スライド 1

Download Report

Transcript スライド 1

LOGO
情報リテラシー
第1回 平成18年4月14日
情報リテラシー授業は
全 眞嬉(ヂョン ジンヒ)
東北大学大学院 情報科学研究科
メール: [email protected]
講義予定
毎週金曜日1コマ,前期12回
出席
授業開始から10分以内にコンピュータ端末
で入力すること(8時30分~40分)
それ以後は認めません
教科書
情報リテラシー
リテラシー(literacy)
知識を活用する能力
情報リテラシー
情報を活用する能力
● 明確な情報を収集する能力
● データを分析する能力
● 結果を判断する能力
● 情報伝達・発信能力
ログイン
電源を入れる
キーボードの3つのキーを一緒に押す
Ctrl
Alt
Del
ユーザ名 s学籍番号
パスワード a生年月日(yymmdd)
1988年1月5日の場合
a880105
パスワードの変更
情報処理センター学生起動メニューから
「パスワード変更」を選択
パスワード変更時の注意点
生年月日,電話番号,名前等の他人が予測
できるものにしない
設定したパスワードは他人に教えない
● 自己責任で管理する
■ 入力時に見られないようにする
● 情報倫理
変更したパスワードを忘れないように気をつ
ける
● 忘れた場合は情報処理センターの窓口に学生
証を持参して,初期パスワードに戻してもらう
コンピュータを使って何ができるか
文書作成
インターネット
メール
データ処理・分析
・・・
インタネットを使って何ができるか
情報の伝達・発信・収集
情報検索・収集
ニュースを読む・見る
買い物する
情報を共有する(掲示板)
離れた人とコミュニケーションをとる
(メール・チャット等)
WWW (World Wide Web)
大学のホームページ
東北学院大学
http://www.tohokugakuin.ac.jp/university/index.shtml
情報処理センター
http://www.tohoku-gakuin.ac.jp/tguipc/
情報リテラシーのホームページ
http://www.tscc.tohoku-gakuin.ac.jp/~literacy/
いろんなホームページ
情報検索
Goggle: http://www.google.co.jp
Yahoo: http://www.yahoo.co.jp
行政
仙台市役所: http://www.city.sendai.jp/
買い物
楽天市場: http://www.rakuten.co.jp/
就職活動に役立つ情報
リクナビ : http://www.rikunabi.com/
次週の講義
第1章 情報倫理
教科書を読む
情報倫理に関する事例を調べてください
● インターネット,新聞,雑誌,本等で調べる
● 調べたものを簡単にまとめて提出
■ 内容は事例の紹介と自分の考えを述べる
■ 100字程度でも良い
LOGO
第1章 情報倫理
2回目 4月21日
1.1 インターネットと情報
コンピュータとは
プログラムに従って演算を行う機械の総称
スーパーコンピュータや汎用コンピュータ、サーバ
などからパソコンやワープロ、あるいは電卓まで、
非常に広い範囲のものを指す
コンピュータの歴史
ENIAC (Electronic Numerical Integrator and Computer)
1946年、ペンシルバニア大学のムーア校で、モークリー
(John William Mauchly) と エッカート (John Presper
Eckert) によって作られた
最初の電子計算機とされている
弾道計算や暗号解読といった軍事目的で極秘裡に研究
ABC
1942 米国
Colossus
1943 英国
http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/history/eniac.html
ENIAC
真空管18,800本
床面積は 100m2、全長30m、重量 30トン、消費電力は
150kW
弾道計算や暗号解読といった軍事目的で極秘裡に研究
ENIAC開発の背景には大砲の砲弾の軌跡(弾道)を
もっと高速に計算したいという米軍のニーズがあった
http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/history/eniac.html
ABC (Atanasoff - Berry Computer)
1942年にアイオワ州立大学のアタナソフ (John Vincent
Atanasoff) と ベリー (Clifford Edward Berry) によって作られ
た最初の電子計算機
真空管は約300本で、装置全体の大きさも、 やや大きめの机
程度
http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/history/eniac.html
Colossus
第二次世界大戦たけなわの1943年、 ドイツ軍がヒト
ラーと将官、および将官の間で通信に使用していた
ローレンツ SZ42 暗号機による暗号 を解読するため
に、イギリスで作られた電子計算機
真空管2,500本
メモリは 5ビットの シフトレジスタ 5個、 クロックは
5KHz、消費電力は 4.5KW
http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/history/eniac.html
コンピュータの利用形態
計算機としての利用
ワープロで文書作成
Webページ,電子メール
音楽,映像,ゲーム
マルチメディア機器として利用
コンピュータの利用形態変化の背景
インターネットの一般家庭への普及
インターネットとは
データ通信上のある決まりの事を使用し
相互に接続されたコンピュータ・ネット
ワークの世界的な集合体
世界中に存在するネットワークを相互に
接続し,個々のネットワークに接続され
たコンピュータを世界的に結ぶことによっ
て,利用者は蓄積された情報や知識を
共有できる
TCP/IP (Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
インターネットでの通信上の決まりこと
インターネットやイントラネットで標準的に使わ
れるプロトコル
プロトコル
●
●
●
ネットワークを介してコンピュータ同士が通信を行なう上で、
相互に決められた約束事の集合
通信手順、通信規約などと呼ばれることもある
英語しか使えない人と日本語しか使えない人では会話が
できないように、対応しているプロトコルが異なると通信す
ることができない
米国防総省が、核攻撃で部分的に破壊されて
も全体が停止することのないコンピュータネット
ワークを開発する過程で生まれた
インターネットの利用
初期は研究目的の利用
現在は,世界中の人がインターネットを
利用し,情報の発信,収集
電子商取引(Electronic Commerce )
インターネットを利用した商取引
電子商取引産業の発展
インターネット利用の利点
情報の共有
リアルタイムで最新情報の入手
さまざまな情報の大量伝達が可能
インターネットの利用
情報の定義
判断,選択,予測,計画などにおける意思決定に役に立
つメッセージ
データ
●
●
情報と同様の意味
目的をもって処理することによって情報になることができるので,
データは情報の素材
情報が生成されると
知的生産価値が産まれる
伝達,利用されることにより,更に付加価値が付与される
インターネットの発展により,
価値を付与された情報の蓄積,伝達,処理,提供は
●
時間的,空間的制約の減少
いつでも,とこでも,誰からでも,直ちに必要な情報を入
手し,活用することが可能
インターネットの利用
インターネットの利用により
大量の情報流通が可能
情報の選択肢が拡大
利用する個人の価値基準の多様化
大量の情報から必要な情報選択の重要
性の増大
情報選択に関する正しい認識が必要性
情報利用や操作を誤ると
特定の情報に支配
誤った情報を正しいと思い込む
不適切な情報を無批判的に受け入れる
いろんなホームページ
情報検索
Goggle: http://www.google.co.jp
Yahoo: http://www.yahoo.co.jp
行政
仙台市役所: http://www.city.sendai.jp/
買い物
楽天市場: http://www.rakuten.co.jp/
就職活動に役立つ情報
リクナビ : http://www.rikunabi.com/
1.2 情報倫理の必要性
インターネットの普及により,これまで無かった
様々な新しい問題に直面
インターネットの発展による情報化社会の恩恵をこ
うむる
不正な事態が起こった場合
●
●
その事態に対して適切に対処する方策
あらかじめ事態の発生を可能な限り抑止,予防
方策
インターネットにおけるネットワークセキュリティ技
術の向上
技術の進歩とともに新たな問題発生
現状はセキュリティ技術だけでは十分な方策とは
なってない
1.2 情報倫理の必要性
個人個人が情報やその利用に関する正
しい認識を持つことが必要
情報化社会では
適切な情報を提供し,情報を正しく認識する
ことが必要
そのためには,情報化社会において,社会
的存在としての人間の倫理を問わざるを得
なくなる
1.2 情報倫理の必要性
倫理は
社会における人間の正しいあり方の認識
社会的存在としての人間が社会で共存する
ための規範
情報倫理を考えることは
人間の情報の生産,流通,利用における正
しいあり方を考えること
「他人の権利の侵害を避けるために,最
低限守るべきルール」を個人個人が確
立する必要
1.2 情報倫理の必要性
情報倫理を個人の中に確立することは
重要
インターネットの世界では,情報が一瞬
にして世界中に伝達される
不正な事態が発生してからの対処していた
のでは被害を最小限に食い止めるのが精
一杯
インターネットを利用する人が,最低限
守るべきルールとして「情報倫理」を認識
健全な社会を築くために,個人の責任の
ある行動が問われる
1.3 自己責任と自己防衛の必要性
インターネットのスケールは地球規模
空間的時間的な制約を受けないとてつも
ないメディアを1つの組織のみならず,一個
人でも利用できる環境がインターネットの
世界で提供される
情報は利用されることにより,されに大き
な価値を生み出す
そのため,インターネットは蓄積された情
報をお互いに自由に活用できるようできる
1.3 自己責任と自己防衛の必要性
悪意を持った人がインターネットを利用し
他人のコンピュータに不正侵入
大事なデータを破壊する行為が行われている
データの改ざん
情報の伝達の途中で何らかの不正行為により,
データの改ざん
このような悪意を持ったインターネットの利
用は,健全な社会を築くことはできない
1.3 自己責任と自己防衛の必要性
不正行為に対処するための技術
ユーザIDやパスワードに夜ユーザの認証を行いア
クセスを制御
ファイアウォールによりパケットを選別し不正侵入を
防ぐ
データの暗号化
しかし,その盲点を突くような新たな不正行為
の発生
1.3 自己責任と自己防衛の必要性
犯罪行為は法律で禁止
情報倫理の必要性を強調しても
● インターネットの世界では,悪意を持った人によ
る不正な事態やトラブルが発生している実態
人権侵害
著者権侵害
無意識で違法行為を行った場合
知らなかった,認識が無かっただけでは済
まない
認識不足は自己責任
1.3 自己責任と自己防衛の必要性
インターネットは「自己責任」「自己防衛」
のもとで利用
自ら情報を発信することは
その責任とリスクを負わなければならないこ
とを熟知
個人の単位で情報を発信できるということ
は,個人の単位で責任を負わなければなら
ない
すべて「自己責任」のもとで行動する自覚
自分の身を守るのは自分自身
1.4 インターネット利用上のルール
インターネット上では
Webや電子メール等の便利なサービス利
用できる
利用において
情報倫理を個人個人が認識
他人の権利を侵害しない
1.4.1 Web利用上の注意
WWW(World Wide Web)
インターネットを利用し,様々な情報を検索したり発
信するサービスの一つ
インターネットで標準的に用いられるドキュメントシ
ステム
Webとも言う
●
Web:クモの巣、クモの巣状の物
基本的にはインターネット上のサービス
インターネット上のハイパーメディア情報を提供す
るサービス
文字だけではなく,音声,画像,動画等を提供
1.4.1 Web利用上の注意
Webを利用して情報を発信する際の
プライバシー侵害
●
他人のプライバシーを勝手に公開するような行為
名誉毀損
●
非難の言葉や差別的な上限等により他人を誹謗中傷する
こと
著作権,知的財産の侵害,肖像権の侵害
●
●
他人のホームページで公開された文書,絵,写真等を無断
で使用
タレントの写真やアニメをホームページに掲載
わいせつ画像の掲載
とばく行為,詐欺行為,ねずみ講等第三者に不利
益を与えること
1.4.2 電子メール利用上の注意
電子メールはネットワークを経由してメッ
セージを送受信する手段
電子メール利用上の注意点
あて先の入力
CcとBccの利用
件名の入力
メッセージの入力
署名
ファイルの添付
メーリングリストの利用
1.4.3 プライバシー侵害と名誉毀損
インターネットを利用して発信される情報から充
実感が得られるとは限らない
嫌がらせのメールを個人に送信
個人の名誉を傷つける内容をメーリングリストや
ニュースグループ,チャットに投稿
他人を誹謗中傷する内容をWebページに掲載
インターネットを利用すると,他人に被害や損害
を与えることが簡単にできる
逆に,私が被害者にされてしまう可能性もある
言論の自由は「人権を尊重する者」に与えられ
た権利
1.4.4 知的財産の法的保護
著作権
著作権侵害
●
他人が作成した文書や画像等を無断で使うこと
ソフトウェアの著作権は法的に保護
知的財産
●
●
インターネットを利用して送受信された情報には,文書,
画像,音楽,プログラムのソースコード,アプリケーション
ソフトウェア等がある
これらは作成者の努力の成果であり,財産でもある
知的財産権
●
●
●
●
知的活動による成果には知的財産権が認められ,法的に
保護されている
文学,絵画,音楽等の著作物に生じる著作権
発明や発見に生じる特許権
商標権
1.4.4 知的財産の法的保護
著作権法
著作物に生じる著作権を保護する法律
著作権侵害行為
映画,テレビ番組,CD,DVDから映像や音楽を無
許可で自分のWebページに取り込んだり,配布す
る
新聞や雑誌からスキャナで取り込んだ映像を無許
可で自分のWebページに取り込んだり,配布する
ソフトウェアを不正にコピーして配布する
ソフトウェア
フリーソフトウェア
●
●
無料で提供
著作権者の同意が無くても複製,改変,再配布が可能な
ソフトウェア
シェアウェア
●
試しに使ってみてよければ購入して使う
1.4.4 知的財産の法的保護
特許権
新規性,有用性,非明白性のある発明を保
護するために,発明者に与えられるライセン
ス
特許の目的
● 新しい開発・発見した人が,一定期間利益を得
ることを保護する代わりに,その特許の内容を
発明者に開示させること
1.4.4 知的財産の法的保護
商標権
製造者又は販売者が自社の製品を他社の
製品と明確に区別できるようにする目的で
使用する任意の言葉,名前,記号,色,音,
製品の形状,意匠,又はそれらの組み合わ
せ
商標の所有者の無許を得ないで,その商標
の文字,記号,マークを使うのは違法
1.5 インターネット犯罪
不正侵入
コンピュータウイルス
インターネット・ショッピング詐欺
なりすまし
...
1.5.1 不正侵入
ユーザID,パスワード設定
企業,官庁,大学等では,企業データ,個人
情報は不特定多数の人が入手できないよう
にアクセス制限をしている
外部からアクセスできないようなネット
ワーク構築
ハッカー
自分の能力を誇示するために,ネットワーク
やコンピュータ技術の限界に挑むことを面
白がる人
1.5.1 不正侵入
クラッカー
特に悪意を持った侵入者
コンピュータに不正侵入し,システムを乗っ
取ったり,重要なデータの盗んだり,システ
ムを破壊したり,保存されたデータを改ざん
コンピュータに不正侵入し,そのコンピュー
タのユーザに成りすまし,他人のコンピュー
タに侵入する
他人のユーザIDを不正に使用し,コン
ピュータシステムを利用することは犯罪
1.5.1 不正侵入
対策
ネットワーク管理者は
● 強固なネットワーク環境構築
● 通信を監視
● コンピュータ内の情報を暗号化
個人ユーザは
● パスワードを頻繁に変更
■ パスワード管理
● 重要なデータはバックアップ
● 何らかの対策をとる必要がある
1.5.2 コンピュータウイルス
コンピュータウイルス
コンピュータに侵入し,コンピュータ上で実行されて
いるプログラムに寄生し,システムを破壊したり,い
たずらする不正なプログラム
ワーク
●
単独で自己繁殖を繰り返しながらシステムを破壊する
このようなプログラムは悪意を持った作者に
よって作成される
記憶媒体
インターネット
●
●
ダウンロードしたファイル
メール
1.5.2 コンピュータウイルス
注意点
出所の不確かなFD,CDは使用しない
メールに添付されたファイルを不用意に開
かない
不審な送信者のメールは開かない
不審なサイトは行かない
ウイルスやワームを除去するワクチンソ
フトを入手し感染を防ぐ
OSを常に最新のものに更新する
(Windows)
1.5.3 インターネット・ショッピングにおける注意点
ショッピングやオークション商品の購入
本,CD,衣類等の買い物
インターネットショッピングのトラブル
代金を払ったのに品物が届かない
注文された商品を送ったのに,支払いがされない
消費者,商人どちらもリスク
クレジットカードに決済
送信途中でクレジットカードの情報が盗まれる
暗号化,電子署名システム等の導入
1.5.4 迷惑メール
チェーンメール
信憑性の無いメールの転送を不特定多数
に対し促すメール
● ウイルスのデマ情報
● ねずみ講の勧誘
● 無意味なメール
対策
● 受信拒否設定
● プロバイダに相談
● 対応ソフトウェアを使用
1.5.4 迷惑メール
スパムメール
広告や勧誘のため,何度も送られてくるメー
ル
詐欺メール
インターネット・ショッピイング,迷惑メールに
も関連
見覚えのない請求
英文のメール(マネランドリー)
1.5.5 被害に遭わないための対策
自分のホームページに住所,氏名,電話
番号,メールアドレスを掲載
例:
● [email protected]
● mail at tohoku-gakuin.ac.jp
● 全角で記入
個人情報を載せた自己責任
1.5.5 被害に遭わないための対策
対策
自己の個人情報の管理を徹底する
● 個人情報を発信するときは,内容を吟味する
● 自分のホームページに不要な個人情報を掲載し
ない
メールアドレスの公開に注意
掲示板,Webページ等において,トラブルに
巻き込まれるような行為,不用意な発信は
慎む
警察庁サイバー犯罪対策室
http://www.npa.go.jp/cyber/index.html
次週の講義
第2章 インターネットのセキュリティ
5月6日
教科書を読む
レポート
情報倫理に関する事例を調べてください
● インターネット,新聞,雑誌,本等で調べる
● 調べたものを簡単にまとめて提出
■ 内容は事例の紹介と自分の考えを述べる
■ 300~1000字程度