Transcript 検査所見(E班)
血液検査、画像検査などの 各検査所見のまとめ E班 武井・竹内・田中・谷上・辻・土井 ・土江・中村聡・中村優・成田 血液検査所見 白血球数 9.2 x109/L Hb 12.4 g/dl CRP 16.0 mg/dl ALT/GPT 15 IU/L ALP 190 IU/L Crea 0.7 mg/dl TP 7.2 g/dl Na 140 mEq/L Cl 104 mEq/L 赤血球数 4.59 x1012/L 血小板数 284 x109/L AST/GOT 30 IU/L LDH 1501 IU/L T-Bil 0.5 mg/dl BUN 13 mg/dl Alb 3.6 g/dl K 3.6 mEq/L 血糖値 125 mg/dl 正常値でなかった項目 CRP 16.0 mg/dl (正常値 0.2 以下) 肺炎…両側に胸水が存在 腫瘍…腫瘍マーカーより小細胞癌 LDH 1501 IU/L (正常値 129-241) 肥満・高脂血症のため Alb 3.6 g/dl (正常値 3.9-5.1) 胸水…肝機能が正常であっても、 体内でのアルブミンの分布異常で低値に。 血糖値 125 mg/dl (正常値 78-110) 180 mg/dl 以上で尿細管での再吸収が追いつかなくなる。 高めであるものの、大きな影響はない。 腫瘍マーカー CEA 1.0以下ng/ml (正常2.5以下) CYFRA 0.5以下ng/ml (正常2.0以下) CA19-9 5.0以下U/ml (正常37以下) SCC 0.58ng/ml (正常1.5以下) NSE 72.9ng/ml (正常12以下) ProGRP 11.7pg/ml (正常46.0未満) →肺小細胞癌や神経芽細胞腫の可能性あり 血中ガス濃度 pO2 48.5Torr (正常80-100) pCO2 32.5Torr (正常35-45) →O2低い CO2やや低い 胸部X線 正常 胸部X線 左肺門部に腫瘍 →気管の右方変位 左胸水貯留 →無気肺 ※胸水は胸膜の炎症により たまり、原因として肺炎や 肺結核、肺がんなどの 肺疾患がある。 胸部CT(1) 正常 本症例 注:CTの造影方法は異なる 胸部CT(1) 胸水貯留(左肺に著明) 胸部CT(1) 縦隔周囲の腫瘍 胸部CT(1) 複数の可能性 1.胸水(葉間に貯留) 2.腫瘍(転移したもの) 3.無気肺 →同色のものが同質だと 考えると胸水の可能性が 高いが、確定診断のためには 剖検等が必要 胸部CT(1) 複数の可能性 1.胸水(葉間に貯留) 2.腫瘍 →色を見ると胸水の可能性が 高いが、通常、仰臥位での 胸水貯留は左肺のようになると 考えられるため、腫瘍の可能性 も排除できず、剖検等での確認 が必要 胸部CT(2) 心嚢水 腫瘍 胸水 CTからわかったこと ・左肺から左肺門、縦隔に腫瘍 ・心嚢水 ・両側胸水 ・肺気腫 ・無気肺 各病変の原因の推察 ・無気肺…胸水貯留による圧迫 ・気腫…喫煙 ・胸水…悪性腫瘍に伴う? →細胞診が必要 肺炎が原因とも考えられる ・心嚢水…外膜の癌/心筋梗塞 心電図 胸部誘導が低電位 →心嚢水貯留の影響? Ⅱ,Ⅲ,aVF でR波の減高 V2,3 でR波の減高 V1 でQS pattern →後下壁及び前壁中隔の陳旧性心筋梗塞と考えられ た。 心エコー所見 前壁〜中隔にかけて壁運動が低下 EFは34% 心嚢水の貯留 EF(ejection fraction) Ejection fraction:駆出率 心室内に貯留されている血液量を100とした 時の駆出される血液量の割合を表す 通常は55%以上 EFが34% →心機能の低下 →うっ血性の心不全 心嚢水の貯留 心嚢水の貯留 →拡張期充満障害 →心タンポナーデ →心機能障害 原因は?? ①肺癌が播種性に心嚢に転移 ②心筋梗塞による心機能の低下 入院時股関節MRI 右寛骨臼下に 腫瘍の転移 右大腿骨頭に 原因不明の 大腿骨頭壊死