が採択されました。
・・・
その一つとして、エネルギーの管理や省エネルギー
をより効果的に行うために、ITを有効に使ってゆこう
という取組みがあります。
NPO法人 LONMARK JAPAN:設備情報ネットワークにおける
相互運用性のための標準化とオープンネットワーク化を推進
地域自立ソフトウェア連携機構(MSCO)からの提言
小さな経済で豊かなライフスタイルへ
地域再生と地域自立の仕組み作りのために、
 オープンソースソフトウェアの活用と流通によ
る低コスト・高信頼性のシステム作り
 農水産・工業の生産性より、環境改善・保全
の優先
例:生態系環境のためのビオトープつくり
 出稼ぎに人が出てゆく地域社会から、外から
人が訪ねてくる地域社会へ
佐渡トキ野生復帰プロジェクト
2015年には野生にトキが60羽暮らしていること
という環境コスプレ省の目標があります。
 ビオトープつくりなどへのボランティア参加募る
http://toki-sado.jp/fanclub/

地球環境の視点でITを見直す
オープンソース: なるべくソフトウェアを作ら
ない、買わない
 省エネ機能(ソフトウェア)付きをなるべく使う
~北欧では、街路灯のインテリジェント化で電
力消費70%削減
 エネルギーの自給自足を追求
 サーバ集結のデータセンター
の過大な冷房等の見直し
・・・・・・

BEMS活用による温暖化ガス削減など
BEMS(ビルディング&エネルギー・マネジメント・システム)
Web2.0というインターネット背景(1)






ユーザ参加型、アップローディングによる知の共有と
集合知の文化 ~ SNS、ブログ、Wiki等
ボランティア参加のコミュニティ(共同体)主導文化
脱ベンダーロックイン ~ ソフトウェアのオープン
ソース化へ
進歩的性善説(Radical Trust) ~ オープンに大勢
の知恵を出せばよい方向に発展する
マッシュアップ ~ サービスの組合せ
マルチデバイス対応、携帯もフルブラウザへ
Web2.0というインターネット背景(2)
Webアプリケーションは永遠のβ版、素早い開発が
求められる
COBOL~Javaによる堅牢な開発に対して、オープン
ソースLAMP/LAPP、さらにはRuby on Railsによ
る軽量で素早い開発
 パッケージソフトウェアからオンデマンドサービスの
時代へ ~ SaaS(Software as a Service)等

世界のフラット化、Web2.0化時代に
地域や個人はいかに生きるか

目覚めた中国、インド等の成長に協調・発展するた
めに、教育や社会システムは?
・・・IQ(知能指数)よりCQ(好奇心指数)とPQ(熱意指数)、肩書きや階層
構造的な企業連携よりコミュニティ的連携、etc

個人が企業や国に依存せず、グローバル世界の中
で主役になること
・・・偉大な共同作業者(まとめ役)、偉大な連携役、偉大な広報・説明役、
偉大な夢想人(ブルーオーシャン戦略者(注))、etc

ローカルな存在を、グローバル世界でかけがえのな
い存在とすること
注)「 (ブルーオーシャン戦略ー競争のない世界を創造する」(ハーバードビジ
ネスプレス刊行)
地域自立ソフトウェア機構(MSCO)
ーその設立趣意と担う役割ー
ボランテイィア参加を原則として
 地域自立のためのソフトウェアの集積、共有、流通
を推進する
 地域の各種コミュニティ及び住民との連携で、豊か
さと生きがいを享受できる地域再生を推進する
 地域再生・自立のためのソフトウェア利用(IT技術)
の最適なソリューションの提案を推進する
 地域再生・自立のためのソフトウェアのオープンソー
ス化と普及や人材育成を推進する
http://www.msco.jp/
オープンソースソフトウェア協会
(OSSAJ)
ユーザ視点で、OSS利用情報の共有を目指すNPO法人
MSCOの協業団体
OSSユーザコミュニティ
OSS開発コミュニティ
OSSAJ
情報共有
個人意思参加による
全国活動組織
OSS利用SI業者
http://www.ossaj.org/
MSCO、OSSAJの協働活動事業
OSS活用普及に関るボランティア活動
 特定製品に偏らず、OSSの利用に関る


啓蒙・普及、情報収集・蓄積、技術促進、調査・提言、etc
人材育成のための研修・研究
他関連団体の活動支援、協業
資料、書籍等物品の作成・販売

課題研究のための分科会活動



OSSビジネスモデル研究
 個別の地域向けOSS活用提案
☆ 活動への賛同と参加を期待します。

オフィス文書作成のOSS活用
パソコン作業で必須なオフィス文書作成に、そ
のためのソフトウェアを購入したり、購入するベ
ンダーに拘束されることから解放されませんか。
オープンソースのOpenOffice.orgなら
Microsoft Officeとほぼ互換で使える
 オープンドキュメントODFの相互運用性
(OASIS、ISO標準)

☆MSCOでは、要請に応じて講習会をいたします
地域おこしに集合知を生かすSNS






ローカルブランドをグロー
バルブランドへ
ブログの口コミ効果
ボランティア参加のコミュ
ニティ活動推進
人脈作り
知の共有と付加価値向上
地域おこしの情報装備
Mixiに負けない手軽さと使いやすさの
オープンソースSNSで地域活性化
地域SNSで町おこしや観光誘致

オープンソースSNS「open-gorotto」(熊本県八代市小林隆生氏開
発SNS「ごろっとやっちろ」で稼動)が元で、


東京都千代田区「ちょっピー」
新潟県長岡市「おここなごーか」(“良い地域にしてゆく、楽しい地域にして
ゆくための道具です”)

他にもいろいろ

京都「こまち」、「京都SNS」
福岡県「VARRY」
東京 六本木「六本木貴族」
東京 恵比寿「Yebisy!」
長崎 五島市地域SNS「かたらんねっと」




Gree、mixi、ちよッピーユーザとしての
経験上でのSNS効用と留意点





リアルな世界での訪問や出会いより、的確な人との
接点が出来る
相手との地理的・時間的な距離を除けば、同志を
求めるには最適
不純な動機相手や迷惑な存在は、時間とともに淘
汰されることが多い
投げかけたテーマに、様々な切り口での知識や世
論的な意見を効率的に集めるには最適
政治や宗教の論争はしない方がいい
オープンソースSNSも色々ある
地域SNSやイントラSNSの構築母体となる
 Mixiのクローン的な汎用性で、稼動実績も
多いOpenPNE(ピーネ)(株式会社手嶋屋)
http://www.tejimaya.com/ )
 SNS構築ツールAroundMe
 ビジネスに役立つ人脈作り向け「Wizli」、
「Loops」

☆PHP、MySQLでの実装が多い
その他、コミュニティ活動向けのOSS
Wiki: 誰もが参加し登録・編集できる電子掲示板的
なWebコンテンツ管理システム(CMS)
 Geeklog:運営者負担が軽いセキュリティギークな
CMS、コミュニティが活発でドキュメントも充実
 XOOPS: コミュニティサイト用によく使われるCMS
 GroupOffice: アドレス管理、メール、カレンダー(ス
ケジューラ)、プロジェクト管理等が整ったグループ
ウェア
 WordPress: 商用Movable Typeに
勝る実績ブログ用ソフトウェア、
多言語対応にはWordPress ME

業務アプリケーションもOSSへ
日本医師会による標準オープンソースレセプト提供
で、互換性のある医療情報をやりとりできるようにす
るORCA(Online Receipt Computer Advantage)プ
ロジェクト
 欧米では業務アプリケ
ーションのOSS化が進み
つつある

<備考>日本医師会作成技術資料からの引用です
Web2.0の先に見えるのは
セマンティックWeb
データベース
オントロジー
オントロジー
Webコンテンツ
メタデータ
情報収集/統合スキーマ
(注)オントロジー:Web上に存在
するものの分類体系とその関係
を表すもの
<アプリケーション>
日記
情報共有
文書
メール
Webマイニング&
マッシュアップ
ユビキタス環境(いつでも、どこでも)
クライアント
掲示板
E教育
・・・
SNS&ブログ、CMS(コン
テンツ管理)、グループウェ
ア、介護、福祉、教育
等
ご清聴、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
[email protected]