総合科学専攻 2年 30816017 縄巻小春

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Transcript 総合科学専攻 2年 30816017 縄巻小春

地震と防災
~“揺れ”の解明から耐震設計まで~
武村雅之著
第二章 地震を探る
(3)揺れを測る
地震の揺れとは
震源
ある場所で振動を測るだ
けでなく、どこからどのよう
に揺れが伝わっていった
かを知る必要がある。
地震波
地面を
揺らす
墓石が
活躍
どれくらい座りの良いもの(倒れにくいも
の)まで倒れたかを知る
横幅が広く、背が低い墓石
A
B
横幅:b
高さ:h
横幅と高さの比:b/h
倒れにくいものほど
この指標は大きい
Bの方が倒れにくい
倒れた方向から揺れた方向、強さ
の分布がわかり、揺れによる加速
度を計算できる。
http://www.ishitaro.jp/boseki.htm#boseki
横幅bと高さhの
比:b/h=kとする
水平に働いた
加速度の値:a
重力の加速度:g
(約981dgl)
a=k*g
言い換えると
k=a/g
関東地震の後、
東京の下町では、
水平震度が0.3
ベースとなった
水平震度
大森房吉が調査
岐阜県根尾谷を中心に長さ80キロメート
ルにもわたって左横ずれの断層運動
岐阜県と愛知県の昔の名前
美濃・尾張から一字ずつ取って濃尾地震と
命名
我が国で最大級の
内陸直下地震と言われる
http://imagesearch.yahoo.co.jp/detail?p=%E5%A4%A7%E6%A3%AE%E6%88%BF%E5%90%89&
ei=UTF-8&ib=2
地震の揺れは震
源での断層の動
きと同じと考えて
いる人が多い
断層と調査による震動
方向が直交している
なぜなのか
伝播性震源の効果
断層のダブルカップル力で、
S波の震動方向は断層面
と直交するため
 水平方向の揺れに対しては、水平振り子・逆
立ち振り子:特殊な振り子
 上下方向の揺れに対しては、錘をバネでつり
さげた振り子
 記録方式:ドラムに記録用紙を巻きつけて、
ドラムを回転させながらそれぞれの錘に付け
たペンで記録する
水平振り子
http://www.kahaku.go.jp/exhibiti
ons/vm/past_parmanent/rikou/Fi
eld_4/Detail_403.html
ユーイング-グレイの円盤式地震計
http://researc
h.kahaku.go.jp
/rikou/namazu
/02keiki/keiki_
html/ew_gr_3.
html
GME普通地震計のデメリット
初期微動が記
録されない
遠くの地震が
記録できない
大森式地震計
 長周期の地震波が捉えられる
ようになった
 遠くの地震も記録できるように
なった
大森式地震計のおかげで・・・
大森式微動計
簡易微動計
変位型強震微動計
などが生み出され
た!!
大
森
式
微
動
計
地震の波には2種類
ある
P波(primary)
S波(secondary)
大森房吉も、助手である
今村明恒も明治時代は、
P波・S波について、わ
からないことが多かった。
震度分布から、よく揺
れた場所を見つけて、
震源がどのあたりかあ
いまいに推定していた
大森の観測記録によって
導かれた公式のおかげで
観測の位置が一点であっ
ても震源の位置を割り出
すことができた
大正時代
大森公式
初期微動継続時
間による、震源
距離の計算
X=震源距離
T=初期微動継続時間
X=7.42*T
中村左衛門太郎『気象集誌』:関東地震以前の地震計では強い地震の
性質をつかむことの限界を示している
石本巳四雄、加速度計の開発:加速度計の完成、翌年の
西埼玉地震で観測をした
末広恭二、米国に加速度型強震計の必要性を主張
Yahoo画像より
日本での加速度型強震計での観測が本格化
SMAC型強震計が設置
1995年兵庫県南
部地震において
の反省点を活か
し・・・
世界一高密度の
観測体制が整えら
れた
強震観測点のうち、揺れの震度を計算する→震度観測点
2007年には、
全国に4200
か所
平成8年度から
体感
計測震度
市町村合併が増える
市町村に最低一つ
震度観測点の数が減る
発表された震度と体験した揺れの大きさが違う・・・???
地震時の初動体制構築
の判断に大きく影響する
のではないか??