Transcript 肉眼所見(F班)
病理解剖における肉眼所見のまとめ F班 西谷、野口、乗本、白、畑、服部 波床、濱中、林(貴)、林(佑) 病理解剖の目的 • 肺癌の組織型検索及び病変の広がり • 化学治療の効果の判定 • 最終死因の検索 両側肺と中縦隔 重さ:計2500g (正常→両肺で1000g) 中縦隔の肉眼所見 結節状の腫瘍 →リンパ節転移 大動脈 肺実質に 腫瘍の浸潤は あまり 見られなかった 肺実質:肺門部に少し浸潤、ほぼ正常構造 左肺下葉の肉眼所見 小葉中心性に 赤く見える →炎症か? 白い 繊維化瘢痕 →無気肺 右肺の肉眼所見 空洞→肺気腫 胸膜の肥厚 →癌性胸膜炎 赤くべったり →炎症による →肺炎か? 白く見える 心臓 重さ:400 g (正常約270g) 心臓の肉眼所見 右心房に 腫瘤がみられた →心転移 心外膜の肥厚が 見られた →癌性心外膜炎 左心室の肉眼所見 前壁中隔 白い繊維化巣 後下壁に 白い繊維化巣 陳旧性心筋梗塞の部位→CT所見と一致 膵臓の肉眼所見 重さ 160 g 正常重量:約70g CT所見では腫瘍が見られたが 肉眼実習では確認できなかった。 副腎の肉眼所見 右副腎 9 g 左副腎 14 g (正常重量:8g) 左副腎に腫瘍を 観察した 腎臓の肉眼所見 右腎臓 190 g 左腎臓 132 g 右腎臓が肥大 していた 正常重量 120〜 150g まとめ • 肺癌は肺実質には殆ど進展していなかったが、 リンパ節転移により胸膜、心外膜、心臓まで 進展していた。また、CT所見に一致して膵臓、 副腎にも転移していた。 →化学治療の効果はあまりなかった。 • 肺に炎症性の病変が認められたことから、肺 炎を併発していたと考えられる。 • 陳旧性心筋梗塞の部位は、心電図所見と一致。 • 右腎臓の肥大がみられた。