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毎月レポート
くらしの情報
(2009年12月号)
くらしの情報
2009年12月号
●合成洗剤を使わないロハスな大掃除をしませんか?
年末の大掃除というと負担に感じてしまう人も、新しい年を気持ちよく迎えるためと考えればパパッとやれそうな
気がするから不思議。店頭にいろいろな洗剤が並ぶこの季節、お子さんやペットにもやさしい重曹とクエン酸を使っ
て大掃除をしてみませんか?
重曹とは、重炭酸曹達(じゅうたんさんソーダ)の略で、ふくらし粉として、また豆をやわらかく煮るために使わ
れています。しかも弱アルカリ性で組織を中和させる働きがあり、実はお掃除グッズとしてすぐれもの。もとは食品
なので安全性はお墨付きです。重曹はアルカリ性なのでキッチンの油汚れや排水溝の汚れやニオイ、お風呂の湯あか
など「酸性の汚れ」に使用するのが効果的です。使い方も簡単で、粉のままふりかけて使うほか、そのままスポンジ
にとって使ったり、水で溶かしてスプレー容器に入れるなど自由自在。ただしアルミとテフロン加工、畳と木には使
えませんのでご注意ください。重曹は食用と工業用があり、掃除にはどちらも使えます。
一方、クエン酸はお酢や柑橘類、梅干しに含まれている成分。こちらももちろん食用なので安心です。酸性の性質
を持つことから、シンクやトイレなどの水回りや畳、汚れなどの「アルカリ性の汚れ」に効果があります。ただし大
理石と鉄には使えません。
どちらも掃除したい場所や落としたい汚れによって、希釈率が異なります。目的に応じて薄めて使うようにしてく
ださいね。
※参考:生活協同組合連合会 ユーコープ事業連合 http://www.ucoop.or.jp
株式会社さが美 http://www.sgm.co.jp
旭硝子株式会社 http://www.agc.co.jp/index2.html
●楽しく飲んで二日酔い知らず!
忘年会やパーティーなど、12月はなにかとお酒を飲む機会が増える時ですね。昔から「酒は飲んでも飲まれるな」
と言います。そこで健康的にお酒を楽しむためのポイントをご紹介しましょう。
お酒を飲んだ時の酔いの状態は、軽い方から「爽快期」「ほろ酔い期」「酩酊初期」「酩酊期」「泥酔期」「昏睡
期」となります。
爽快期がビール大びん1本くらいのアルコールを飲んだ時の状態で、顔がほんのり赤くなり、陽気になる程度。ビー
ル2本になるとほろ酔い期で、手の動きが活発になったり体温が上がったり、脈が速くなります。抑制がとれるのもこ
の時。ビール3~6本の酩酊状態になると、大声でがなりたてたり気が大きくなったりするほか、千鳥足になり、吐き
気や嘔吐がおきます。ビール7~10本になると泥酔状態。意識がはっきりせず、支離滅裂なことを言い、まともに立て
なくなります。日本書記に出てくるヤマタノオロチはこの状態で、スサノオにやっつけられてしまいました。昏睡期
になるとゆさぶっても起きず、生命の危機すらある状態です。快活になって酒席も盛り上がり、お酒や料理の味も楽
しめるという、お酒のプラス効果が高いのはほろ酔い程度だとされています。
さらに「空腹で飲まない」「適量を守る」「水と一緒に飲む」を意識すれば、悪酔いの予防にもなります。それで
も二日酔いになってしまったら? ゆっくり身体を休めましょう。お酒の飲みすぎが原因なので特効薬はありません。
ましてや迎え酒が効くなどということはまったくないそうなのであしからず。
そして、健康のためにぜひ休肝日をもうけてください。肝臓はアルコール処理工場。2合の日本酒を肝臓で分解する
のに必要な時間は約6時間と言われています。もちろん眠っている間も肝臓は休まず稼動しています。
ほどよいお酒はコミュニケーションを豊かにし、ストレス発散にも一役買ってくれます。皆さんが飲むお酒が楽し
いお酒でありますように。乾杯♪
※参考:社団法人アルコール健康医学協会 http://www.arukenkyo.or.jp
キリンビール http://www.kirin.co.jp
サントリーホールディングス株式会社 http://www.suntory.co.jp
日本酒造組合中央会 http://www.japansake.or.jp/index.html
「酒の文化誌/吉澤 淑著」(丸善ライブラリー)
●地球にやさしいプラスチックが増えています。
1868年、アメリカで生まれたプラスチック。1世紀半ほどの歴史は金属に比べると短いながら、今では生活に欠かせ
ない素材です。その一方で、資源やごみ問題に直面しているのも事実。そんな中、新世代のプラスチックがお目見え
しているのをご存じでしょうか。
そのひとつが「バイオマスプラスチック」。トウモロコシやサトウキビなど植物由来の原料からできています。卵
のパックや食品トレー、そしてポイントカードなどのカード類をはじめ、なんと携帯電話の筐体にも使われているそ
うです。
そしてもうひとつが「生分解性プラスチック」。木や木綿などと同じように微生物によって分解され、最終的には
二酸化炭素と水になるという、まさに自然に還るプラスチックです。2005年開催の「愛・地球博」で使われた食器は
このプラスチックでつくられていました。その性質を活かして野菜畑の土を覆うフィルム、海や川で使うロープ、魚
網などに使われることが多く、もし散逸しても土に還るので鳥の足にからんだり魚がネットを飲み込んだりする心配
がありません。生ゴミと一緒にコンポストに入れることができる水切りネットも商品化されています。
資源問題へのひとつの答え、石油を原料としないプラスチック。ごみによる自然破壊へのひとつの答え、微生物が
分解して自然に還るプラスチック。どちらも地球にやさしいプラスチックとして、今後が期待される素材です。
※参考:日本バイオプラスチック協会 http://www.jbpaweb.net
社団法人 プラスチック処理促進協会 http://www.pwmi.jp
日本プラスチック工業連盟 http://www.jpif.gr.jp